151 / 262
第十章 王都公認 案内人適性試験 最終試験 決勝戦編
151.表彰式
しおりを挟む
「サテラ、お待たせ」
「ナヴィさん! 遅かったですね」
「あはは、ごめんごめん」
医務室へと戻ってきたナヴィ。
「あ、そっか、ケビンとナターシャちゃんもいるのね」
「やっと戻ってきた! もうナヴィさん遅いですよ!」
ぐぐぐと顔をナヴィに近寄せるナターシャ。
「え、ど、どうしたのナターシャちゃん!?」
「ケビンさん! これであたしトイレ行っていいですよね!!」
ナターシャは股を押さえながらジタバタとしていた。
「あぁ、いってこい」
「じゃ、失礼しまーす!!」
ものすごい勢いで扉を開けトイレへと走っていった。
「ナターシャちゃん?」
首を傾げるナヴィ。
ケビンは小声でナヴィに問いかけた。
「もう大丈夫か?」
「へ? あ、ケビンあなたもしかして……!」
あたしのためにナターシャちゃんを……。
「って気づいてたの?」
「まぁな、お前のあの顔は多分トイレに行くときの顔じゃないと思ってな」
「……そうね」
「サテラもお前を探そうとしてたんだぞ」
「あーそれは申し訳ないことをしたわ。ケビンありがとう」
「ふっ。これは貸しにしておいてやる」
ケビンは皮肉めいた言い方でナヴィに伝えた。
「あはは、大きな貸しだわ。またいつかね」
「ナヴィさん、トイレ大丈夫でしたか?」
ケビンとナヴィの元にサテラが向かってきた。
「あら、サテラ。もう立てるようになったのね」
「はい。だいぶ魔力も戻ってきたので」
「でもまだ怪我も治ってないんだからベッドで安静に。今から回復魔法の準備するね」
「お願いします! ってあれ」
「ん?」
「ナヴィさん。目が赤いですけど、何かありましたか?」
「へ!? あ、うーんと、さっき埃が目に入ってたくさん掻いちゃってさ……」
「だめですよ、痒いのは我慢しないと余計に悪化しちゃうんですからね」
「あはは、うん。気を付けるわ」
ナヴィは歪んだ笑顔で言葉を返した。
その会話を聞いたケビンがボソッと呟いた。
「ふん。へたくそ」
『結果発表、表彰式、に参加される受験者とアカデミー生は説明がありますので十分後に控室にお集まりください』
「うわ、もうそんな時間なのね!」
「意外と早いですね」
「そうね、とりあえず応急処置程度になっちゃうけど軽く手当てして本格的な治療は終わってからにしようか」
「そうですね、私も歩く程度なら少々痛みますが問題なくできるので」
「うん。じゃあとりあえず足を出して」
「はい!」
数分間二人は治療の専念した。
そして表彰式。
今回のトーナメントに出場した受験者とアカデミー生がフィールドに中心に並んでいた。
『皆さん、大変お待たせいたしました! それではこれから表彰式そして結果発表を行っていきたいと思います。それではまず今回の試験の主催者、案内人育成委員会理事長ブレビンス・ゴードンより挨拶と今回の全ての試験の講評です』
スーザンがブレビンスにマイクを渡した。
マイクを持ちきょろきょろと辺りを見渡すブレビンス。
「ブランはいない……か」
『えーおほん。皆さん。理事長のブレビンス・ゴードンです。本日は案内人適性試験 最終試験 トーナメント決勝戦に足をお運びいただき誠にありがとうございます。さて、皆様には今回のトーナメントで案内人の重要性を感じていただけましたでしょうか?』
観客席が最後の問いに対してざわざわとし始めた。
「案内人の重要性……?」
「どういうことだ?」
「さぁ」
『昨今のこの世界の情勢は昔のように冒険者のみの世界ではなく、案内人と冒険者。分業していくのが基本の形となっております』
『そして今回の試験はそれを皆様に知っていただく意図もありました。試合をご覧になられた方はお気づきと思いますが、案内人一人一人が冒険者と真剣に向き合い、発展途上の有望なアカデミー生の才能を見事開花させることができました。そしてそれはアカデミー生も肌身で感じていたはずです』
『特に準決勝からは案内人がタイムアウトを使うたびに面白いくらいに形勢が逆転していきましたよね。それほどの力を我々案内人は持っていることを知っていただけたのではないでしょうか?』
『案内人育成員会としての今回の趣旨は「有能な人材の確保」でした。しかしそれだけではなく今回の試験を実際に皆さんにご覧になっていただき、案内人の可能性と有用性をしっかりと目に焼き付けていただきたかったということも同時に考えておりました』
『このトーナメントのように、これからも冒険者とともに歩み寄っていける存在になれるよう我々案内人は更なる質の向上を目指し頑張って参りたいと思います』
『とはいえ、今回は試験ですのでどうしても公認の案内人にはなれない方も出てきてしまいますが、それでも受験者の皆さんにはこれからも精進し、またこの試験に挑んでいただければなと思っております』
『本日はどうもありがとうございました!』
観客席からの大きな拍手と歓声を浴び、深く一礼をするブレビンス。そのままマイクをスーザンに手渡した。
『ありがとうございました! それでは早速表彰式に移らせていただきます!』
『最終試験 トーナメント、同率四位。ルナ、ロイペア! そしてブラン、ダリウスペア』
「おいらは四位かぁ! ごめんなルナ」
「ううん。わたくしは次頑張ればいいだけだから!」
「ブランさん……」
ダリウスはブランからもらったカードを強く握り、上を向いた。
『第二位! ナヴィ、サテラペア!』
「なにしゅんとしてるのサテラ!」
「ナヴィさん……?」
「準優勝よ! ほらみんなの顔を見てごらん、声を聞いてごらん」
「あの子もすごかったよなぁ」
「あぁ、あの風の技! 優勝したと思ったんだけど惜しかったよな」
「まぁでもこれから冒険者になるんならかなりの有望株よな!!」
「……みんな私に向けて」
「そうよ、観客席のアカデミー生の子もみんなあなたを見る目が変わってるわ」
「……」
「胸を張りなさい。ここからまたあなたのスタートなのだから」
「……はい!」
『そして、第一位! ケビン、ナターシャペア!』
『優勝したケビンさんは本日から公認の案内人として活躍していただきます! 二人に大きな拍手を!!』
「いえーい! おらおらぁ! どんなもんじゃーい!」
「はしゃぎすぎだナターシャ」
ふぅーやっぱりケビンには勝てなかったわねー。まぁ次頑張るしかないわね。
『それでは次に結果発表をさせていただきます!』
「へ? 今のが結果発表じゃ……?」
「ナヴィさん! 遅かったですね」
「あはは、ごめんごめん」
医務室へと戻ってきたナヴィ。
「あ、そっか、ケビンとナターシャちゃんもいるのね」
「やっと戻ってきた! もうナヴィさん遅いですよ!」
ぐぐぐと顔をナヴィに近寄せるナターシャ。
「え、ど、どうしたのナターシャちゃん!?」
「ケビンさん! これであたしトイレ行っていいですよね!!」
ナターシャは股を押さえながらジタバタとしていた。
「あぁ、いってこい」
「じゃ、失礼しまーす!!」
ものすごい勢いで扉を開けトイレへと走っていった。
「ナターシャちゃん?」
首を傾げるナヴィ。
ケビンは小声でナヴィに問いかけた。
「もう大丈夫か?」
「へ? あ、ケビンあなたもしかして……!」
あたしのためにナターシャちゃんを……。
「って気づいてたの?」
「まぁな、お前のあの顔は多分トイレに行くときの顔じゃないと思ってな」
「……そうね」
「サテラもお前を探そうとしてたんだぞ」
「あーそれは申し訳ないことをしたわ。ケビンありがとう」
「ふっ。これは貸しにしておいてやる」
ケビンは皮肉めいた言い方でナヴィに伝えた。
「あはは、大きな貸しだわ。またいつかね」
「ナヴィさん、トイレ大丈夫でしたか?」
ケビンとナヴィの元にサテラが向かってきた。
「あら、サテラ。もう立てるようになったのね」
「はい。だいぶ魔力も戻ってきたので」
「でもまだ怪我も治ってないんだからベッドで安静に。今から回復魔法の準備するね」
「お願いします! ってあれ」
「ん?」
「ナヴィさん。目が赤いですけど、何かありましたか?」
「へ!? あ、うーんと、さっき埃が目に入ってたくさん掻いちゃってさ……」
「だめですよ、痒いのは我慢しないと余計に悪化しちゃうんですからね」
「あはは、うん。気を付けるわ」
ナヴィは歪んだ笑顔で言葉を返した。
その会話を聞いたケビンがボソッと呟いた。
「ふん。へたくそ」
『結果発表、表彰式、に参加される受験者とアカデミー生は説明がありますので十分後に控室にお集まりください』
「うわ、もうそんな時間なのね!」
「意外と早いですね」
「そうね、とりあえず応急処置程度になっちゃうけど軽く手当てして本格的な治療は終わってからにしようか」
「そうですね、私も歩く程度なら少々痛みますが問題なくできるので」
「うん。じゃあとりあえず足を出して」
「はい!」
数分間二人は治療の専念した。
そして表彰式。
今回のトーナメントに出場した受験者とアカデミー生がフィールドに中心に並んでいた。
『皆さん、大変お待たせいたしました! それではこれから表彰式そして結果発表を行っていきたいと思います。それではまず今回の試験の主催者、案内人育成委員会理事長ブレビンス・ゴードンより挨拶と今回の全ての試験の講評です』
スーザンがブレビンスにマイクを渡した。
マイクを持ちきょろきょろと辺りを見渡すブレビンス。
「ブランはいない……か」
『えーおほん。皆さん。理事長のブレビンス・ゴードンです。本日は案内人適性試験 最終試験 トーナメント決勝戦に足をお運びいただき誠にありがとうございます。さて、皆様には今回のトーナメントで案内人の重要性を感じていただけましたでしょうか?』
観客席が最後の問いに対してざわざわとし始めた。
「案内人の重要性……?」
「どういうことだ?」
「さぁ」
『昨今のこの世界の情勢は昔のように冒険者のみの世界ではなく、案内人と冒険者。分業していくのが基本の形となっております』
『そして今回の試験はそれを皆様に知っていただく意図もありました。試合をご覧になられた方はお気づきと思いますが、案内人一人一人が冒険者と真剣に向き合い、発展途上の有望なアカデミー生の才能を見事開花させることができました。そしてそれはアカデミー生も肌身で感じていたはずです』
『特に準決勝からは案内人がタイムアウトを使うたびに面白いくらいに形勢が逆転していきましたよね。それほどの力を我々案内人は持っていることを知っていただけたのではないでしょうか?』
『案内人育成員会としての今回の趣旨は「有能な人材の確保」でした。しかしそれだけではなく今回の試験を実際に皆さんにご覧になっていただき、案内人の可能性と有用性をしっかりと目に焼き付けていただきたかったということも同時に考えておりました』
『このトーナメントのように、これからも冒険者とともに歩み寄っていける存在になれるよう我々案内人は更なる質の向上を目指し頑張って参りたいと思います』
『とはいえ、今回は試験ですのでどうしても公認の案内人にはなれない方も出てきてしまいますが、それでも受験者の皆さんにはこれからも精進し、またこの試験に挑んでいただければなと思っております』
『本日はどうもありがとうございました!』
観客席からの大きな拍手と歓声を浴び、深く一礼をするブレビンス。そのままマイクをスーザンに手渡した。
『ありがとうございました! それでは早速表彰式に移らせていただきます!』
『最終試験 トーナメント、同率四位。ルナ、ロイペア! そしてブラン、ダリウスペア』
「おいらは四位かぁ! ごめんなルナ」
「ううん。わたくしは次頑張ればいいだけだから!」
「ブランさん……」
ダリウスはブランからもらったカードを強く握り、上を向いた。
『第二位! ナヴィ、サテラペア!』
「なにしゅんとしてるのサテラ!」
「ナヴィさん……?」
「準優勝よ! ほらみんなの顔を見てごらん、声を聞いてごらん」
「あの子もすごかったよなぁ」
「あぁ、あの風の技! 優勝したと思ったんだけど惜しかったよな」
「まぁでもこれから冒険者になるんならかなりの有望株よな!!」
「……みんな私に向けて」
「そうよ、観客席のアカデミー生の子もみんなあなたを見る目が変わってるわ」
「……」
「胸を張りなさい。ここからまたあなたのスタートなのだから」
「……はい!」
『そして、第一位! ケビン、ナターシャペア!』
『優勝したケビンさんは本日から公認の案内人として活躍していただきます! 二人に大きな拍手を!!』
「いえーい! おらおらぁ! どんなもんじゃーい!」
「はしゃぎすぎだナターシャ」
ふぅーやっぱりケビンには勝てなかったわねー。まぁ次頑張るしかないわね。
『それでは次に結果発表をさせていただきます!』
「へ? 今のが結果発表じゃ……?」
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
他人の人生押し付けられたけど自由に生きます
鳥類
ファンタジー
『辛い人生なんて冗談じゃ無いわ! 楽に生きたいの!』
開いた扉の向こうから聞こえた怒声、訳のわからないままに奪われた私のカード、そして押し付けられた黒いカード…。
よくわからないまま試練の多い人生を押し付けられた私が、うすらぼんやり残る前世の記憶とともに、それなりに努力しながら生きていく話。
※注意事項※
幼児虐待表現があります。ご不快に感じる方は開くのをおやめください。
転生して異世界の第7王子に生まれ変わったが、魔力が0で無能者と言われ、僻地に追放されたので自由に生きる。
黒ハット
ファンタジー
ヤクザだった大宅宗一35歳は死んで記憶を持ったまま異世界の第7王子に転生する。魔力が0で魔法を使えないので、無能者と言われて王族の籍を抜かれ僻地の領主に追放される。魔法を使える事が分かって2回目の人生は前世の知識と魔法を使って領地を発展させながら自由に生きるつもりだったが、波乱万丈の人生を送る事になる
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が子離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
ブチ切れ世界樹さんと、のんびり迷宮主さん
月猫
ファンタジー
異世界へ拉致された主人公。目が覚めた先はボロボロの世界樹の中だった?!
迷宮の主となった主人公は、ダンジョンの能力【創造】により全く新しい”モノ”を世界に作り出し、現状の打破に挑む。
新しい魔物を創ったり、予想外な成長に困惑したり。
世界樹の愚痴を聞いたり、なだめたり。
世界樹のため、世界のため、世界樹の治療と環境改善を目指し、迷宮はどんどん大きくなる。そんなお話。
始めは少々危険な場面がありますが、ダンジョンが成長してからはその様な場面は少なくなり、周りの生物の方がダンジョンに抗う感じになります。
俺TUEEEならぬ、ダンジョンTUEEEもの。チート能力ならぬ、チートダンジョンの予定。
(チート能力者が居無いとは言っていない)
初投稿です。山なし谷なし作品ですが、暖かい目でみてください。
異世界なのだから、元の世界の常識が当てはまらなくても、おかしくないのでは? をコンセプトに、スキルやら魔法やらの仕組みを表現できたらと思っています。
※「小説家になろう」にも掲載
※ストックが切れたら、更新が遅くなると思います、ご容赦下さい
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる