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11 クエストクリア……?
11-1 ※下品注意
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「ああアニーナ! 愛しい私のアニーナ!!」
「レムノスっ逢いたかったわレムノス!」
ガシッ!ぶちゅー。
レムノス宅の玄関を開けて数秒。感動の再会を果たしたアニーナとレムノスは離れていた時を埋めるように抱き合い、唇を貪りだした。
だが俺は見たぞ。青年が玄関開けてすぐの食卓の椅子に座り、何か布のようなものを股間に押し付け一心不乱に擦りまくっていたのを。アニーナに気付いて直ぐにただしたが、ズボンも下げていた。そして青年が素早くズボンのポケットに押し込んだ例の布が白い液体に汚れていたのをしっかりと目で確認済みだ。
勘違いであってほしい、その布のようなものが俺の世界の男性用Tバックだなんて。え?小向ってTバック派?小向のパンツを股間に擦りつけてるのも信じがたいが、小向がTバック派というののほうがもっと信じがたい。
それてしまった思考を振り捨て、青年たちに視線を戻すが、未だ周りなど眼中にないと言わんばかりに抱き合ってディープなちっすを繰り返している。俺いなくてもどうにかなったじゃねーか。再会に歓喜する二人の邪魔するのもはばかられて、丁度いいからこのタイミングで制服と荷物を回収してしまおうと勝手に家捜しする事にした。一番最初に水瓶の中を覗いてみたが、当たり前に水しか入っていませんでした。ですよねー。
青年の母親は外出中らしく、あの二人以外の気配はない。見つかるとややこしくなりそうなので、やる事やってさっさと退散だ。ここに来る前まではいろいろ考えていたが、感謝とか謝罪とかこの際どうでもいい、もう関わりたくねえ。
女装させるために案内された部屋に入ると、チェストの上に俺の制服が畳んで置いてあった。ラッキーな事に小向の制服も俺の隣に置いてある。案の定下着はないけど、しょうがない。洗濯されたってあれを返して貰いたくはない。そして、ああよかった、矢の抜けた小向の枕入りスポーツバッグもそこにあった。
だがな、なんかこの部屋すごいピナナくさいんですが。現に地面には中身がなくなって薄皮だけになったピナナが乱雑に捨て置かれている。え?腐りかけちゃってんじゃないの?いつから落ちてるのかなんて考えたくない。明らかに今日の犯行ではなさそうなピナナに、掃除してないのかと心の底から引いた。結果、心の平安のために、見なかった事にした。
もうここには一生用はない。俺は素早く小向のスポーツバッグを開けて、俺と小向の制服を詰め込む。おいおい、枕とスポーツバッグの内容量がシンデレラフィットなんですけど。でもどうしようもないので、枕の特性を活かしてぎゅうぎゅうに潰し、無理矢理押し込んだ。後で文句言われたら謝ろう。俺はスポーツバッグを担いで部屋から立ち去った。
「アァーン! いいわァアンッレムノスのおち○こ奥までくるのぉ」
「はぁはぁはぁはぁアニーナ、アニーナのおま○こぬるぬるで気持ちいいよおおお!」
「見てっ繋がってるところ見てっ! レムノスのおち○こがずっぽりと入り込んでるアニーナのおま○こ見てぇ! あんあんあん!」
「ああ見てるよ! 見えてるよ! アニーナのおま○こが俺のおち○こをヨダレ垂らしながら根本まであっぷんしてるのばっちり見てるよおおお!」
パンパンパンパンッ!あんあんあんあん!
腐ったピナナ臭を充満させ汚部屋と化していた部屋から脱出しリビングに戻ってきたら、再会を果した二人が最高潮に盛り上がっていた。ちょっと俺が荷物取りに行ってる間に繋がるとかどんだけの早業だよ。卑猥な言葉を交互に大声で叫び合い、すっぽんぽんで密着し、絡まり合う二人。もう勝手にしてください。
俺はどかどかとテーブルに近づき、上に乗っていたピナナを未だ持っていたパンの入ったバスケットに数本押し込んだ。堂々とした犯行だが入れて出しての運動に夢中になっている二人は一切気づくことなく、よがり狂っている。
「でちゃうっもうでちゃうよおお!」
「だしてっきてええ! 奥にいっぱいどぴゅどぴゅしてえええ!」
アーンとどちらのかもわからない絶頂の声を背後に、俺は青年の家を出た。早く小向に会いたいな。
無我の境地に入り現実逃避した事を考えていると、突然大音量でファンファーレが響き渡り、目の前でぱんぱんぱーんとクラッカーが発射され、色とりどりの風船が空へ舞い上がる。そしてカラフルな色で装飾された文字が目の前に浮かび上がった。
《クエストクリア!!コングラチュレーション!》
〈クエスト名〉運命保守計画No.1~とある男と女から産まれる命を違えるべからず~
〈クエスト地区〉キングダム城下町
〈キーアイテム〉レムノスの精子 アニーナの卵子
〈報酬〉ピナナ5本 絶対的権力の執行書(使用回数上限1)
「……はい?」
ぽっかーん。頭真っ白。暫く唖然としているうちに文字は消え、ファンファーレもクラッカーも風船もフェードアウトした。そしてそこにはコロンと落ちたドアノブかっこ片方だけかっことじだけが残った。何気なく拾ってみるが、なにこれ。これが絶対的権力の執行書?……ないわ。
念の為拝借してきたピナナの数を数える。適当に握ったので数は把握していなかったが、うん、5本だ。
俺は全てを悟った。ああさっきので命中したって事ですね。デキ婚ですね。強制クエストだったのね。だって受注してないからね。ぽっかーん。
とりあえず分かったのは王子殿下は残念という事だ。すっげーどうでもいい。小向に会いたい。
クエストが終わったって事はもう帰れるのだろうか。しらんけど、このドアノブどうすりゃいいのよ。ところで絶対的権力の執行書はどこ?……ダメだ頭混乱して何が何だかまるでわからない。プチパニック。
それでも無意識に俺の足は城への道を歩んでいた。小向のとこにもこの演出発生したのかな。もしかしたら小向の方に絶対的権力の執行書が出たのかもしれない。俺がピナナ5本の方持ってるし。
俺はやったよ小向。キーアイテムのレムノスの精子とアニーナの卵子をドッキングさせ、無事クエストクリアしたよ。内容なんて知らなかったから全て偶然の産物だらけだが。
早く会いたいもう一人は嫌だ心細いです小向最中さん。
徐々に小走りになっていた俺の足並みは、最終的には結局城に向かって全力疾走していた。
「レムノスっ逢いたかったわレムノス!」
ガシッ!ぶちゅー。
レムノス宅の玄関を開けて数秒。感動の再会を果たしたアニーナとレムノスは離れていた時を埋めるように抱き合い、唇を貪りだした。
だが俺は見たぞ。青年が玄関開けてすぐの食卓の椅子に座り、何か布のようなものを股間に押し付け一心不乱に擦りまくっていたのを。アニーナに気付いて直ぐにただしたが、ズボンも下げていた。そして青年が素早くズボンのポケットに押し込んだ例の布が白い液体に汚れていたのをしっかりと目で確認済みだ。
勘違いであってほしい、その布のようなものが俺の世界の男性用Tバックだなんて。え?小向ってTバック派?小向のパンツを股間に擦りつけてるのも信じがたいが、小向がTバック派というののほうがもっと信じがたい。
それてしまった思考を振り捨て、青年たちに視線を戻すが、未だ周りなど眼中にないと言わんばかりに抱き合ってディープなちっすを繰り返している。俺いなくてもどうにかなったじゃねーか。再会に歓喜する二人の邪魔するのもはばかられて、丁度いいからこのタイミングで制服と荷物を回収してしまおうと勝手に家捜しする事にした。一番最初に水瓶の中を覗いてみたが、当たり前に水しか入っていませんでした。ですよねー。
青年の母親は外出中らしく、あの二人以外の気配はない。見つかるとややこしくなりそうなので、やる事やってさっさと退散だ。ここに来る前まではいろいろ考えていたが、感謝とか謝罪とかこの際どうでもいい、もう関わりたくねえ。
女装させるために案内された部屋に入ると、チェストの上に俺の制服が畳んで置いてあった。ラッキーな事に小向の制服も俺の隣に置いてある。案の定下着はないけど、しょうがない。洗濯されたってあれを返して貰いたくはない。そして、ああよかった、矢の抜けた小向の枕入りスポーツバッグもそこにあった。
だがな、なんかこの部屋すごいピナナくさいんですが。現に地面には中身がなくなって薄皮だけになったピナナが乱雑に捨て置かれている。え?腐りかけちゃってんじゃないの?いつから落ちてるのかなんて考えたくない。明らかに今日の犯行ではなさそうなピナナに、掃除してないのかと心の底から引いた。結果、心の平安のために、見なかった事にした。
もうここには一生用はない。俺は素早く小向のスポーツバッグを開けて、俺と小向の制服を詰め込む。おいおい、枕とスポーツバッグの内容量がシンデレラフィットなんですけど。でもどうしようもないので、枕の特性を活かしてぎゅうぎゅうに潰し、無理矢理押し込んだ。後で文句言われたら謝ろう。俺はスポーツバッグを担いで部屋から立ち去った。
「アァーン! いいわァアンッレムノスのおち○こ奥までくるのぉ」
「はぁはぁはぁはぁアニーナ、アニーナのおま○こぬるぬるで気持ちいいよおおお!」
「見てっ繋がってるところ見てっ! レムノスのおち○こがずっぽりと入り込んでるアニーナのおま○こ見てぇ! あんあんあん!」
「ああ見てるよ! 見えてるよ! アニーナのおま○こが俺のおち○こをヨダレ垂らしながら根本まであっぷんしてるのばっちり見てるよおおお!」
パンパンパンパンッ!あんあんあんあん!
腐ったピナナ臭を充満させ汚部屋と化していた部屋から脱出しリビングに戻ってきたら、再会を果した二人が最高潮に盛り上がっていた。ちょっと俺が荷物取りに行ってる間に繋がるとかどんだけの早業だよ。卑猥な言葉を交互に大声で叫び合い、すっぽんぽんで密着し、絡まり合う二人。もう勝手にしてください。
俺はどかどかとテーブルに近づき、上に乗っていたピナナを未だ持っていたパンの入ったバスケットに数本押し込んだ。堂々とした犯行だが入れて出しての運動に夢中になっている二人は一切気づくことなく、よがり狂っている。
「でちゃうっもうでちゃうよおお!」
「だしてっきてええ! 奥にいっぱいどぴゅどぴゅしてえええ!」
アーンとどちらのかもわからない絶頂の声を背後に、俺は青年の家を出た。早く小向に会いたいな。
無我の境地に入り現実逃避した事を考えていると、突然大音量でファンファーレが響き渡り、目の前でぱんぱんぱーんとクラッカーが発射され、色とりどりの風船が空へ舞い上がる。そしてカラフルな色で装飾された文字が目の前に浮かび上がった。
《クエストクリア!!コングラチュレーション!》
〈クエスト名〉運命保守計画No.1~とある男と女から産まれる命を違えるべからず~
〈クエスト地区〉キングダム城下町
〈キーアイテム〉レムノスの精子 アニーナの卵子
〈報酬〉ピナナ5本 絶対的権力の執行書(使用回数上限1)
「……はい?」
ぽっかーん。頭真っ白。暫く唖然としているうちに文字は消え、ファンファーレもクラッカーも風船もフェードアウトした。そしてそこにはコロンと落ちたドアノブかっこ片方だけかっことじだけが残った。何気なく拾ってみるが、なにこれ。これが絶対的権力の執行書?……ないわ。
念の為拝借してきたピナナの数を数える。適当に握ったので数は把握していなかったが、うん、5本だ。
俺は全てを悟った。ああさっきので命中したって事ですね。デキ婚ですね。強制クエストだったのね。だって受注してないからね。ぽっかーん。
とりあえず分かったのは王子殿下は残念という事だ。すっげーどうでもいい。小向に会いたい。
クエストが終わったって事はもう帰れるのだろうか。しらんけど、このドアノブどうすりゃいいのよ。ところで絶対的権力の執行書はどこ?……ダメだ頭混乱して何が何だかまるでわからない。プチパニック。
それでも無意識に俺の足は城への道を歩んでいた。小向のとこにもこの演出発生したのかな。もしかしたら小向の方に絶対的権力の執行書が出たのかもしれない。俺がピナナ5本の方持ってるし。
俺はやったよ小向。キーアイテムのレムノスの精子とアニーナの卵子をドッキングさせ、無事クエストクリアしたよ。内容なんて知らなかったから全て偶然の産物だらけだが。
早く会いたいもう一人は嫌だ心細いです小向最中さん。
徐々に小走りになっていた俺の足並みは、最終的には結局城に向かって全力疾走していた。
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