38 / 51
37話 娘の異変に気づく
しおりを挟む
「ええー! ちょっとなにこれ!?」
銀行通帳を見て、アキナは思わず大声をあげた。
ATMでおカネを降ろしにいった際、口座に入っているはずの金額が思っていた額より少なかったことが気になり確認したところ、数カ月前からなんと20万円以上の身に覚えのない引き出しがあったのだ。
なにが起こったのか混乱する中、玄関のドアが開く音がした。
(ちょっと待って! 鍵をかけているハズなのにどうしてドアが開くの!?)
元旦那が、なにかしらの手段で鍵のコピーを作ったのだろうか?
空き巣が留守だと思い、ピッキングをしてこじ開けたのだろうか?
混乱と恐怖を必死に抑えながら玄関にいくと、そこには大きな段ボールをもったこはくがいた。
「なんでいるの!?」
こはくは、バツの悪そうな表情を浮かべながらそう言った。
今日は本当であれば本業の出勤日だ。こはくにもドア越しに、それを伝えて家を出て行った。
だが、同僚とシフトの休みを交換していた事を職場についてから思い出して、恥ずかしい思いをしながら帰ってきた。
「ねえ、こはく、その段ボールの中身はなに?」
「……」
こはくは、気まずそうにアキナから視線を逸らす。
「もしかして口座から勝手におカネを引き出したのって――」
アキナの言葉を遮るように、段ボールを持った、こはくはこちらに突進してきた。
体当たりされるのかと思い少しだけ怯む。
しかし、こはくはその隙を突くかのようにアキナの横をすり抜けて、自分の部屋に駆け込んでしまった。
「ちょっと! こはく!」
部屋のドアを強くノックし、ノブも何度もまわす。
「その箱の中身はなんなの!? それに20万円以上おカネを使ったの!?」
しかし、反応はない。ドアノブも方法は分からないが、何かで固定されているようで開く気配がない。
「学校にも行かずに、いつも何をしてるの!? 答えなさい!」
ノックしながら大きな声をあげる。
しかしドアの向こうからは、やはり反応がない。
しばらく、それを繰り返した後、アキナは疲れ果てて手を止めた。
(こはくには、私には言えない何かがある)
聖女として強力な魔法が使え、配信者として大金を稼げても、娘の心ひとつ開かせることができない。
(どうすればいいの……)
親としての自信を失い悲しみと失意にくれながら、アキナはその場を後にした。
◇
「今日はLIVE配信ね! れなちゃん今日も頑張ろう!」
「どうしたんっすか? 今日はメッチャ気合入ってますね……」
撮影のために【生態系の迷宮】にやってきたアキナは、昨日の出来事のせいで心は深く沈んでいた。
しかし、それを悟られないように過剰に明るく振る舞う。
プライベートの事でレナにいらぬ負担は掛けたくないし、ましてや今日はLIVE配信である。
自分の事を応援してくれている視聴者に、沈んでいる所など見せるわけにはいかない。
「で、今日のLIVE配信はどんなことやるの!?」
「ダンジョン散歩しながら、視聴者からのコメントに答えてくれればそれで良いっす!」
配信開始まで一時間、レナと簡単な打ち合わせをしている最中、ゴンザレスが話しかけてきた。
『おい、少し時間いいか?』
向こうの言葉で話しかけられたのは初めてだ。その事に少しだけ驚きつつも言葉を返す。
『今、打ち合わせ中なのよ。話なら配信が終わってからにしてくれる?』
『そんなに手間は、とらせねえよ』
今日のゴンザレスの言葉からは、いつもと違ってどこか真剣さを感じる。
非常に不気味だ。
なにかまた悪だくみをしているのだろうか?
「ごめん、れなちゃん、すぐ戻るから」
軽くレナに笑いかけたあと、少し警戒しながらゴンザレスの後をついていった。
◇
『こんな所に連れてきて、臭いが服につくかも知れないじゃない』
『そうか、お前がいた時に、これは、まだ無かったか。これは魔法加熱パイプっていってな。アイコスやグローみてえなもんだ。臭いは、つかねえから安心しろ』
連れてこられたのは、喫煙ルームだった。
配信者でタバコを吸う人間は、ほとんどいないので、この部屋は実質ゴンザレス専用ルームと化している。
仮面をとって手に持ったゴンザレスは、壁際でアキナに背を向けて、タバコの様な魔道具を吸い続けている。
『素顔でも見せてくれるの?』
『へへ……俺はとんでもねえ不細工でな。聖女様に、そんな不敬な事は恐れ多くて、できねえよ』
『別に良いわ。興味ないし。それで何のようなの?』
『やけに凹んでるじゃねえか? なんかあったのか気になってな』
悲しい時や落ち込んでいる時に、無理に明るく振る舞う癖が確かにアキナにはある。
まさに今がその状態だ。
だが、その事に今まで気づいたのは両親と親友、そしてコウスケだけだった。
(どうしてゴンザレスなんかが分かるの!? いったいどうして!?)
アキナは激しく動揺した。だが、それをゴンザレスに気づかれては、弱みを握られてなにか悪だくみの出汁に使われてしまうかも知れない。
『別にそんな事ないけど。用事はそれだけ? じゃ、いくわね』
必死に平静を装いながら、ボロが出る前に立ち去ることにした。
『おい』
呼び止められて、思わず足を止める。
『……本当に何かで落ち込んでいるとして、アナタに相談すると思う?』
『いいや。そこまで立ち入りたくもねえ。でもな……』
『でもなに?』
『お前の本当に大切なものはなんだ? それを考えたら、どうすれば良いかは見えてくるんじゃねえか?』
……異世界から戻る時、コウスケからもよく似た言葉を言われた。
先ほどとは違った動揺が、アキナの心の中に大きく広がる。
『それに……この世界に聖女は不要だ。存在するだけで世界を、そしてお前自身を不幸にする』
(なんだ、そういう事ね。聖女の危険性を知ってるから手を引きたいってだけ――。聖女の危険性!?)
先ほどまでとは比べ物にならない動揺がアキナを襲う。異世界に聖女が存在する事の危険性を知っているのは、ごく僅かな人間だけだ。
『どうしてそれを知ってるの!?』
『……この世界の人間との接触はマジでヤバい事になりかねえ。でもお前は冒険者と接触しちまった。もう十分に稼げたからこの辺が潮時じゃねえか? お互いに』
これ以上はなにも話してくれる気がないようだ。
『……』
ゴンザレスの言った事と、こはくの現状について考えながら、アキナは再び歩き出した。
そして歩きながらある決意を固め始めていた。
銀行通帳を見て、アキナは思わず大声をあげた。
ATMでおカネを降ろしにいった際、口座に入っているはずの金額が思っていた額より少なかったことが気になり確認したところ、数カ月前からなんと20万円以上の身に覚えのない引き出しがあったのだ。
なにが起こったのか混乱する中、玄関のドアが開く音がした。
(ちょっと待って! 鍵をかけているハズなのにどうしてドアが開くの!?)
元旦那が、なにかしらの手段で鍵のコピーを作ったのだろうか?
空き巣が留守だと思い、ピッキングをしてこじ開けたのだろうか?
混乱と恐怖を必死に抑えながら玄関にいくと、そこには大きな段ボールをもったこはくがいた。
「なんでいるの!?」
こはくは、バツの悪そうな表情を浮かべながらそう言った。
今日は本当であれば本業の出勤日だ。こはくにもドア越しに、それを伝えて家を出て行った。
だが、同僚とシフトの休みを交換していた事を職場についてから思い出して、恥ずかしい思いをしながら帰ってきた。
「ねえ、こはく、その段ボールの中身はなに?」
「……」
こはくは、気まずそうにアキナから視線を逸らす。
「もしかして口座から勝手におカネを引き出したのって――」
アキナの言葉を遮るように、段ボールを持った、こはくはこちらに突進してきた。
体当たりされるのかと思い少しだけ怯む。
しかし、こはくはその隙を突くかのようにアキナの横をすり抜けて、自分の部屋に駆け込んでしまった。
「ちょっと! こはく!」
部屋のドアを強くノックし、ノブも何度もまわす。
「その箱の中身はなんなの!? それに20万円以上おカネを使ったの!?」
しかし、反応はない。ドアノブも方法は分からないが、何かで固定されているようで開く気配がない。
「学校にも行かずに、いつも何をしてるの!? 答えなさい!」
ノックしながら大きな声をあげる。
しかしドアの向こうからは、やはり反応がない。
しばらく、それを繰り返した後、アキナは疲れ果てて手を止めた。
(こはくには、私には言えない何かがある)
聖女として強力な魔法が使え、配信者として大金を稼げても、娘の心ひとつ開かせることができない。
(どうすればいいの……)
親としての自信を失い悲しみと失意にくれながら、アキナはその場を後にした。
◇
「今日はLIVE配信ね! れなちゃん今日も頑張ろう!」
「どうしたんっすか? 今日はメッチャ気合入ってますね……」
撮影のために【生態系の迷宮】にやってきたアキナは、昨日の出来事のせいで心は深く沈んでいた。
しかし、それを悟られないように過剰に明るく振る舞う。
プライベートの事でレナにいらぬ負担は掛けたくないし、ましてや今日はLIVE配信である。
自分の事を応援してくれている視聴者に、沈んでいる所など見せるわけにはいかない。
「で、今日のLIVE配信はどんなことやるの!?」
「ダンジョン散歩しながら、視聴者からのコメントに答えてくれればそれで良いっす!」
配信開始まで一時間、レナと簡単な打ち合わせをしている最中、ゴンザレスが話しかけてきた。
『おい、少し時間いいか?』
向こうの言葉で話しかけられたのは初めてだ。その事に少しだけ驚きつつも言葉を返す。
『今、打ち合わせ中なのよ。話なら配信が終わってからにしてくれる?』
『そんなに手間は、とらせねえよ』
今日のゴンザレスの言葉からは、いつもと違ってどこか真剣さを感じる。
非常に不気味だ。
なにかまた悪だくみをしているのだろうか?
「ごめん、れなちゃん、すぐ戻るから」
軽くレナに笑いかけたあと、少し警戒しながらゴンザレスの後をついていった。
◇
『こんな所に連れてきて、臭いが服につくかも知れないじゃない』
『そうか、お前がいた時に、これは、まだ無かったか。これは魔法加熱パイプっていってな。アイコスやグローみてえなもんだ。臭いは、つかねえから安心しろ』
連れてこられたのは、喫煙ルームだった。
配信者でタバコを吸う人間は、ほとんどいないので、この部屋は実質ゴンザレス専用ルームと化している。
仮面をとって手に持ったゴンザレスは、壁際でアキナに背を向けて、タバコの様な魔道具を吸い続けている。
『素顔でも見せてくれるの?』
『へへ……俺はとんでもねえ不細工でな。聖女様に、そんな不敬な事は恐れ多くて、できねえよ』
『別に良いわ。興味ないし。それで何のようなの?』
『やけに凹んでるじゃねえか? なんかあったのか気になってな』
悲しい時や落ち込んでいる時に、無理に明るく振る舞う癖が確かにアキナにはある。
まさに今がその状態だ。
だが、その事に今まで気づいたのは両親と親友、そしてコウスケだけだった。
(どうしてゴンザレスなんかが分かるの!? いったいどうして!?)
アキナは激しく動揺した。だが、それをゴンザレスに気づかれては、弱みを握られてなにか悪だくみの出汁に使われてしまうかも知れない。
『別にそんな事ないけど。用事はそれだけ? じゃ、いくわね』
必死に平静を装いながら、ボロが出る前に立ち去ることにした。
『おい』
呼び止められて、思わず足を止める。
『……本当に何かで落ち込んでいるとして、アナタに相談すると思う?』
『いいや。そこまで立ち入りたくもねえ。でもな……』
『でもなに?』
『お前の本当に大切なものはなんだ? それを考えたら、どうすれば良いかは見えてくるんじゃねえか?』
……異世界から戻る時、コウスケからもよく似た言葉を言われた。
先ほどとは違った動揺が、アキナの心の中に大きく広がる。
『それに……この世界に聖女は不要だ。存在するだけで世界を、そしてお前自身を不幸にする』
(なんだ、そういう事ね。聖女の危険性を知ってるから手を引きたいってだけ――。聖女の危険性!?)
先ほどまでとは比べ物にならない動揺がアキナを襲う。異世界に聖女が存在する事の危険性を知っているのは、ごく僅かな人間だけだ。
『どうしてそれを知ってるの!?』
『……この世界の人間との接触はマジでヤバい事になりかねえ。でもお前は冒険者と接触しちまった。もう十分に稼げたからこの辺が潮時じゃねえか? お互いに』
これ以上はなにも話してくれる気がないようだ。
『……』
ゴンザレスの言った事と、こはくの現状について考えながら、アキナは再び歩き出した。
そして歩きながらある決意を固め始めていた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
最強のコミュ障探索者、Sランクモンスターから美少女配信者を助けてバズりたおす~でも人前で喋るとか無理なのでコラボ配信は断固お断りします!~
尾藤みそぎ
ファンタジー
陰キャのコミュ障女子高生、灰戸亜紀は人見知りが過ぎるあまりソロでのダンジョン探索をライフワークにしている変わり者。そんな彼女は、ダンジョンの出現に呼応して「プライムアビリティ」に覚醒した希少な特級探索者の1人でもあった。
ある日、亜紀はダンジョンの中層に突如現れたSランクモンスターのサラマンドラに襲われている探索者と遭遇する。
亜紀は人助けと思って、サラマンドラを一撃で撃破し探索者を救出。
ところが、襲われていたのは探索者兼インフルエンサーとして知られる水無瀬しずくで。しかも、救出の様子はすべて生配信されてしまっていた!?
そして配信された動画がバズりまくる中、偶然にも同じ学校の生徒だった水無瀬しずくがお礼に現れたことで、亜紀は瞬く間に身バレしてしまう。
さらには、ダンジョン管理局に目をつけられて依頼が舞い込んだり、水無瀬しずくからコラボ配信を持ちかけられたり。
コミュ障を極めてひっそりと生活していた亜紀の日常はガラリと様相を変えて行く!
はたして表舞台に立たされてしまった亜紀は安らぎのぼっちライフを守り抜くことができるのか!?
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~
つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。
このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。
しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。
地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。
今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる