56 / 262
第六章 コイルとエンフィー『幸運の聖水』を求めて
56.海龍リヴァイアサン
しおりを挟む
エンフィーがコイルの同行を引き受けた後の作戦会議でのこと。
「ということで、この部屋に入ったらボス戦になります」
「意外とシンプルなマップなんですね」
「はい、このダンジョンの大変なところは滝からダンジョンの入り口まで入ることと、ボス戦だけですからね。出てくるモンスターはそこそこのレベルで多少苦労するとは思いますが、道さえ覚えてしまえば遭遇するリスクも最小限まで抑えることができますよ」
「なら、あとはこのボスモンスターですね」
「はい、それなんですけど……このモンスターの倒し方はいくつか情報はあるのですが、出現方法が曖昧なんでよね」
「曖昧……ですか」
「普通に目の前に出てきた。というのが十年前ほどの記録であるのですが、そこから先の情報がないんです。というより帰ってきた冒険者様がいるのかもわからないほど滞っています」
「となると、かなり特殊な出現か、奇襲による攻撃での即死を狙っているとかですかね……」
「まぁそれは今考えてもしょうがないので細心の警戒をして臨機応変に対応しましょう。ここさえ抜けてしまえば実はとても簡単なんです」
「え? レベルの高いボスモンスターなのでは?」
「ふふふ、これです」
エンフィーがカウンター裏から一冊の本を取り出し自慢げにコイルの目の前に置いた。
「ん? 『著者 トニー・マクレガン』!?」
「はい、スーパーアドバイザーだった私の祖父です。この本には今回のボス『海龍リヴァイアサン』の倒し方が実に詳細に記録されていました。」
「本当ですか!? あのトニーさんの本だったら間違いないですね! 希望が見えてきました」
「はい! 急いで作戦を練りましょう」
あの作戦会議を思い出してっと。
突進を仕掛け始めた海龍を二人は動じず真っ直ぐに見つめている。
そして二人は同じタイミングでくすりと笑った。
「ふっ。『突進はシンプルだが早い段階で避けると追いかけてくる』」
「『引き付けてぎりぎり避けきれるところで動くのが良し』でしたね」
「「せーのっ!」」
二人は最大限まで近づけてから左右に分かれて攻撃を避けた。
「くっこのスピードについてくるとは。それにわしの攻撃パターンを読んでたのか……」
よし。本通りね。
「最初の挑発も効いたみたいですね、エンフィーさん」
「はい、コイル様の煽り具合完璧でした!」
エンフィーはコイルに向かって親指を立てた。
「褒めてるんですか……それ」
「もちろんです!」
あのコイル様の挑発が、短気な海龍の攻撃パターンをシンプルにさせた。『頭を使わせる時間を作らないことが大事。性格は短気で怒りやすい。そこを突くべし』まさしく本のとおりね。
「コイル様!」
「はい! 攻撃開始ですね!」
<剣舞・風陣独楽!>
<ウインドカッター!>
二人の風属性の攻撃が突進で隙ができた海龍に直撃した。
「ギャァ!」
「なぜわしが風属性の攻撃に弱いことを……」
「これは完全に偶然ですけど。僕は風属性の適性持ちなのでね」
「私は下級魔法しか使えませんが『風属性の攻撃なら下級魔法でも十分』と書いてたの」
「く、さっきの攻撃の避け方といい全ては作戦通りということか……」
「さぁ、悪いことは言わない。さっさと『幸運の聖水』を置いてくれればそれで終わりになるんだ」
「そうよ、そうすれば別にあなたを倒すことはしない」
「馬鹿にしおって……ならこれならどうじゃ」
空中に飛んでいる海龍は口を大きく開け、巨大な魔法陣を出現させた。
「エンフィーさん、あれってやつのスキルの……」
「はい、<ハイドロブラスト>水の大量放出です!」
「では!エンフィーさんお任せします!」
「もちろんです!」
<ブラッグスモッグ!>
エンフィーの杖から大量の黒煙が撒かれ二人を覆った。
海龍は二人の姿を見失ってしまった。
「しまった。これでは狙いが定められぬではないか……もう発射準備ができてしまっとる」
「じゃがそんなに遠くには逃げれてないはず。あたり一帯を薙ぎ払う」
<ハイドロブラスト!>
大量の水の噴射が部屋全体に放たれた。
「ふはははは、これなら避けようもない! さぁ死ね、死ねぇ!」
その掛け声とともに水の噴射量がさらに増え、海龍は攻撃を繰り返し行った。
一通りの攻撃が終わり二人の様子を覗う。
「部屋はほぼ崩壊してしまったが後でまた作り直せばよい。あの二人もきっと強烈な水圧で塵になったのじゃろう。」
「ふ、所詮はやはりただの弱者冒険者とガイドじゃったということか」
「どこを見ている『海龍リヴァイアサン』」
「な! どこだ!?」
コイルの声が聞こえ辺りをきょろきょろと見渡すが、その姿はなかった。
「ま、まさか……!」
海龍が上を見るとそこには足に青のオーラを纏い背中にエンフィーをおぶった、コイルの姿があった。
「貴様どうやって……」
「もちろんリサーチ済みよ。『<ハイドロブラスト>は一点集中ではなく全範囲の攻撃、しかし上から下に向かっての攻撃となるため、上に避けるのがベスト』ってねだからコイル様に<アクセル>を掛けて上に跳んでもらったってことよ」
そういうとエンフィーはコイルの背中から離れ、杖を構えた。
「そしてもう一つ『ボスの弱点は首の根元にある紋章を狙い攻撃を行うこと』これで終わりだ!」
コイルは刀に手を添え剣舞の構えに入った。
「くそ……ここまでやられるとは……くそ、くそぉぉぉぉ!」
海龍は反転し、迎撃の準備をしようとするも、コイルとエンフィーの技の繰り出す速さを上回ることができなかった。
<剣舞・風烈斬!>
<ウインドアロー!>
「ギャァァァァァァァァ!」
二人の攻撃は弱点の紋章に直撃し、海龍に大ダメージを与えた。
海龍はそのまま地面へと落ちていった。
「やった! エンフィーさん、僕たちは大丈夫ですか? このままだと落下します!」
「ええ、大丈夫です!」
<ディレイムーブ!>
エンフィーは落下寸前に速度調整の魔法を掛けゆっくりと地面に着地した。
ダメージを追い瀕死状態でびくびくと動いている海龍に二人は近づく。
「じゃあこのまま止めを……」
刀を構えるコイル。
「お願いします」
エンフィーはごくりと大きく喉を動かした。
「剣舞・」
「グルォォォォォォォォ!」
倒れた状態ではあったが、海龍は奇声を発した。
「「な!」」
まだ生きてるの!? 早く止めを刺してもらわなきゃ!
「コイル様!」
「剣舞!」
「ギシャァ!」
「きゃ!」
「ぐあぁ!」
倒れていた海龍がコイルとエンフィーを尻尾で薙ぎ倒す。
海龍がゆっくりと空中にまた上がっていった。
「貴様らごときが。調子に乗るなよ……すぐに殺してやる」
まさか、今ので確実に倒したはずなのに。こんなのおじいちゃんの本には……。
エンフィーの杖を持っていた手が震えていた。
「エンフィーさん」
震えていたエンフィーの手にコイルは上から手を優しく添えた。
「コイル様……」
「大丈夫です。僕たちなら勝てます。あんなに作戦会議したんですから」
コイルがエンフィーに笑顔を見せた。
「……そうですよね。ここまで来たらもうやるしかないですよね」
「あいつももう飛んでるのがやっとと見受けられます、もうひと踏ん張りですよ!」
「はい!」
二人は再度武器を構え直し、海龍に向かっていった。
お姉ちゃん待っててね、必ずこいつをやっつけて『幸運の聖水』を手に入れるんだから!
「ということで、この部屋に入ったらボス戦になります」
「意外とシンプルなマップなんですね」
「はい、このダンジョンの大変なところは滝からダンジョンの入り口まで入ることと、ボス戦だけですからね。出てくるモンスターはそこそこのレベルで多少苦労するとは思いますが、道さえ覚えてしまえば遭遇するリスクも最小限まで抑えることができますよ」
「なら、あとはこのボスモンスターですね」
「はい、それなんですけど……このモンスターの倒し方はいくつか情報はあるのですが、出現方法が曖昧なんでよね」
「曖昧……ですか」
「普通に目の前に出てきた。というのが十年前ほどの記録であるのですが、そこから先の情報がないんです。というより帰ってきた冒険者様がいるのかもわからないほど滞っています」
「となると、かなり特殊な出現か、奇襲による攻撃での即死を狙っているとかですかね……」
「まぁそれは今考えてもしょうがないので細心の警戒をして臨機応変に対応しましょう。ここさえ抜けてしまえば実はとても簡単なんです」
「え? レベルの高いボスモンスターなのでは?」
「ふふふ、これです」
エンフィーがカウンター裏から一冊の本を取り出し自慢げにコイルの目の前に置いた。
「ん? 『著者 トニー・マクレガン』!?」
「はい、スーパーアドバイザーだった私の祖父です。この本には今回のボス『海龍リヴァイアサン』の倒し方が実に詳細に記録されていました。」
「本当ですか!? あのトニーさんの本だったら間違いないですね! 希望が見えてきました」
「はい! 急いで作戦を練りましょう」
あの作戦会議を思い出してっと。
突進を仕掛け始めた海龍を二人は動じず真っ直ぐに見つめている。
そして二人は同じタイミングでくすりと笑った。
「ふっ。『突進はシンプルだが早い段階で避けると追いかけてくる』」
「『引き付けてぎりぎり避けきれるところで動くのが良し』でしたね」
「「せーのっ!」」
二人は最大限まで近づけてから左右に分かれて攻撃を避けた。
「くっこのスピードについてくるとは。それにわしの攻撃パターンを読んでたのか……」
よし。本通りね。
「最初の挑発も効いたみたいですね、エンフィーさん」
「はい、コイル様の煽り具合完璧でした!」
エンフィーはコイルに向かって親指を立てた。
「褒めてるんですか……それ」
「もちろんです!」
あのコイル様の挑発が、短気な海龍の攻撃パターンをシンプルにさせた。『頭を使わせる時間を作らないことが大事。性格は短気で怒りやすい。そこを突くべし』まさしく本のとおりね。
「コイル様!」
「はい! 攻撃開始ですね!」
<剣舞・風陣独楽!>
<ウインドカッター!>
二人の風属性の攻撃が突進で隙ができた海龍に直撃した。
「ギャァ!」
「なぜわしが風属性の攻撃に弱いことを……」
「これは完全に偶然ですけど。僕は風属性の適性持ちなのでね」
「私は下級魔法しか使えませんが『風属性の攻撃なら下級魔法でも十分』と書いてたの」
「く、さっきの攻撃の避け方といい全ては作戦通りということか……」
「さぁ、悪いことは言わない。さっさと『幸運の聖水』を置いてくれればそれで終わりになるんだ」
「そうよ、そうすれば別にあなたを倒すことはしない」
「馬鹿にしおって……ならこれならどうじゃ」
空中に飛んでいる海龍は口を大きく開け、巨大な魔法陣を出現させた。
「エンフィーさん、あれってやつのスキルの……」
「はい、<ハイドロブラスト>水の大量放出です!」
「では!エンフィーさんお任せします!」
「もちろんです!」
<ブラッグスモッグ!>
エンフィーの杖から大量の黒煙が撒かれ二人を覆った。
海龍は二人の姿を見失ってしまった。
「しまった。これでは狙いが定められぬではないか……もう発射準備ができてしまっとる」
「じゃがそんなに遠くには逃げれてないはず。あたり一帯を薙ぎ払う」
<ハイドロブラスト!>
大量の水の噴射が部屋全体に放たれた。
「ふはははは、これなら避けようもない! さぁ死ね、死ねぇ!」
その掛け声とともに水の噴射量がさらに増え、海龍は攻撃を繰り返し行った。
一通りの攻撃が終わり二人の様子を覗う。
「部屋はほぼ崩壊してしまったが後でまた作り直せばよい。あの二人もきっと強烈な水圧で塵になったのじゃろう。」
「ふ、所詮はやはりただの弱者冒険者とガイドじゃったということか」
「どこを見ている『海龍リヴァイアサン』」
「な! どこだ!?」
コイルの声が聞こえ辺りをきょろきょろと見渡すが、その姿はなかった。
「ま、まさか……!」
海龍が上を見るとそこには足に青のオーラを纏い背中にエンフィーをおぶった、コイルの姿があった。
「貴様どうやって……」
「もちろんリサーチ済みよ。『<ハイドロブラスト>は一点集中ではなく全範囲の攻撃、しかし上から下に向かっての攻撃となるため、上に避けるのがベスト』ってねだからコイル様に<アクセル>を掛けて上に跳んでもらったってことよ」
そういうとエンフィーはコイルの背中から離れ、杖を構えた。
「そしてもう一つ『ボスの弱点は首の根元にある紋章を狙い攻撃を行うこと』これで終わりだ!」
コイルは刀に手を添え剣舞の構えに入った。
「くそ……ここまでやられるとは……くそ、くそぉぉぉぉ!」
海龍は反転し、迎撃の準備をしようとするも、コイルとエンフィーの技の繰り出す速さを上回ることができなかった。
<剣舞・風烈斬!>
<ウインドアロー!>
「ギャァァァァァァァァ!」
二人の攻撃は弱点の紋章に直撃し、海龍に大ダメージを与えた。
海龍はそのまま地面へと落ちていった。
「やった! エンフィーさん、僕たちは大丈夫ですか? このままだと落下します!」
「ええ、大丈夫です!」
<ディレイムーブ!>
エンフィーは落下寸前に速度調整の魔法を掛けゆっくりと地面に着地した。
ダメージを追い瀕死状態でびくびくと動いている海龍に二人は近づく。
「じゃあこのまま止めを……」
刀を構えるコイル。
「お願いします」
エンフィーはごくりと大きく喉を動かした。
「剣舞・」
「グルォォォォォォォォ!」
倒れた状態ではあったが、海龍は奇声を発した。
「「な!」」
まだ生きてるの!? 早く止めを刺してもらわなきゃ!
「コイル様!」
「剣舞!」
「ギシャァ!」
「きゃ!」
「ぐあぁ!」
倒れていた海龍がコイルとエンフィーを尻尾で薙ぎ倒す。
海龍がゆっくりと空中にまた上がっていった。
「貴様らごときが。調子に乗るなよ……すぐに殺してやる」
まさか、今ので確実に倒したはずなのに。こんなのおじいちゃんの本には……。
エンフィーの杖を持っていた手が震えていた。
「エンフィーさん」
震えていたエンフィーの手にコイルは上から手を優しく添えた。
「コイル様……」
「大丈夫です。僕たちなら勝てます。あんなに作戦会議したんですから」
コイルがエンフィーに笑顔を見せた。
「……そうですよね。ここまで来たらもうやるしかないですよね」
「あいつももう飛んでるのがやっとと見受けられます、もうひと踏ん張りですよ!」
「はい!」
二人は再度武器を構え直し、海龍に向かっていった。
お姉ちゃん待っててね、必ずこいつをやっつけて『幸運の聖水』を手に入れるんだから!
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
異世界のんびり冒険日記
リリィ903
ファンタジー
牧野伸晃(マキノ ノブアキ)は30歳童貞のサラリーマン。
精神を病んでしまい、会社を休職して病院に通いながら日々を過ごしていた。
とある晴れた日、気分転換にと外に出て自宅近くのコンビニに寄った帰りに雷に撃たれて…
================================
初投稿です!
最近、異世界転生モノにはまってるので自分で書いてみようと思いました。
皆さん、どうか暖かく見守ってくださいm(._.)m
感想もお待ちしております!
狙って追放された創聖魔法使いは異世界を謳歌する
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーから追放される~異世界転生前の記憶が戻ったのにこのままいいように使われてたまるか!
【第15回ファンタジー小説大賞の爽快バトル賞を受賞しました】
ここは異世界エールドラド。その中の国家の1つ⋯⋯グランドダイン帝国の首都シュバルツバイン。
主人公リックはグランドダイン帝国子爵家の次男であり、回復、支援を主とする補助魔法の使い手で勇者パーティーの一員だった。
そんな中グランドダイン帝国の第二皇子で勇者のハインツに公衆の面前で宣言される。
「リック⋯⋯お前は勇者パーティーから追放する」
その言葉にリックは絶望し地面に膝を着く。
「もう2度と俺達の前に現れるな」
そう言って勇者パーティーはリックの前から去っていった。
それを見ていた周囲の人達もリックに声をかけるわけでもなく、1人2人と消えていく。
そしてこの場に誰もいなくなった時リックは⋯⋯笑っていた。
「記憶が戻った今、あんなワガママ皇子には従っていられない。俺はこれからこの異世界を謳歌するぞ」
そう⋯⋯リックは以前生きていた前世の記憶があり、女神の力で異世界転生した者だった。
これは狙って勇者パーティーから追放され、前世の記憶と女神から貰った力を使って無双するリックのドタバタハーレム物語である。
*他サイトにも掲載しています。
目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜
楠ノ木雫
恋愛
病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。
病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。
元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!
でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
力も魔法も半人前、なら二つ合わせれば一人前ですよね?
カタナヅキ
ファンタジー
エルフと人間の間から生まれたハーフエルフの子供の「レノ」は幼少期に母親が死亡し、エルフが暮らしている里から追放される。人間を見下しているエルフにとっては彼は汚らわしい人間の血筋を継いでいるというだけで子供の彼を山奥へと放置した。エルフの血を継ぐレノは魔法を使う事が出来たが、純粋なエルフと比べるとその力は半分程度しか持ち合わせていなかった。
偶然にもレノは山奥に暮らしていたドワーフの老人に育てられるが、彼が元剣士だとしってレノは自分に剣を教えて欲しい事を伝える。しかし、ハーフエルフのレノの肉体は並の人間よりは少し高い程度でしかなく、ドワーフと比べたら非力な存在だった。
腕力も魔法の力も半人前、何の取柄もないと落ちこぼれとエルフ達から虐げられてきた彼だったが、ここでレノは気付いた。腕力も魔法の力も半人前ならば二つを合わせれば一人前になるのではないかと――
――これは世界で初めての「付与魔術」と呼ばれる技術を生み出した少年の物語である。
拾ったものは大切にしましょう~子狼に気に入られた男の転移物語~
ぽん
ファンタジー
⭐︎コミカライズ化決定⭐︎
2024年8月6日より配信開始
コミカライズならではを是非お楽しみ下さい。
⭐︎書籍化決定⭐︎
第1巻:2023年12月〜
第2巻:2024年5月〜
番外編を新たに投稿しております。
そちらの方でも書籍化の情報をお伝えしています。
書籍化に伴い[106話]まで引き下げ、レンタル版と差し替えさせて頂きます。ご了承下さい。
改稿を入れて読みやすくなっております。
可愛い表紙と挿絵はTAPI岡先生が担当して下さいました。
書籍版『拾ったものは大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜』を是非ご覧下さい♪
==================
1人ぼっちだった相沢庵は住んでいた村の為に猟師として生きていた。
いつもと同じ山、いつもと同じ仕事。それなのにこの日は違った。
山で出会った真っ白な狼を助けて命を落とした男が、神に愛され転移先の世界で狼と自由に生きるお話。
初めての投稿です。書きたい事がまとまりません。よく見る異世界ものを書きたいと始めました。異世界に行くまでが長いです。
気長なお付き合いを願います。
よろしくお願いします。
※念の為R15をつけました
※本作品は2020年12月3日に完結しておりますが、2021年4月14日より誤字脱字の直し作業をしております。
作品としての変更はございませんが、修正がございます。
ご了承ください。
※修正作業をしておりましたが2021年5月13日に終了致しました。
依然として誤字脱字が存在する場合がございますが、ご愛嬌とお許しいただければ幸いです。
司書ですが、何か?
みつまめ つぼみ
ファンタジー
16歳の小さな司書ヴィルマが、王侯貴族が通う王立魔導学院付属図書館で仲間と一緒に仕事を頑張るお話です。
ほのぼの日常系と思わせつつ、ちょこちょこドラマティックなことも起こります。ロマンスはふんわり。
最難関ダンジョンで裏切られ切り捨てられたが、スキル【神眼】によってすべてを視ることが出来るようになった冒険者はざまぁする
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【第15回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作】
僕のスキル【神眼】は隠しアイテムや隠し通路、隠しトラップを見破る力がある。
そんな元奴隷の僕をレオナルドたちは冒険者仲間に迎え入れてくれた。
でもダンジョン内でピンチになった時、彼らは僕を追放した。
死に追いやられた僕は世界樹の精に出会い、【神眼】のスキルを極限まで高めてもらう。
そして三年の修行を経て、僕は世界最強へと至るのだった。
DTガール!
Kasyta
ファンタジー
異世界転生したTS幼女がチート魔力で活躍したり、冒険したり、たまに女の子にHな悪戯をしたり、たまに女の子からHな悪戯をされたりするお話。
基本的に毎週土曜日0時に最新話を公開。
更新できないときは近況ボードにて事前報告すると思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる