まだ部屋のないメイドです。

炭酸水『しっぽのきもち』

文字の大きさ
上 下
1 / 14

馬車の中の二人

しおりを挟む
 風呂から出てしばらくした後、朱莉あかり姉さんの部屋に呼ばれていた事を思い出した俺は姉さんの部屋に行った。



 部屋に入ると突然、姉さんにぎゅっと抱きしめられた。




「弟くん……お姉さん、ずっと待ってたんだよ?……約束通りにお姉さんが色々と、教えてあげるからね……」



 俺の胸に顔をうずめていた姉さんが顔を上げてニッコリと笑いながらそう言った




「ごめん、由梨と風呂でいろいろあって、忘れてた」



「由梨ちゃんと色々……ねぇ……なら、次はお姉さんの番だよね……私達姉妹の弟くん?」



 姉さんはいきなり顔を近づけてきて俺の頬にちゅ、と音を立ててキスをした




「ね、姉さん、、いきなり何を……」



「あれ、いやだった?……も、もしかして弟くん……私の事、嫌い?」



「いや、別に嫌いじゃないけど」




「じゃあ、弟くん……私の事、好き?」



「あ、当たり前だ。姉さんは大切な家族なんだから」



「そっかぁ、嬉しいなぁ……じゃあ……じっと、しててね……んっ、ちゅ……ちゅっ、……んっっ、はあっ、……はぁ…ちゅっ、……んんっ、ちゅ……」



 俺の答えに満足したのか姉さんはそう言って、俺の首元に痕がつくようなキスをしてきた。



 軽く抵抗しても全く辞めてくれないので、俺は割と本気で抵抗した




「あ、やりすぎちゃった……弟くん、ごめんねぇ、お姉さん……ちょっと興奮しちゃってるみたい……」




 姉さんは艶っぽい笑みを浮かべると唇にしっかりとキスをしてきた



「ん……ちゅっ」



 姉さんは何度かキスをしたあと顔を離して、俺の首元に鮮明に付いた痕を見てその笑みを更に深めた




 そして再び、両手でぎゅっと抱きしめてから俺の胸元に顔を埋めた



「はぁ……弟くんの体温を感じられて、お姉さん幸せだよぉ……」



 俺はそこで改めて今の姉さんの服装をしっかり確認した。



 上は大きめのTシャツで、下はホットパンツだ。



 ゼロ距離で密着してくるせいで、Tシャツの隙間からは胸が見えてしまっている。



 そしてその時ついに、俺はある重大な事実に気づいてしまった――





 ――今、目の前にいる姉さんはノーブラだった。




「弟くんて、結構むっつりさんだよねぇ……バレバレだよ?」



 姉さんは俺の視線に気づいたのかTシャツを少し下げて更に胸を見せてから、上目遣いで俺を誘惑するように見つめてくる。



「えっと……」



 俺がためらっていると姉さんはニッコリとした笑みを浮かべて俺をベッドに押し倒してきた
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

家出したとある辺境夫人の話

あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』 これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。 ※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。 ※他サイトでも掲載します。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

(完結)貴方から解放してくださいー私はもう疲れました(全4話)

青空一夏
恋愛
私はローワン伯爵家の一人娘クララ。私には大好きな男性がいるの。それはイーサン・ドミニク。侯爵家の子息である彼と私は相思相愛だと信じていた。 だって、私のお誕生日には私の瞳色のジャボ(今のネクタイのようなもの)をして参加してくれて、別れ際にキスまでしてくれたから。 けれど、翌日「僕の手紙を君の親友ダーシィに渡してくれないか?」と、唐突に言われた。意味がわからない。愛されていると信じていたからだ。 「なぜですか?」 「うん、実のところ私が本当に愛しているのはダーシィなんだ」 イーサン様は私の心をかき乱す。なぜ、私はこれほどにふりまわすの? これは大好きな男性に心をかき乱された女性が悩んで・・・・・・結果、幸せになったお話しです。(元さやではない) 因果応報的ざまぁ。主人公がなにかを仕掛けるわけではありません。中世ヨーロッパ風世界で、現代的表現や機器がでてくるかもしれない異世界のお話しです。ご都合主義です。タグ修正、追加の可能性あり。

処理中です...