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第十三章 ブラッディフェスト 序章
249.フォースシート
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ダンジョンの最深部、ボス部屋の目の前に立ったヴィオネットとクオード。
「さぁ、行くぞ。クオード」
「あぁ、これが終われば後は楽だからな」
「……死ぬなよ」
深刻そうな顔をしてクオードに顔を向けたヴィオネット。
「俺より自分の心配しろ。いや、鱗の心配といった方がいいな」
「相変わらず口が減らねーな」
「そうやって何年もやってきたんだ。今となっては名残惜しいだろ」
「……あぁ。そうだな」
そんなことを話しながら二人がボス部屋に向け一歩出した瞬間だった。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「「!?」」
「中からだ!」
「早く行くぞ!!」
ボス部屋からの女性の悲鳴を聞き急いでボス部屋へと入っていった。
「……しまった」
「……遅かったか」
「ビリィィィィーーー!!」
二人の視線の先には、マントを纏いフードを被った魔物と、その敵の攻撃を受け止め後ろにいるズタボロにされた女騎士を守ったビリーがいた。
「ふん、しぶといがこれで終わりだな」
「う、あ、う」
「ビリー……なんで私を……」
「く、うおぉぉぉぉ!」
自分の腹を貫通させた魔物の腕を持ち、もう片方で持っていた剣をゆっくりと振り下ろすビリー。
「ビリーといったか……最後の力を振り絞り、死を実感しているこの状況でも一太刀浴びせようとしたことは褒めてやろう、だがそれは私に」
「く、ぐ」
「届かない」
その魔物はビリーの攻撃を避けようと貫通させた腕を抜き後退し、それを見たビリーはその場で息絶えた。
「ヴィオネット」
「あぁ、あの腕」
確実にドラゴン属の腕だ。
こりゃもう確信犯だな。
「おい、大丈夫か」
女騎士に声を掛けたクオード。
「……ろしてやる」
「お、おい、なんて言ったんだ今」
「殺してやる、殺してやる、殺してやる!! うおぉぉぉぉぉ!!」
膝を着いて打ちひしがれていた女騎士が剣を握り敵へと突っ込んでいった。
「おい! まて! 死にに行くようなもんだ!!」
「やめろクオード」
「ヴィオネット!?」
「あぁ、なった人間はもう止められない」
助けに行こうとするクオードの手をヴィオネットは強く引いた。
「……何言ってんだ」
「そういう生き物だろ。俺たちは」
クオードを悔しそうに見つめ、噛みしめた唇から血を流したヴィオネット。
「お前……」
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
「……人間よ。愚かな」
マントの魔物はそう呟き腕を前に出す。
「せめて二人仲良く塵となるがいい」
手のひらから超火力の火炎放射を女騎士に放った。
そしてその炎は後ろで倒れていたビリーをも燃やし尽くし、二人は跡形もなくダンジョンの影へと変わっていった。
「……」
「……」
「次の敵か? もう何十人も来たがどいつもこいつも歯ごたえの無い奴ばかりで退屈だったぞ。今の奴らは割と楽しめたけどな……ん、貴様らは」
「クオード」
いつもより低い声でヴィオネットがクオードに話しかける。
「……?」
「行けるか?」
「……当たり前だ。こっちもそのつもりだ」
辺りを見渡したが、俺ら以外の奴らはいねぇ。死体も一体もない。
「おい、マント野郎」
「……なんだ」
「お前殺していった奴らを全部今みたいに消し去っていたったのか、跡形も残らないように」
「……跡形がない? あるじゃないか、お前の足の裏にも」
「!?」
「ヴィオネットの足の裏? これは!」
さっきみたいに消し去った人間の血と皮が浸された影。
この壁一帯が……。
「このクソ野郎……」
「その通りだクオード」
「ヴィオネット?」
「いや、クソ野郎に成り下がったのか? ディノリア!!」
「……くくく、待っていたぞ」
「やっぱりてめーかディノリア。グローリア案内所を捨てたのか!!」
その魔物はマントを外し姿を現した。
「久しぶりだな。ヴィオネット、クオード」
「!? あの腕の数字……」
ディノールのマントの下は鎧を装着していた。
腕の接合部分のところからちらりと刻まれた数字が見えたクオードは目を見開く。
「フォースシート。ということは魔王軍幹部の最高階級、四聖神官の一人になったっつーことか。随分とお高いところまで行ったんだな。ディノリア」
ヴィオネットは目を細め、乾いた声で呟いた。
「今の俺の名前はディノールだ。ディノリア・グローリアの名前は二年前に捨てた」
「何があった」
腕を組み、話を聞く体勢を取るヴィオネット。
「……」
「話すことはねぇっつーことか」
「……拳を交えればわかることだ」
「……もともとそのつもりだ」
「クオード。援護を頼む」
「ん? あ、あぁ」
まさか最初から……。
ヴィオネットは基本的にタイマンで戦い敵の手の内を全て出させてから、圧倒的な力でねじ伏せていくタイプの人間だ。
ただ、今回は違う。
ヴィオネットの身体が震えている。それもこれは明らかに武者震いなんかじゃない。
それだけ今回のあいつはやべーっつーことだ。
ディノリアのあの禍々しく広がっている魔力……明らかに今までの敵とはけた違いだ。
俺のウルカヌスの力とヴィオネットの龍の力でようやく勝負できるレベルだ。
「ちっ。感動の再開する余裕はなさそうだなディノリア。まさか元婚約者とこんな形になるなんて思ってもみなかったぜ」
「……俺は今でもお前のことを愛しているぞ。ヴィオネット。それにお前のその胸の……」
「魔物に成り下がったやつの言うことを誰が信じろと」
「……」
「なぁディノリア」
「……」
「お前がその姿になったのは失踪した後だとは思うが。二年ほどで魔王軍幹部になるとはやるじゃねぇか」
「……何が言いたい」
「組み手とはいえ一度も俺に勝てなかったお前程度のレベルでも四聖神官になれるなんて、魔王軍も落ちぶれたもんだな」
そう言い放ったヴィオネットは鋭い眼光でディノールを睨みつけた。
その挑発にも取れた言葉にそれまで黙って聞いていたディノールが怒りを露わにし魔力を爆発的に広げた。
「ヴィオネットォォォォ!!!!」
「ディノリア。お前は私が倒す!!」
「さぁ、行くぞ。クオード」
「あぁ、これが終われば後は楽だからな」
「……死ぬなよ」
深刻そうな顔をしてクオードに顔を向けたヴィオネット。
「俺より自分の心配しろ。いや、鱗の心配といった方がいいな」
「相変わらず口が減らねーな」
「そうやって何年もやってきたんだ。今となっては名残惜しいだろ」
「……あぁ。そうだな」
そんなことを話しながら二人がボス部屋に向け一歩出した瞬間だった。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「「!?」」
「中からだ!」
「早く行くぞ!!」
ボス部屋からの女性の悲鳴を聞き急いでボス部屋へと入っていった。
「……しまった」
「……遅かったか」
「ビリィィィィーーー!!」
二人の視線の先には、マントを纏いフードを被った魔物と、その敵の攻撃を受け止め後ろにいるズタボロにされた女騎士を守ったビリーがいた。
「ふん、しぶといがこれで終わりだな」
「う、あ、う」
「ビリー……なんで私を……」
「く、うおぉぉぉぉ!」
自分の腹を貫通させた魔物の腕を持ち、もう片方で持っていた剣をゆっくりと振り下ろすビリー。
「ビリーといったか……最後の力を振り絞り、死を実感しているこの状況でも一太刀浴びせようとしたことは褒めてやろう、だがそれは私に」
「く、ぐ」
「届かない」
その魔物はビリーの攻撃を避けようと貫通させた腕を抜き後退し、それを見たビリーはその場で息絶えた。
「ヴィオネット」
「あぁ、あの腕」
確実にドラゴン属の腕だ。
こりゃもう確信犯だな。
「おい、大丈夫か」
女騎士に声を掛けたクオード。
「……ろしてやる」
「お、おい、なんて言ったんだ今」
「殺してやる、殺してやる、殺してやる!! うおぉぉぉぉぉ!!」
膝を着いて打ちひしがれていた女騎士が剣を握り敵へと突っ込んでいった。
「おい! まて! 死にに行くようなもんだ!!」
「やめろクオード」
「ヴィオネット!?」
「あぁ、なった人間はもう止められない」
助けに行こうとするクオードの手をヴィオネットは強く引いた。
「……何言ってんだ」
「そういう生き物だろ。俺たちは」
クオードを悔しそうに見つめ、噛みしめた唇から血を流したヴィオネット。
「お前……」
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
「……人間よ。愚かな」
マントの魔物はそう呟き腕を前に出す。
「せめて二人仲良く塵となるがいい」
手のひらから超火力の火炎放射を女騎士に放った。
そしてその炎は後ろで倒れていたビリーをも燃やし尽くし、二人は跡形もなくダンジョンの影へと変わっていった。
「……」
「……」
「次の敵か? もう何十人も来たがどいつもこいつも歯ごたえの無い奴ばかりで退屈だったぞ。今の奴らは割と楽しめたけどな……ん、貴様らは」
「クオード」
いつもより低い声でヴィオネットがクオードに話しかける。
「……?」
「行けるか?」
「……当たり前だ。こっちもそのつもりだ」
辺りを見渡したが、俺ら以外の奴らはいねぇ。死体も一体もない。
「おい、マント野郎」
「……なんだ」
「お前殺していった奴らを全部今みたいに消し去っていたったのか、跡形も残らないように」
「……跡形がない? あるじゃないか、お前の足の裏にも」
「!?」
「ヴィオネットの足の裏? これは!」
さっきみたいに消し去った人間の血と皮が浸された影。
この壁一帯が……。
「このクソ野郎……」
「その通りだクオード」
「ヴィオネット?」
「いや、クソ野郎に成り下がったのか? ディノリア!!」
「……くくく、待っていたぞ」
「やっぱりてめーかディノリア。グローリア案内所を捨てたのか!!」
その魔物はマントを外し姿を現した。
「久しぶりだな。ヴィオネット、クオード」
「!? あの腕の数字……」
ディノールのマントの下は鎧を装着していた。
腕の接合部分のところからちらりと刻まれた数字が見えたクオードは目を見開く。
「フォースシート。ということは魔王軍幹部の最高階級、四聖神官の一人になったっつーことか。随分とお高いところまで行ったんだな。ディノリア」
ヴィオネットは目を細め、乾いた声で呟いた。
「今の俺の名前はディノールだ。ディノリア・グローリアの名前は二年前に捨てた」
「何があった」
腕を組み、話を聞く体勢を取るヴィオネット。
「……」
「話すことはねぇっつーことか」
「……拳を交えればわかることだ」
「……もともとそのつもりだ」
「クオード。援護を頼む」
「ん? あ、あぁ」
まさか最初から……。
ヴィオネットは基本的にタイマンで戦い敵の手の内を全て出させてから、圧倒的な力でねじ伏せていくタイプの人間だ。
ただ、今回は違う。
ヴィオネットの身体が震えている。それもこれは明らかに武者震いなんかじゃない。
それだけ今回のあいつはやべーっつーことだ。
ディノリアのあの禍々しく広がっている魔力……明らかに今までの敵とはけた違いだ。
俺のウルカヌスの力とヴィオネットの龍の力でようやく勝負できるレベルだ。
「ちっ。感動の再開する余裕はなさそうだなディノリア。まさか元婚約者とこんな形になるなんて思ってもみなかったぜ」
「……俺は今でもお前のことを愛しているぞ。ヴィオネット。それにお前のその胸の……」
「魔物に成り下がったやつの言うことを誰が信じろと」
「……」
「なぁディノリア」
「……」
「お前がその姿になったのは失踪した後だとは思うが。二年ほどで魔王軍幹部になるとはやるじゃねぇか」
「……何が言いたい」
「組み手とはいえ一度も俺に勝てなかったお前程度のレベルでも四聖神官になれるなんて、魔王軍も落ちぶれたもんだな」
そう言い放ったヴィオネットは鋭い眼光でディノールを睨みつけた。
その挑発にも取れた言葉にそれまで黙って聞いていたディノールが怒りを露わにし魔力を爆発的に広げた。
「ヴィオネットォォォォ!!!!」
「ディノリア。お前は私が倒す!!」
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