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第3章 ギャハハ、お前らも俺と同じ所まで堕ちてきやがれ!
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「クソ、俺のおかげに試験に合格できたのに、なんだこの扱いは!」
ボコボコにされたうえに、家からも叩き出されてしまったコウスケは、ジャッロを誘って常連の酒場に行き、声を荒げていた。
「まあまあ、相棒」
そんなコウスケをジャッロはなだめ、
「当然の結果だと思うわ」
マーヴィ―は煽った。
「ってか、なんでてめえ、ここにいんだ!」
「でも、相棒、勢いで僕が教えるって言っちゃったけどさあ。本当にそれで良いの?」
「ママ! エールもう一杯だ!」
ジャッロの言葉を遮るように、酒を催促する。
「相棒はあの子にサムライソードを使って欲しいんじゃないの? サムライソード使い方は、僕はよく知らないよ」
「だから俺が教えろってか?」
「うん、その方が……」
「なんで俺が、そんなめんどくせえ事しなきゃいけねえんだ」
差し出されたエールを一気に飲み干した後、
「っち、気分が悪りい。外の空気吸ってくるわ」
店の外にいる奴らを、ぶん殴ってストレス解消をするために席を立った。
◇
10年ぶりに会っても変わらないジャッロに、マーヴィ―は大きくため息をついた。
「相変わらず鈍いわね」
「え?」
「仲間が強かっただけのゲス勇者とS級冒険者パーティーを率いる剣聖、どっちから剣を教わった人を社会は評価するかしら?」
「確かに相棒は衰えてるけど、それでも……」
「実際の強さではないわ。周囲がどう見るかよ。煌剣団のジュニアチームに所属した人材だったら、他の冒険者チームからも引っ張りだこだし、冒険者にならなくても、色んなの騎士団が目の色を変えて欲しがるはずよ」
「そんなの僕は納得いかないな」
「そう? 私は良い判断だと思うけど」
飲みながら話し続けていると、大きな物音と声が聞こえてきた。
「おらー! 死ねこらあ!」
コウスケが乱闘を始めたようだ。
おそらく相手は、50人くらいだろうか。この酒場を取り囲んでいるのが、気配で伝わってきていた。
「ぷぷぷ……コウスケも本心では割り切れてないみたい」
「でも、あの人たち何なんだろうなあ。全く身に覚えがないや」
「ママさん、ラム酒もらえるかな?」
「私には赤ワインをお願い」
酒がなくって来たので、次のものを注文した
「でも、まだアナタを不意打ちできるほど強かったのね。驚いたわ」
「ホント、あの場で止めなきゃ、どうなっていたか分からないよ。皆、噂を簡単に信じすぎさ」
「プププ……あんなことされたら周りの人は、そりゃ激怒するわよ」
「そうなのかな? 僕は相棒の言ってることが、正しいように感じたけど」
一口ラム酒を飲んだ後、ジャッロが辛そうに呟いた。
「あんな事が無かったらなあ」
今、コウスケが調べているあの事について言っているのだろう。
その頃、マーヴィ―は現在の職についたばかりで、昼夜問わず論文の作成に追われていた。
「かなり悲惨だったみたいね。私は随分たってから、話を聞いただけだけど」
「僕は、近くで仕事があったから、会う約束をしてたんだ。そしたらあんな事があって……」
突如、大きな音がして、窓と玄関から火の手が上がる。
発火効果のある魔道具を、外の奴らが店に投げたようだ。
「アハハ! 度を知らないようね」
「ヒックッこの店どこか分かってないのかな?」
2人は自分たちが泥酔している事に気づいていなかった。
◇
殺気だったバカ共をぶん殴るのは、良いストレス発散になった。
だが、ある人物がいることに気づき、その手を止める。
「ゲス勇者! よくもワシら親子に恥をかかせてくれたな!」
試験会場でうんこを漏らした金持ち商人が凄まじい形相で、怒鳴ってきた。
どうやら、こいつらは、この商人に雇われたようだ。
金持ちと権力者は敵にまわしたくないので、証拠は残さないように色々やったはずである。どうしてバレたのだろうか?
「はあ、なんの事でございましょうか?」
「とぼけるな! 一緒にワシらをはめた剣聖共々、なぶり殺しにしてやるわ!」
この親子にしたことと、ジャッロとはなんの関係もないはずである。
勝手に変な妄想をして、それを事実だと思い込んでいる様だった。
コウスケが呆れる中、チンピラ達が発火性タリスマンを酒場に投げ始める。
「貴様なんぞに酒を飲ませるこの店も重罪だ!」
人を殺すために、人通りが多い夜の飲み屋街に大勢で押し寄せる。
殺したい相手が飲んでいたというだけで、酒場に放火する。
無茶苦茶である。こんな派手なことをやれば、行政機構が整った王都では、どんな権力者も無事では済まない。
「あのう、その様なことをされては……」
「黙れ! ワシは王室御用達の大商人だから何をしても許されるんだ!」
こんな馬鹿が、自分の力でカネと権力を持てるとは到底思えなかった。
(誰かコイツの後ろ盾になってる奴がいるな)
だが、後ろ盾の人間も、今回の件で間違いなく、このバカを切り捨てる。
なので普段ならば、おかまいなしに殴るのだが……。
(王室御用達ってことは、背後にいるのは、もしかして、あの女か。そうなら、ここで騒ぎをおこせば、あの件を調べてることが、めくれるかも知れねえ。そうなったらヤベえ)
1人のバカがコウスケに飛び掛かってきた。
が、横から誰かに殴れて意識を失う。
「ヒックッ」
殴ったのはジャッロのようだ。
「ハハ。大丈夫だよ。剣は使わずに、殴ってるから、問題にはならない。ヒックッ」
千鳥足で顔を真っ赤にしながら、聞いてもいない事を勝手に答えている。
同時に背後から、複数の火炎球がこちらに向かって飛んできた。
バカ共が火炎球で吹き飛ぶ中、何事かと思い飛んできた方向を向くと、
「アハハハ! アハハハ!」
玄関前で、顔を真っ赤にしたマーヴィ―が、スティックを構えて火炎球を無作為に投げ続けていた。
「てめえ、危ねえだろ!」
(こいつら完全に悪酔いしてやがる。めんどくせえ)
だが、ここでコウスケは素晴らしい方法を思いつく。
(これはチャンスだ。責任は酔ってるコイツらに全部押し付けちまおう! ギャハハ、お前らも俺と同じ所まで堕ちてきやがれ!)
「くそおおお! 王室御用達商人であるワシを馬鹿にしおって! おい貴様ら! まとめて血祭りにあげろ!」
商人は息巻いた。だが……
「おい、剣聖と賢者がいるぞ!」
「ゲス勇者を殺るだけだって聞いたから俺たちは来たんだぞ!」
「逃げろ! こっちが殺されちまう!」
ジャッロとマーヴィ―を見て、他のバカ共は一斉に逃げ出し始めた。
逃げている奴らと、このバカ親父に地獄を見せて、適当なところで逃げる。
その後、全ての責任をジャッロとマーヴィ―に押し付けて、知らぬ、存ぜぬで通す。
完璧な方法を思いついたコウスケは、ウキウキしながら、目の前の奴らを片っ端から殴り始めた。
ボコボコにされたうえに、家からも叩き出されてしまったコウスケは、ジャッロを誘って常連の酒場に行き、声を荒げていた。
「まあまあ、相棒」
そんなコウスケをジャッロはなだめ、
「当然の結果だと思うわ」
マーヴィ―は煽った。
「ってか、なんでてめえ、ここにいんだ!」
「でも、相棒、勢いで僕が教えるって言っちゃったけどさあ。本当にそれで良いの?」
「ママ! エールもう一杯だ!」
ジャッロの言葉を遮るように、酒を催促する。
「相棒はあの子にサムライソードを使って欲しいんじゃないの? サムライソード使い方は、僕はよく知らないよ」
「だから俺が教えろってか?」
「うん、その方が……」
「なんで俺が、そんなめんどくせえ事しなきゃいけねえんだ」
差し出されたエールを一気に飲み干した後、
「っち、気分が悪りい。外の空気吸ってくるわ」
店の外にいる奴らを、ぶん殴ってストレス解消をするために席を立った。
◇
10年ぶりに会っても変わらないジャッロに、マーヴィ―は大きくため息をついた。
「相変わらず鈍いわね」
「え?」
「仲間が強かっただけのゲス勇者とS級冒険者パーティーを率いる剣聖、どっちから剣を教わった人を社会は評価するかしら?」
「確かに相棒は衰えてるけど、それでも……」
「実際の強さではないわ。周囲がどう見るかよ。煌剣団のジュニアチームに所属した人材だったら、他の冒険者チームからも引っ張りだこだし、冒険者にならなくても、色んなの騎士団が目の色を変えて欲しがるはずよ」
「そんなの僕は納得いかないな」
「そう? 私は良い判断だと思うけど」
飲みながら話し続けていると、大きな物音と声が聞こえてきた。
「おらー! 死ねこらあ!」
コウスケが乱闘を始めたようだ。
おそらく相手は、50人くらいだろうか。この酒場を取り囲んでいるのが、気配で伝わってきていた。
「ぷぷぷ……コウスケも本心では割り切れてないみたい」
「でも、あの人たち何なんだろうなあ。全く身に覚えがないや」
「ママさん、ラム酒もらえるかな?」
「私には赤ワインをお願い」
酒がなくって来たので、次のものを注文した
「でも、まだアナタを不意打ちできるほど強かったのね。驚いたわ」
「ホント、あの場で止めなきゃ、どうなっていたか分からないよ。皆、噂を簡単に信じすぎさ」
「プププ……あんなことされたら周りの人は、そりゃ激怒するわよ」
「そうなのかな? 僕は相棒の言ってることが、正しいように感じたけど」
一口ラム酒を飲んだ後、ジャッロが辛そうに呟いた。
「あんな事が無かったらなあ」
今、コウスケが調べているあの事について言っているのだろう。
その頃、マーヴィ―は現在の職についたばかりで、昼夜問わず論文の作成に追われていた。
「かなり悲惨だったみたいね。私は随分たってから、話を聞いただけだけど」
「僕は、近くで仕事があったから、会う約束をしてたんだ。そしたらあんな事があって……」
突如、大きな音がして、窓と玄関から火の手が上がる。
発火効果のある魔道具を、外の奴らが店に投げたようだ。
「アハハ! 度を知らないようね」
「ヒックッこの店どこか分かってないのかな?」
2人は自分たちが泥酔している事に気づいていなかった。
◇
殺気だったバカ共をぶん殴るのは、良いストレス発散になった。
だが、ある人物がいることに気づき、その手を止める。
「ゲス勇者! よくもワシら親子に恥をかかせてくれたな!」
試験会場でうんこを漏らした金持ち商人が凄まじい形相で、怒鳴ってきた。
どうやら、こいつらは、この商人に雇われたようだ。
金持ちと権力者は敵にまわしたくないので、証拠は残さないように色々やったはずである。どうしてバレたのだろうか?
「はあ、なんの事でございましょうか?」
「とぼけるな! 一緒にワシらをはめた剣聖共々、なぶり殺しにしてやるわ!」
この親子にしたことと、ジャッロとはなんの関係もないはずである。
勝手に変な妄想をして、それを事実だと思い込んでいる様だった。
コウスケが呆れる中、チンピラ達が発火性タリスマンを酒場に投げ始める。
「貴様なんぞに酒を飲ませるこの店も重罪だ!」
人を殺すために、人通りが多い夜の飲み屋街に大勢で押し寄せる。
殺したい相手が飲んでいたというだけで、酒場に放火する。
無茶苦茶である。こんな派手なことをやれば、行政機構が整った王都では、どんな権力者も無事では済まない。
「あのう、その様なことをされては……」
「黙れ! ワシは王室御用達の大商人だから何をしても許されるんだ!」
こんな馬鹿が、自分の力でカネと権力を持てるとは到底思えなかった。
(誰かコイツの後ろ盾になってる奴がいるな)
だが、後ろ盾の人間も、今回の件で間違いなく、このバカを切り捨てる。
なので普段ならば、おかまいなしに殴るのだが……。
(王室御用達ってことは、背後にいるのは、もしかして、あの女か。そうなら、ここで騒ぎをおこせば、あの件を調べてることが、めくれるかも知れねえ。そうなったらヤベえ)
1人のバカがコウスケに飛び掛かってきた。
が、横から誰かに殴れて意識を失う。
「ヒックッ」
殴ったのはジャッロのようだ。
「ハハ。大丈夫だよ。剣は使わずに、殴ってるから、問題にはならない。ヒックッ」
千鳥足で顔を真っ赤にしながら、聞いてもいない事を勝手に答えている。
同時に背後から、複数の火炎球がこちらに向かって飛んできた。
バカ共が火炎球で吹き飛ぶ中、何事かと思い飛んできた方向を向くと、
「アハハハ! アハハハ!」
玄関前で、顔を真っ赤にしたマーヴィ―が、スティックを構えて火炎球を無作為に投げ続けていた。
「てめえ、危ねえだろ!」
(こいつら完全に悪酔いしてやがる。めんどくせえ)
だが、ここでコウスケは素晴らしい方法を思いつく。
(これはチャンスだ。責任は酔ってるコイツらに全部押し付けちまおう! ギャハハ、お前らも俺と同じ所まで堕ちてきやがれ!)
「くそおおお! 王室御用達商人であるワシを馬鹿にしおって! おい貴様ら! まとめて血祭りにあげろ!」
商人は息巻いた。だが……
「おい、剣聖と賢者がいるぞ!」
「ゲス勇者を殺るだけだって聞いたから俺たちは来たんだぞ!」
「逃げろ! こっちが殺されちまう!」
ジャッロとマーヴィ―を見て、他のバカ共は一斉に逃げ出し始めた。
逃げている奴らと、このバカ親父に地獄を見せて、適当なところで逃げる。
その後、全ての責任をジャッロとマーヴィ―に押し付けて、知らぬ、存ぜぬで通す。
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