パーティを抜けた魔法剣士は憧れの冒険者に出会い、最強の冒険者へと至る

一ノ瀬一

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第七章 里帰りと収穫祭編

人物紹介

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コルネ
 パーティを抜け、ロンドに弟子入りした王国で二人目の魔法剣士。パーティメンバーの中では特にアドレアと仲が良かった。パーティ時代には剣術をアルノに、魔法をアドレアに教わっていた。
 家族関係に例えるとロンドのことは兄、ヘルガのことは姉のように思っている。
 しっかり者であり、「ちょっと抜けてる師匠の分、俺がしっかりしなくちゃ」という気持ちがあるのだが、コルネ自身も抜けているところがあり、ロンドにも同様の気持ちがある。
 たぶん今年で十五歳(七章時点)なのだが、孤児院育ちなため正確な誕生日や歳が分からない。

ロンド
 レンド王国に3人しかいないSランク冒険者の一人。魔法剣士という戦闘スタイルを作り上げた天才。剣術単体ではレオン以外には負けなしで、魔法では方向性は違うもののサラの認める天才。何十年も前からSランク冒険者をやっている他の二人に比べ、世間の評価は低め。
 自身の作り上げた「魔法剣士」という戦い方を広める旅をしていたことがあり、その頃にヘルガと出会った。道場を開くも、子どものためにならないので、全員に別の道場を紹介した。
 失意の中でコルネと出会い、楽しい師匠ライフを始める。無理だと思っていた弟子ができ、師匠っぽいことをするごとに感動して泣いてしまう。本人はだんだんと慣れていっているつもりだが、不意の弟子ムーブにはまだまだ弱い。あまり冒険者っぽくはない優男。

ヘルガ
 ロンドの道場で使用人として雇われている。背が高く、動きの少ない表情からはクールな印象を与えることが多いが、コルネを起こすときには必ずフライパンを叩いたり、お茶目な面がある。また、表情には出ないが、感情の起伏は人並にある。しばらく一緒に暮らしているうちにコルネもヘルガの微妙な表情の変化が分かるようになってきた。
 ロンドには旅の途中で出会い、一緒に旅をしていた時期もあったが、これ以上迷惑はかけられないと思い、諜報員の養成所に飛び込んだ。諜報員としてロンドの監視任務に就くことになり、ロンドと再会。他の任務がときどきやってくるので、それもこなしている。
 ロンドは諜報員であることは知っているが、コルネには隠している。理由は一人や二人ではなく、任務としてたくさんの人を殺しているのでコルネに嫌われるのではないか、というもの。
 ロンドとコルネの二人で出かけることが多く、一人で留守番をすることが多い。任務とはいえ、寂しいのには変わりがなく、毎日寂しいとぼやいている。罪悪感を抱かせないように、二人が帰ってきたときには何でもないような顔をしている。

サラ
 Sランク冒険者の一人。高威力の魔法を得意としている魔法使い。その道場からは毎年、王国魔法師団へと人材を派遣している。また、有名パーティの魔法使いはここの道場出身だということも多い。アクスウィル魔法学校の校長も道場出身者。
ロンドのことを子どものように思っており、コルネのことは孫のように思っている。

レオン
 Sランク冒険者の一人。体の使い方が異常にうまいことから出るパワーが強み。人並み以上のパワーと、高い技術で、他の剣士を寄せ付けない。最近は弟子たちが魔力操作を使いだして抜かれるのではないかとハラハラしており、魔力操作の練習をひそかにしている。
ロンドのことを子どものように思っており、コルネのことは孫のように思っている。
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