41 / 51
40話 こはくの暴走は止まらない
しおりを挟む
「な、なんなのこれえ!?」
引退発表から2週間後、クレジットカードの明細を確認したアキナは驚きの声を上げる。
Gookleから5万円の請求が3回。合計15万円も来ているのだ。
利用日はすべて同じ日、丁度LIVE配信をしていた日だ。
その前からもちょくちょくおカネが使われていたようで、既にカードは限度額を超えている。
コールセンターに電話したところ、スパチャに使った金額であるとの事だった。
当然ながら身に覚えは全くない。
急いでカード番号変更の手続きをした後、どこでカードの番号が流出したのかを考えた。
(もしかして、これもこはくがカードの番号を?……ううん、決めつけは良くないわ。どこかでスキミングされたのかも知れないし……)
そう自分に言いか聞かせたが、犯人はほぼ、こはくで間違いないだろう。だが証拠がないし、今のこはくを問い詰める気にはとてもなれない。
「こはく! お母さん、夜勤に行って来るから、ちゃんと夕ご飯を食べてね!」
ここ最近の、こはくの状態は、とても酷くなっていた。
ついこの前までは、部屋の前に置いたご飯は全部完食してくれていたのに、今は、ほとんど手をつけてくれない。
自分のいない隙を見計らって、近所に外出していたようだったのに、部屋から出た痕跡がここ2週間ほとんどない。トイレには、自分がいない隙に行っているようだが、入浴はしている形跡がない。
(私がいない時に、お風呂にはずっと入ってくれてたのに。前よりも酷くなってる。早く配信を止めて、こはくと向き合う時間をもっと作らなくちゃ!)
強く決意を固めて、アキナは本業の職場に向かった。
◇
カーテンを閉め切り、灯りがついていない部屋の隅で、あかしろ魔法少女こと、こはくは、今まで自分に元気を与えてくれていたなつめさんの動画を見返していた。
父親のせいでいじめを受けて何もかもが嫌になり、部屋に閉じこもる様になったのは約半年前。
それからは何もする気力が起きず、食事もあまり喉を通らなくなり、部屋でYawtubeで動画を見たり、SNSで適当なことを呟いたりして、ただ時間を潰す毎日を過ごしていた。
このままではいけない、お母さんに申し訳ないという気持ちはあった。
だが、現状を変えるためのアクションをなにかしようとすると強烈な吐き気を催してしまい、トイレにいったり、入浴をしたりすることしかできなかった。
そんな日々を過ごしていたある日、たまたま流れてきたレオンのダンジョンLIVE配信の動画を見ているときに、なつめさんを始めて目にした。
トップクラスの配信者であるレオンの絶体絶命のピンチを、魔法で難なく救う姿が、とてもかっこよく、あっという間に魅了された。
しばらくして、なつめさんはchを開設して色々な動画を投稿し始めた。その動画を見る度に少しづつだが、確実に元気になっていき、食事の量も増えていった。
ずっと動画を見ていると色々な、なつめさんグッズが欲しくなった。
しかし、ただでさえ家計が苦しいのに、引きこもっている自分がローブを買って欲しいなどと、お母さんに頼むことはできない。
だが、我慢できず、Amozonで注文してしまう。
おカネはお母さんが仕事に行っている時に、家にある銀行の通帳を使ってATMで降ろした。
久しぶりの外出はとても怖く、やっている事にも強い罪悪感を覚えたが、何故か吐き気は催さなかった。
それからグッズを買う度にお母さんの通帳でおカネを降ろし、家の近くのコンビニで、おカネを払い、届いた荷物を受け取るといった事を何回も繰り返した。
そんなある日、なつめさんが宣伝していたレジリエンスローブのコンビニ払いをした直後、
車に乗っているお母さんに声を掛けられ、後ろめたさからあてもなく遠くに逃げた。
その後、今まで以上に強い罪悪感にかられもう止めようと心に強く誓った。
だが、止める事ができず、お母さんの財布からクレジットカードを抜き出して番号を控えてLIVE配信でスパチャをする様になった。
2週間目にあったLIVE配信では、気づかないうちに合計15万円という大金をスパチャしていた。
(なつめさん、どうして……。お母さん、ごめんなさい)
LIVE配信で、なつめさんの引退宣言を聞いたこはくは、なつめさんという心支えを失った絶望感と、お母さんへの罪悪感で前以上に塞ぎ込み、なにかする気力をなくしていた。
(最後に、なつめさんに会いたい……)
引退オフ会には、なんとか参加したかった。
正規のルートではチケットは全部売り切れてしまっているが、メロカリでは転売ヤーに買い占められたであろうチケットが10倍以上の値段で沢山出回っている。
(お母さん、ごめんなさい)
心の中で何度もそう叫びながら、お母さんのクレジットカードの番号を入力する。
「え!?」
――クレジットカードの番号が違います――
全ての番号を入力し終わり、購入ボタンを押したとき、画面にこの様な文字が表示された。
番号書いたメモをもう一度確認して入力する。
しかし、再び同じ文字が表示されてしまい買う事ができない。
(どうして!? 前はこれでちゃんとスパチャできたのに……)
何度かそれを繰り返し、お母さんが自分のしている事に気づき、クレジットカードを解約したのだという事に気づく。
自業自得だという事は分かっていた。だが、最後になつめさんに会いたいという気持ちは抑えることが出来ない。
そんな時、こはくの頭の中にある事が思い浮かぶ。
(……ダメ。そんな事しちゃ)
これをやってしまったら、お母さんにとんでもない迷惑がかかってしまう。なつめさんも、こんな事をして会いに行っても絶対に喜んでくれない。
だが、一目だけでもなつめさんに会う事ができれば、生きる力が貰え、今の自分を変える事ができる気がした。
カーテンの隙間から外を見た。
日はすっかり落ちて辺りは暗くなっている。
お母さんは、夜勤だと言っていたから朝まで帰ってこないだろう。
(次元の穴って確か、あさがお公園にもあったよね)
あさがお公園は自転車で片道1時間くらいだ。遠いがいけない距離ではない。
着くころにはダンジョンの営業時間は多分終わっているだろう。
――好都合だ。
ドアを開けて、お母さんが用意した食事にがっつく。
食欲はないが、これからやろうとする事には体力が必要になるので、口に入れていく。
食べ終わると、部屋を出て玄関に向かった。
(……)
ダンジョンに行きチケットを盗む決意を固めて、こはくは外に出た。
引退発表から2週間後、クレジットカードの明細を確認したアキナは驚きの声を上げる。
Gookleから5万円の請求が3回。合計15万円も来ているのだ。
利用日はすべて同じ日、丁度LIVE配信をしていた日だ。
その前からもちょくちょくおカネが使われていたようで、既にカードは限度額を超えている。
コールセンターに電話したところ、スパチャに使った金額であるとの事だった。
当然ながら身に覚えは全くない。
急いでカード番号変更の手続きをした後、どこでカードの番号が流出したのかを考えた。
(もしかして、これもこはくがカードの番号を?……ううん、決めつけは良くないわ。どこかでスキミングされたのかも知れないし……)
そう自分に言いか聞かせたが、犯人はほぼ、こはくで間違いないだろう。だが証拠がないし、今のこはくを問い詰める気にはとてもなれない。
「こはく! お母さん、夜勤に行って来るから、ちゃんと夕ご飯を食べてね!」
ここ最近の、こはくの状態は、とても酷くなっていた。
ついこの前までは、部屋の前に置いたご飯は全部完食してくれていたのに、今は、ほとんど手をつけてくれない。
自分のいない隙を見計らって、近所に外出していたようだったのに、部屋から出た痕跡がここ2週間ほとんどない。トイレには、自分がいない隙に行っているようだが、入浴はしている形跡がない。
(私がいない時に、お風呂にはずっと入ってくれてたのに。前よりも酷くなってる。早く配信を止めて、こはくと向き合う時間をもっと作らなくちゃ!)
強く決意を固めて、アキナは本業の職場に向かった。
◇
カーテンを閉め切り、灯りがついていない部屋の隅で、あかしろ魔法少女こと、こはくは、今まで自分に元気を与えてくれていたなつめさんの動画を見返していた。
父親のせいでいじめを受けて何もかもが嫌になり、部屋に閉じこもる様になったのは約半年前。
それからは何もする気力が起きず、食事もあまり喉を通らなくなり、部屋でYawtubeで動画を見たり、SNSで適当なことを呟いたりして、ただ時間を潰す毎日を過ごしていた。
このままではいけない、お母さんに申し訳ないという気持ちはあった。
だが、現状を変えるためのアクションをなにかしようとすると強烈な吐き気を催してしまい、トイレにいったり、入浴をしたりすることしかできなかった。
そんな日々を過ごしていたある日、たまたま流れてきたレオンのダンジョンLIVE配信の動画を見ているときに、なつめさんを始めて目にした。
トップクラスの配信者であるレオンの絶体絶命のピンチを、魔法で難なく救う姿が、とてもかっこよく、あっという間に魅了された。
しばらくして、なつめさんはchを開設して色々な動画を投稿し始めた。その動画を見る度に少しづつだが、確実に元気になっていき、食事の量も増えていった。
ずっと動画を見ていると色々な、なつめさんグッズが欲しくなった。
しかし、ただでさえ家計が苦しいのに、引きこもっている自分がローブを買って欲しいなどと、お母さんに頼むことはできない。
だが、我慢できず、Amozonで注文してしまう。
おカネはお母さんが仕事に行っている時に、家にある銀行の通帳を使ってATMで降ろした。
久しぶりの外出はとても怖く、やっている事にも強い罪悪感を覚えたが、何故か吐き気は催さなかった。
それからグッズを買う度にお母さんの通帳でおカネを降ろし、家の近くのコンビニで、おカネを払い、届いた荷物を受け取るといった事を何回も繰り返した。
そんなある日、なつめさんが宣伝していたレジリエンスローブのコンビニ払いをした直後、
車に乗っているお母さんに声を掛けられ、後ろめたさからあてもなく遠くに逃げた。
その後、今まで以上に強い罪悪感にかられもう止めようと心に強く誓った。
だが、止める事ができず、お母さんの財布からクレジットカードを抜き出して番号を控えてLIVE配信でスパチャをする様になった。
2週間目にあったLIVE配信では、気づかないうちに合計15万円という大金をスパチャしていた。
(なつめさん、どうして……。お母さん、ごめんなさい)
LIVE配信で、なつめさんの引退宣言を聞いたこはくは、なつめさんという心支えを失った絶望感と、お母さんへの罪悪感で前以上に塞ぎ込み、なにかする気力をなくしていた。
(最後に、なつめさんに会いたい……)
引退オフ会には、なんとか参加したかった。
正規のルートではチケットは全部売り切れてしまっているが、メロカリでは転売ヤーに買い占められたであろうチケットが10倍以上の値段で沢山出回っている。
(お母さん、ごめんなさい)
心の中で何度もそう叫びながら、お母さんのクレジットカードの番号を入力する。
「え!?」
――クレジットカードの番号が違います――
全ての番号を入力し終わり、購入ボタンを押したとき、画面にこの様な文字が表示された。
番号書いたメモをもう一度確認して入力する。
しかし、再び同じ文字が表示されてしまい買う事ができない。
(どうして!? 前はこれでちゃんとスパチャできたのに……)
何度かそれを繰り返し、お母さんが自分のしている事に気づき、クレジットカードを解約したのだという事に気づく。
自業自得だという事は分かっていた。だが、最後になつめさんに会いたいという気持ちは抑えることが出来ない。
そんな時、こはくの頭の中にある事が思い浮かぶ。
(……ダメ。そんな事しちゃ)
これをやってしまったら、お母さんにとんでもない迷惑がかかってしまう。なつめさんも、こんな事をして会いに行っても絶対に喜んでくれない。
だが、一目だけでもなつめさんに会う事ができれば、生きる力が貰え、今の自分を変える事ができる気がした。
カーテンの隙間から外を見た。
日はすっかり落ちて辺りは暗くなっている。
お母さんは、夜勤だと言っていたから朝まで帰ってこないだろう。
(次元の穴って確か、あさがお公園にもあったよね)
あさがお公園は自転車で片道1時間くらいだ。遠いがいけない距離ではない。
着くころにはダンジョンの営業時間は多分終わっているだろう。
――好都合だ。
ドアを開けて、お母さんが用意した食事にがっつく。
食欲はないが、これからやろうとする事には体力が必要になるので、口に入れていく。
食べ終わると、部屋を出て玄関に向かった。
(……)
ダンジョンに行きチケットを盗む決意を固めて、こはくは外に出た。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
身バレしないように奴隷少女を買ってダンジョン配信させるが全部バレて俺がバズる
ぐうのすけ
ファンタジー
呪いを受けて冒険者を休業した俺は閃いた。
安い少女奴隷を購入し冒険者としてダンジョンに送り込みその様子を配信する。
そう、数年で美女になるであろう奴隷は配信で人気が出るはずだ。
もしそうならなくともダンジョンで魔物を狩らせれば稼ぎになる。
俺は偽装の仮面を持っている。
この魔道具があれば顔の認識を阻害し更に女の声に変える事が出来る。
身バレ対策しつつ収入を得られる。
だが現実は違った。
「ご主人様は男の人の匂いがします」
「こいつ面倒見良すぎじゃねwwwお母さんかよwwww」
俺の性別がバレ、身バレし、更には俺が金に困っていない事もバレて元英雄な事もバレた。
面倒見が良いためお母さんと呼ばれてネタにされるようになった。
おかしい、俺はそこまで配信していないのに奴隷より登録者数が伸びている。
思っていたのと違う!
俺の計画は破綻しバズっていく。
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ゲームのモブに転生したと思ったら、チートスキルガン積みのバグキャラに!? 最強の勇者? 最凶の魔王? こっちは最驚の裸族だ、道を開けろ
阿弥陀乃トンマージ
ファンタジー
どこにでもいる平凡なサラリーマン「俺」は、長年勤めていたブラック企業をある日突然辞めた。
心は晴れやかだ。なんといってもその日は、昔から遊んでいる本格的ファンタジーRPGシリーズの新作、『レジェンドオブインフィニティ』の発売日であるからだ。
「俺」はゲームをプレイしようとするが、急に頭がふらついてゲーミングチェアから転げ落ちてしまう。目覚めた「俺」は驚く。自室の床ではなく、ゲームの世界の砂浜に倒れ込んでいたからである、全裸で。
「俺」のゲームの世界での快進撃が始まる……のだろうか⁉
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
強制的にダンジョンに閉じ込められ配信を始めた俺、吸血鬼に進化するがエロい衝動を抑えきれない
ぐうのすけ
ファンタジー
朝起きると美人予言者が俺を訪ねて来る。
「どうも、予言者です。あなたがダンジョンで配信をしないと日本人の半分近くが死にます。さあ、行きましょう」
そして俺は黒服マッチョに両脇を抱えられて黒塗りの車に乗せられ、日本に1つしかないダンジョンに移動する。
『ダンジョン配信の義務さえ果たせばハーレムをお約束します』
『ダンジョン配信の義務さえ果たせば一生お金の心配はいりません』
「いや、それより自由をください!!」
俺は進化して力を手に入れるが、その力にはトラップがあった。
「吸血鬼、だと!バンパイア=エロだと相場は決まっている!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる