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第2章 2人の娘「「ねえ、パパ、誰この子?」」
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ヴィオレとの一件が終わり、午後からはは非番だ。
面倒ごとに巻き込まれずに、ホッとしたはずのコウスケの何故か心は暗く沈んでいた。
「パパ―ッどこか連れてって!」
そんな気持ちを知らず、スカーレットはじゃれてくる。
「……賭博場と娼館どっちか好きな方選べ」
「どっちも女の子を連れてく所じゃないでしょ!」
「賭博場には結構女いるぞ」
「ねえ、闘技場は? あそこなら私は試合楽しめるし、パパもどっちが勝つかおカネ賭けれるじゃん」
突然、玄関をノックする音が聞こえた。
来客の予定はない。
不思議に思いながら出ると、そこには初老の男が立っていた。
「ヒセキ・コウスケ様ですね?」
「そうだけど」
「火急の用事がありまして馬車にご乗車ください」
些細な動作から見るに剣術の心得があるようだ。
馬車というのも気になる。
どこかに自分を拉致するつもりなのだろうか?
コウスケは金儲けとストレス発散のために、あえて誘いに乗ることを決めた。
「……分かった。悪りい、スカーレット、ちょっと急用が入ったわ」
「えー!」
しめあげて自白させるときのために、小型の魔法録音箱をポケットに入れて馬車に乗り込んだ。
初老の男は馬車を動かし始める。
「で、どこに連れてって俺を袋にすんだ?」
「とんでもございません。」
◇
馬車は食堂に到着した。
どうやら貴族や大商人など上流階級が利用する店のようだ。
「奥さまはこの店の一番奥のテーブルです」
連れてきた目的は拉致や暴行ではないようだった。
「ありがとよ……おらあ!」
だが、まだ確証は持てなかったので、少しでも敵を減らす為に初老の男を殴って失神させた。 ついでに財布や身に着けている貴金属も奪う。
(こんなとこに連れてかれるなら身なり整えとくべきだったぜ)
軽装できたことを後悔しながら、食堂に入り言われたテーブルに向かった。
面倒ごとに巻き込まれずに、ホッとしたはずのコウスケの何故か心は暗く沈んでいた。
「パパ―ッどこか連れてって!」
そんな気持ちを知らず、スカーレットはじゃれてくる。
「……賭博場と娼館どっちか好きな方選べ」
「どっちも女の子を連れてく所じゃないでしょ!」
「賭博場には結構女いるぞ」
「ねえ、闘技場は? あそこなら私は試合楽しめるし、パパもどっちが勝つかおカネ賭けれるじゃん」
突然、玄関をノックする音が聞こえた。
来客の予定はない。
不思議に思いながら出ると、そこには初老の男が立っていた。
「ヒセキ・コウスケ様ですね?」
「そうだけど」
「火急の用事がありまして馬車にご乗車ください」
些細な動作から見るに剣術の心得があるようだ。
馬車というのも気になる。
どこかに自分を拉致するつもりなのだろうか?
コウスケは金儲けとストレス発散のために、あえて誘いに乗ることを決めた。
「……分かった。悪りい、スカーレット、ちょっと急用が入ったわ」
「えー!」
しめあげて自白させるときのために、小型の魔法録音箱をポケットに入れて馬車に乗り込んだ。
初老の男は馬車を動かし始める。
「で、どこに連れてって俺を袋にすんだ?」
「とんでもございません。」
◇
馬車は食堂に到着した。
どうやら貴族や大商人など上流階級が利用する店のようだ。
「奥さまはこの店の一番奥のテーブルです」
連れてきた目的は拉致や暴行ではないようだった。
「ありがとよ……おらあ!」
だが、まだ確証は持てなかったので、少しでも敵を減らす為に初老の男を殴って失神させた。 ついでに財布や身に着けている貴金属も奪う。
(こんなとこに連れてかれるなら身なり整えとくべきだったぜ)
軽装できたことを後悔しながら、食堂に入り言われたテーブルに向かった。
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