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34.エピローグ
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──あれから10年。
英下衆の発明した銃をきっかけに、世界の技術は進化。
戦車。戦闘機。戦艦。などなど。
今日では、さまざまな兵器が世界各国で運用されるにいたっていた。
それは日本も同様。
周囲を海に囲まれるため、特に海軍に力をいれていた。
そして──場所は太平洋に浮かぶ日本艦隊。
旗艦である装甲空母。その甲板。
勢ぞろいするのは、日本海軍所属の将兵たち。
本日。世界各国から集まる連合艦隊による合同演習。
その各国指揮官が乗艦するとあり、歓迎のため多くの将兵が集められていた。
「そのお写真……ご家族のものですか?」
甲板で写真を見つめる男に声がかけられる。
「ああ。妻と息子だ」
写真に写るのは、刀に拳銃を構える女性と少年。
「美しい方ですね。息子さんも利発そうで。剣術をやられているのですか?」
「そうだ。天才流剣術。聞き覚えないか? その師範だ」
「ああ! 西古 奈美さん。そうか! テレビで見ましたよ! 剣術オリンピック2大会連続金メダルの国民栄誉賞!」
女性の名は、奈美。そして、その5歳になる息子。
写真を見つめるのは──
「あっ! 貴方は……もしかして……西古 憲伸艦長? 奈美さんの旦那さんの?」
30歳となった憲伸。その人物である。
帰国後。憲伸は才能のあった銃の腕を生かすため、軍に入隊。
日本海軍。駆逐艦。吹雪の艦長となっていた。
現在は歓迎式典のため乗艦を1人離れ、他の将兵に混じり甲板に整列していた。
「憲伸さん。そろそろ合同演習に参加する要人がいらっしゃいますよ」
そんな西古艦長に、背後から声をかける女性。
軍艦だというのに、なぜか羽織袴姿のその女性。
「……撫子中将か」
撫子。結局。右腕の負傷が元で剣の道を断念。
軍に入隊後。ただの撫子として、生きていた。
「しかし……俺。自分はただの1艦長。今回の合同演習。撫子中将の役割は重要であるというに、自分の相手をしていて良いのでありましょうか?」
「もう……憲伸さんたら。また、そのような言葉遣い」
撫子はふくれるが、艦長として当然の受け答え。
入隊後の撫子は瞬く間に出世。
今や艦隊旗艦の司令官として、今回の合同演習。
その実質的な指揮を執っているのだから。
よくよく考えれば、意味不明であった英下衆大学の宇宙講義。
撫子は苦もなく理解していた覚えがある。
剣の腕だけでなく、頭までも天才少女だったというわけだ。
出世するのも当然である。
「今回の演習。憲伸さんにこそ、大事な役割があります」
バラバラバラバラ
聞こえる轟音。
ヘリコプターが旗艦の甲板に着艦する。
「バターナム艦隊。司令官であるバターナム元首。乗艦されました」
「バターナム国。元首に対し、捧げ銃!」
合図に従い甲板に立ち並ぶ海兵。
200名が、そろって敬礼する。
その敬礼に対し、答礼でもって答えるバターナム元首。
バターナム国。
ほんの数年前までは、中東に位置する小国であった。
が、国内に莫大な油田を発見。
豊富な資金で最新の装備を取りそろえ、瞬く間に世界有数の列強国となっていた。
「おい。あの先頭を歩く女性が……」
「ああ……バターナム国での油田発見」
「それに数々の最新装備の発明によって元首となった女性」
バターナム国。元首が敬礼する海兵の列。
その1人の前で足を止める。
他の海兵同様。
小銃を持ち、捧げ銃でもって敬礼する憲伸。
その目の前。
「ケンシン……ひさしぶりなの!」
声と同時。
まだ小柄な女性が、憲伸に抱き付いていた。
「ゴミィ司令! いけません。1兵士にそのような……」
慌てて付き添う男性が、元首の身体を引きはがす。
ゴミィ……噂には聞いていた。元首になったと。司令官になったと。
数々の新兵器。新武装でもって、バターナム国の軍備を拡張したとも。
すっかり偉くなり遠くにいったものだと。俺の事など忘れたものだと。
そう思っていたが……
「いいの。ゴミィとケンシンの仲なの。邪魔するな。なの」
引きはがす付き添いを逆に引きはがし、再び、憲伸に抱き付くゴミィ。
「その。ゴミィ元首どの。付き添いの方が困られていますので……」
「?? ケンシン。他人ぎょうぎなの。ゴミィのこと。もう忘れたの?」
英下衆市内。安アパートで一緒に暮らした3ヶ月。
もちろん以前より大きく成長している。
それでも、あの当時のまま変わらない。
そういうことであるのなら。
「ゴミィ。久しぶり。ずいぶんと成長したな?」
ゴミィの身体を抱きしめ、その成長を実感する。
少しくらいは当時の思い出にひたろうとも、罰は当たるまい。
ポカリ
「当たるにゃー! 他国の元首に対して無礼すぎるにゃー!」
いや。仮にも艦長である俺の頭を殴るなど……
そちらこそ、いったいどこの無礼者か?
「英下衆艦隊。司令官。セーラ大将の乗艦です!」
「英下衆艦隊。司令官に対し、捧げ銃!」
おっと。いかん!
慌ててゴミィの身体を引き離し敬礼する。
英下衆艦隊。
銃の発明を契機に、軍備を拡張。
言わずと知れた世界最強の艦隊。
俺も敬礼しなければ減俸ものだ。
「にゃん。そうにゃ。それで良いのにゃ」
って。セーラ大将って……ココロちゃんのことではないか。
いつの間に英下衆艦隊司令官など……大出世も良いところ。
そして目の前にいる小さいのが、ココロちゃんではないか!
「にゃん。ゴミにゃんも、ココロちゃんもすっかり偉くなったにゃん。それに比べて……」
敬礼する憲伸を、ココロちゃんは楽し気な目で見る。
「1人だけ。出世してない男がいるにゃん♪」
なんたる屈辱……
同窓会に参加したは良いが、周囲はお偉いさんばかり。
俺だけ下っ端のままといったところである。
いくら剣の腕が立とうとも。
世の中。頭の良いものだけが出世する。
残念ながら俺の頭脳はIQが足りず、いまだ艦長止まりである。
「いや……待て! ミランダだ。筆頭騎士。あいつも頭は悪いはずだ。出世は無理だろう?」
「にゃーん。ミランダは皇子の親衛隊。その隊長にゃん。超エリートにゃん」
……あの野郎。俺のことを尊敬するとか何とか言っていたくせに。
早くも裏切り行為とはな……
しかし、よくよく考えれば言いがかりも良いところ。
俺の艦長ですら異例の出世速度。
司令だ元首だという。そちらがおかしいのである。
「大丈夫なの。ケンシン。バターナムが引き抜くの。司令官にするの」
そう。憲伸の腕を取りゴミィがなぐさめる。
「いえ。あのゴミィ司令。困ります。憲伸さんは我が国の貴重な人材ですので」
「にゃー! 撫にゃん! 元気そうにゃん!」
ぴょんぴょん撫子に飛びつき、抱き付くココロちゃん。
艦隊司令ともあろうものが部下の手前。それで良いのか?
「大丈夫なの。ナデコも。バターナムが引き抜くの」
引き抜きまくりである。
さすが豊富な原油資源で、湯水のごとく金に溢れるバターナム国。
「駄目にゃー! 撫にゃんは英下衆のものにゃん!」
英下衆のものではない。日本のものである。
そして、ココロちゃん。
俺は引き抜いてはくれないのだろうか?
「いらないにゃん……引き抜いたら、撫にゃんに怒られるにゃん」
「憲伸さんも。駄目ですよ。どこにも行かないでくださいね」
もちろんである。自ら出世を不意にするやつはいない。
仮にも撫子は艦隊司令。
そのコネがあるならば、焦らずともいずれ出世は間違いない。
「奈美にゃんは元気にゃん?」
「ナミはお留守番?」
「ああ。あれは剣馬鹿だからな。道場で息子の特訓中だ」
息子を天才流剣術の後継者にするとか何とか……
俺に似た優しい息子だけに、あまりやりすぎなければ良いのだが。
「艦隊司令。レーダーに不審な艦影が……」
「……噂に聞く海賊ですね。今日。ここで合同演習があると知らないのでしょう」
「馬鹿にゃん」
「海賊。生かしてはおかないの」
元々が今回の合同演習。
悪さを働く海賊に対する抑止効果を狙ってのもの。
「抑止というなら、何隻が沈めるのが手っ取り早いにゃん」
「みな殺しなの」
「そうですね。とりあえず艦隊から1隻。向かわせましょうか?」
血の気の早い連中である。
こんな連中が首脳部で世界平和は大丈夫なのだろうか?
「そうなりますと……どの艦を向かわるのが良いでしょう」
「そんなの決まってるにゃ」
「1番頼れる艦にするの」
クルリ。同時に振り向く3人の司令。
やれやれ……やはり超・天才剣士に休むことは許されない。
そういうことのようである。
────────────
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
英下衆の発明した銃をきっかけに、世界の技術は進化。
戦車。戦闘機。戦艦。などなど。
今日では、さまざまな兵器が世界各国で運用されるにいたっていた。
それは日本も同様。
周囲を海に囲まれるため、特に海軍に力をいれていた。
そして──場所は太平洋に浮かぶ日本艦隊。
旗艦である装甲空母。その甲板。
勢ぞろいするのは、日本海軍所属の将兵たち。
本日。世界各国から集まる連合艦隊による合同演習。
その各国指揮官が乗艦するとあり、歓迎のため多くの将兵が集められていた。
「そのお写真……ご家族のものですか?」
甲板で写真を見つめる男に声がかけられる。
「ああ。妻と息子だ」
写真に写るのは、刀に拳銃を構える女性と少年。
「美しい方ですね。息子さんも利発そうで。剣術をやられているのですか?」
「そうだ。天才流剣術。聞き覚えないか? その師範だ」
「ああ! 西古 奈美さん。そうか! テレビで見ましたよ! 剣術オリンピック2大会連続金メダルの国民栄誉賞!」
女性の名は、奈美。そして、その5歳になる息子。
写真を見つめるのは──
「あっ! 貴方は……もしかして……西古 憲伸艦長? 奈美さんの旦那さんの?」
30歳となった憲伸。その人物である。
帰国後。憲伸は才能のあった銃の腕を生かすため、軍に入隊。
日本海軍。駆逐艦。吹雪の艦長となっていた。
現在は歓迎式典のため乗艦を1人離れ、他の将兵に混じり甲板に整列していた。
「憲伸さん。そろそろ合同演習に参加する要人がいらっしゃいますよ」
そんな西古艦長に、背後から声をかける女性。
軍艦だというのに、なぜか羽織袴姿のその女性。
「……撫子中将か」
撫子。結局。右腕の負傷が元で剣の道を断念。
軍に入隊後。ただの撫子として、生きていた。
「しかし……俺。自分はただの1艦長。今回の合同演習。撫子中将の役割は重要であるというに、自分の相手をしていて良いのでありましょうか?」
「もう……憲伸さんたら。また、そのような言葉遣い」
撫子はふくれるが、艦長として当然の受け答え。
入隊後の撫子は瞬く間に出世。
今や艦隊旗艦の司令官として、今回の合同演習。
その実質的な指揮を執っているのだから。
よくよく考えれば、意味不明であった英下衆大学の宇宙講義。
撫子は苦もなく理解していた覚えがある。
剣の腕だけでなく、頭までも天才少女だったというわけだ。
出世するのも当然である。
「今回の演習。憲伸さんにこそ、大事な役割があります」
バラバラバラバラ
聞こえる轟音。
ヘリコプターが旗艦の甲板に着艦する。
「バターナム艦隊。司令官であるバターナム元首。乗艦されました」
「バターナム国。元首に対し、捧げ銃!」
合図に従い甲板に立ち並ぶ海兵。
200名が、そろって敬礼する。
その敬礼に対し、答礼でもって答えるバターナム元首。
バターナム国。
ほんの数年前までは、中東に位置する小国であった。
が、国内に莫大な油田を発見。
豊富な資金で最新の装備を取りそろえ、瞬く間に世界有数の列強国となっていた。
「おい。あの先頭を歩く女性が……」
「ああ……バターナム国での油田発見」
「それに数々の最新装備の発明によって元首となった女性」
バターナム国。元首が敬礼する海兵の列。
その1人の前で足を止める。
他の海兵同様。
小銃を持ち、捧げ銃でもって敬礼する憲伸。
その目の前。
「ケンシン……ひさしぶりなの!」
声と同時。
まだ小柄な女性が、憲伸に抱き付いていた。
「ゴミィ司令! いけません。1兵士にそのような……」
慌てて付き添う男性が、元首の身体を引きはがす。
ゴミィ……噂には聞いていた。元首になったと。司令官になったと。
数々の新兵器。新武装でもって、バターナム国の軍備を拡張したとも。
すっかり偉くなり遠くにいったものだと。俺の事など忘れたものだと。
そう思っていたが……
「いいの。ゴミィとケンシンの仲なの。邪魔するな。なの」
引きはがす付き添いを逆に引きはがし、再び、憲伸に抱き付くゴミィ。
「その。ゴミィ元首どの。付き添いの方が困られていますので……」
「?? ケンシン。他人ぎょうぎなの。ゴミィのこと。もう忘れたの?」
英下衆市内。安アパートで一緒に暮らした3ヶ月。
もちろん以前より大きく成長している。
それでも、あの当時のまま変わらない。
そういうことであるのなら。
「ゴミィ。久しぶり。ずいぶんと成長したな?」
ゴミィの身体を抱きしめ、その成長を実感する。
少しくらいは当時の思い出にひたろうとも、罰は当たるまい。
ポカリ
「当たるにゃー! 他国の元首に対して無礼すぎるにゃー!」
いや。仮にも艦長である俺の頭を殴るなど……
そちらこそ、いったいどこの無礼者か?
「英下衆艦隊。司令官。セーラ大将の乗艦です!」
「英下衆艦隊。司令官に対し、捧げ銃!」
おっと。いかん!
慌ててゴミィの身体を引き離し敬礼する。
英下衆艦隊。
銃の発明を契機に、軍備を拡張。
言わずと知れた世界最強の艦隊。
俺も敬礼しなければ減俸ものだ。
「にゃん。そうにゃ。それで良いのにゃ」
って。セーラ大将って……ココロちゃんのことではないか。
いつの間に英下衆艦隊司令官など……大出世も良いところ。
そして目の前にいる小さいのが、ココロちゃんではないか!
「にゃん。ゴミにゃんも、ココロちゃんもすっかり偉くなったにゃん。それに比べて……」
敬礼する憲伸を、ココロちゃんは楽し気な目で見る。
「1人だけ。出世してない男がいるにゃん♪」
なんたる屈辱……
同窓会に参加したは良いが、周囲はお偉いさんばかり。
俺だけ下っ端のままといったところである。
いくら剣の腕が立とうとも。
世の中。頭の良いものだけが出世する。
残念ながら俺の頭脳はIQが足りず、いまだ艦長止まりである。
「いや……待て! ミランダだ。筆頭騎士。あいつも頭は悪いはずだ。出世は無理だろう?」
「にゃーん。ミランダは皇子の親衛隊。その隊長にゃん。超エリートにゃん」
……あの野郎。俺のことを尊敬するとか何とか言っていたくせに。
早くも裏切り行為とはな……
しかし、よくよく考えれば言いがかりも良いところ。
俺の艦長ですら異例の出世速度。
司令だ元首だという。そちらがおかしいのである。
「大丈夫なの。ケンシン。バターナムが引き抜くの。司令官にするの」
そう。憲伸の腕を取りゴミィがなぐさめる。
「いえ。あのゴミィ司令。困ります。憲伸さんは我が国の貴重な人材ですので」
「にゃー! 撫にゃん! 元気そうにゃん!」
ぴょんぴょん撫子に飛びつき、抱き付くココロちゃん。
艦隊司令ともあろうものが部下の手前。それで良いのか?
「大丈夫なの。ナデコも。バターナムが引き抜くの」
引き抜きまくりである。
さすが豊富な原油資源で、湯水のごとく金に溢れるバターナム国。
「駄目にゃー! 撫にゃんは英下衆のものにゃん!」
英下衆のものではない。日本のものである。
そして、ココロちゃん。
俺は引き抜いてはくれないのだろうか?
「いらないにゃん……引き抜いたら、撫にゃんに怒られるにゃん」
「憲伸さんも。駄目ですよ。どこにも行かないでくださいね」
もちろんである。自ら出世を不意にするやつはいない。
仮にも撫子は艦隊司令。
そのコネがあるならば、焦らずともいずれ出世は間違いない。
「奈美にゃんは元気にゃん?」
「ナミはお留守番?」
「ああ。あれは剣馬鹿だからな。道場で息子の特訓中だ」
息子を天才流剣術の後継者にするとか何とか……
俺に似た優しい息子だけに、あまりやりすぎなければ良いのだが。
「艦隊司令。レーダーに不審な艦影が……」
「……噂に聞く海賊ですね。今日。ここで合同演習があると知らないのでしょう」
「馬鹿にゃん」
「海賊。生かしてはおかないの」
元々が今回の合同演習。
悪さを働く海賊に対する抑止効果を狙ってのもの。
「抑止というなら、何隻が沈めるのが手っ取り早いにゃん」
「みな殺しなの」
「そうですね。とりあえず艦隊から1隻。向かわせましょうか?」
血の気の早い連中である。
こんな連中が首脳部で世界平和は大丈夫なのだろうか?
「そうなりますと……どの艦を向かわるのが良いでしょう」
「そんなの決まってるにゃ」
「1番頼れる艦にするの」
クルリ。同時に振り向く3人の司令。
やれやれ……やはり超・天才剣士に休むことは許されない。
そういうことのようである。
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