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第2章
第五話 ① ~激戦の予算会議~ 早朝 悠斗視点
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第五話 ①
『月曜日の朝。七時半に生徒会室に集合をよろしくお願いします。予算会議に向けた最終ミーティングをしたいと思っています。その時に、自分が追加で考えたプランの説明もしたいと思っています。朝早い時間ですが、よろしくお願いします。』
月曜日。早朝。
俺は洗面台の前に立ち、髪型を入念に整える。
今日は眼鏡ではなくてコンタクトレンズを使う。
そう。朱里とデートをする時と同じ、自分を一番かっこよく見せられる格好で本日は登校する予定だ。
本日行われる予算会議は、リアルタイムでオンライン配信の予定だ。
生徒会長含め、うちの生徒会には綺麗どころが揃ってる。
多少なりとも見た目を良くしていかないと、隣に立つことすら出来ないだろう。
そして、昨晩。生徒会のグループに、生徒会室に集まって欲しい旨のメッセージを入れてある。
その件に関しては、メンバー全員から了承を貰っている。
怜音先輩が新聞に載せた『ペテン師』の記事の影響力を考えると、俺が最初に考えていたプランでは、おそらく通用しないだろう。
つまり、今以上のことをして行かないとこの予算会議は失敗に終わる。
それはつまり、生徒会長の蒼井さんの信用の失墜であり、生徒会の存続にも関わってくる。
そうはさせない為にも、何としててもこの会議は成功させなければならない。
昨晩。俺が考え直したプランでどこまで戦えるかはわからないが、一応勝算は一二分にある。と踏んでいる。
あとは、どれだけそのプランにそった動きをこっちが出来るか。そこが勝敗の分かれ目だろう。
「おはよう、おにぃ。今日はそのスタイルで行くんだね」
俺が洗面台で身支度を整えていると、雫が後ろから声を掛けてくる。
「そうだね。今日の予算会議はオンラインで配信するからね。多少なりとも見た目のレベルは上げておかないとダメだろうからね」
俺はきっちりと髪型を整え、鏡に映った自分の姿を確認する。
「黒瀬詩織、蒼井空、三輪琴音。この三人の隣に立っても許されるレベルにはなれたかな」
一年前の自分では絶対に無理だっただろう。
藤崎朱里を振り向かせる為にした努力は、それ以外の部分でも役に立つはずだ。
自信を持て、胸を張れ、不安を表に出すな。
今日の俺は、『生徒会副会長 桐崎悠斗』だ。
情けない姿を見せる訳には行かない。
誰よりもかっこいい姿を見せるんだ。
「今まで、ずっとおにぃのことを見てきたよ。その上で言わせてもらうね!!」
俺は後ろを振り向き、雫と目を合わせる。
雫は、俺を見てニコッと笑いかける。
「今のおにぃは『今までで一番、最高にかっこいい』だよ!!」
「ありがとう、雫」
「頑張ってね、おにぃ!!絶対大丈夫って信じてるから!!」
最愛の妹から、最高のエールを貰い、俺は家を出た。
今日の天気は快晴。
春の陽気を感じる暖かさだ。
この後は朱里の家に行って一緒に登校する。
その時に、彼女には色々と話しておこう。
俺はそう考え、愛車のポチに跨った。
『月曜日の朝。七時半に生徒会室に集合をよろしくお願いします。予算会議に向けた最終ミーティングをしたいと思っています。その時に、自分が追加で考えたプランの説明もしたいと思っています。朝早い時間ですが、よろしくお願いします。』
月曜日。早朝。
俺は洗面台の前に立ち、髪型を入念に整える。
今日は眼鏡ではなくてコンタクトレンズを使う。
そう。朱里とデートをする時と同じ、自分を一番かっこよく見せられる格好で本日は登校する予定だ。
本日行われる予算会議は、リアルタイムでオンライン配信の予定だ。
生徒会長含め、うちの生徒会には綺麗どころが揃ってる。
多少なりとも見た目を良くしていかないと、隣に立つことすら出来ないだろう。
そして、昨晩。生徒会のグループに、生徒会室に集まって欲しい旨のメッセージを入れてある。
その件に関しては、メンバー全員から了承を貰っている。
怜音先輩が新聞に載せた『ペテン師』の記事の影響力を考えると、俺が最初に考えていたプランでは、おそらく通用しないだろう。
つまり、今以上のことをして行かないとこの予算会議は失敗に終わる。
それはつまり、生徒会長の蒼井さんの信用の失墜であり、生徒会の存続にも関わってくる。
そうはさせない為にも、何としててもこの会議は成功させなければならない。
昨晩。俺が考え直したプランでどこまで戦えるかはわからないが、一応勝算は一二分にある。と踏んでいる。
あとは、どれだけそのプランにそった動きをこっちが出来るか。そこが勝敗の分かれ目だろう。
「おはよう、おにぃ。今日はそのスタイルで行くんだね」
俺が洗面台で身支度を整えていると、雫が後ろから声を掛けてくる。
「そうだね。今日の予算会議はオンラインで配信するからね。多少なりとも見た目のレベルは上げておかないとダメだろうからね」
俺はきっちりと髪型を整え、鏡に映った自分の姿を確認する。
「黒瀬詩織、蒼井空、三輪琴音。この三人の隣に立っても許されるレベルにはなれたかな」
一年前の自分では絶対に無理だっただろう。
藤崎朱里を振り向かせる為にした努力は、それ以外の部分でも役に立つはずだ。
自信を持て、胸を張れ、不安を表に出すな。
今日の俺は、『生徒会副会長 桐崎悠斗』だ。
情けない姿を見せる訳には行かない。
誰よりもかっこいい姿を見せるんだ。
「今まで、ずっとおにぃのことを見てきたよ。その上で言わせてもらうね!!」
俺は後ろを振り向き、雫と目を合わせる。
雫は、俺を見てニコッと笑いかける。
「今のおにぃは『今までで一番、最高にかっこいい』だよ!!」
「ありがとう、雫」
「頑張ってね、おにぃ!!絶対大丈夫って信じてるから!!」
最愛の妹から、最高のエールを貰い、俺は家を出た。
今日の天気は快晴。
春の陽気を感じる暖かさだ。
この後は朱里の家に行って一緒に登校する。
その時に、彼女には色々と話しておこう。
俺はそう考え、愛車のポチに跨った。
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