230 / 292
第2章
第八話 ⑧ ~昼休み~ 朱里視点 前編
しおりを挟む
第八話 ⑧
朱里視点
昼休み。昨日……いや、今朝にかけてまでかな?悠斗に『おしおき』をしていた私。流石に少しだけ疲れが出てきていた。
私が出来ないやり方で悠斗と行為をしていた詩織ちゃん。
やはり彼女は侮れない。
悠斗とそういう行為をすることに遅れを取ってしまった私は、とてもとてもとーーーーっても!!!!悔しかったので、詩織ちゃんとした行為の回数を『二倍』することで溜飲を下げることにした。
あはは。最後の方の悠斗の情けなさそうな表情には、何かいけない扉を開いてしまいそうな感じがした。
初めて徹夜をしたのは去年の今日。
ゆーこちゃんと朝まで話していた時以来。
あの時は朝練をお互いにサボる。という暴挙に出て、当時の部長にめちゃくちゃ怒られた……
なので今年はキチンと朝練に出ることにした。
悠斗は流石に大変かな?と思ったので、一緒に登校するのはいいよ。と言っておいた。
まぁ、詩織ちゃんに会いたいなら、好きにすればいい。
もう『悠斗の中』はすっからかんのはずだから、詩織ちゃんが何したって無駄だからね。
そんなことを考えながら朝練をしていたけど、いつも以上に身体にキレがあった。
あはは!!もしかして、悠斗の『精』を吸ったからかな!!
朝練を終えて教室に戻ると、やっぱり悠斗は早く来てたみたいで、詩織ちゃんと何かあったみたい。
ちょっとだけ異様な教室の空気を感じながら、私にいつものように飲み物を勧めてくる悠斗。
少しだけ?ううん。とても強く、彼から詩織ちゃんの匂いがした。
……へぇ。無駄だと思ってたけど何かしてたね?
私は呑気な顔をしてる悠斗に近寄って、「私は悠斗を貰おうと思うんだー」と言って彼にキスをした。
あはは。こういうのは本当は苦手なんだけど、これだけ詩織ちゃんの匂いがする悠斗をそのままにはしておけない。
詩織ちゃんの殺意が込められた視線を感じる。
あはは!!あなたにはこんなこと出来ないでしょ!?
だって、こんなことしたら絶対に悠斗の『心』は手に入らないから。
悠斗の『彼女』は私。
悠斗の『心』を持ってるのも私。
所詮は『身体』だけしか貰ってない女とは違うんだ。
「ごちそうさま」
「おそまつさまでした」
そんなやり取りを悠斗とした後、私は詩織ちゃんに視線を向ける。
『あなたにはこんなこと出来ないでしょ?』
その視線の意味を確実に受け取った彼女は、負け惜しみのように言い返してきた。
「朝からラブラブで羨ましいですね?」
あはは!!あなたがそう言うなら、私はこう言えるよ!!
だから私は言ってやった。
「そうだね。私は悠斗の『彼女』だからね?」
悔しそうに歪む詩織ちゃんの顔を私は絶対に忘れない。
そう。私が格上だ。
だけど、私も詩織ちゃんも、少し熱くなっていたようだった。
パン!!
「「!!??」」
悠斗が打った柏手に、私と彼女は彼を見る。
「ここは教室だよ?」
その言葉に、私たちは正気に戻った。
『お前が言うなよ!!!!』
なんて言うクラスメイトの声が聞こえてきそうだけど……
「ごめんね、悠斗。ちょっと熱くなってたみたい」
「すみません、悠斗くん。私も少し冷静では無かったようです」
私たちはお互いに謝罪しあった。
そんな一幕があった朝を経て、昼休み。
私たちはいつものように丸テーブルに座った。
私とゆーこちゃんは日替わり定食。武藤くんはラーメンと炒飯と餃子。良く食べるね。
焼肉を頼んでる詩織ちゃんは少し遅れている。
彼女を待つ間。私は少しだけ思案する。
やはり、目下の敵は詩織ちゃん。
彼女は悠斗の『心』以外の全てを貰ってる。
具体的には『身体』と『時間』の二つ。
女としての魅力で戦えないとは思ってないけど、明らかに戦力に差がある部分は否めない。
そして、そう考えるともう一人の敵。『蒼井生徒会長』に関して言えば大したことは無い。と考えている。
予算会議の動画を見てて思ったけど、所詮は見た目が良いだけの人。多少頭が良くて要領も良さそうなイメージはあるけど、詩織ちゃんに比べると明らかに劣る。
『ちょっと気になる男の子』くらいしか悠斗を思ってないのであるならば、敵では無い。
『自分の人生の全てをかけて悠斗を奪いに来る』
そのくらいの意気込みでいる詩織ちゃんと比べれば、考えが甘い。その程度の覚悟で挑んでくるなら笑ってしまう。
「すみません、お待たせしました」
焼肉セットを持って詩織ちゃんがやって来た。
すごく嬉しそうな顔をしてる。本当に好きなんだね、焼肉……
「そんなに待ってないから平気だよ、詩織ちゃん」
私がそう言うと、あとの二人も続いてくれた。
「焼肉って意外と時間かかるからね」
「早く食おうぜ、麺が伸びちまう」
あはは。確かにラーメンは伸びちゃうね。
そんなことを思いながら、「いただきます」と言おうとした時だった。
「……ごめんね、僕も同席してもいいかな?」
「……蒼井……さん?」
突然姿を現したのは、蒼井生徒会長だった。
意外そうな顔の詩織ちゃん。どうやら生徒会絡みでは無さそうだね。
だとすると……悠斗かな?
「いいですよ。ご一緒しましょう、蒼井さん」
私はそう言って彼女を招き入れた。
朱里視点
昼休み。昨日……いや、今朝にかけてまでかな?悠斗に『おしおき』をしていた私。流石に少しだけ疲れが出てきていた。
私が出来ないやり方で悠斗と行為をしていた詩織ちゃん。
やはり彼女は侮れない。
悠斗とそういう行為をすることに遅れを取ってしまった私は、とてもとてもとーーーーっても!!!!悔しかったので、詩織ちゃんとした行為の回数を『二倍』することで溜飲を下げることにした。
あはは。最後の方の悠斗の情けなさそうな表情には、何かいけない扉を開いてしまいそうな感じがした。
初めて徹夜をしたのは去年の今日。
ゆーこちゃんと朝まで話していた時以来。
あの時は朝練をお互いにサボる。という暴挙に出て、当時の部長にめちゃくちゃ怒られた……
なので今年はキチンと朝練に出ることにした。
悠斗は流石に大変かな?と思ったので、一緒に登校するのはいいよ。と言っておいた。
まぁ、詩織ちゃんに会いたいなら、好きにすればいい。
もう『悠斗の中』はすっからかんのはずだから、詩織ちゃんが何したって無駄だからね。
そんなことを考えながら朝練をしていたけど、いつも以上に身体にキレがあった。
あはは!!もしかして、悠斗の『精』を吸ったからかな!!
朝練を終えて教室に戻ると、やっぱり悠斗は早く来てたみたいで、詩織ちゃんと何かあったみたい。
ちょっとだけ異様な教室の空気を感じながら、私にいつものように飲み物を勧めてくる悠斗。
少しだけ?ううん。とても強く、彼から詩織ちゃんの匂いがした。
……へぇ。無駄だと思ってたけど何かしてたね?
私は呑気な顔をしてる悠斗に近寄って、「私は悠斗を貰おうと思うんだー」と言って彼にキスをした。
あはは。こういうのは本当は苦手なんだけど、これだけ詩織ちゃんの匂いがする悠斗をそのままにはしておけない。
詩織ちゃんの殺意が込められた視線を感じる。
あはは!!あなたにはこんなこと出来ないでしょ!?
だって、こんなことしたら絶対に悠斗の『心』は手に入らないから。
悠斗の『彼女』は私。
悠斗の『心』を持ってるのも私。
所詮は『身体』だけしか貰ってない女とは違うんだ。
「ごちそうさま」
「おそまつさまでした」
そんなやり取りを悠斗とした後、私は詩織ちゃんに視線を向ける。
『あなたにはこんなこと出来ないでしょ?』
その視線の意味を確実に受け取った彼女は、負け惜しみのように言い返してきた。
「朝からラブラブで羨ましいですね?」
あはは!!あなたがそう言うなら、私はこう言えるよ!!
だから私は言ってやった。
「そうだね。私は悠斗の『彼女』だからね?」
悔しそうに歪む詩織ちゃんの顔を私は絶対に忘れない。
そう。私が格上だ。
だけど、私も詩織ちゃんも、少し熱くなっていたようだった。
パン!!
「「!!??」」
悠斗が打った柏手に、私と彼女は彼を見る。
「ここは教室だよ?」
その言葉に、私たちは正気に戻った。
『お前が言うなよ!!!!』
なんて言うクラスメイトの声が聞こえてきそうだけど……
「ごめんね、悠斗。ちょっと熱くなってたみたい」
「すみません、悠斗くん。私も少し冷静では無かったようです」
私たちはお互いに謝罪しあった。
そんな一幕があった朝を経て、昼休み。
私たちはいつものように丸テーブルに座った。
私とゆーこちゃんは日替わり定食。武藤くんはラーメンと炒飯と餃子。良く食べるね。
焼肉を頼んでる詩織ちゃんは少し遅れている。
彼女を待つ間。私は少しだけ思案する。
やはり、目下の敵は詩織ちゃん。
彼女は悠斗の『心』以外の全てを貰ってる。
具体的には『身体』と『時間』の二つ。
女としての魅力で戦えないとは思ってないけど、明らかに戦力に差がある部分は否めない。
そして、そう考えるともう一人の敵。『蒼井生徒会長』に関して言えば大したことは無い。と考えている。
予算会議の動画を見てて思ったけど、所詮は見た目が良いだけの人。多少頭が良くて要領も良さそうなイメージはあるけど、詩織ちゃんに比べると明らかに劣る。
『ちょっと気になる男の子』くらいしか悠斗を思ってないのであるならば、敵では無い。
『自分の人生の全てをかけて悠斗を奪いに来る』
そのくらいの意気込みでいる詩織ちゃんと比べれば、考えが甘い。その程度の覚悟で挑んでくるなら笑ってしまう。
「すみません、お待たせしました」
焼肉セットを持って詩織ちゃんがやって来た。
すごく嬉しそうな顔をしてる。本当に好きなんだね、焼肉……
「そんなに待ってないから平気だよ、詩織ちゃん」
私がそう言うと、あとの二人も続いてくれた。
「焼肉って意外と時間かかるからね」
「早く食おうぜ、麺が伸びちまう」
あはは。確かにラーメンは伸びちゃうね。
そんなことを思いながら、「いただきます」と言おうとした時だった。
「……ごめんね、僕も同席してもいいかな?」
「……蒼井……さん?」
突然姿を現したのは、蒼井生徒会長だった。
意外そうな顔の詩織ちゃん。どうやら生徒会絡みでは無さそうだね。
だとすると……悠斗かな?
「いいですよ。ご一緒しましょう、蒼井さん」
私はそう言って彼女を招き入れた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる