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第2章
第九話 ~蒼井さんとの初めてのお出掛け~ ⑤
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第九話 ⑤
身体動かして、お腹がすいてきた頃。俺と空さんは休憩スペースへとやって来た。
お昼の時間だったので、それなりに人は居たけど、座れないと言うことは無かった。
空さんはテーブルに持ってきたバックから、四つの箱と水筒を取り出した。
「ふふーん。君のために何を作ろうかと考えたんだけどさ、あまり凝ったものを作ってもこの場所で食べる物じゃないよな。と思ったわけさ」
「そうですね。何となく片手で食べられるようなものが良い気がしてます」
包みを解くと、中からは形の良いおにぎりがたくさん入った箱が二つと、唐揚げがたくさん入った箱が一つと、カットされたリンゴがたくさん入った箱が一つ。
飲み物は水筒に入った飲み物はお茶だ。
ぶっちゃけ、男の好きのものしか入ってないような物が出てきた。
「テンション上がりますね!!」
「ふふーん。だろう?」
手の込んだ弁当も良いけど、こういうシンプルに好みの物しかないってのもテンション上がる。
「さぁ、手を拭いてから食べようじゃないか」
「はい!!いただきます!!」
俺と空さんは休憩スペースの端にあった使い捨てのふきんで手を拭いてからおにぎりから食べる。
「うめぇ……」
程よい力加減で握られたおにぎりは、ご飯にも塩気があり、海苔は味海苔が使われている。中身はシャケが入っていた。
「あはは。おにぎりなんて握るだけだよ?」
「何言ってるんですか。空さんが握ったなんて言ったら札束が舞いますよ」
俺はそう言うと、唐揚げに楊枝を刺して食べる。
しっとりとした衣に包まれた唐揚げは、冷めていてもジューシーだった。
「やべぇ……」
「市販の唐揚げ粉を使って、ただ揚げただけだよ?」
企業努力のお陰だよ?
なんて言う空さんだが、唐揚げは油から上げるタイミングが命の料理だ。彼女の言うような『揚げるだけ』なんて言うような優しい料理じゃない。
そして、綺麗にカットされたリンゴを食べると酸化防止の為の塩が少し効いてこちらも美味しかった。
「リンゴなんか切っただけだよ?」
「何言ってるんですか。全部すごい美味しいです!!」
俺の賞賛に、空さんは少しだけ照れくさそうに笑った。
「あはは。少しくらいは褒めてくれるかな。くらいには思ってたけど、まさかここまでべた褒めされるとは思わなかったよ」
そして、そんなやり取りをしながら、俺と空さんはご飯を食べ終わった。
「ご馳走様でした」
「お粗末さまでした」
お腹いっぱいになった俺は、昨日のこともありなんだか少し眠くなってきた。
やばい。空さんの前で欠伸なんかしたら、失礼だぞ……
「あはは。お腹いっぱいになったら眠くなって来たね」
「そ、そうですね……すみません、せっかくのデートなのに」
俺がそう言うと、空さんはニコリと笑う。
「よし。悠斗くん。僕が膝枕をしてあげよう」
「……はい?」
空さんは少し大きめの長椅子に腰を下ろす。
そして、自分の太ももをパンパンと叩く。
「さあ、おいで」
「マジすか……」
だが、これはちょっと抗えないものがある……
「では、お言葉に甘えて……」
俺はそう言って、空さんの太ももに頭を乗せるように長椅子に横たわる。
ふよん……
「あぁ……ダメになる……」
「あはは……寝てもいいよ」
「……すみません。なんか本当に眠くて……」
俺はそう言うと、抗えない眠気と、後頭部の幸せによって、意識を手放した。
身体動かして、お腹がすいてきた頃。俺と空さんは休憩スペースへとやって来た。
お昼の時間だったので、それなりに人は居たけど、座れないと言うことは無かった。
空さんはテーブルに持ってきたバックから、四つの箱と水筒を取り出した。
「ふふーん。君のために何を作ろうかと考えたんだけどさ、あまり凝ったものを作ってもこの場所で食べる物じゃないよな。と思ったわけさ」
「そうですね。何となく片手で食べられるようなものが良い気がしてます」
包みを解くと、中からは形の良いおにぎりがたくさん入った箱が二つと、唐揚げがたくさん入った箱が一つと、カットされたリンゴがたくさん入った箱が一つ。
飲み物は水筒に入った飲み物はお茶だ。
ぶっちゃけ、男の好きのものしか入ってないような物が出てきた。
「テンション上がりますね!!」
「ふふーん。だろう?」
手の込んだ弁当も良いけど、こういうシンプルに好みの物しかないってのもテンション上がる。
「さぁ、手を拭いてから食べようじゃないか」
「はい!!いただきます!!」
俺と空さんは休憩スペースの端にあった使い捨てのふきんで手を拭いてからおにぎりから食べる。
「うめぇ……」
程よい力加減で握られたおにぎりは、ご飯にも塩気があり、海苔は味海苔が使われている。中身はシャケが入っていた。
「あはは。おにぎりなんて握るだけだよ?」
「何言ってるんですか。空さんが握ったなんて言ったら札束が舞いますよ」
俺はそう言うと、唐揚げに楊枝を刺して食べる。
しっとりとした衣に包まれた唐揚げは、冷めていてもジューシーだった。
「やべぇ……」
「市販の唐揚げ粉を使って、ただ揚げただけだよ?」
企業努力のお陰だよ?
なんて言う空さんだが、唐揚げは油から上げるタイミングが命の料理だ。彼女の言うような『揚げるだけ』なんて言うような優しい料理じゃない。
そして、綺麗にカットされたリンゴを食べると酸化防止の為の塩が少し効いてこちらも美味しかった。
「リンゴなんか切っただけだよ?」
「何言ってるんですか。全部すごい美味しいです!!」
俺の賞賛に、空さんは少しだけ照れくさそうに笑った。
「あはは。少しくらいは褒めてくれるかな。くらいには思ってたけど、まさかここまでべた褒めされるとは思わなかったよ」
そして、そんなやり取りをしながら、俺と空さんはご飯を食べ終わった。
「ご馳走様でした」
「お粗末さまでした」
お腹いっぱいになった俺は、昨日のこともありなんだか少し眠くなってきた。
やばい。空さんの前で欠伸なんかしたら、失礼だぞ……
「あはは。お腹いっぱいになったら眠くなって来たね」
「そ、そうですね……すみません、せっかくのデートなのに」
俺がそう言うと、空さんはニコリと笑う。
「よし。悠斗くん。僕が膝枕をしてあげよう」
「……はい?」
空さんは少し大きめの長椅子に腰を下ろす。
そして、自分の太ももをパンパンと叩く。
「さあ、おいで」
「マジすか……」
だが、これはちょっと抗えないものがある……
「では、お言葉に甘えて……」
俺はそう言って、空さんの太ももに頭を乗せるように長椅子に横たわる。
ふよん……
「あぁ……ダメになる……」
「あはは……寝てもいいよ」
「……すみません。なんか本当に眠くて……」
俺はそう言うと、抗えない眠気と、後頭部の幸せによって、意識を手放した。
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