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4.森での急襲
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前回の探索で小屋の北をある程度調べることができた。
今回は反対方向。南を探索するとしよう。
ザクザク、カタカタと二人縦列で行進する。
樹々の広がる森林。
最初の探索では景色を眺める余裕はなかったが、あらためて見渡すと果物やキノコ、野菜といった食べられそうな物がチラホラ見えている。
だが、食べて大丈夫かどうかは別の話だ。
俺に植物などの知識はない。
そういえばイノシシ獣も何か地面の果物を食べていたな。
あの果物を調べておけば良かった。
獣が食べても大丈夫なんだし、俺が食べても大丈夫だろう。
そうか……毒見か。
ちょうど右手にある樹に赤い色合いの果物がなっていた。
リンゴのようにも見えるが、赤は赤でも少々毒々しい色合いをしている。
俺は手を伸ばしてリンゴ風果物を一つ手に取った。
「サマヨちゃん。疲れただろう? このリンゴ食べる?」
本来なら俺が食べたいところだが、まずはレディファースト。
勇者は仲間に優しい紳士だからだ。
もっともスケルトンは空腹無効で食事の必要はない。
だが、歯はあるんだし噛めるはずだ。
それなら噛んだ時点で何らかの反応があるんじゃないか?
俺の手渡すリンゴを手にとったサマヨちゃんがリンゴに噛り付く。
シャクシャク……ボタボタ
口を通って肋骨を通り抜け、噛み砕かれたリンゴが地面に落ちていく。
「味はどう? おいしい?」
カタカタカタ
サマヨちゃんが首を横に振る。
どうやら駄目なようだ。残念。
おいしそうな果物を見つけたからプレゼントしたのだが、まさか食べられない物だったとは。
仕方なく毒リンゴを諦めて進む俺の後ろで、サマヨちゃんがゴソゴソ何かをやっていた。
なんだろうと振り向く俺の前で、サマヨちゃんがキノコを噛っていた。
これまた毒々しい紫色のキノコ……
まさか、サマヨちゃん先ほどの毒リンゴでおかしくなったのでは……
ひとしきりキノコを噛ったサマヨちゃんが、俺にキノコを差し出していた。
「あ、ああ。ありがとう。サマヨちゃん」
うむ……これを食べろということか。
まさか毒リンゴの件で怒っているんじゃ……
いや、勇者は美少女を疑わない。
「いただきます」
パクリ……おいしくない。
だが、毒でもない。
うん。食物繊維が豊富で身体に良いんじゃないか? これ。
まさか本当に毒見をやってくれているのか?
「おいしくないけど……でも、おいしいよ! ありがとう。サマヨちゃん」
感謝の気持ちをこめてサマヨちゃんの頭蓋骨を撫でてみる。
ツルツルして触り心地が良い。
心なしかサマヨちゃんも嬉しそうだ。
「よし。元気でてきた。行くぞー」
その後もサマヨちゃんは色々な果物、植物に噛り付いては捨て、噛り付いては俺のところまで持ってきてくれる。
そのたびに頭蓋骨を撫でてやるのだが、なんだか少し申し訳なくなってきた。
サマヨちゃんの働きにたいして、俺は撫でることしかできていない。
だが、今は撫でるしかできなくても、いずれきっとこの恩を返してみせる。
ザクザクザク
カタカタカタ
サマヨちゃんから渡された干物のような物体を噛りながら探索を続ける。
ドンッ
突如、俺の胸に何かが直撃する。
たまらず俺はその場に倒れ込んでしまっていた。
痛ってー! いったい何が?!
俺の身体に当たった物体は、ヤシの実にも似た大きな木の実だった。
誰かが俺に投げつけたのか?
頭に当たらなくて良かったが、ゴホッ……息がつまる。
勇者じゃなければ死んでもおかしくない衝撃だぞ。
「ゴホッゴホッ……サマヨちゃん。警戒してくれ……何か居るぞ」
森の中の見通しは悪いが、見渡す限りには樹々が広がるのみでモンスターの影は見当たらない。
胸の痛みが残っているため、うずくまったまま盾を構えて警戒する。
そんな俺の元まで棍棒片手に歩み寄ろうとするサマヨちゃんだったが
ガシャーン
俺の目の前でサマヨちゃんの頭部が吹き飛んでいた。
「サマヨちゃんっ!」
どこからか飛んできた木の実がサマヨちゃんの頭部を直撃。
その衝撃でサマヨちゃんの頭蓋骨は身体を離れ、転がっていく。
だが今の攻撃で敵の位置は分かった。
「樹の上だ! サマヨちゃん。樹の上からの攻撃に気をつけてくれ」
俺の隣で立ち止ったままのサマヨちゃんに警告する。
もっとも頭のない、身体だけのサマヨちゃんには聞こえていないだろうけど。
再び飛来する木の実を盾の影に隠れてやり過ごす。
小さくうずくまり盾を構えて守りに徹した俺には、半端な飛び道具は当たらない。
俺への攻撃を諦めたのか、棒立ちのまま立ち尽くすサマヨちゃんに木の実が集中する。
ガシャーン、ガシャーン
サマヨちゃん。俺のために囮になってくれているのか。
木の実が当たるたびに腕が折れ、肋骨が吹き飛ぶサマヨちゃん。
遂には足を砕かれたサマヨちゃんは、俺の上に折り重なるように崩れ落ちていった。
くそっ! だが、サマヨちゃんの犠牲を無駄にはしない。
これまでサマヨちゃんの影から敵の攻撃を観察していた俺は、すでに敵の正体を看破していた。
樹の上を走り回り木の実を投げつける獣。
その姿はサルに似ていた。
安全な樹の上から一方的に攻撃をしかけるとは、卑怯なモンスターめ。
サル獣の攻撃によってバラバラの骨の山と化したサマヨちゃん。
そして、その骨の山に埋もれたまま身動きしない俺。
その姿に勝利を確信したのか、サル獣じゅうは地上に降り立つと、俺に止めをさすべく近づいてきた。
……バカめ。俺の死んだふり作戦に引っかかったな。
俺はサル獣が間近に迫ったところで骨を跳ね除け勢いよく起ち上がる。
「ウキャッ!?」
サルが勇者の知能に勝てると思うなよ。
「おらー勇者パンチ!」
驚愕を浮かべたサル獣の顔面に渾身の右ストレートを叩きこむ。
「ウギャギャーッッ!?」
効果ありだ。
だが、サルに似ていても相手はモンスター。
ボクサーでもない俺のパンチで倒せるのか?
何か武器があれば……あるじゃないか!
俺はサル獣の攻撃でバラバラになったサマヨちゃんの右足を手に取ると
「おらー! サマヨキック!」
そのままサル獣へと叩きつける。
「ギャヒーンッッ」
これまた効果ありだ。
衝撃でサマヨちゃんの足はバラバラに砕けたが、腕も肋骨も武器はまだまだある。
「おらー! サマヨチョップ! サマヨエルボー! サマヨアバラアタック!」
「ウギャッ! ウギャギャッ! ウギャギャッッー!」
息をもつかせぬ俺とサマヨちゃんの連携攻撃。
倒れ伏したサル獣は、青息吐息の様子で両手を上げ、お腹を見せていた。
なんだ? 降参とでもいいたいのか?
「ウキッ! ウキッ!」
だが、勇者は卑怯な奴は許さない。
そして、何より──
最後にサマヨちゃんの右手を脳天に思い切り叩きつける。
「ウギィィィィィヤァャャーーー!」
貴様は俺のサマヨちゃんをバラバラにした。
許そうはずがない。
<<サマヨちゃんがラストアタックボーナスをGET!>>
これで少しはサマヨちゃんに恩を返せただろう。
今回は反対方向。南を探索するとしよう。
ザクザク、カタカタと二人縦列で行進する。
樹々の広がる森林。
最初の探索では景色を眺める余裕はなかったが、あらためて見渡すと果物やキノコ、野菜といった食べられそうな物がチラホラ見えている。
だが、食べて大丈夫かどうかは別の話だ。
俺に植物などの知識はない。
そういえばイノシシ獣も何か地面の果物を食べていたな。
あの果物を調べておけば良かった。
獣が食べても大丈夫なんだし、俺が食べても大丈夫だろう。
そうか……毒見か。
ちょうど右手にある樹に赤い色合いの果物がなっていた。
リンゴのようにも見えるが、赤は赤でも少々毒々しい色合いをしている。
俺は手を伸ばしてリンゴ風果物を一つ手に取った。
「サマヨちゃん。疲れただろう? このリンゴ食べる?」
本来なら俺が食べたいところだが、まずはレディファースト。
勇者は仲間に優しい紳士だからだ。
もっともスケルトンは空腹無効で食事の必要はない。
だが、歯はあるんだし噛めるはずだ。
それなら噛んだ時点で何らかの反応があるんじゃないか?
俺の手渡すリンゴを手にとったサマヨちゃんがリンゴに噛り付く。
シャクシャク……ボタボタ
口を通って肋骨を通り抜け、噛み砕かれたリンゴが地面に落ちていく。
「味はどう? おいしい?」
カタカタカタ
サマヨちゃんが首を横に振る。
どうやら駄目なようだ。残念。
おいしそうな果物を見つけたからプレゼントしたのだが、まさか食べられない物だったとは。
仕方なく毒リンゴを諦めて進む俺の後ろで、サマヨちゃんがゴソゴソ何かをやっていた。
なんだろうと振り向く俺の前で、サマヨちゃんがキノコを噛っていた。
これまた毒々しい紫色のキノコ……
まさか、サマヨちゃん先ほどの毒リンゴでおかしくなったのでは……
ひとしきりキノコを噛ったサマヨちゃんが、俺にキノコを差し出していた。
「あ、ああ。ありがとう。サマヨちゃん」
うむ……これを食べろということか。
まさか毒リンゴの件で怒っているんじゃ……
いや、勇者は美少女を疑わない。
「いただきます」
パクリ……おいしくない。
だが、毒でもない。
うん。食物繊維が豊富で身体に良いんじゃないか? これ。
まさか本当に毒見をやってくれているのか?
「おいしくないけど……でも、おいしいよ! ありがとう。サマヨちゃん」
感謝の気持ちをこめてサマヨちゃんの頭蓋骨を撫でてみる。
ツルツルして触り心地が良い。
心なしかサマヨちゃんも嬉しそうだ。
「よし。元気でてきた。行くぞー」
その後もサマヨちゃんは色々な果物、植物に噛り付いては捨て、噛り付いては俺のところまで持ってきてくれる。
そのたびに頭蓋骨を撫でてやるのだが、なんだか少し申し訳なくなってきた。
サマヨちゃんの働きにたいして、俺は撫でることしかできていない。
だが、今は撫でるしかできなくても、いずれきっとこの恩を返してみせる。
ザクザクザク
カタカタカタ
サマヨちゃんから渡された干物のような物体を噛りながら探索を続ける。
ドンッ
突如、俺の胸に何かが直撃する。
たまらず俺はその場に倒れ込んでしまっていた。
痛ってー! いったい何が?!
俺の身体に当たった物体は、ヤシの実にも似た大きな木の実だった。
誰かが俺に投げつけたのか?
頭に当たらなくて良かったが、ゴホッ……息がつまる。
勇者じゃなければ死んでもおかしくない衝撃だぞ。
「ゴホッゴホッ……サマヨちゃん。警戒してくれ……何か居るぞ」
森の中の見通しは悪いが、見渡す限りには樹々が広がるのみでモンスターの影は見当たらない。
胸の痛みが残っているため、うずくまったまま盾を構えて警戒する。
そんな俺の元まで棍棒片手に歩み寄ろうとするサマヨちゃんだったが
ガシャーン
俺の目の前でサマヨちゃんの頭部が吹き飛んでいた。
「サマヨちゃんっ!」
どこからか飛んできた木の実がサマヨちゃんの頭部を直撃。
その衝撃でサマヨちゃんの頭蓋骨は身体を離れ、転がっていく。
だが今の攻撃で敵の位置は分かった。
「樹の上だ! サマヨちゃん。樹の上からの攻撃に気をつけてくれ」
俺の隣で立ち止ったままのサマヨちゃんに警告する。
もっとも頭のない、身体だけのサマヨちゃんには聞こえていないだろうけど。
再び飛来する木の実を盾の影に隠れてやり過ごす。
小さくうずくまり盾を構えて守りに徹した俺には、半端な飛び道具は当たらない。
俺への攻撃を諦めたのか、棒立ちのまま立ち尽くすサマヨちゃんに木の実が集中する。
ガシャーン、ガシャーン
サマヨちゃん。俺のために囮になってくれているのか。
木の実が当たるたびに腕が折れ、肋骨が吹き飛ぶサマヨちゃん。
遂には足を砕かれたサマヨちゃんは、俺の上に折り重なるように崩れ落ちていった。
くそっ! だが、サマヨちゃんの犠牲を無駄にはしない。
これまでサマヨちゃんの影から敵の攻撃を観察していた俺は、すでに敵の正体を看破していた。
樹の上を走り回り木の実を投げつける獣。
その姿はサルに似ていた。
安全な樹の上から一方的に攻撃をしかけるとは、卑怯なモンスターめ。
サル獣の攻撃によってバラバラの骨の山と化したサマヨちゃん。
そして、その骨の山に埋もれたまま身動きしない俺。
その姿に勝利を確信したのか、サル獣じゅうは地上に降り立つと、俺に止めをさすべく近づいてきた。
……バカめ。俺の死んだふり作戦に引っかかったな。
俺はサル獣が間近に迫ったところで骨を跳ね除け勢いよく起ち上がる。
「ウキャッ!?」
サルが勇者の知能に勝てると思うなよ。
「おらー勇者パンチ!」
驚愕を浮かべたサル獣の顔面に渾身の右ストレートを叩きこむ。
「ウギャギャーッッ!?」
効果ありだ。
だが、サルに似ていても相手はモンスター。
ボクサーでもない俺のパンチで倒せるのか?
何か武器があれば……あるじゃないか!
俺はサル獣の攻撃でバラバラになったサマヨちゃんの右足を手に取ると
「おらー! サマヨキック!」
そのままサル獣へと叩きつける。
「ギャヒーンッッ」
これまた効果ありだ。
衝撃でサマヨちゃんの足はバラバラに砕けたが、腕も肋骨も武器はまだまだある。
「おらー! サマヨチョップ! サマヨエルボー! サマヨアバラアタック!」
「ウギャッ! ウギャギャッ! ウギャギャッッー!」
息をもつかせぬ俺とサマヨちゃんの連携攻撃。
倒れ伏したサル獣は、青息吐息の様子で両手を上げ、お腹を見せていた。
なんだ? 降参とでもいいたいのか?
「ウキッ! ウキッ!」
だが、勇者は卑怯な奴は許さない。
そして、何より──
最後にサマヨちゃんの右手を脳天に思い切り叩きつける。
「ウギィィィィィヤァャャーーー!」
貴様は俺のサマヨちゃんをバラバラにした。
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