学園の聖女様と俺の彼女が修羅場ってる。

味のないお茶

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第2章

番外編 ⑳ ~星くんの恋愛相談~

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 番外編 ⑳ ~星くんの恋愛相談~



 ~エピローグ~



 首藤視点


「信じらんない、信じらんない、信じらんないーーーーー!!!!!!!」
「あはは……美月ちゃん、落ち着いて」
「まぁでも美月の気持ちも分かるけどさ」

 星くんと蓮堂くんのサッカーバトルの後、私は親友の朱里ちゃんと優子ちゃんの三人でスタバで女子会をしていました。

 私が怒ってるのは『星くんの鈍感さ』です!!!!

「ゆ、勇気を出してキスしたのに……なんで伝わってないのかなぁ……」
「あはは……まさか星くんに鈍感属性があるとは思わなかったよ……」
「俺は勘違いしない!!キリッ。だっけ?まぁでも、蓮堂からのウザ絡みが無くなったのは良かったと思うよな」

 優子ちゃんのその言葉に、私は首を縦に振りました。

「うん。それには本当に感謝してるよ。星くんだけじゃなくて、皆の力があったからだってわかってるよ。本当にありがとう!!」
「えへへ。一時はどうなることかと思ってたけどね」
「まぁでも、これであとは美月の気持ちをしっかりと星に伝えれば良い感じだな」

「…………き、キスまでしたのにあの反応だと、私自信ないなぁ……」

 私のその言葉に、朱里ちゃんが少しだけ言葉を強くして言って来ました。

「大丈夫だよ!!きっと星くんだって美月ちゃんの事が好きだと思うよ!!」
「そうだね。じゃなきゃ、蓮堂とあんな勝負なんかしないだろ?」
「嫌われてはいないとは思うし、好意的には思ってもらえてるってのはわかるよ?でも、恋愛感情なのか自信なくて……」

「そう思っちゃうか……あれ?メッセージだ」

 朱里ちゃんはそう言うと、スマホを取りだしてメッセージの確認をしました。

「ほぅ……詩織ちゃんからだね。なるほど……これはちょっと面白くなってきたね」
「どうかしたの、朱里?」

 朱里ちゃんはニコリと笑って私に言ってきました。

「詩織ちゃんに、星くんと美月ちゃんをモチーフにした台本を書いてもらってる話はしてたよね?」
「う、うん……」

「その台本の出来が凄く良くてね、文化祭でやる演劇部の公演で使って貰えるみたいなの」
「そ、それは凄いね!!」

 私のその言葉に、朱里ちゃんは少しだけ苦笑いをしながら答えました。

「でもね、ちょっと条件があるみたいなんだ」
「じょ、条件……?」

 首を傾げる私に、朱里ちゃんはニヤリと笑います。

 わぁ……桐崎くんと笑い方がそっくりだなぁ……

 そして、朱里ちゃんの口から出た言葉に、私はかなり驚きました。


「主役とヒロインを星くんと美月ちゃんにすること。それが条件みたいだよ!!」


 番外編 ⑳ ~星くんの恋愛相談~

 ~完~


 後編へ続く

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