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第六章 レオンの剣術道場編
第104話 討伐
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「──だから、コルネくんが討伐に行ってほしいんじゃが……」
食堂の外に連れ出された俺は、討伐の打診をされていた。
実は今朝出たモンスターというのが、物理攻撃がほとんど効かないモンスターらしいのだ。
この辺りでは今までもたびたび出ており、その度にレオンさん自身が出向いて倒していたそうだ。ということは、この道場にいる人間の中でレオンさんの攻撃のみが有効だということになる。
王国騎士団に入る人材の攻撃も効かないとは、いかにそのモンスターが物理攻撃に強いかが分かる──同時にそれを唯一倒せるレオンさんの強さも。
せっかくだからということで、そのモンスターを倒してみないかと。レオンさんは今日出かける予定があり、討伐に行くとギリギリになってしまうため、出来れば俺に行ってほしいと。
レオンさんが言うには、それなりに強く討伐クエストに上ればBランクになるそうだが、魔法には弱く、特にその毛皮は非常に燃えやすいらしい。
たしかに炎系統を得意とする俺には打って付けの相手だ。俺自身のランクもBで、実力的にも問題ないだろう。
「この老いぼれを助けると思って受けてくれんかのう」
「はい、受けます」
「ありがとう。これでゆっくり準備が出来るわい。外に一人弟子が待っておるから、案内してもらうんじゃぞい」
そう言って、伸びをしながら行ってしまうレオンさん。そこまで肩が上がることに驚きだ。
受けるのは別にいいのだが、レオンさんが「老いぼれ」と自らを称すのはおかしいだろう。俺を力比べで押し切るほど力の強い老いぼれなど、存在していいわけがない。
そうと決まればなるべく早くここを出よう──その前に、誰かにこのことを伝えてから行かないと。
さっきまで一緒に朝食を食べていた友人らに、討伐へ行く旨を伝えようと扉を開けると、食堂の中から聞き耳を立てていたようだった。手間が省けてよかった。
「羨ましい」「コルネだけずるい」という声を浴びて、急ぎ足で外へと向かう。討伐は久しぶりなのだが、大丈夫だろうか。
食堂の外に連れ出された俺は、討伐の打診をされていた。
実は今朝出たモンスターというのが、物理攻撃がほとんど効かないモンスターらしいのだ。
この辺りでは今までもたびたび出ており、その度にレオンさん自身が出向いて倒していたそうだ。ということは、この道場にいる人間の中でレオンさんの攻撃のみが有効だということになる。
王国騎士団に入る人材の攻撃も効かないとは、いかにそのモンスターが物理攻撃に強いかが分かる──同時にそれを唯一倒せるレオンさんの強さも。
せっかくだからということで、そのモンスターを倒してみないかと。レオンさんは今日出かける予定があり、討伐に行くとギリギリになってしまうため、出来れば俺に行ってほしいと。
レオンさんが言うには、それなりに強く討伐クエストに上ればBランクになるそうだが、魔法には弱く、特にその毛皮は非常に燃えやすいらしい。
たしかに炎系統を得意とする俺には打って付けの相手だ。俺自身のランクもBで、実力的にも問題ないだろう。
「この老いぼれを助けると思って受けてくれんかのう」
「はい、受けます」
「ありがとう。これでゆっくり準備が出来るわい。外に一人弟子が待っておるから、案内してもらうんじゃぞい」
そう言って、伸びをしながら行ってしまうレオンさん。そこまで肩が上がることに驚きだ。
受けるのは別にいいのだが、レオンさんが「老いぼれ」と自らを称すのはおかしいだろう。俺を力比べで押し切るほど力の強い老いぼれなど、存在していいわけがない。
そうと決まればなるべく早くここを出よう──その前に、誰かにこのことを伝えてから行かないと。
さっきまで一緒に朝食を食べていた友人らに、討伐へ行く旨を伝えようと扉を開けると、食堂の中から聞き耳を立てていたようだった。手間が省けてよかった。
「羨ましい」「コルネだけずるい」という声を浴びて、急ぎ足で外へと向かう。討伐は久しぶりなのだが、大丈夫だろうか。
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