元BL 作家だったけど

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身から出た錆2

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 爺様騎士は、
「んじゃ、馬車その辺繋いどけ。」とか言ってる。
「もう来るのか?」とライ。
展開早いわー。こっちは、丸腰パンピーだ。って、なにやらごそごそ懐から出している。
「...何ですか、それ。」
「ん?剣だけど。」いや、物理的に、懐はないでしょう。
「ロイ、お前も行くぞ。」と、もっさりさんに声をかける。ロイっていうのか...。
「ワタシは、」どうしたら。
「嬢ちゃんは、ここら辺で応援しててくれや。」ナイスアイデアだ。
「いや、かえって危ないから一緒に行くぞ。

なんてこった。勇者一行と来た魔物対戦ポイントに、勇者よか大分スペック下がる人たちと、来ちまった。
 前世の自分のやらかしでシリル君の命は
風前の灯だ。

「ふんっ!」爺様が強く剣を横に薙ぐ。
すると、風圧で目前な魔物が、スライスされていく。
 ライ達は、畑から少し行った開けたところに魔物を、誘いだしまとめてやってた。
なかなかにモザイク。
少し後退りしたら
「危ない!」
「えっ?」
黒い、イノシシが凄まじい形相で迫っていた。
「うわあああ!」
「シリル!!」
ガンッ。

「大丈夫か?」
「ロイさん。」
どうやらロイさん、結界をはってくれたらしい。
「ロイさん、魔法騎士だったんですね。」
「まあな。油断するな、くるぞ。」
黒いイノシシは、ガンガン体当たりしてる。
「うっ。」結界もそろそろヤバい。
「せめて君だけは。」
ロイさんは、離れて、イノシシに、ぶっ飛ばされた。
ピィンとした、感覚。。
「」
あ、これは。

「」
「お、カナ。やっぱりこれ、いじると、目覚めたな。」
目覚めたら、見知った顔。
「しろさん、何ですか。」
「何ですか、とはご挨拶だな?原稿終わったなら出かけようぜ。ほら。」
「嫌です。寝かせてください。」
「お前は...、このままいったら、魔法使いになってしまうぞ。」
「構いません。」
むしろ望むところだ。
 しろさん、は、微妙な、かお、してた、なあ。

「お、目覚めたか。」
「誰?」
いや、本当に、誰だ。
「あ、認識阻害外したんだった。ライとロイだ。」
別人、書いた覚えは、半分くらい。
「ああ、騎士だったんですね。」、かなり上位の。
ロイさんは、認識阻害外したら、さらさらの流れる赤毛の美形だった。
ライは、色合いは、かわらないがキラキラは、五割増しだった。
 ロイさんは、勇者一行の、魔法使いだったような。
「シリル.ハーベストに頼みがある。」
「ご存知でしたか。」
「ハーベスト商会のシリルは有名人だよ。姿絵出回ってるし。」かなり売れてるらしいよ、とのこと。
「いやぁ、本当に凄い魔力だ。ここら辺の魔物は、全て魔石になってったよ。」
見られた。もう、実家に帰ることはできない。うつむいていると、
「そういうことで、しばらく駆除の手伝いして欲しい。」
「へっ?」予想外。
ライは、こちらの顔を覗きこんでくる。
「まあ、魔王とかと戦いたいなら止めないけどこちらの方が、切実なんだよ。かなり。」

 その夜は、爺様騎士の館で色々ご馳走が出た。部屋は、また一緒になった。爺様が、ニヤニヤしてた。
「...ベッドが一つしかない。」
「俺がソファーで寝る。」
「えっ?ライさんの方が目上でしょ?ベッド使ってください。」
「いや、身分はお前の方が...」
なんか、ゴニョゴニョ言ってる。
「すみません、これ脱げないんですけど。」
「ああ、これは、装備品なんだよ。
その辺の安い鎧よかよっぽど防御機能高いんだ。だから魔力登録されたやつしか脱がせない。」
「へぇ。」へぇ。
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