24 / 262
第三章 冒険者同行編
24.『冒険者』と『ガイド』
しおりを挟む
「これまでの罪を身をもって体感してもらう」
デニス達を睨みつけたケビン。
その後ずんずんとした足音がケビンの背後から近づいてくる。。
ゆっくりとケビンが後ろを振り返ると、そこには鬼の形相でデニス達に向かうナヴィの姿だった。
その顔はケビンも驚きを隠せないほど恐ろしかった。
「ねぇ」
縄で木に縛られ、座らされているデニス達をナヴィは上から見下ろした。
「さぁどういうことか教えてもらおうじゃないの」
くそ、さっきからこんなことばっかだ……アーサーやあの娘二人にも言われっぱなしだ。
デニスは少し間を開けてぼそぼそとした声で言い返した。
「お前ら『ガイド』を利用してやったんだ」
「はっ。 何言ってんの?」
ナヴィのその態度に苛立ちを覚えたデニスは、たまっていたものをすべて吐き出すかのように口を動かした。
「お前らは所詮生まれた時点で人生決まってるんだよ村人風情が!」
唐突なデニスの叫び声に驚くナヴィ。
「お前ら『ガイド』は冒険者様をサポートするのが仕事なんだろ? ならその命を使ってでも冒険者を守るのは当たりめぇだろうが」
ナヴィの体が硬直する。
「情報を売ること以外大した活躍もしねぇ、冒険もろくにできねぇが外に出たいと思う『ガイド』達に夢見させてやってんだよ! こんなうれしいことはねえだろ! アーサーもだからそいつを連れてんだろ!」
「おーい人が変わってるぞー」
アーサーが茶々を入れた。
「お前ら『ガイド』は俺らとは一生かかっても肩を並べることができねぇ奴隷のような存在なんだよ! わかったら骨渡すから尻尾振ってついてくればいいんだよ!」
デニスの声が草原に響き渡ると一瞬沈黙の間ができた。
「あなたねぇ。言いたいこと言わせておけば……」
言い返そうと一歩前に出たナヴィの肩をケビンが持った。
「ん? ケビン?」
デニスの前で大鎌を振りかざした。
「ひっ!」
「ケビン!」
ナヴィが止めようとするが既にもう振り下ろされていた。
デニスが恐る恐る目を開けると目の前にはケビンの見開いた紅い目がデニスの目にぴったりとくっついていた。
そこから数秒ケビンはデニスを殴り続けた。
「これは……さすがに見てられないよ僕」
見かねたハンナが止めににかかろうとするが、アーサーはすかさずハンナの手を取ってそれを止めた。
「ハンナちゃん。だめだ。これは『冒険者』と『ガイド』の論争だ。今の会話に俺らは介入できない。エンフィーちゃんも分かってるよな」
「……はい」
「エンフィー。でも死んじゃうんじゃ……」
「大丈夫だ。ケビンもあぁ見えて落ち着いている」
殴り終えたケビンが、縛られている木に叩きつけた。その後血がべっとりと付いた右手でデニスの胸ぐらを掴む。
「おい。雑魚冒険者。いてぇか?」
デニスはもう歯が何本も折れ話すこともままならず、ほぼ瀕死の状態である。また、それをただただ傍観することしかできないデニスパーティーはケビンの姿に震えていた。
そのままケビンはデニスに語り掛ける。
「お前が逃げた後一人で戦っていたナヴィの痛みはこんなもんじゃねえんだぞ」
ナヴィがケビンを見つめる。
「ケビン……」
「物理的にだけじゃねぇ、置いてかれる側の気持ちってわかんねんだろうな。てめぇみてぇなクズには」
「なぁ、デニス。おかしいとは思わねぇか? なんで下に見てた『ガイド』にこんなにぼこぼこにされてんだよ」
「デニス。お前の言ってることは半分正解で半分不正解だ」
「俺達『ガイド』は確かにお前たちよりも融通は利かねぇしクラスが上がらねぇと制限ばっかだ」
「それでも、お前らみたいな雑魚冒険者が無駄死にしねぇように毎日毎日働いてるんだよ」
「だが、それを冒険者が奴隷のように扱っていい理由になるのはあまりにもお門違いじゃねぇか?」
「俺は『冒険者』にはなれない。だがお前らも『ガイド』になることはできない」
「俺はこの仕事に誇りを持って取り組んでいる」
「だから。この仕事を馬鹿にするやつは死んでも許さない」
「どんな職業でも、それが例え村人だったとしても、全うすれば輝くことができる」
ナヴィが目を丸くしケビンを見る。
「え? ケビン。それは……」
「俺の師の言葉だ」
なんで、ケビン……。
「ケビン。もう気を失っているぞ」
「アーサー。あぁ本当だ。つい」
「まぁいい。こいつも多分反省しただろ」
ケビンがナヴィの前に立つ。
「すまない、お前も言いたいことがあったと思うのに先に口走ってしまった」
「そ、それは、まぁいいけどさ……」
ナヴィは少し頬を赤めケビンから目を逸らす。
ケビン。いいこと言うじゃない……。
「そーだ!ナヴィちゃん」
「なんですか、アーサーさん」
「こいつらをただ王都に連れてくだけじゃつまらないから、何か罰を与えられればなって思ってたんだけど、せっかくだからナヴィちゃんに決めてもらおう」
「え! いいんですか」
目を輝かせるナヴィ。
「まぁ、被害を受けたのはお前だからな」
「そうね! じゃあ帰るまでにゆっくりじっくり考えさせてもらうわ」
「よし。ほら。ハンナ、エンフィー、早く帰るわよ!」
「あー!今行くよー!」
「待っておねぇちゃん!」
こうして、五人と縄で縛られたデニスパーティーは密林の神殿を後にし、王都へ帰り始めた。
そんな帰路での真夜中のことだった。人気のない森で休むナヴィ達。
「ん、なんか起きちゃった」
ナヴィがテントから出ると外で見張りをしていたケビンの姿が見当たらなかった。
ケビン?
遠くから川の流れる音が聞こえてきた。
「ここの近くね。行ってみようかしら」
誰も起こさないように川に向かうとそこには小さく座り込んでいたケビンがいた。
「…ビン。ケビン!」
「うお、なんだ。お前か」
びっくりした表情もなんか新鮮だわ。ちょっとかわいいじゃない。
「お前じゃない。ナヴィです」
そのままケビンの横にちょこんと座った。
「さっきはすまなかった。ナヴィの方がいろいろ思うことあったのに……」
「いいのよ。思ってることはほぼ全部あなたが言ってくれたわ」
膝を抱えた座り方のナヴィがケビンに優しく微笑みかけた。
ケビンはそのナヴィの姿に数秒見惚れていた。
「ケビン?」
「ん。んん。ならよかった」
大げさに咳ばらいをするケビン。
「でもね、あなたには聞きたいことが山ほどあるのよ」
目を瞑り一度大きく深呼吸をしたケビン。
「まぁそうだろうな」
「じゃあさっそく聞かせてもらおうかしら」
あなたとあたしの祖父、トニーマクレガンの関係について……。
デニス達を睨みつけたケビン。
その後ずんずんとした足音がケビンの背後から近づいてくる。。
ゆっくりとケビンが後ろを振り返ると、そこには鬼の形相でデニス達に向かうナヴィの姿だった。
その顔はケビンも驚きを隠せないほど恐ろしかった。
「ねぇ」
縄で木に縛られ、座らされているデニス達をナヴィは上から見下ろした。
「さぁどういうことか教えてもらおうじゃないの」
くそ、さっきからこんなことばっかだ……アーサーやあの娘二人にも言われっぱなしだ。
デニスは少し間を開けてぼそぼそとした声で言い返した。
「お前ら『ガイド』を利用してやったんだ」
「はっ。 何言ってんの?」
ナヴィのその態度に苛立ちを覚えたデニスは、たまっていたものをすべて吐き出すかのように口を動かした。
「お前らは所詮生まれた時点で人生決まってるんだよ村人風情が!」
唐突なデニスの叫び声に驚くナヴィ。
「お前ら『ガイド』は冒険者様をサポートするのが仕事なんだろ? ならその命を使ってでも冒険者を守るのは当たりめぇだろうが」
ナヴィの体が硬直する。
「情報を売ること以外大した活躍もしねぇ、冒険もろくにできねぇが外に出たいと思う『ガイド』達に夢見させてやってんだよ! こんなうれしいことはねえだろ! アーサーもだからそいつを連れてんだろ!」
「おーい人が変わってるぞー」
アーサーが茶々を入れた。
「お前ら『ガイド』は俺らとは一生かかっても肩を並べることができねぇ奴隷のような存在なんだよ! わかったら骨渡すから尻尾振ってついてくればいいんだよ!」
デニスの声が草原に響き渡ると一瞬沈黙の間ができた。
「あなたねぇ。言いたいこと言わせておけば……」
言い返そうと一歩前に出たナヴィの肩をケビンが持った。
「ん? ケビン?」
デニスの前で大鎌を振りかざした。
「ひっ!」
「ケビン!」
ナヴィが止めようとするが既にもう振り下ろされていた。
デニスが恐る恐る目を開けると目の前にはケビンの見開いた紅い目がデニスの目にぴったりとくっついていた。
そこから数秒ケビンはデニスを殴り続けた。
「これは……さすがに見てられないよ僕」
見かねたハンナが止めににかかろうとするが、アーサーはすかさずハンナの手を取ってそれを止めた。
「ハンナちゃん。だめだ。これは『冒険者』と『ガイド』の論争だ。今の会話に俺らは介入できない。エンフィーちゃんも分かってるよな」
「……はい」
「エンフィー。でも死んじゃうんじゃ……」
「大丈夫だ。ケビンもあぁ見えて落ち着いている」
殴り終えたケビンが、縛られている木に叩きつけた。その後血がべっとりと付いた右手でデニスの胸ぐらを掴む。
「おい。雑魚冒険者。いてぇか?」
デニスはもう歯が何本も折れ話すこともままならず、ほぼ瀕死の状態である。また、それをただただ傍観することしかできないデニスパーティーはケビンの姿に震えていた。
そのままケビンはデニスに語り掛ける。
「お前が逃げた後一人で戦っていたナヴィの痛みはこんなもんじゃねえんだぞ」
ナヴィがケビンを見つめる。
「ケビン……」
「物理的にだけじゃねぇ、置いてかれる側の気持ちってわかんねんだろうな。てめぇみてぇなクズには」
「なぁ、デニス。おかしいとは思わねぇか? なんで下に見てた『ガイド』にこんなにぼこぼこにされてんだよ」
「デニス。お前の言ってることは半分正解で半分不正解だ」
「俺達『ガイド』は確かにお前たちよりも融通は利かねぇしクラスが上がらねぇと制限ばっかだ」
「それでも、お前らみたいな雑魚冒険者が無駄死にしねぇように毎日毎日働いてるんだよ」
「だが、それを冒険者が奴隷のように扱っていい理由になるのはあまりにもお門違いじゃねぇか?」
「俺は『冒険者』にはなれない。だがお前らも『ガイド』になることはできない」
「俺はこの仕事に誇りを持って取り組んでいる」
「だから。この仕事を馬鹿にするやつは死んでも許さない」
「どんな職業でも、それが例え村人だったとしても、全うすれば輝くことができる」
ナヴィが目を丸くしケビンを見る。
「え? ケビン。それは……」
「俺の師の言葉だ」
なんで、ケビン……。
「ケビン。もう気を失っているぞ」
「アーサー。あぁ本当だ。つい」
「まぁいい。こいつも多分反省しただろ」
ケビンがナヴィの前に立つ。
「すまない、お前も言いたいことがあったと思うのに先に口走ってしまった」
「そ、それは、まぁいいけどさ……」
ナヴィは少し頬を赤めケビンから目を逸らす。
ケビン。いいこと言うじゃない……。
「そーだ!ナヴィちゃん」
「なんですか、アーサーさん」
「こいつらをただ王都に連れてくだけじゃつまらないから、何か罰を与えられればなって思ってたんだけど、せっかくだからナヴィちゃんに決めてもらおう」
「え! いいんですか」
目を輝かせるナヴィ。
「まぁ、被害を受けたのはお前だからな」
「そうね! じゃあ帰るまでにゆっくりじっくり考えさせてもらうわ」
「よし。ほら。ハンナ、エンフィー、早く帰るわよ!」
「あー!今行くよー!」
「待っておねぇちゃん!」
こうして、五人と縄で縛られたデニスパーティーは密林の神殿を後にし、王都へ帰り始めた。
そんな帰路での真夜中のことだった。人気のない森で休むナヴィ達。
「ん、なんか起きちゃった」
ナヴィがテントから出ると外で見張りをしていたケビンの姿が見当たらなかった。
ケビン?
遠くから川の流れる音が聞こえてきた。
「ここの近くね。行ってみようかしら」
誰も起こさないように川に向かうとそこには小さく座り込んでいたケビンがいた。
「…ビン。ケビン!」
「うお、なんだ。お前か」
びっくりした表情もなんか新鮮だわ。ちょっとかわいいじゃない。
「お前じゃない。ナヴィです」
そのままケビンの横にちょこんと座った。
「さっきはすまなかった。ナヴィの方がいろいろ思うことあったのに……」
「いいのよ。思ってることはほぼ全部あなたが言ってくれたわ」
膝を抱えた座り方のナヴィがケビンに優しく微笑みかけた。
ケビンはそのナヴィの姿に数秒見惚れていた。
「ケビン?」
「ん。んん。ならよかった」
大げさに咳ばらいをするケビン。
「でもね、あなたには聞きたいことが山ほどあるのよ」
目を瞑り一度大きく深呼吸をしたケビン。
「まぁそうだろうな」
「じゃあさっそく聞かせてもらおうかしら」
あなたとあたしの祖父、トニーマクレガンの関係について……。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
【男装歴10年】異世界で冒険者パーティやってみた【好きな人がいます】
リコピン
ファンタジー
前世の兄と共に異世界転生したセリナ。子どもの頃に親を失い、兄のシオンと二人で生きていくため、セリナは男装し「セリ」と名乗るように。それから十年、セリとシオンは、仲間を集め冒険者パーティを組んでいた。
これは、異世界転生した女の子がお仕事頑張ったり、恋をして性別カミングアウトのタイミングにモダモダしたりしながら過ごす、ありふれた毎日のお話。
※日常ほのぼの?系のお話を目指しています。
※同性愛表現があります。
他人の人生押し付けられたけど自由に生きます
鳥類
ファンタジー
『辛い人生なんて冗談じゃ無いわ! 楽に生きたいの!』
開いた扉の向こうから聞こえた怒声、訳のわからないままに奪われた私のカード、そして押し付けられた黒いカード…。
よくわからないまま試練の多い人生を押し付けられた私が、うすらぼんやり残る前世の記憶とともに、それなりに努力しながら生きていく話。
※注意事項※
幼児虐待表現があります。ご不快に感じる方は開くのをおやめください。
転生して異世界の第7王子に生まれ変わったが、魔力が0で無能者と言われ、僻地に追放されたので自由に生きる。
黒ハット
ファンタジー
ヤクザだった大宅宗一35歳は死んで記憶を持ったまま異世界の第7王子に転生する。魔力が0で魔法を使えないので、無能者と言われて王族の籍を抜かれ僻地の領主に追放される。魔法を使える事が分かって2回目の人生は前世の知識と魔法を使って領地を発展させながら自由に生きるつもりだったが、波乱万丈の人生を送る事になる
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
工芸職人《クラフトマン》はセカンドライフを謳歌する
鈴木竜一
ファンタジー
旧題:工芸職人《クラフトマン》はセカンドライフを謳歌する~ブラック商会をクビになったので独立したら、なぜか超一流の常連さんたちが集まってきました~
【お知らせ】
このたび、本作の書籍化が正式に決定いたしました。
発売は今月(6月)下旬!
詳細は近況ボードにて!
超絶ブラックな労働環境のバーネット商会に所属する工芸職人《クラフトマン》のウィルムは、過労死寸前のところで日本の社畜リーマンだった前世の記憶がよみがえる。その直後、ウィルムは商会の代表からクビを宣告され、石や木片という簡単な素材から付与効果付きの武器やアイテムを生みだせる彼のクラフトスキルを頼りにしてくれる常連の顧客(各分野における超一流たち)のすべてをバカ息子であるラストンに引き継がせると言いだした。どうせ逆らったところで無駄だと悟ったウィルムは、退職金代わりに隠し持っていた激レアアイテムを持ちだし、常連客たちへ退職報告と引き継ぎの挨拶を済ませてから、自由気ままに生きようと隣国であるメルキス王国へと旅立つ。
ウィルムはこれまでのコネクションを駆使し、田舎にある森の中で工房を開くと、そこで畑を耕したり、家畜を飼育したり、川で釣りをしたり、時には町へ行ってクラフトスキルを使って作ったアイテムを売ったりして静かに暮らそうと計画していたのだ。
一方、ウィルムの常連客たちは突然の退職が代表の私情で行われたことと、その後の不誠実な対応、さらには後任であるラストンの無能さに激怒。大貴族、Sランク冒険者パーティーのリーダー、秘境に暮らす希少獣人族集落の長、世界的に有名な鍛冶職人――などなど、有力な顧客はすべて商会との契約を打ち切り、ウィルムをサポートするため次々と森にある彼の工房へと集結する。やがて、そこには多くの人々が移住し、最強クラスの有名人たちが集う村が完成していったのだった。
【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる