11 / 262
第二章 初めての王都編
11.『上級ガイド』と『ガイド』
しおりを挟む
「え、上級ガイドがいるんですか……」
驚くナヴィを見た冒険者が話を続けた。
「『上級ガイド』になったのは最近だそうだが、実力的には『上級ガイド』でも上位に食い込むことができるほどだぜ」
年齢はほぼ同い年。それに実力はすでに『上級ガイド』の上位…。これはこれから先ライバルになりそうな予感がするわ。
真剣な顔をして熟考する姿を見た冒険者が頭を掻きながらナヴィに言った。
「俺も今からここに入るし、よければ会ってみるかい?」
「え、いいんですか!?」
「情報屋だから別にダンジョン以外でも聞きたいことがあったらいいんじゃないか?」
「確かにそうですね。あ、申し遅れました。あたしナヴィです。よろしくお願いします!」
ナヴィはぺこりと頭を下げる。
「流石ガイド。礼儀正しいんだな。俺はアーサーだ!よろしく!」
二人は軽く握手をし、話しながら数十分ほど並ぶと店の奥から若い男性の声が聞こえた。
「次の方どーぞ」
ドアを開けるとナヴィの店とそう大差ない広さだった。
「うわー、あたし達のお店と同じくらいの狭さね!」
おい、ナヴィ!悪気がないのはわかるが…。
アーサーが急いでナヴィの口を手で押さえる。
「何か?」
目の前には褐色の肌をした男が髪で隠れていない左目でナヴィをぎろりと睨む。
こ、こわ!これが上級ガイド? とりあえず第一印象は最悪ね。
「お互い様だけど」
「え、どうしてわかったの!?」
「そんな感じがしたから。アーサー、なんでこんなやつ連れてきた」
ナヴィを睨んでいた目がアーサーに切り替わる。
「あーこの子があんまりにもケビンに会いたいって言ってたから、ついな」
「ケビン? あなたがあのケビン?」
ナヴィはカウンターを挟んでケビンに近づく。
凄い。本物だわ。本の中では何回か登場してテリウス様達を助けるのよね。
ナヴィのサファイアの瞳がケビンに向くと、
あ……。
あわてて顔をそらしながらケビンが話した。
「なんだよ。初対面だろ。なんで俺の名前を……」
まさかな…。
「あ、ま、まああれよ。風の噂ってやつよ。あははは」
本で見たって言っても信じてくれないだろうしね。
「嘘だな」
「げ。また分かったの」
「お前人間の中でも相当分かりやすい部類だな」
「それでご用件は?」
「あーえーっと。うん。王都に来るのが初めてで魔法適性を調べてくれる場所があるって聞いたんだけどどこにああるのかしら」
「それならこの店を出て右にずっとまっすぐ進むと、魔法道具の絵が描いてある看板が見えてくる。そこだ」
「あ、ありがとう」
ケビンは手のひらをナヴィに差し出した。
あら、握手かしら。結構いいやつなのかも…。
ナヴィも手を差し出そうとすると。
「違う。千ゴールドだ」
「せ!千ゴールド!?今の情報で?」
「うちは高いんだ。嫌なら警備兵に突き出すが」
「わ、分かったわ。分かったわよ!払います。ほら。千ゴールド」
あたし達の店の十倍。王都が原因なのかケビンの値段設定が原因なのか…。
本の中ではもっといい人だった気がするんだけどなぁ。
「はい。確かに」
差し出そうとした瞬間ナヴィの千ゴールドが握られた手をケビンが強引に引っ張り顔を近づけた。
「えっ!」
ナヴィは動揺した。
「ケビン!」
アーサーが止めに入ろうとする。
「アーサー大丈夫だ。顔を見ているだけだ。それにこの瞳」
数秒間、数センチの感覚で二人は無言で向き合う。
やばい。近くで見るとめっちゃかっこいい……。このままキスとか……。
「……名前はなんだ」
「へっ?」
「お前の名前はなんだ」
「え、あ、あぁ、あたしはナヴィ」
「ナヴィ。下の名前は」
ケビンの眉間にしわが寄る。
「マクレガン。ナヴィ・マクレガンよ」
それを聞いたケビンは急に目の色を変え、ナヴィを突き飛ばした。
「いった!ちょっと何するの!」
ナヴィは壁の方まで突き飛ばされ尻もちをついた。
「ケビンやめろ! この子は関係ない!」
アーサーが止めにかかるがそれをものともしない力でナヴィに近づいていく。
「ナヴィ。お前が、お前が」
「みんな! 止めてくれ!」
アーサーが店の中にいた冒険者を呼び、数人の力を借りて何とかケビンを止めることができた。
「お嬢ちゃん?大丈夫かい?」
「え、えぇ。なんとか」
ナヴィの口から血が流れていた。
それにしてもすんごい力ね。冒険者よりも強いんじゃ…。
「ん?ポーション……?」
ナヴィに向かって転がってきた。
ケビンが尻もちをついたナヴィの前に立ちに吐き捨てるように言った。
「突き飛ばしたことは悪かった。ポーションだ。これを持って出てけ」
うっざ。
さっと立ち、スカートに付いたゴミを払った。
「ポーションなんていらない。言われなくても出てくわ。あなたみたいな人が『上級ガイド』だなんて聞いてあきれるわ。ガイドなんてやめてその力で冒険者にでもなれば。もういい。さよなら!」
ずんずんと店の外に出ようと歩くナヴィ。
玄関に立つと一瞬ナヴィの体が止まり、体の向きを変え、ケビンの方に近づいてくる。
「なんだ」
ケビンの冷たく見下すような目は変わっていなかった。
「千ゴールド」
「は」
「あんたあたしに名前聞いたんだから千ゴールド!あたしもガイドなんだしお金を頂くのは当たり前でしょ」
その言葉を聞いてケビンは目を丸くしたがすぐに先ほどの冷たい目になった。
「フン。これ持ってさっさと出てけ」
「もうこんなとこ一生来ないしあんたにも一生会わないわ。楽しい『上級ガイド』生活を」
ナヴィは千ゴールドを奪うように取り玄関を出ていった。
アーサーはカウンターに座った。
「あーあ、怒らせちゃったなケビン」
「うるさいぞアーサー」
「でも、あそこまで取り乱したお前見たの初めてだぞ。そりゃ俺も名前聞いて驚いたけどさ」
「アーサーにはわからないだろ。あの名前は俺にとって特別なんだ。それをあの女は」
「でも、俺はわかるぜ。お前はまたいつかあの子と巡り合う」
「冗談でもやめろ。アーサー」
「そろそろ出発するか。ケビン。さっきの見た感じ体は仕上がってるみたいだしな」
「あぁ。中々だ。今回のダンジョンは骨が折れそうだしな」
ケビンは店の角に立て掛けられている竜を模した鋼の槍を手に取った。
「今日はもう店じまいだ。残りは一週間後」
王都の中央広場を歩き門に向かうケビンとアーサーのパーティー。
「おい、あれ噂のアーサーのパーティーと上級ガイドのケビンだよな」
「王都でもトップクラスのパーティーと、ガイドだが戦闘力では並みの冒険者数十人分の戦力を持つケビンか」
街全体がざわついていたが意に介せずアーサー達は歩く。
「ケビン。お前もだいぶ有名になってきたな」
「ふっ。そりゃアーサーのパーティーに同伴してたらそうなるだろ。いつの間にか胸のタトゥーも五つになったそうじゃないか」
「流石、情報が早いな」
「……」
「ケビン。今ナヴィちゃんのこと考えてたろ」
「アーサー!」
パーティーのメンバーが止める。
「いつかは和解できるといいな」
アーサーは笑顔でケビンの方を見たが、ケビンは前を向きながら返した。
「そんな日が来るとは思えない。だが、また巡り合うって言ってたのは何となく俺も感じている。」
「だが所詮はトニーさんの孫娘ってだけだ。トニーさんじゃない。あいつもただのモブだ」
ケビンの眉間にまたしわが寄った。
「あーはいはい。根に持ちすぎな。そろそろ出るぞ。王都を」
ナヴィ、お前自身に特に恨みはない。だが俺は常にお前の先をいく。
トニーさんの最期の言葉を聞くことができたお前だけには絶対に負けない。
せいぜいのほほんと暮らしているんだな。
驚くナヴィを見た冒険者が話を続けた。
「『上級ガイド』になったのは最近だそうだが、実力的には『上級ガイド』でも上位に食い込むことができるほどだぜ」
年齢はほぼ同い年。それに実力はすでに『上級ガイド』の上位…。これはこれから先ライバルになりそうな予感がするわ。
真剣な顔をして熟考する姿を見た冒険者が頭を掻きながらナヴィに言った。
「俺も今からここに入るし、よければ会ってみるかい?」
「え、いいんですか!?」
「情報屋だから別にダンジョン以外でも聞きたいことがあったらいいんじゃないか?」
「確かにそうですね。あ、申し遅れました。あたしナヴィです。よろしくお願いします!」
ナヴィはぺこりと頭を下げる。
「流石ガイド。礼儀正しいんだな。俺はアーサーだ!よろしく!」
二人は軽く握手をし、話しながら数十分ほど並ぶと店の奥から若い男性の声が聞こえた。
「次の方どーぞ」
ドアを開けるとナヴィの店とそう大差ない広さだった。
「うわー、あたし達のお店と同じくらいの狭さね!」
おい、ナヴィ!悪気がないのはわかるが…。
アーサーが急いでナヴィの口を手で押さえる。
「何か?」
目の前には褐色の肌をした男が髪で隠れていない左目でナヴィをぎろりと睨む。
こ、こわ!これが上級ガイド? とりあえず第一印象は最悪ね。
「お互い様だけど」
「え、どうしてわかったの!?」
「そんな感じがしたから。アーサー、なんでこんなやつ連れてきた」
ナヴィを睨んでいた目がアーサーに切り替わる。
「あーこの子があんまりにもケビンに会いたいって言ってたから、ついな」
「ケビン? あなたがあのケビン?」
ナヴィはカウンターを挟んでケビンに近づく。
凄い。本物だわ。本の中では何回か登場してテリウス様達を助けるのよね。
ナヴィのサファイアの瞳がケビンに向くと、
あ……。
あわてて顔をそらしながらケビンが話した。
「なんだよ。初対面だろ。なんで俺の名前を……」
まさかな…。
「あ、ま、まああれよ。風の噂ってやつよ。あははは」
本で見たって言っても信じてくれないだろうしね。
「嘘だな」
「げ。また分かったの」
「お前人間の中でも相当分かりやすい部類だな」
「それでご用件は?」
「あーえーっと。うん。王都に来るのが初めてで魔法適性を調べてくれる場所があるって聞いたんだけどどこにああるのかしら」
「それならこの店を出て右にずっとまっすぐ進むと、魔法道具の絵が描いてある看板が見えてくる。そこだ」
「あ、ありがとう」
ケビンは手のひらをナヴィに差し出した。
あら、握手かしら。結構いいやつなのかも…。
ナヴィも手を差し出そうとすると。
「違う。千ゴールドだ」
「せ!千ゴールド!?今の情報で?」
「うちは高いんだ。嫌なら警備兵に突き出すが」
「わ、分かったわ。分かったわよ!払います。ほら。千ゴールド」
あたし達の店の十倍。王都が原因なのかケビンの値段設定が原因なのか…。
本の中ではもっといい人だった気がするんだけどなぁ。
「はい。確かに」
差し出そうとした瞬間ナヴィの千ゴールドが握られた手をケビンが強引に引っ張り顔を近づけた。
「えっ!」
ナヴィは動揺した。
「ケビン!」
アーサーが止めに入ろうとする。
「アーサー大丈夫だ。顔を見ているだけだ。それにこの瞳」
数秒間、数センチの感覚で二人は無言で向き合う。
やばい。近くで見るとめっちゃかっこいい……。このままキスとか……。
「……名前はなんだ」
「へっ?」
「お前の名前はなんだ」
「え、あ、あぁ、あたしはナヴィ」
「ナヴィ。下の名前は」
ケビンの眉間にしわが寄る。
「マクレガン。ナヴィ・マクレガンよ」
それを聞いたケビンは急に目の色を変え、ナヴィを突き飛ばした。
「いった!ちょっと何するの!」
ナヴィは壁の方まで突き飛ばされ尻もちをついた。
「ケビンやめろ! この子は関係ない!」
アーサーが止めにかかるがそれをものともしない力でナヴィに近づいていく。
「ナヴィ。お前が、お前が」
「みんな! 止めてくれ!」
アーサーが店の中にいた冒険者を呼び、数人の力を借りて何とかケビンを止めることができた。
「お嬢ちゃん?大丈夫かい?」
「え、えぇ。なんとか」
ナヴィの口から血が流れていた。
それにしてもすんごい力ね。冒険者よりも強いんじゃ…。
「ん?ポーション……?」
ナヴィに向かって転がってきた。
ケビンが尻もちをついたナヴィの前に立ちに吐き捨てるように言った。
「突き飛ばしたことは悪かった。ポーションだ。これを持って出てけ」
うっざ。
さっと立ち、スカートに付いたゴミを払った。
「ポーションなんていらない。言われなくても出てくわ。あなたみたいな人が『上級ガイド』だなんて聞いてあきれるわ。ガイドなんてやめてその力で冒険者にでもなれば。もういい。さよなら!」
ずんずんと店の外に出ようと歩くナヴィ。
玄関に立つと一瞬ナヴィの体が止まり、体の向きを変え、ケビンの方に近づいてくる。
「なんだ」
ケビンの冷たく見下すような目は変わっていなかった。
「千ゴールド」
「は」
「あんたあたしに名前聞いたんだから千ゴールド!あたしもガイドなんだしお金を頂くのは当たり前でしょ」
その言葉を聞いてケビンは目を丸くしたがすぐに先ほどの冷たい目になった。
「フン。これ持ってさっさと出てけ」
「もうこんなとこ一生来ないしあんたにも一生会わないわ。楽しい『上級ガイド』生活を」
ナヴィは千ゴールドを奪うように取り玄関を出ていった。
アーサーはカウンターに座った。
「あーあ、怒らせちゃったなケビン」
「うるさいぞアーサー」
「でも、あそこまで取り乱したお前見たの初めてだぞ。そりゃ俺も名前聞いて驚いたけどさ」
「アーサーにはわからないだろ。あの名前は俺にとって特別なんだ。それをあの女は」
「でも、俺はわかるぜ。お前はまたいつかあの子と巡り合う」
「冗談でもやめろ。アーサー」
「そろそろ出発するか。ケビン。さっきの見た感じ体は仕上がってるみたいだしな」
「あぁ。中々だ。今回のダンジョンは骨が折れそうだしな」
ケビンは店の角に立て掛けられている竜を模した鋼の槍を手に取った。
「今日はもう店じまいだ。残りは一週間後」
王都の中央広場を歩き門に向かうケビンとアーサーのパーティー。
「おい、あれ噂のアーサーのパーティーと上級ガイドのケビンだよな」
「王都でもトップクラスのパーティーと、ガイドだが戦闘力では並みの冒険者数十人分の戦力を持つケビンか」
街全体がざわついていたが意に介せずアーサー達は歩く。
「ケビン。お前もだいぶ有名になってきたな」
「ふっ。そりゃアーサーのパーティーに同伴してたらそうなるだろ。いつの間にか胸のタトゥーも五つになったそうじゃないか」
「流石、情報が早いな」
「……」
「ケビン。今ナヴィちゃんのこと考えてたろ」
「アーサー!」
パーティーのメンバーが止める。
「いつかは和解できるといいな」
アーサーは笑顔でケビンの方を見たが、ケビンは前を向きながら返した。
「そんな日が来るとは思えない。だが、また巡り合うって言ってたのは何となく俺も感じている。」
「だが所詮はトニーさんの孫娘ってだけだ。トニーさんじゃない。あいつもただのモブだ」
ケビンの眉間にまたしわが寄った。
「あーはいはい。根に持ちすぎな。そろそろ出るぞ。王都を」
ナヴィ、お前自身に特に恨みはない。だが俺は常にお前の先をいく。
トニーさんの最期の言葉を聞くことができたお前だけには絶対に負けない。
せいぜいのほほんと暮らしているんだな。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます
藤なごみ
ファンタジー
※コミカライズスタートしました!
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
2023年9月21日に第一巻、2024年3月21日に第二巻が発売されました
2024年8月中旬第三巻刊行予定です
ある少年は、母親よりネグレクトを受けていた上に住んでいたアパートを追い出されてしまった。
高校進学も出来ずにいたとあるバイト帰りに、酔っ払いに駅のホームから突き飛ばされてしまい、電車にひかれて死んでしまった。
しかしながら再び目を覚ました少年は、見た事もない異世界で赤子として新たに生をうけていた。
だが、赤子ながらに周囲の話を聞く内に、この世界の自分も幼い内に追い出されてしまう事に気づいてしまった。
そんな中、突然見知らぬ金髪の幼女が連れてこられ、一緒に部屋で育てられる事に。
幼女の事を妹として接しながら、この子も一緒に追い出されてしまうことが分かった。
幼い二人で来たる追い出される日に備えます。
基本はお兄ちゃんと妹ちゃんを中心としたストーリーです
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しています
2023/08/30
題名を以下に変更しました
「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきたいと思います」→「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます」
書籍化が決定しました
2023/09/01
アルファポリス社様より9月中旬に刊行予定となります
2023/09/06
アルファポリス様より、9月19日に出荷されます
呱々唄七つ先生の素晴らしいイラストとなっております
2024/3/21
アルファポリス様より第二巻が発売されました
2024/4/24
コミカライズスタートしました
2024/8/12
アルファポリス様から第三巻が八月中旬に刊行予定です
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
序盤で殺される悪役貴族に転生した俺、前世のスキルが残っているため、勇者よりも強くなってしまう〜主人公がキレてるけど気にしません
そらら
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
大人気ゲーム「剣と魔法のファンタジー」の悪役貴族に転生した俺。
貴族という血統でありながら、何も努力しない怠惰な公爵家の令息。
序盤で王国から追放されてしまうざまぁ対象。
だがどうやら前世でプレイしていたスキルが引き継がれているようで、最強な件。
そんで王国の為に暗躍してたら、主人公がキレて来たんだが?
「お前なんかにヒロインは渡さないぞ!?」
「俺は別に構わないぞ? 王国の為に暗躍中だ」
「ふざけんな! 原作をぶっ壊しやがって、殺してやる」
「すまないが、俺には勝てないぞ?」
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル総合週間ランキング40位入り。1300スター、3800フォロワーを達成!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
スマホ依存症な俺は異世界でもスマホを手放せないようです
寝転ぶ芝犬
ファンタジー
スマホ大好きなこの俺、関谷道長はある日いつものように新しいアプリを探していると何やら怪しいアプリを見つけた。早速面白そうなのでDLして遊ぼうとしてみるといつの間にか異世界へと飛ばされていた!
ちょっと待てなんなんだここは!しかも俺のスマホのデータ全部消えてる!嘘だろ俺の廃課金データが!!けどこのスマホなんかすごい!けど課金要素多すぎ!!ツッコミどころ多すぎだろ!
こんなことから始まる俺の冒険。いや、宿にこもってスマホばっかりいじっているから冒険してないや。異世界で俺強え無双?いや、身体能力そのままだから剣もまともに振れませんけど。産業革命で超金持ち?いや、スマホの課金要素多すぎてすぐに金欠なんですけど。俺のすごいところってただすごいスマホ持っているだけのような…あれ?俺の価値なくね?
現在、小説家になろうで連載中です。
錬金術師カレンはもう妥協しません
山梨ネコ
ファンタジー
「おまえとの婚約は破棄させてもらう」
前は病弱だったものの今は現在エリート街道を驀進中の婚約者に捨てられた、Fランク錬金術師のカレン。
病弱な頃、支えてあげたのは誰だと思っているのか。
自棄酒に溺れたカレンは、弾みでとんでもない条件を付けてとある依頼を受けてしまう。
それは『血筋の祝福』という、受け継いだ膨大な魔力によって苦しむ呪いにかかった甥っ子を救ってほしいという貴族からの依頼だった。
依頼内容はともかくとして問題は、報酬は思いのままというその依頼に、達成報酬としてカレンが依頼人との結婚を望んでしまったことだった。
王都で今一番結婚したい男、ユリウス・エーレルト。
前世も今世も妥協して付き合ったはずの男に振られたカレンは、もう妥協はするまいと、美しく強く家柄がいいという、三国一の男を所望してしまったのだった。
ともかくは依頼達成のため、錬金術師としてカレンはポーションを作り出す。
仕事を通じて様々な人々と関わりながら、カレンの心境に変化が訪れていく。
錬金術師カレンの新しい人生が幕を開ける。
※小説家になろうにも投稿中。
【完結】ルイーズの献身~世話焼き令嬢は婚約者に見切りをつけて完璧侍女を目指します!~
青依香伽
恋愛
ルイーズは婚約者を幼少の頃から家族のように大切に思っていた
そこに男女の情はなかったが、将来的には伴侶になるのだからとルイーズなりに尽くしてきた
しかし彼にとってルイーズの献身は余計なお世話でしかなかったのだろう
婚約者の裏切りにより人生の転換期を迎えるルイーズ
婚約者との別れを選択したルイーズは完璧な侍女になることができるのか
この物語は様々な人たちとの出会いによって、成長していく女の子のお話
*更新は不定期です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる