45 / 51
44話 悪徳商人のせいでチャンネルBANの危機
しおりを挟む
「これが拙者の超高速お盆隠しでござる! ほれほれ! 動きが早すぎて、肝心なとこは見えぬでござるぞ!」
アキナが帰ってくるまでの場を繋ぐため、全裸になったコウスケは両手にお盆を持ち、アキラ100%の様な局部が見えない裸踊りを披露していた。
「ふざけんな!」
「私たちは、なつめさんを見に来たんだ!」
「そうだ! 汚ねえもん見せるな!」
「うるさい! あんなおばはんの魔法より拙者の芸術的な舞を見るでござる!」
「引っ込めクソ商人!」
「早くなつめさんを連れてきて!」
遂にコウスケに向かって、ゴミが投げられ始めた。
(ク、クソ……俺はどうすりゃいいんだ!?)
沢山のバッシングを浴びるコウスケを、最初のウチはジンも胸がすく思いをして楽しみながら眺めていた。
しかし、しばらくして、後から間違いなく八つ当たりをされる。
このクレーム処理をさせられるのも自分だ。
それを考えながら、青い肌をさらに真っ青にして裸踊りを眺めていた。
「ちょっとジン君……」
オフ会の様子をLIVE配信していたレナが話しかけてきた。内容は想像できる。
CoolDragon123:なんだこれは…なつめさんはどこ!?
KawaiiMiko:誰も商人の裸なんて誰も見たくないよ~😭 早くなつめさんを!
RamenLover88:チケット取れなかったけど見たいから仕事や休んだんだ!こんなの見せるな
NekoNyanNya:こんなの配信しないでください……誰得なんだこれ。
「コメ欄こんな感じになってんだけど。ってかYawtubeポリシーにも違反しそうだから止めにいってくんない!?」
(マジかよ……ちくしょう)
泣きながら止めに行こうとした時、参加者の投げた空き缶がコウスケの頭部を直撃する。
コウスケは踊りを止めて動きを止めた。
(ひいいい! さっきのでぜってえブチギレた。タイミング悪すぎだろ! 勘弁してくれええ)
『ジン、気づいているか?』
予想に反して冷静な声色で話しかけてきた。どうやら缶があたってブチぎれたのでは、ないようだ。
(気づいている?)
コウスケは遠く上の方を見ている。
『う、嘘だろ……』
見ているであろうものを確認したジンは、驚きのあまり言葉をつまらせた。
◇
「グハハハッやはりお前達も俺と同じことを考えてくれていたか!」
意外な者達からの提案にアンズィールは、歓喜していた。
「ああ。【生態系の迷宮】を本来あるべき迷宮の姿に戻したいと考えているのは、何もお前だけではない」
「なんでか知んねえが、人間の中でも特に弱え奴らが、いま大量に来てるからな。贄ものには丁度いいんじゃねえか!」
「ハハハ! 奴は異世界人が死ぬことを嫌がっているみたいだからな! 我ら4人で奴ごと徹底的に殺しつくしてやろうではないか!」
3人と共にアンズィールは、仮面の男と人間達が大量にいる2階層に向かおうとする。
だが、3人は動かない。
「どうしたのだ?」
「仮面の男は強い。しかも今は強力な結界が張れる厄介な異世界の女もいる」
ここに来て臆病風に吹かれた1人の発言に、アンズィールは激怒した。
「なんだと! 奴の卑怯な戦い方は見破った! もう遅れをとる事はない! 異世界の女と言うのは分からぬが、いくら強い結界を張っても我の力で打ち砕いてくれるわ!」
いきまくアンズィールを3人のうちの1人は、手を木の根に変えて拘束する。
そして口の中にさくらんぼ位の大きさの木の実を押し込んだ。
「がふがふ……貴様らなに……ガフッ」
体内から凄い力が溢れてきた。気持ちもどんどん高揚していく。土壇場で臆病風に吹かれたこの3人など、もうどうでもいい。
自分一人で仮面の男と、それが引き入れた人間達を1匹残らず皆殺しにすればいい。
アンズィールは湧き出る快楽に胸を躍らせながら、意気揚々と2階層に向かっていった。
アキナが帰ってくるまでの場を繋ぐため、全裸になったコウスケは両手にお盆を持ち、アキラ100%の様な局部が見えない裸踊りを披露していた。
「ふざけんな!」
「私たちは、なつめさんを見に来たんだ!」
「そうだ! 汚ねえもん見せるな!」
「うるさい! あんなおばはんの魔法より拙者の芸術的な舞を見るでござる!」
「引っ込めクソ商人!」
「早くなつめさんを連れてきて!」
遂にコウスケに向かって、ゴミが投げられ始めた。
(ク、クソ……俺はどうすりゃいいんだ!?)
沢山のバッシングを浴びるコウスケを、最初のウチはジンも胸がすく思いをして楽しみながら眺めていた。
しかし、しばらくして、後から間違いなく八つ当たりをされる。
このクレーム処理をさせられるのも自分だ。
それを考えながら、青い肌をさらに真っ青にして裸踊りを眺めていた。
「ちょっとジン君……」
オフ会の様子をLIVE配信していたレナが話しかけてきた。内容は想像できる。
CoolDragon123:なんだこれは…なつめさんはどこ!?
KawaiiMiko:誰も商人の裸なんて誰も見たくないよ~😭 早くなつめさんを!
RamenLover88:チケット取れなかったけど見たいから仕事や休んだんだ!こんなの見せるな
NekoNyanNya:こんなの配信しないでください……誰得なんだこれ。
「コメ欄こんな感じになってんだけど。ってかYawtubeポリシーにも違反しそうだから止めにいってくんない!?」
(マジかよ……ちくしょう)
泣きながら止めに行こうとした時、参加者の投げた空き缶がコウスケの頭部を直撃する。
コウスケは踊りを止めて動きを止めた。
(ひいいい! さっきのでぜってえブチギレた。タイミング悪すぎだろ! 勘弁してくれええ)
『ジン、気づいているか?』
予想に反して冷静な声色で話しかけてきた。どうやら缶があたってブチぎれたのでは、ないようだ。
(気づいている?)
コウスケは遠く上の方を見ている。
『う、嘘だろ……』
見ているであろうものを確認したジンは、驚きのあまり言葉をつまらせた。
◇
「グハハハッやはりお前達も俺と同じことを考えてくれていたか!」
意外な者達からの提案にアンズィールは、歓喜していた。
「ああ。【生態系の迷宮】を本来あるべき迷宮の姿に戻したいと考えているのは、何もお前だけではない」
「なんでか知んねえが、人間の中でも特に弱え奴らが、いま大量に来てるからな。贄ものには丁度いいんじゃねえか!」
「ハハハ! 奴は異世界人が死ぬことを嫌がっているみたいだからな! 我ら4人で奴ごと徹底的に殺しつくしてやろうではないか!」
3人と共にアンズィールは、仮面の男と人間達が大量にいる2階層に向かおうとする。
だが、3人は動かない。
「どうしたのだ?」
「仮面の男は強い。しかも今は強力な結界が張れる厄介な異世界の女もいる」
ここに来て臆病風に吹かれた1人の発言に、アンズィールは激怒した。
「なんだと! 奴の卑怯な戦い方は見破った! もう遅れをとる事はない! 異世界の女と言うのは分からぬが、いくら強い結界を張っても我の力で打ち砕いてくれるわ!」
いきまくアンズィールを3人のうちの1人は、手を木の根に変えて拘束する。
そして口の中にさくらんぼ位の大きさの木の実を押し込んだ。
「がふがふ……貴様らなに……ガフッ」
体内から凄い力が溢れてきた。気持ちもどんどん高揚していく。土壇場で臆病風に吹かれたこの3人など、もうどうでもいい。
自分一人で仮面の男と、それが引き入れた人間達を1匹残らず皆殺しにすればいい。
アンズィールは湧き出る快楽に胸を躍らせながら、意気揚々と2階層に向かっていった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる