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80.声援
しおりを挟む100/11/3(木)06:00 ファーの街 郊外
周囲を取り囲むのはオーガ獣の群れ。
その数。約5000。
3メートルもの体躯を誇り、1匹1匹が人並外れた膂力を持つオーガ獣。
その群れに襲われた街は、いずれも滅びの道を逃れることはできないという。
「ぬおおお! アルちゃんスロー!」
抱えるアルちゃんを投げつける。
「アンギャアアアア!」
その奇声に怯むオーガ獣めがけて
「しねええ!」
バカッ
奇声から立ち直り、動き出すその前に。
オーガ獣の頭を叩き潰す。
「オガアアア!」
いくら超再生を誇ろうとも、頭を潰せば死ぬ。
そしてLV35の俺の一撃は、頭を一発で砕く威力がある。
だが──
ドカーン
取り囲むオーガ獣の猛攻。
凡人でしかない俺が当たろうものなら、致命傷。
この猛攻を避けながら弱点を狙うのはキツイという。
だからといって、攻撃を避けながらでは。
「蛮族アタック!」
バカッ
腰の引けた一撃では、オーガ獣の胴体を狙うのが精一杯。
砕いたはずの身体は早くも再生。動き出そうとしていた。
……蛮族アタックでは。力任せの攻撃では駄目だ。
今は相手の弱点を狙った繊細な攻撃が求められる。
しかし、蛮族にそんな注文をされても困るという。
ならばと、手元に戻ってきたアルちゃんを地面に叩きつける。
「アンギャアアアア!」
周囲一面に木霊するアルちゃんの悲鳴。
耳元での悲鳴より威力は落ちるが、俺を中心に複数のオーガ獣の動きを一瞬止めるだけの効果はある。
「蛮族クラッシュ!」
バカーン
とにかく動きを止めている間に頭を叩き潰す。
いくら相手の数が多いといっても、同時に相対するのはせいぜい5体程度。
その巨体が災いして、俺を取り囲める人数は少ない。
といっても、何せ相手の数は5000体。
もっと手数が。敵をまとめて仕留めるような力が必要。
そうでなければ、群れに押しつぶされるだけだ。
ブーン
これまで俺の頭上で大人しくしていたハチ獣のファンちゃんが空に飛び出した。
ブーン ブーン
羽を羽ばたかせて空中を飛び回るファンちゃん。
ブブブブブブブブブ
その音に連れられてか、どこからか多数のハチ獣が集まっていた。
「クランハウスにあった巣か? 援軍を呼んでくれたのか?」
ブス ブス ブス ブス
素早い動きで、オーガ獣の弱点である頭。
その目玉に毒針を突き刺すハチ獣たち。
「オンギャアアア!」
ハチの一刺し。
巨躯を誇るオーガ獣であろうとも、弱点を突けば打ち倒せる。
ズバシュー
背後では地上に降りたグリさんが、オーガ獣を力任せに薙ぎ払う。
俺を包囲。殲滅しようと集まるオーガ獣。
逆に言えば、自ら俺たちの攻撃範囲に集まってきてくれているわけだ。
いけるか?
そう思ったのも束の間。
俺たちの前に、全身を黒く染め上げたオーガ獣が列を成して立ちふさがる。
この体色。まさか?
プシュー
「ごほっごほっ。暗黒オーガ獣か!」
暗黒モンスターだけが使うという、相手の戦闘力を低下させる状態異常の煙。
暗黒の煙。
オーガ獣もまたゴブリン獣と同じ暗黒属性のモンスター。
暗黒の煙の中でも、支障なく動けるというわけか。
それに引き換え俺は。
蛮族でしかない俺は、暗黒の煙の中ではまともに動くこともできない。
それは、アルちゃんも、ハチ獣たちもまた同じ。
アルちゃんの表皮は枯れたような茶色に変わり、ハチ獣たちは煙を避けて上空へと退避するのが精一杯。
唯一の例外は
「グルルー!」
グリさんだけだ。
サマヨちゃんの魔王パワーの一部を受け継いだグリさん。
黒く輝くその上半身は、暗黒の影響を受けずに暴れ回っていた。
だが、グリさんだけでは数の力に押し切られる。
いくらSSRモンスターのグリさんといえど、相手もまた1匹1匹が強大な力を持つオーガ獣。
くそっ。
俺が勇者であれば。
勇者パワーは、仲間の戦闘力を大幅に強化する。
勇者パワーは、暗黒の煙をもうち払う正義の光。
暗黒の煙の中であっても、戦えるはずなのに。
「勇者アタック!」
掛け声と同時に骨を振るう。
が、駄目。
いくら勇者アタックを名乗ろうが、勇者でない俺の振るう骨は、普通の打撃でしかない。
しかも、暗黒の煙を吸いすぎたようだ。
いつしか俺の身体からは力が抜け落ち、漏れ落ちる滴が下半身を濡らしていた。
「オガアアア!」
俺が勇者であれば、グリさんも、アルちゃんも、もっともっと戦えるのに。
せっかくハチ獣たちが大勢応援に来てくれたのに。
俺なんかに付き合ったばかりに、死地を共にさせる。
仲間すら守れないのか?
やはり勇者でない俺は、スキルを失った俺は、うんこでしかないのか?
「シヌガァー!」
俺たちに迫るオーク軍団。
ブスッ ブスッ ブスッ
「グッギャアアアアッ!」
その中で悲鳴が上がる。
飛来する矢が、押し寄せるオーク軍団の後背を襲っていた。
「オガアアア!」
「第二射用意……射かけるの!」
ブスッ ブスッ ブスッ
「オガアアア!」
再び放たれる矢が、俺を取り囲むオーガ獣を射抜いていた。
「あれは……みんなか?」
弓を射かけるのは、全員がクランの制服を着た少女たち。
指揮するのは、ナノちゃん。
元孤児で、俺が直々に弓を指導したクランの一期生。
それが、今や他のメンバーを指揮するまでに。
時が経つのは早いものだ。
「勇者様を助けるの。遅くなってごめんなの」
彼女たちの射かける矢は、以前より、威力も精度も増している。
それでも……残念ながら、かつて俺が勇者パワーで強化した頃とは比較にならない。
頭に命中した矢は、オーガ獣を倒すものの、その他の部位に突き刺さり爆発しようとも、オーガ獣はすぐさま回復する。
まだまだ少女でしかないクランメンバーでは、オーガ獣に対抗できない。
俺を助けに来てくれたのは嬉しい。
が、そもそも俺が戦う理由は、住民を守ると同時にクランメンバーを守るため。
守るべき対象が前線に来ては、俺の戦う意味がない。
「ごほっごほっ……よせっ! 街へっ! 街へ逃げろ!」
射かけられる矢に怒りを抱いたのか、一部のオーガ獣が少女たちへと向きを変える。
一部といっても元が5000の軍勢。
少女たちに向かうオーガ獣の数は500を超える。
このままでは少女たちが虐殺されるのは、火を見るよりも明らかだ。
俺の脳裏に浮かぶのは、俺が救えなかった女性。ナオンさん。
勇者の力に浮かれる俺が、初めて犯したミス。
野盗に弄られ、止めを刺すしかできなかった女性。
あの時、俺は知ったはずだ。
勇者が守らなければ、弱者は搾取されるばかり。
そして、俺は勇者なんだと。
だから、俺は勇者の力で。勇者アタックで正義を成すと!
「ぐぬぬ……ゆ、勇者アタック!」
パカッ
だが、俺の思いとは裏腹に、放つ攻撃は蚊の鳴くように弱々しい。
くそっ。何が勇者の力を取り戻すだ。
このままじゃ何も取り戻せない。
そればかりか、失うばかりになってしまう。
膝を付く俺を見て勝利を確信したのか、余裕の笑みを浮かべるオーガ獣。
「ウモー」
ドカーン
そのオーガ獣を吹き飛ばして、1頭の牛が俺のもとへ駆け込んでいた。
こいつは乳牛獣。ウーちゃんか?
オーガ獣の群れの中をどうやってここまで?
同じモンスター同士、うまく紛れ込んだのか?
とはいえ、ウーちゃんは普通の乳牛獣。
暗黒の煙の中を動くことはできない。
ここまで来たのは良いが、被害が増えるだけだ。
ブオオオン
唸りを上げる音とともに、周囲に満ちる暗黒の煙が薄れていく。
なぜかウーちゃんの背に乗るイモ虫獣のイモちゃん。
その口を大きく開け、周囲の煙を吸い込んでいた。
イモ虫獣は悪食で何でも食べるというが、暗黒の煙まで食べるのか?
暗黒の煙に生まれる間隙。
身動きの取れない俺を突き上げ、自身の背中へと担ぎ上げると
ドスドス
俺とイモちゃんを背に、ウーちゃんはオーク獣のただ中を駆け抜ける。
この振動。懐かしい。
思えば勇者の頃、ウーちゃんと一緒に人牛一体などと言って戦ったものだ。
あの頃の俺は、無敵。
そんな勇者だった頃の記憶。
何物にも負ける気がしなかった時代。
それが、今の俺は骨を振るうことすらできない。
オーガ獣の撒き散らす暗黒の煙に巻かれ、恐怖でズボンを濡らすしかできない。
これではまるで、うんこそのもの。
──うんこでいいじゃない。うんこだって美味しいのよ。
これは……?
いつの間にか、俺のお尻にイモ虫獣のイモちゃんが張り付いていた。
ズルズルパクパク
イモ虫獣は汚物でも何でも食べるというが、濡らした俺のズボンを綺麗にしてくれているのか?
そればかりか、身体に染み付いた暗黒の煙までをも、ペロペロ舐めとるイモちゃん。
パクパクペロペロ
──でも、駄目ね。ユウシャさんはうんこじゃないもの。
──だってほら……もう、うんこの味がしないもの。だから戦わなきゃ。
物言わぬイモちゃんの目が、俺にそう語っていた。
そうか。俺はうんこではないのか。
力が抜け落ち動かない俺の身体に力が戻る。
なら、骨の一振りでゴブリン獣100体を吹き飛ばした。
今こそ、あの頃のように。
「勇者アタック!」
オーガ獣の群れを突き進むウーちゃんの背で、俺は骨を振るう。
バカッ
違う。まだ足りない。
ただ力任せに骨を振るうだけの攻撃は、蛮族でしかない。
それでも
「突破してくれ! ウーちゃん! グリさん援護を!」
クランメンバーを守るくらいは。
クランメンバーを逃がすくらいは。
やってみせねば、蛮族の名が廃る。
「グルー!」
ウーちゃんの進路を確保するかのように、爪を振るうグリさん。
オーガ獣をバラバラに裁断する傍らを駆け抜け、ウーちゃんが駆け抜ける。
クランメンバーのもとへと。
だが、オーガ獣の方が早い。
俺たちより前を走るオーガ獣の集団。
弓しか武器のないクランメンバーでは、接近されてはマズイ。
奴らの足を止めねば。
この距離から、遠距離からの攻撃となると……アルちゃんしかないが。
肝心のアルちゃんは、暗黒の煙を大量に浴びた影響か、未だ茶色く干からびたまま。
「イモちゃん。アルちゃんの煙も舐め取ってやってくれ」
パクリ
俺の呼びかけに、アルちゃんを一飲みで口に飲み込むイモちゃん。
いや。食べたら駄目だから……じゃなくて、口に含んで舐め取るのか。
確かにその方が早い。
が、それでも……間に合うのか?
そうだ。ナオンさんの骨。雷魔法。
骨術が使えるということは、骨の魔法も使えるわけだ。
超再生力を誇るオーガ獣を倒すことはできなくとも、足止めくらいなら。
「蛮族サンダー!」
ピカッ ゴロゴロドーン
「オガアアア!」
俺の構える骨から雷がほとばしる。
いくら超再生を誇るオーガ獣とはいえ、しばらくは動けまい。
「射るの!」
ブスッ ブスッ ブスッ
動きを止めたオーガ獣の頭に、クランメンバーの放つ矢が突き刺さる。
「爆発なの」
ボカーン
魔力を込めた矢が一斉に爆発。その頭を四散させていた。
「ウモー」
ドカーン
遂にオーガ獣の群れを突き抜けた俺は、クランメンバーと合流する。
「ユウシャさんの馬鹿っ。もう心配したのっ!」
「ナノちゃん。まだ俺を勇者と呼んでくれるのか?」
「当たり前なの。だって、ユウシャさんは私を助けてくれた勇者様だもの」
その声にあわせて、集まるクランメンバー全員が口を開く。
「勇者様!」「勇者様!」「勇者様!」
みんな……勇者の力を失った。
そんな俺を、今でも勇者と信じて付いてきてくれるのか?
身体が熱い。
勇者は仲間の声援を、仲間の信頼を得てパワーアップするもの。
これは俺が勇者だった頃の記憶。勇者だった頃の力。
そうだ。俺が勇者かどうか。
決めるのは俺じゃない。周りの人間。周りからの期待。周りからの評価。
そして、周りからの信頼。
みんなが俺を勇者と信じてくれるのなら。
俺は──すでに勇者なのだ。
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