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第64話 あの国、いつか滅ぼす

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「商売?」
「うん」
「でも、誰と? ってなりますよね?」
「フッフッフッ!」

「ねえ、アンタの彼氏大丈夫?友達で酒が大好きで頭が狂った人専用の医者/神......が居るけど、大精霊のあたしでも引く位キモいよ」

待って、その神の方が気になるから今話題を出さないでくれる?

俺の言ってる事しょぼくなるから

「王都の人とだよ」
「でも、ロベル君、王都の人嫌いって言ってたよね?」
「まあ、そうなんだけど、俺も他の人がいじめてる人が居たらイジメると思うし。

と言うと思った!?残念、でもまあ、最優先は勇者と王を苦しめるのが先だし。

王都の人はあとあと」

まあ、一応、住民にやりたい事はあるけどね..... 

「うん、そっちの方が!ロベル君らしい?」
「それって遠回しに俺がいつも愚痴ってるって事?」
「な、ナンノコトカナー」
「あー!やっぱりかー!」
「は~い、またイチャイチャやらキュッキュンやら知らないけど、それ続けたら頭もぎ取るよ.....」
「「ごめんなさい....」」

大精霊って怖えー

「まあまあ、タイトル詐欺にはなら無いみたいですし、話を続けてくださいよ、ロベルさん」
「そうだそうだ!」

なんだろう、2号はどうでも良いのに、ブリリアントパールが話すとメッチャ怖い..........俺の領域じゃない所に入るみたいな........

まあ、深入りしなくても良いか

「この村って、面積、家、道、飯、珍しい者までがあるじゃん?これだけでも人が来そうだけど
 他の所に絶対無い物があったらどうなる?........そう、人が来る!!」

「なんだろう.............アンタが言う事を聞いてたらここが完璧な所に見えてきそう.......でもね!大精霊のアタシでも来るの面倒臭いのよ!
人間は来ないんじゃない?」

いや、草さん、面倒臭いの誇れないよ、そもそも、ここ馬車で数日よ

だけどそれも確かなのには変わり無い.....

「じゃあ、どうする?」
「知らないわよ、用(よう)は村が遠いんでしょ?」
「そうですね、草様、なにか思いついたんですか?」

草様って、サムさん、草さんがメッチャ好きみたいだな............て言うか、草 の本名なんだろう?

「知らないわよ、村をメッチャくちゃ広くしたら?

..........って、冗談よ、そんな目で見ないでよ?禁断症状が出てるパチンコ依存症?」
「「「「「それ良い!」」」」」

"ぱちんこ" は知らないけど

◇◇◇◇
村長の家、泥坊の訪問以来、全く来てない気がする......

「それって、可能なのか?」
「いや、まあ、平原とかも多いし、可能なんじゃない?」

犬族居ればなんでも可能そうだし

「でも、それって村の面積を数十、数百倍にする訳でしょ?」
「でも、人が来て手伝ってくれたら、ゴーンさんがなんか作ってくれたら.........可能?」
「たら が多いな!確信は持ってよ!」

でも、可能そうじゃん

「ねえ、あんた達の計画なんなの?」
「草さんか?
 王都から徒歩で来れるようにしよう!

って言ってるんですよ、無理ですよね?」
「えっ、とうとう頭イカれたの?
1万人も居ないこの村でそんなの出来る分け無いじゃない」

甘いな

砂糖を数キロ一気飲みした後の水ぐらい甘いな

「草さん、人が居ないなら雇えば良いんですよ、王都に仕事と家が欲しい人がどの位居ると思ってるんですか?」
「数十万人前後じゃない?」
「まあ、そうですけど」

当てるんだ、そこは外してくれて

[残念、その倍です!] って俺に言わせてくれるかと思ったのに.......

「その人達に、家(量産型でも可)、高価な物それと仕事を与えたらどうなりますか?」
「そりゃあ来るわよ、アホじゃないn..........アホじゃないんだし!」

今一瞬迷ってなかった?て言うか迷ったよね?!

「でもね、家は簡単、仕事も村の拡大でオッケー、だけど高価な物とお金はどうするの?」
「リン、例のやつを」
「うん?」
「あっ、ゴニョゴダイヤニョ持ってゴニョゴニョ」
「もう良いよ、早く出して」
「おっほん」

先にリンに伝えたほうが良かったな?俺の思考が読めるようになれない?

流石に強欲か

「これはさっきサムさんが生やした天然石ダイヤですよね?」
「そうよ、それが?」
「ロベルサーン!持ってきましたよ!」
「おお、成功だ!持って来て!」

ブリジットの元に行ってた泥棒団が戻って来た

ここで感のいい村長は計画が分かったみたいだ、

草さんは感が悪いみたいだけど

「なに?」
「これが精製されたダイヤです!」

そう言い、俺は泥団(泥棒団の略)

が持って来た一個の "キレイな" ダイヤを草さんに見せた

「精製なのかは知らないけど...........ブリジットに頼んで.........これなら....」
「どうですか?行けそうでしょ?」
「分かったわ、アンタ達!
 こうなったら最後まで付き合ってあげるわ!王にぎゃふんって言わせるわ!」

えっ、手伝ってくれるの?

て言うか、あのクソ王、草さんに何かやったのか?

こうして、歴史に残る [村拡大] 計画が始まったのである

◇◇◇◇
王、11歳、加護の義

「えー、私が?あんなガキに加護を掛けないといけないの?猫に火を付ける様な子ですよ」
「黙れ、クジで当たったのだ!
 腐っても人間の王だ、創造主に従って加護を与えにいけ!」

はー、面倒臭いわ~

まあ、この美貌(びぼう)でギャフンと言わせるか

「人間よ、私が加護を授ける」
「オバサン誰?」
「おば..........そう、じゃあ加護だっけ.........[タンスの角に小指を当てないかも]」
「えー、おばさんのケチ!」
「そう、アンタこの国の王だっけ?覚えておいてあげるね」
「いいよ、どうせなら若い神がいい!」

よし、あの国いつか滅ぼす

この頃も性格が少し荒かったらしい
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