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30話 やっぱり納得いかないアキナ
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「もう、今日、編集が早く終わったから、クラブ行く予定だったんっすよ」
「ごめん。話は一時間くらいで終わるから」
祖母の家を出て、急いでレナのアパートに行き全てを伝えた。
だが、レナは煮え切らない表情をしている。
「買った人からクレーム来たわけじゃないんっすよね? ぼったくりでもそれで満足してんなら、それでよくないっすか?」
「なんて事言うの!」
「安い所で仕入れて、高く売れる所で売るなんて当たり前の事じゃないっすか。それに、仕入れ値以外でも、保管料とか人件費とか色々かかってるかもしれないっすし」
「……それはそうだけど」
「向こうも納得してんのに、それを蒸し返してもアキさんにはなんの得もないっすよ」
レナの言う事は確かに最もだ。だが、心にはモヤついた気持ちが残る。
しばらく考えたあとアキナは再び口を開いた。
「確かに、れなちゃんの言う通りだと思う。でも限度はあると思う」
「限度っすか?」
「うん。もし向こうの価格と比べて、物凄く法外な値段で売っているようだったら、私は買ってくれた人達に謝っておカネを返したい」
「そ、そこまでする必要なくないっすか!?」
「なにも知らない人たちの足元を見て、信じられない様な高額で商品を売りつけるのは、物を安く仕入れて高く売る事とは、やっぱり違うと思うの」
レナはバツの悪そうな顔をして頭をかいてから、口を開いた。
「でも、どうやって調べんっすか? 商人は絶対しらばっくれますよ」
「【生態系の迷宮】に来ている異世界の冒険者の人たちに話を聞くつもりよ。私は向こうの言葉も分かるから」
「あのう言葉の事で前から聞きたかったことがあるんっすけど、どうしてジン君や商人は日本語分かるんっすか? 商人の日本語はちょっと変っすけど」
「ジン君は頭が良いから覚えたの」
「え? そんな理由なんっすか?」
「彼は知の魔神って言われているから」
「すっげえ! ジン君、1階層のザコモンスターなのにパねえ肩書き持ってるんっすね」
(そ、そういう設定でやってるのね。も、元々存在自体が分からない裏の支配者みたいな感じだから、しょうがない……のかな?)
苦笑いをしながら、アキナはレナの次の疑問に答え始めた。
「ゴンザレスは多分、勇者の里の人ね」
「ゆ、勇者の里っすか?」
「うん、異世界で800年前に時間軸まで歪んじゃうほど大規模な転移魔法を誰かが使ったみたいで、そこで色んな時代の日本人が10人くらい転移した事があるんだって。その中の1人が初代勇者で、その初代勇者と他の転移者の人たちが異世界を救った後に住むようになった場所を勇者の里って言うの。そこに住んでる人は皆ああいう訛りが強い方言で喋るの」
「ああ、だからアイツござるとか時代劇みたいな言葉使ってんすね」
その通りである。
だが当初それを聞いた時、アキナは安直すぎて信じることができなかった。
それに簡単に納得したレナを凄いと思いつつ、アキナは話を続ける。
「うん。そのせいか勇者の里に住む人たちは皆、日本人みたいな名前をしているの。だからゴンザレスって言うのは偽名だと私は思ってる」
「そうなんっすね。ん……って事はアイツもしかして、勇者の子孫だから勇者だったりすんのかな? 闇落ちした勇者とか。それにしちゃカッコ悪すぎつーか」
レナの言葉にアキナは内心ムッとした。だが、なにも知らずに悪気なく言っている事は分かっているので、深呼吸をして、気持ちを落ち着かせてから言葉を返す。
「それはないわ」
「え?」
「ゴンザレスは言ってなかったけど、私がいたパーティーは勇者パーティー。勇者が率いるパーティーよ。だからパーティーのリーダーだった今の勇者も知ってるの。絶対に違う人だって断言できるわ」
更に補足すれば、勇者はアキナの当時の彼氏であり今でも忘れない人だった。こちらの世界に帰って来てから辛い事ばかりだったが、彼の勇気ある姿を見てきたからこそ、腐らずに頑張って来れたと言っても過言ではなかった。
(やだ、私ったら)
言い終えて、アキナはつい熱くなってしまった事を反省しながら話題を戻す。
「ごめんなさい。話がズレちゃったわね。という訳で次の撮影は冒険者へのインタビューを撮影したいの。その時にレジリエンスローブの今の値段を聞いてみようって思ってるわ。魔法使いとか治癒師とか魔法専門職の装備だから、そういう職業の人達じゃないと分からないって思うけど……」
アキナの提案を聞いたレナは、なにかを考えながら、重い顔で口を開く。
「……実はちょっと変だなって思ってたことがあるんっすよ」
「なに?」
「ウチ、アキさんと撮影している時、一度も冒険者の人たちを見たことがないんっすよ」
「そういえばそうね」
「もうチーム組んで4ヶ月くらいっすよね? そんなにしょっちゅうバッティングするもんじゃないっすけど、こんだけやってりゃ1回位は見たことがあるのが普通っす」
「確かにおかしいわね。【生態系の迷宮】には色んなダンジョン資源が豊富にあるから、冒険者は、よく来ているはずなのに……」
「週2でしか撮影してないっすから、会いにくいだけなのかも知んないっすけど」
あちらの世界の人間とは接触したら聖女だとバレてしまうかも知れないので、冒険者に会えない事は気にしていなかったし、好都合だった。
だが、こんなに自分の都合通りに行くのは確かに妙である。
(……もしかしてゴンザレスが? ううん。そんな事をしているならかなり手間がかかると思うし。利益がなにかあるとは思えない。ん? 待って利益?)
ゴンザレスが、故意にアキナを冒険者から遠ざけようする利益はあった。
これが【生態系の迷宮】を実質的に占領している理由かも知れない。
だが、それは余りにも突拍子がなく、ふざけた理由だった。
(バカみたい。そんな事のために、態々ダンジョンを支配する人がいる訳なんてないじゃない)
アキナは大きなため息をついた。
だが、何かしらの目的のために冒険者と合わせない様に工作している可能性は0ではない。
アキナは次の撮影ではゴンザレスに企画を悟られない様に気をつけることにした。
なお、ネタバレになるがアキナが、ここで思いついたゴンザレスが【生態系の迷宮】を支配している理由は正解である。
「ごめん。話は一時間くらいで終わるから」
祖母の家を出て、急いでレナのアパートに行き全てを伝えた。
だが、レナは煮え切らない表情をしている。
「買った人からクレーム来たわけじゃないんっすよね? ぼったくりでもそれで満足してんなら、それでよくないっすか?」
「なんて事言うの!」
「安い所で仕入れて、高く売れる所で売るなんて当たり前の事じゃないっすか。それに、仕入れ値以外でも、保管料とか人件費とか色々かかってるかもしれないっすし」
「……それはそうだけど」
「向こうも納得してんのに、それを蒸し返してもアキさんにはなんの得もないっすよ」
レナの言う事は確かに最もだ。だが、心にはモヤついた気持ちが残る。
しばらく考えたあとアキナは再び口を開いた。
「確かに、れなちゃんの言う通りだと思う。でも限度はあると思う」
「限度っすか?」
「うん。もし向こうの価格と比べて、物凄く法外な値段で売っているようだったら、私は買ってくれた人達に謝っておカネを返したい」
「そ、そこまでする必要なくないっすか!?」
「なにも知らない人たちの足元を見て、信じられない様な高額で商品を売りつけるのは、物を安く仕入れて高く売る事とは、やっぱり違うと思うの」
レナはバツの悪そうな顔をして頭をかいてから、口を開いた。
「でも、どうやって調べんっすか? 商人は絶対しらばっくれますよ」
「【生態系の迷宮】に来ている異世界の冒険者の人たちに話を聞くつもりよ。私は向こうの言葉も分かるから」
「あのう言葉の事で前から聞きたかったことがあるんっすけど、どうしてジン君や商人は日本語分かるんっすか? 商人の日本語はちょっと変っすけど」
「ジン君は頭が良いから覚えたの」
「え? そんな理由なんっすか?」
「彼は知の魔神って言われているから」
「すっげえ! ジン君、1階層のザコモンスターなのにパねえ肩書き持ってるんっすね」
(そ、そういう設定でやってるのね。も、元々存在自体が分からない裏の支配者みたいな感じだから、しょうがない……のかな?)
苦笑いをしながら、アキナはレナの次の疑問に答え始めた。
「ゴンザレスは多分、勇者の里の人ね」
「ゆ、勇者の里っすか?」
「うん、異世界で800年前に時間軸まで歪んじゃうほど大規模な転移魔法を誰かが使ったみたいで、そこで色んな時代の日本人が10人くらい転移した事があるんだって。その中の1人が初代勇者で、その初代勇者と他の転移者の人たちが異世界を救った後に住むようになった場所を勇者の里って言うの。そこに住んでる人は皆ああいう訛りが強い方言で喋るの」
「ああ、だからアイツござるとか時代劇みたいな言葉使ってんすね」
その通りである。
だが当初それを聞いた時、アキナは安直すぎて信じることができなかった。
それに簡単に納得したレナを凄いと思いつつ、アキナは話を続ける。
「うん。そのせいか勇者の里に住む人たちは皆、日本人みたいな名前をしているの。だからゴンザレスって言うのは偽名だと私は思ってる」
「そうなんっすね。ん……って事はアイツもしかして、勇者の子孫だから勇者だったりすんのかな? 闇落ちした勇者とか。それにしちゃカッコ悪すぎつーか」
レナの言葉にアキナは内心ムッとした。だが、なにも知らずに悪気なく言っている事は分かっているので、深呼吸をして、気持ちを落ち着かせてから言葉を返す。
「それはないわ」
「え?」
「ゴンザレスは言ってなかったけど、私がいたパーティーは勇者パーティー。勇者が率いるパーティーよ。だからパーティーのリーダーだった今の勇者も知ってるの。絶対に違う人だって断言できるわ」
更に補足すれば、勇者はアキナの当時の彼氏であり今でも忘れない人だった。こちらの世界に帰って来てから辛い事ばかりだったが、彼の勇気ある姿を見てきたからこそ、腐らずに頑張って来れたと言っても過言ではなかった。
(やだ、私ったら)
言い終えて、アキナはつい熱くなってしまった事を反省しながら話題を戻す。
「ごめんなさい。話がズレちゃったわね。という訳で次の撮影は冒険者へのインタビューを撮影したいの。その時にレジリエンスローブの今の値段を聞いてみようって思ってるわ。魔法使いとか治癒師とか魔法専門職の装備だから、そういう職業の人達じゃないと分からないって思うけど……」
アキナの提案を聞いたレナは、なにかを考えながら、重い顔で口を開く。
「……実はちょっと変だなって思ってたことがあるんっすよ」
「なに?」
「ウチ、アキさんと撮影している時、一度も冒険者の人たちを見たことがないんっすよ」
「そういえばそうね」
「もうチーム組んで4ヶ月くらいっすよね? そんなにしょっちゅうバッティングするもんじゃないっすけど、こんだけやってりゃ1回位は見たことがあるのが普通っす」
「確かにおかしいわね。【生態系の迷宮】には色んなダンジョン資源が豊富にあるから、冒険者は、よく来ているはずなのに……」
「週2でしか撮影してないっすから、会いにくいだけなのかも知んないっすけど」
あちらの世界の人間とは接触したら聖女だとバレてしまうかも知れないので、冒険者に会えない事は気にしていなかったし、好都合だった。
だが、こんなに自分の都合通りに行くのは確かに妙である。
(……もしかしてゴンザレスが? ううん。そんな事をしているならかなり手間がかかると思うし。利益がなにかあるとは思えない。ん? 待って利益?)
ゴンザレスが、故意にアキナを冒険者から遠ざけようする利益はあった。
これが【生態系の迷宮】を実質的に占領している理由かも知れない。
だが、それは余りにも突拍子がなく、ふざけた理由だった。
(バカみたい。そんな事のために、態々ダンジョンを支配する人がいる訳なんてないじゃない)
アキナは大きなため息をついた。
だが、何かしらの目的のために冒険者と合わせない様に工作している可能性は0ではない。
アキナは次の撮影ではゴンザレスに企画を悟られない様に気をつけることにした。
なお、ネタバレになるがアキナが、ここで思いついたゴンザレスが【生態系の迷宮】を支配している理由は正解である。
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