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第2章
第十一話 ~悠斗くんとの二回目のデート~ ⑨
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第十一話 ~悠斗くんとの二回目のデート~ ⑨
「こうして私のマンションに来るのはあの時以来でしょうか?」
「そうだね。詩織に告白された時かな」
「ふふふ。あの時は悠斗くんに言われた言葉は一生忘れることは無いでしょうね」
そんな会話をしながら、私と悠斗くんはマンションのエレベーターを昇っていきます。
楽しかった彼とのデートもクライマックスです。
私の部屋の冷蔵庫の中には、この時のための食材がたっぷりと入っています。
私の手料理で悠斗くんの胃袋を掴んでみせますからね。
ふふふ。ライトノベルでもメインヒロインの料理で、主人公が落とされるシーンは沢山ありますからね。
このチャンスを逃す手は無いですから。
そして、自分の部屋の前まで来た私は鍵を使って玄関の扉を開けました。
「どうぞ、悠斗くん」
「うん。お邪魔します」
私と悠斗くんはまずは洗面所で手洗いとうがいを済ませてから居間へと向かいます。
「私はこれから料理をしますので、悠斗くんは自由にしててください」
「少しくらいなら手伝えるけど、ここは全部詩織に任せた方が良いかな?」
「ふふふ。悠斗くんの心遣いはとても嬉しいです。ですが、今日は全て私にやらせてください。貴方へのお礼ですからね」
「わかったよ。じゃあ君から借りたミステリー小説を読んで待ってるよ。ちょうどクライマックスの良いところだったんだ」
悠斗くんはそう言うと、私が貸したミステリー小説を一冊取り出して私に見せました。
「それでしたら私の書斎に続刊があります。続きをお貸しすることも出来ますからね」
「ありがとう。それはとても嬉しいよ」
そして、私は悠斗くんとの会話を終わりにして台所で料理を始めました。
「さて、それでは料理を始めましょう」
私は冷蔵庫の中から『スッポン』を取り出しました。
『精力料理』と言えばスッポン料理と決まっています。
そしてこう言う『ベタ』な料理を悠斗くんは好きなはずです。
ライトノベルや漫画でも、スッポン料理で大きくなるというのは定番ですからね。
「とりあえず。スッポンを使ったスープと炊き込みご飯を作りましょう」
私はスッポンの下ごしらえを進めながら、居間で読書をしてる悠斗くんの様子を見ました。
真剣な表情で本を読んでいる彼の姿はとても素敵です。
ふふふ。悠斗くんと結婚したらこんな日々が過ごせるのでしょうね。
私はとても幸せな気持ちになりながら、料理を進めていきました。
そして、ある程度の料理が終わりあとは出来上がりを待つだけ。という状況まで来ました。
私は台所から居間へと向いました。
悠斗くんはちょうど本を読み終わったようで、私が歩み寄ると本を閉じてから私に視線を剥けました。
「お疲れ様、詩織。台所からとても良い匂いがしてきて読書どころでは無くなりそうだったよ」
「ふふふ。私としてもとても良く出来たと思ってますからね。あとは三十分ほど時間を置けば出来上がりです」
「そうか。ならそれまでは詩織との時間を楽しめるのかな?」
悠斗くんはそう言うと、読み終えた本をテーブルに置くと両手を広げてくれました。
「はい。よろしくお願いします」
私はそう言って、悠斗くんの腕の中に入りました。
「キスしてください」
「うん。いいよ」
悠斗くんに初めて告白をした場所。初めて涙を流した場所。初めてキスをした場所。そして……初めて彼の味を知った場所。
私は悠斗くんと甘い時間を過ごしました。
そして悠斗くんとたくさん愛し合ったあと、私はお手洗いに行くことにしました。
「少し席を外しますね、悠斗くん」
「うん。待ってるよ」
私は彼の腕の中に別れを告げ、居間を後にしました。
「ふふふ。あとは悠斗くんと夕飯を食べて、そのまま……あれ?」
下着を脱いで腰を下ろした私は違和感に気が付きました。
し、下着に……赤黒い……
「……ウ、ウソでしょ」
悠斗くんがやっていたスマホゲームのキャラクターのセリフが口から出てしまいました。
「ま、まだ……予定日じゃなかったはずなのに……」
こ、これでは悠斗くんと『初めて』を迎えることが出来ません……
「そんな……こんな事って無いです……」
泣きたくなるような気持ちになりましたが、仕方ありません……
こればっかりは……
「とりあえず、悠斗くんとの夕飯を楽しんだあとは、出来ることで御奉仕させてもらう事にしましょう」
私はそう覚悟を決めてからお手洗いを済ませて、居間へと戻りました。
朱里さん!!運が良かったですね!!
「こうして私のマンションに来るのはあの時以来でしょうか?」
「そうだね。詩織に告白された時かな」
「ふふふ。あの時は悠斗くんに言われた言葉は一生忘れることは無いでしょうね」
そんな会話をしながら、私と悠斗くんはマンションのエレベーターを昇っていきます。
楽しかった彼とのデートもクライマックスです。
私の部屋の冷蔵庫の中には、この時のための食材がたっぷりと入っています。
私の手料理で悠斗くんの胃袋を掴んでみせますからね。
ふふふ。ライトノベルでもメインヒロインの料理で、主人公が落とされるシーンは沢山ありますからね。
このチャンスを逃す手は無いですから。
そして、自分の部屋の前まで来た私は鍵を使って玄関の扉を開けました。
「どうぞ、悠斗くん」
「うん。お邪魔します」
私と悠斗くんはまずは洗面所で手洗いとうがいを済ませてから居間へと向かいます。
「私はこれから料理をしますので、悠斗くんは自由にしててください」
「少しくらいなら手伝えるけど、ここは全部詩織に任せた方が良いかな?」
「ふふふ。悠斗くんの心遣いはとても嬉しいです。ですが、今日は全て私にやらせてください。貴方へのお礼ですからね」
「わかったよ。じゃあ君から借りたミステリー小説を読んで待ってるよ。ちょうどクライマックスの良いところだったんだ」
悠斗くんはそう言うと、私が貸したミステリー小説を一冊取り出して私に見せました。
「それでしたら私の書斎に続刊があります。続きをお貸しすることも出来ますからね」
「ありがとう。それはとても嬉しいよ」
そして、私は悠斗くんとの会話を終わりにして台所で料理を始めました。
「さて、それでは料理を始めましょう」
私は冷蔵庫の中から『スッポン』を取り出しました。
『精力料理』と言えばスッポン料理と決まっています。
そしてこう言う『ベタ』な料理を悠斗くんは好きなはずです。
ライトノベルや漫画でも、スッポン料理で大きくなるというのは定番ですからね。
「とりあえず。スッポンを使ったスープと炊き込みご飯を作りましょう」
私はスッポンの下ごしらえを進めながら、居間で読書をしてる悠斗くんの様子を見ました。
真剣な表情で本を読んでいる彼の姿はとても素敵です。
ふふふ。悠斗くんと結婚したらこんな日々が過ごせるのでしょうね。
私はとても幸せな気持ちになりながら、料理を進めていきました。
そして、ある程度の料理が終わりあとは出来上がりを待つだけ。という状況まで来ました。
私は台所から居間へと向いました。
悠斗くんはちょうど本を読み終わったようで、私が歩み寄ると本を閉じてから私に視線を剥けました。
「お疲れ様、詩織。台所からとても良い匂いがしてきて読書どころでは無くなりそうだったよ」
「ふふふ。私としてもとても良く出来たと思ってますからね。あとは三十分ほど時間を置けば出来上がりです」
「そうか。ならそれまでは詩織との時間を楽しめるのかな?」
悠斗くんはそう言うと、読み終えた本をテーブルに置くと両手を広げてくれました。
「はい。よろしくお願いします」
私はそう言って、悠斗くんの腕の中に入りました。
「キスしてください」
「うん。いいよ」
悠斗くんに初めて告白をした場所。初めて涙を流した場所。初めてキスをした場所。そして……初めて彼の味を知った場所。
私は悠斗くんと甘い時間を過ごしました。
そして悠斗くんとたくさん愛し合ったあと、私はお手洗いに行くことにしました。
「少し席を外しますね、悠斗くん」
「うん。待ってるよ」
私は彼の腕の中に別れを告げ、居間を後にしました。
「ふふふ。あとは悠斗くんと夕飯を食べて、そのまま……あれ?」
下着を脱いで腰を下ろした私は違和感に気が付きました。
し、下着に……赤黒い……
「……ウ、ウソでしょ」
悠斗くんがやっていたスマホゲームのキャラクターのセリフが口から出てしまいました。
「ま、まだ……予定日じゃなかったはずなのに……」
こ、これでは悠斗くんと『初めて』を迎えることが出来ません……
「そんな……こんな事って無いです……」
泣きたくなるような気持ちになりましたが、仕方ありません……
こればっかりは……
「とりあえず、悠斗くんとの夕飯を楽しんだあとは、出来ることで御奉仕させてもらう事にしましょう」
私はそう覚悟を決めてからお手洗いを済ませて、居間へと戻りました。
朱里さん!!運が良かったですね!!
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