人形将軍はすべてを捨てて新婚旅行を謳歌する

「ならば君が私を殺してくれ」

 それは10年前の呪いの言葉だった。
 とある大陸で長年に渡った戦争は終結した。一つの帝国によって大陸は制覇されたのだ。帝国の大陸支配は一人の将軍の功績が大きかった。
 絶世の美貌と武勇を持つ、「人形将軍」だ。
 しかし、帝国の皇帝は人形将軍に自身の娘を下賜しようとするが将軍はそれを断り、「新婚旅行をする」と言い残して姿を消してしまう。
 3年後、クーデターの噂が大陸に流れ始める。そんなことは露知らず、田舎町でぶらぶらと旅をする平凡な男は妖艶な美少年に絡まれる。
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