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27.地下室での攻防
しおりを挟む100/7/12(火)17:50 ファーの街 建物地下
地下への階段。
この先にカモナーがいるはずだ。
スマホの【ショップ】から木の盾を購入。
折れた左腕に薬草を張り付けながら階段を下りていく。
すぐに治るわけではないが、動かす分には問題なくなった。
下りきった先。ドアを開けたその先にカモナーがいた。
地下室だろう。ロープで縛られ地面に座り込むカモナー。
そして、カモナーの傍に立つ女性。
「まあ。ゲイムさん。やっと来ましたの」
「ううっ……ユ、ユウシャさん……ごめんなさい」
見た目は20代前半であろう。
荒事に向いているとは思えないシックな服装にタイトなスカート。
黒髪を腰まで伸ばした凄い美人である。
だが、聞き捨てならないことを口にする。
「カモナー無事か? カモナーをどうした?」
「ふふっ。聞かなければ分からないのかしら」
この美人。どうして俺の名前を知っている?
冒険者ギルドでの俺の登録名は、ユウシャだ。
俺の本名がゲイムだと知っているのは、カモナーと受付のお姉さん。2人だけ。
カモナーから聞き出したのか?
だが、そもそも俺の本名を聞き出す意味がない。
俺の名前がゲイムだろうがユウシャだろうが、相手には関係ない。
まあ良い。
今はカモナーを助けるのが先だ。
10メートル四方といった広さのある地下室。
出入り口は俺が入ってきたドア。
そして、正面。カモナーと美人の背後にあるドアの2カ所だ。
俺とサマヨちゃんが同時に駆けだす。
小細工はなしだ。
背後のドアから逃げられる前に、速攻で決着をつける。
「あら? それ以上近寄るなら、カモナーちゃん。殺しますよ?」
俺。そしてサマヨちゃんも駆け寄る速度は落とさない。
グリさんとの約束はあるが、勇者は脅迫には屈しない。
「ちっ。止めなさい」
美人が懐に手を入れる。取りだしたのは俺たちと同じスマホ。
スマホから伸びた光が空中に軌跡を描き、モンスターを召喚する。
やはり俺たちと同じプレイヤーか。
予想していたことではある。
街で暴れるグリさんは、スマホの支配から解放されていた。
つまり、美人はすでにカモナーのスマホを取り込んでいる。
プレイヤーがプレイヤーを狙う理由は、スマホを取り込むため。
すでにスマホを失ったカモナーに価値はない。
にも関わらずカモナーが無事だということは、まだ何か利用価値があるということだ。
つまり、俺が突っ込もうが、カモナーを簡単に殺すことはない。
多少の怪我なら、薬草も傷薬も、治療魔法もある。
時間をかけて、ナオンさんの二の舞になるのだけは御免だ。
カモナー。例え死ぬにしても、せめて楽に送ってやる。
美人へと駆け寄る俺たちの前に課金モンスターが召喚される。
その姿を一言で表すなら、竜人。
鋭いキバを生やした竜のような顔。
爬虫類のごとく鱗に覆われた身体。
背中から伸びるのは太くて長い尻尾。
その両手には2本の刀を握っている。二刀流か。
「グリュリュウ!」
俺より早くたどり着いたサマヨちゃんが、竜人めがけて棍棒を振り抜いた。
片手の刀で棍棒を受け止めた竜人は、残る刀でサマヨちゃんを斬りつける。
ごつい見た目に似合わず両手の刀を器用に操る相手。
もっとも、器用だというならサマヨちゃんも同じだ。
身体をそらすように竜人の刀をかわしたサマヨちゃんは、片足を軸に回転、竜人のひざを狙ってコマのように回し蹴りを叩きこむ。
片膝をついた竜人。
サマヨちゃんの口から漏れ出す暗黒の煙が竜人の視界をふさぐように広がるなか、俺は美人だけを狙って竜人の横を駆け抜ける。
その美人の手元から、2筋の閃きが走った。
軌跡にあわせて、とっさに盾を構える。
カン カン
飛び道具。投げナイフを得意としているのか。
それなら接近してしまえば、俺の勝ちだ。
だが、俺が駆け寄るより早く──
「あねご。遅れてすまねえ!」
美人の背後のドアから数人の男たちが室内へと入り込んできていた。
「言い訳は後よ。あの男を相手なさい」
美人との間に立ちふさがる4人の男。
こいつらが身に着ける皮鎧。
「こんどの報酬は、その地面に倒れる小娘かあ? へっ。うまそうじゃねえか」
ナオンさんの小屋で見た男たちと同じ皮鎧。
こいつらは野盗だ。
「あっ! この野郎。俺たち野盗の鎧を着てやがる。俺たちの仲間から奪いやがっぎぃあああっっ!」
先頭に立ちふさがる野盗を斬り捨てる。
悲鳴を残して倒れる男を無視して、次だ。
ドカッ
「グギャリュゥー!」
背後では、サマヨちゃんが竜人の肩を叩き潰していた。
二刀流の竜人が片腕を潰されては、一刀だけではサマヨちゃんの攻撃をしのぐのにも限界がある。
そして、俺の背中に触れるまで広がり続ける暗黒の煙。
狭い地下室。じきに煙が充満するだろう。
カモナーまでも暗黒の煙を吸い込むことになるが、命に影響はない。
我慢して欲しい。
「くっ。やべえっ! あ、あね、ごぐあああっっ!」
剣を撃ち合わせる野盗。
その顔面を盾で殴り飛ばして斬りつける。
あと2人。
「なっなんだあ? か、身体の力がぬけるぞお?」
すでに残る野盗も暗黒の煙に捕らわれている。
後は切り捨て御免というだけだ。
だが、一息に斬り捨てようとする俺の目を、白い光が覆いつくしていた。
地下室に広がる白い光。
野盗の背後から。
美人の手元から。
美人の手に持つ宝珠から、その白い光が放たれていた。
「神聖宝珠。MPを消費して神聖波動を放出するレアアイテム。高価でしたのよ」
目くらましにしても、少しまぶしい程度。
そして、俺の身体にも異常はない。
逆に心地よいくらいだ。どういうことだ?
「ふふっ。神聖波動は邪を、悪魔を、そして不死者を滅する聖なる光よ」
ガシャーン
背後の音に振り向く俺の目に、竜人に斬られるサマヨちゃんの姿が映っていた。
地下室に満ちようとしていた暗黒の煙はすっかり晴れ、逆に薄暗いはずの地下室を白い光が真昼のように照らしつけていた。
機敏な動きが信条のサマヨちゃんが、今は陸に上がった魚のように身動きできていない。
アンデッドであるサマヨちゃんは不死身だ。
斬られても、砕かれても、バラバラになっても時間とともに復活する。
ただし──聖属性の攻撃を受けると死ぬ。
この光。聖属性の攻撃。
アンデッドを浄化する。そのためのアイテムを準備していたのか!?
「あらあら? 普通なら神聖波動に触れるだけで消滅するのにね。スケルトンの称号。暗黒聖女の持つ神聖耐性上昇って凄いんですのね」
ガシャーン
再び竜人に斬られたサマヨちゃんの骨が飛び散り、塵へと消えていく。
「ふふ。もっともまともに動けないようですわよ。ゲイムさん。どうしますの? 私の相手をしている場合ではなくて?」
聖なる光を浴びて動けないサマヨちゃんに三度襲い掛かる竜人の刀。
ズバーン
「ぐああっ」
俺は目の前の野盗。
暗黒の煙から解放され、立ち直るその前に野盗を斬りつける。
ここでサマヨちゃんを助けるために背中を向けては、野盗に斬りつけられる。
暗黒の煙の効果が残る内に、野盗を全て倒す。
「あらあ……ゲイムさん冷たい人ですこと。カモナーちゃんに続いてサマヨちゃんまで見捨てるなんてね。それで勇者を名乗るなんて、ちゃんちゃらおかしいですわよ」
俺がサマヨちゃんを見捨てるだって?
そんなことは、あるはずがない。
死んでも地球に戻るだけの俺やカモナーと違って、モンスターであるサマヨちゃんは、死ねばそこで終わりなんだ。
そして、俺が勇者にふさわしくないだって?
それこそ、あるはずがない。
その証拠が──
「勇者パワー全開! サマヨちゃん! 後ろは任せた!」
俺が勇者である証。勇者の光だ!
白い光を打ち消すように、俺の身体から勇者の光。金色の光が放たれる。
金色の光を浴びたサマヨちゃんは、竜人の刀をすんでの所でかわしていた。
【勇者】スキルが、勇者パワーが仲間に勇気と力を与えるだけだと思っていたなら、それは間違いだ。
「勇者スキル。仲間の強化。暗黒属性攻撃への抵抗力上昇。そして、神聖属性攻撃の無効化。なるほど。ゲイムさん。スキルの効果を知っているわけですのね」
ドカーン
「グギャアャッァァー」
勇者スキルにより強化されたサマヨちゃんが、振り返す棍棒で竜人の頭を打ち砕く。
ズバーン
「ぎゃああ」
そして、俺は最後の野盗を切り捨てる。
これで、残るは美人1人だけだ。
「ありがとう、サマヨちゃん。後は俺に任せて部屋から退避していてくれ」
勇者パワーの使用中は、MPを消費する。
俺のMPでは長時間の継続使用はまだ無理だ。
「竜人。あれでもSRモンスターなんですのよ。あなたのスケルトンと勇者スキルの相乗効果。凄いものですこと」
頼みの課金モンスターも、なぜか現れた野盗もいなくなったというのに。
この美人の余裕はどういうことだ?
何より、なぜこの美人は俺のスキルを、【勇者】スキルの効果を知っていた?
スキルの効果は、他プレイヤーのスマホを取り込み情報解析レベルを上げなければ知ることはできない。
それでも、知ることができるのは自分の習得したスキルだけだ。
2つのスマホを取り込んだ俺でさえ、自分が習得していないスキルの効果は、不完全にしか知ることができない。
「でもね。知っているかしら? スマホに登録できる課金モンスターは、1体だけじゃありませんのよ」
スマホから伸びた光が空中に軌跡を描き、モンスターを召喚する。
俺の前に。美人への道を阻むように、ブタのようなモンスターが現れていた。
知っているわけがない。
課金ガチャのプレイには、500万ゴールド必要だというのに。
ブタの顔を持つ人型のモンスター。
ゆうに2メートルは超える大きな身体に大きな手足。
お腹までもが大きく膨らんでいる。
その両手に握るのは、鉄で作られた巨大なハンマーだ。
「5体まで登録できますの。ですけど同時に召喚できるのは1体だけ。あ、ちなみに私は限界の5体まで登録済みですのよ。もっとも1体は今、殺されちゃいましたけどね」
ということは、目の前のブタ野郎をふくめて、あと4体の課金モンスターが居るというわけか。
「美人さん。名前は?」
「あら? 私はリオンよ。誰に殺されるか知りたいってことかしら?」
俺のスキルを知っている。
俺のモンスターを知っている。
スマホの、課金モンスターの仕組みを知っている。
ここまで知っているのは、普通じゃない。
明らかに何らかのスキルの力だろう。
「まさか。だが、リオンさん。君が【鑑定】スキルを習得したのだな」
「ふふ。ご名答よ」
そのような、他者の情報を知るスキルといえば鑑定しかない。
10ポイントスキル。鑑定を習得したのが彼女。リオンさんということだ。
対峙するリオンさんの背後のドアが、再び音を立てて開かれていた。
「あねご。遅れてすまねえ!」
さらに2人の野盗が室内へと現れる。
これはマズイな。
通常なら雑魚が何匹集まっても勇者の相手ではない。
だが、今は主力のサマヨちゃんが使えない。
相手は、鑑定で俺たちの情報をあらかじめ知った上で対策していたわけだ。
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