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第三章 冒険者同行編
27.輝き方
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「ケビン!」
トニーの訃報が耳に入ったアーサーは早朝にケビンの店を訪れた。
その狭い店には扉がゆっくりと閉じていく音とアーサーの呼吸が乱れている息だけが聞こえる。
入り口に背中を向け座っていたケビン。
「……アーサーか」
「聞いたのか……ケビン」
「あぁ。さっき中央広場の掲示板でな」
「しかも聞いたか、アーサー。テリウスのパーティーは全員無事でトニーさんだけが死んだ」
ケビンの前にはケビンの店に予備として置いていたトニーの大斧がありそれを見つめながらアーサーと話していた。
「そんなのおかしいだろ。なんで本来冒険者の手助けをしてくれるアドバイザーを守るはずが、守られてるんだよ。王都一の冒険者パーティーはそんなに弱いのかよ」
「魔王との戦闘だったみたいだ。テリウス達も致命傷だったらしい」
「何と戦ったかなんて関係ない。なんで冒険者が生き残ってトニーさんだけが死んだのかが知りたい」
「トニーさん。冒険者に尽くした結果がこれかよ。こんなのあんまりだ」
ケビンは大斧を指で摩る。
「アーサー。俺はこんなことになるなら冒険者を信じない。俺は冒険者を手助けはするが守るのは自分だけだ。アドバイザーも守れない冒険者に存在価値などない」
「ケビン……」
こいつそれだけトニーさんを敬愛してたってことか。
「トニーさんの身体はどこに」
「トニーさんの村の孫娘二人の所だ。その二人もガイドとしてやっているそうだぞ」
「寄りにもよって同じ職業か。腹が立つ。そいつらもトニーさんを止めておけばよかったのに何も知らないで見送ったに違いない」
そういうと座っていたケビンがすっと立ち上がり店の奥にあった物置に入った。
「アーサー、武器を持って外に出ろ」
「は?どういうことだよケビン」
店の奥にあった大鎌を持ち装備を整え始めたケビン。
「お前槍使ってたのに……その武器は」
「来たるべき時が来た時にこの大鎌を振るいなさい」
「トニーさんの残してくれた武器だ、この武器で俺は最強になる」
「『ガイド』だろうが『村人』だろうが関係ない。くだらない冒険者の真似事をする雑魚どもは俺が全員叩ききってやる。だから俺を鍛えてくれ。冒険者よりも強くなって俺は自分のためにこの仕事を全うする」
まったく。どうしちまったもんかね。あんなに明るかったケビンが師の訃報でこんな冷たい目になるなんて。こうなったのは俺の責任でもあるがな……。
「まぁ冒険者の俺に言っても説得力無いけどな。」
「アーサーだけは特別でいてやる。だが修業の時だけは本気でやってくれ」
「分かった。どちらにせよ俺もテリウス達が王都からいなくなっちまったから王都一の冒険者の椅子が空いたんだ。手伝ってやるぜ。最強になるのをな」
そうしてトニーさんの訃報から二年が経った。
俺の店は『凄腕の上級ガイド』がいることで有名になった。
ある冒険者がカウンターを挟んでケビンと対面している。
「おい! ケビンはあんただろ。上級クエストに無理やり挑んだレベル二十クラスのパーティーに同行してほとんど一人で片付けちまったって」
「雑魚冒険者に足手まといになられて腹が立ったがな」
「相変わらずに冷てぇな。なぁ今度俺の同行もしてくれよ!」
「金を持ってこい。そうすれば同行してやる」
「おまえの同行高いんだよなぁ。まぁ頼りになるからなんぼ払ってもいいんだけどな」
夕方になり店にはクローズの看板が掛けられていた。
「ケビン。大繁盛だな」
「複雑だ。店は繁盛するが、同行するたびに冒険者の弱さに腹が立つ。お前以外と同行するとストレスで仕方がない」
「はははは。それは当たり前だ。今王都に俺と張り合える奴はほとんどいない。つまり俺と同等の力を持つお前より強い冒険者はほぼいない」
「皮肉なもんだな」
「これじゃどっちが冒険者かわかんねぇな」
「ふっ。あぁ」
トニーさんあなたの言っていたことは正しい。あなたの考え方はとても素敵で俺に生きる力をくれた。
だがその結末があなたのようになるなら、俺はそれを否定する。
俺の命は俺のものだ。捧げるものでも貢ぐものでもない。
俺は俺のやり方で輝くんだ。
「こんな感じだな」
「何かあたし達のところすごい奴当たり感あったけど。何となくは繋がったわ」
苦笑いをしながらケビンを見るナヴィ。
「それは本当にすまないと思ってる」
「おじいちゃんのことそんなに思っていたのね」
「あぁ」
「でもあなたの気持ちに共感はするけど同感ではないわ」
「どういうことだ」
「あたしはやっぱり冒険者様あってのあたし達『村人』だと思うの。もちろん今日みたいに悪いやつもいるけど、自分がガイドした冒険者様が喜んだり、強くなったり、ありがとうって言ってくれた時に、あぁこの仕事やってきてよかったと思うわ」
「ケビン、あなたはそう思ったことない?」
「俺は……」
その時ケビンの同行してきた冒険者の顔がフラッシュバックされた。
「ケビンさんありがとう!」
「助かったよケビンさん!」
「またよろしくなケビン!」
確かに……な。
「なるほど、知らぬ間に……」
「でしょ! やっぱりこの仕事って本当に素敵な仕事だわ。」
「でも俺はやっぱり……」
「別にあたしと同じ気持ちになれなんて言わないわ。あたしとケビンは確かに同じ『上級ガイド』だけど輝かせ方が違うみたいだし」
「ナヴィ」
ナヴィは勢い良く立ちケビンに手を差し伸べた。
「違う輝き方かもしれない。でも仕事は同じだしこの仕事に対する熱意も同じだわ。あなたとはいいライバルになりそうだしね」
「ふっ。あぁ。とんでもない商売敵が現れた。今は俺が三歩くらいリードしてるがな」
ナヴィの手を掴むケビン。
「うるさいわね! すぐに追いついてみせるんだから」
「やれるもんならやってみろ補助魔法使い」
「あ、言ったわね! 自分が雷属性でかっこいい技使えるからって」
「あぁ。その通りだ、大鎌もいいだろ」
「な! ふん。もうあんたなんて知らないわ、絶対エンフィーと一緒にあんたなんかよりもすごいガイドになってみせるんだから!」
「あぁ、望むところだ。そして……」
急に頬を赤めるケビンにナヴィが反応した。
「ん、何?」
ナヴィの顔を見たケビンは視線を逸らしながら言った。
「これからも、よろしくな」
「え、なんて? なんていったのケビン?」
ケビンの声はもごもごとしており小声だったためナヴィには届かなかったように見えた。
「もういい、遅いしもう帰るぞ」
ふふ。ケビン。意外と純粋でいい奴じゃん。
「待ってケビン!」
「ん?」
ケビンがナヴィに目を向けた。
「これからもよろしくね!」
ナヴィの純粋無垢な笑顔にケビンが一瞬で顔を逸らす。
「あ、ちょっと、何か言いなさいよ。」
「聞こえなかった」
「うそ! 絶対こっち見てたし」
「見たけど聞こえなかった」
「もぉどうして素直じゃないのよ」
ケビンは追いかけてくるナヴィに見えないように笑った。
こうしてダンジョン同行の長い一日が終わり、ナヴィ達はゆっくり時間をかけて村に帰った。
ここからまた『上級ガイド』ナヴィの新たな冒険が始まる。
第三章 冒険者同行編 完
トニーの訃報が耳に入ったアーサーは早朝にケビンの店を訪れた。
その狭い店には扉がゆっくりと閉じていく音とアーサーの呼吸が乱れている息だけが聞こえる。
入り口に背中を向け座っていたケビン。
「……アーサーか」
「聞いたのか……ケビン」
「あぁ。さっき中央広場の掲示板でな」
「しかも聞いたか、アーサー。テリウスのパーティーは全員無事でトニーさんだけが死んだ」
ケビンの前にはケビンの店に予備として置いていたトニーの大斧がありそれを見つめながらアーサーと話していた。
「そんなのおかしいだろ。なんで本来冒険者の手助けをしてくれるアドバイザーを守るはずが、守られてるんだよ。王都一の冒険者パーティーはそんなに弱いのかよ」
「魔王との戦闘だったみたいだ。テリウス達も致命傷だったらしい」
「何と戦ったかなんて関係ない。なんで冒険者が生き残ってトニーさんだけが死んだのかが知りたい」
「トニーさん。冒険者に尽くした結果がこれかよ。こんなのあんまりだ」
ケビンは大斧を指で摩る。
「アーサー。俺はこんなことになるなら冒険者を信じない。俺は冒険者を手助けはするが守るのは自分だけだ。アドバイザーも守れない冒険者に存在価値などない」
「ケビン……」
こいつそれだけトニーさんを敬愛してたってことか。
「トニーさんの身体はどこに」
「トニーさんの村の孫娘二人の所だ。その二人もガイドとしてやっているそうだぞ」
「寄りにもよって同じ職業か。腹が立つ。そいつらもトニーさんを止めておけばよかったのに何も知らないで見送ったに違いない」
そういうと座っていたケビンがすっと立ち上がり店の奥にあった物置に入った。
「アーサー、武器を持って外に出ろ」
「は?どういうことだよケビン」
店の奥にあった大鎌を持ち装備を整え始めたケビン。
「お前槍使ってたのに……その武器は」
「来たるべき時が来た時にこの大鎌を振るいなさい」
「トニーさんの残してくれた武器だ、この武器で俺は最強になる」
「『ガイド』だろうが『村人』だろうが関係ない。くだらない冒険者の真似事をする雑魚どもは俺が全員叩ききってやる。だから俺を鍛えてくれ。冒険者よりも強くなって俺は自分のためにこの仕事を全うする」
まったく。どうしちまったもんかね。あんなに明るかったケビンが師の訃報でこんな冷たい目になるなんて。こうなったのは俺の責任でもあるがな……。
「まぁ冒険者の俺に言っても説得力無いけどな。」
「アーサーだけは特別でいてやる。だが修業の時だけは本気でやってくれ」
「分かった。どちらにせよ俺もテリウス達が王都からいなくなっちまったから王都一の冒険者の椅子が空いたんだ。手伝ってやるぜ。最強になるのをな」
そうしてトニーさんの訃報から二年が経った。
俺の店は『凄腕の上級ガイド』がいることで有名になった。
ある冒険者がカウンターを挟んでケビンと対面している。
「おい! ケビンはあんただろ。上級クエストに無理やり挑んだレベル二十クラスのパーティーに同行してほとんど一人で片付けちまったって」
「雑魚冒険者に足手まといになられて腹が立ったがな」
「相変わらずに冷てぇな。なぁ今度俺の同行もしてくれよ!」
「金を持ってこい。そうすれば同行してやる」
「おまえの同行高いんだよなぁ。まぁ頼りになるからなんぼ払ってもいいんだけどな」
夕方になり店にはクローズの看板が掛けられていた。
「ケビン。大繁盛だな」
「複雑だ。店は繁盛するが、同行するたびに冒険者の弱さに腹が立つ。お前以外と同行するとストレスで仕方がない」
「はははは。それは当たり前だ。今王都に俺と張り合える奴はほとんどいない。つまり俺と同等の力を持つお前より強い冒険者はほぼいない」
「皮肉なもんだな」
「これじゃどっちが冒険者かわかんねぇな」
「ふっ。あぁ」
トニーさんあなたの言っていたことは正しい。あなたの考え方はとても素敵で俺に生きる力をくれた。
だがその結末があなたのようになるなら、俺はそれを否定する。
俺の命は俺のものだ。捧げるものでも貢ぐものでもない。
俺は俺のやり方で輝くんだ。
「こんな感じだな」
「何かあたし達のところすごい奴当たり感あったけど。何となくは繋がったわ」
苦笑いをしながらケビンを見るナヴィ。
「それは本当にすまないと思ってる」
「おじいちゃんのことそんなに思っていたのね」
「あぁ」
「でもあなたの気持ちに共感はするけど同感ではないわ」
「どういうことだ」
「あたしはやっぱり冒険者様あってのあたし達『村人』だと思うの。もちろん今日みたいに悪いやつもいるけど、自分がガイドした冒険者様が喜んだり、強くなったり、ありがとうって言ってくれた時に、あぁこの仕事やってきてよかったと思うわ」
「ケビン、あなたはそう思ったことない?」
「俺は……」
その時ケビンの同行してきた冒険者の顔がフラッシュバックされた。
「ケビンさんありがとう!」
「助かったよケビンさん!」
「またよろしくなケビン!」
確かに……な。
「なるほど、知らぬ間に……」
「でしょ! やっぱりこの仕事って本当に素敵な仕事だわ。」
「でも俺はやっぱり……」
「別にあたしと同じ気持ちになれなんて言わないわ。あたしとケビンは確かに同じ『上級ガイド』だけど輝かせ方が違うみたいだし」
「ナヴィ」
ナヴィは勢い良く立ちケビンに手を差し伸べた。
「違う輝き方かもしれない。でも仕事は同じだしこの仕事に対する熱意も同じだわ。あなたとはいいライバルになりそうだしね」
「ふっ。あぁ。とんでもない商売敵が現れた。今は俺が三歩くらいリードしてるがな」
ナヴィの手を掴むケビン。
「うるさいわね! すぐに追いついてみせるんだから」
「やれるもんならやってみろ補助魔法使い」
「あ、言ったわね! 自分が雷属性でかっこいい技使えるからって」
「あぁ。その通りだ、大鎌もいいだろ」
「な! ふん。もうあんたなんて知らないわ、絶対エンフィーと一緒にあんたなんかよりもすごいガイドになってみせるんだから!」
「あぁ、望むところだ。そして……」
急に頬を赤めるケビンにナヴィが反応した。
「ん、何?」
ナヴィの顔を見たケビンは視線を逸らしながら言った。
「これからも、よろしくな」
「え、なんて? なんていったのケビン?」
ケビンの声はもごもごとしており小声だったためナヴィには届かなかったように見えた。
「もういい、遅いしもう帰るぞ」
ふふ。ケビン。意外と純粋でいい奴じゃん。
「待ってケビン!」
「ん?」
ケビンがナヴィに目を向けた。
「これからもよろしくね!」
ナヴィの純粋無垢な笑顔にケビンが一瞬で顔を逸らす。
「あ、ちょっと、何か言いなさいよ。」
「聞こえなかった」
「うそ! 絶対こっち見てたし」
「見たけど聞こえなかった」
「もぉどうして素直じゃないのよ」
ケビンは追いかけてくるナヴィに見えないように笑った。
こうしてダンジョン同行の長い一日が終わり、ナヴィ達はゆっくり時間をかけて村に帰った。
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