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第49話 泥坊視点、今回だけ。。。。。

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温泉建設完了の24時間後

「な、なあ本当にいいのか?」
「安心しろ、ボスが言ってただろ」
「それに金や美女がわんさか居ると言われてるしな」
「そうだぞ、こんな魔界に住んでる亜人、雑魚だろ」
「そ、そうだな」

村に忍び寄る4人の影

「ボスもよく見つけたよな、こんな所の村」
「そうでも無いらしいぞ、王とか勇者が関係してるとか何とか」

ほへー、ボスも凄い人と繋がってるな

「まあ、最近俺らの組織に入って何も知らない新人はこの犬族が住む村の盗賊は知らなかったしな」
「ああ、ボスの正体も知らないと思うしな」
「あの人、あまり人前に出なくて正体を知るのは俺を含めた一握りの人なんだよね」
「は........はい?」

なんで説明口調になってるの!?説明下手だしさ、音立ててるし、アホなの?

マジで?盗む前に果たし状送る怪盗き〇ど位思考が読めないよ!

「じゃあ、行くか、作戦通り、一番大きな家に行って盗み、その直後戻って全てを報告」
「「「はい」」」

あっ、口調が戻った


◇◇◇◇
それから、俺達は無事村に入れた、けして柵が思ったより固くて苦戦していない!絶対だから!

それで村に入って最初に目にしたのは.............巨大な畑だ(何故間を作ったのかは聞くな、俺も知らねー)、

そしてそれを見た隊長の反応が少し気になった

「あれっ、おかしいな、この前柵越えたら直ぐ家だったのに」
「だよなー、一ヶ月前こんなのあった?」

大きい家に行って帰る!

って作戦を考える為に何故一ヶ月もかかったのかも気になるがそこは我慢した

「まあ、少しズレてたんじゃ無いですか?」
「まあ、そうするか」

そう結論付けて急いで家に向かった、朝2時だから誰も起きて無いと思うけど、一応急がないとな

「な、なあ、道こんなにキレイだった?」
「はー、知らねーよ、ほら急いで行って帰ろう、もう眠い」

うん、道見える位に近づいてたなら一ヶ月も作戦練る必要無かったでしょ、て言うか

副隊長軽いなおい、班長メッチャ困惑してるよ

対応ひどくね?反抗期のJKなん?パパ何てキモい的な?

「そ、そうか、じゃあ、あの家だし行くぞ」

うわー、豪邸じゃん、エグない?ここ住んでる人どんな人なの?!デカすぎやろ!石油王か!!?

「エグいな」
「眠いな」
「腹減ったな」
「まともなコメント少ないな」

と驚きつつも家に入る

中に入り、最初に迎えてくれるのは金ピカの壁だ...........うん、ごめん、石油王でもこんな無駄な物作る?作らないよ

と思いながら金類をリュックに詰める他3人の姿はまるで獲物に植えた狼、

おしが結婚した時のキモオタファンよりも必死に見えた、

人間の強欲(ごうよく)が7つの罪のうちの一つだと再認識させられた時だった.....

「よーし、一生遊んで暮らせる金額盗すめたし、帰るぞ」
「「「はーい」」」

そう返答し家の外に向かう、背中に大金.........超大金を背負いながらドアを開けた隊長に続いて歩く

一歩、2歩、3歩、ズボッ!

4回目に足を上げて下げて、穴に落ちた時に見えたのは2つ

1:穴に入ってる先輩3人

2:穴を拡張してるドワーフ

うん。うん...............どう言う、状況!?

◇◇◇◇
一時間後

俺はさっき盗んだばかりの家に呼ばれていた

抵抗した先輩方は捕まったから俺が呼ばれたらしい..........

そしておじさん(村長らしい)、ドワーフ、エルフと何故か人間に説教された

「そうかそうか、金の為に儂等を朝2時に起こさせたと.......」
「そ、そうなります!スミマセン!金は返します!どうか3人の命だけは!」
「ふむ、待て」

ん?なんだ、この人悪そうじゃ無いんだよね....

「なんで殺す前提で喋ってる?」
「へ?いや、あの大金を盗もうとしたんですよ」
「正直、どうせ量産出来るし金が欲しいならあげても良い、
儂は人間とも仲良くなりたいと思ってるし」
「す、凄く嬉しいんですけど..........金を量産?」

いやー、空耳だよね?

そう思い辺りを見渡してもほぼ全員よく分かってないらしい

人間を除いて!この人はきっと味方してくれる!

「泥坊の君」
「は、はい......」
「ここはそう言った所だ、理解と常識を箱に詰めてどっかに捨てたらやりやすいよここは」

あれっ、味方というか........俺に似た状況か?

「まあ、明日金をやって返すから、今日ぐらいのんびりしてくれ」
「い、いや駄目ですよ、盗みに来たのに」

何いってんだ?なんで殺さないの?

日本に居た頃だったら今頃袋叩きだよ!

「あれで?あんな大声出して?罠もあんな簡単に入って?」

聞こえてたの?て言うか罠は関係無いでしょ

「あっ、はい、スミマセン、一泊して王都に帰って、心入れ替えます、でも明日の夜に帰らせて下さい!そんなに長居させて貰う訳にも行きません!」

居酒屋でも建てよう!うん!怖い!

「そうか、じゃあ、家を建てておいたから寝に行け」
「はい!..........はい?はいー?!」
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