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第2章
第四話 ⑨ ~三回目のデート・司さんへの差し入れのケーキを買ったあと、猫カフェへと向かいました~
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第四話 ⑨
朱里にまで『ペテン師』と言われたのは少し……いや、結構ショックだったけど、俺の話には満足して貰えたようだ。
そして、その話が終わったあたりで、ちょうどバイキング終了の時間が来た。
特に食べ残しとかもなく、満足が行くまで食べることが出来た。食べすぎて吐きそう。とかそう言うのはナンセンスだと思ってるので、九分目くらいにしてある。
俺は伝票を二つ手にすると会計へと向かう。
「ちょっとお化粧直してくるね」
「了解。会計を済ませてくるから、焦らなくていいからね?」
「うん。ご馳走になります!!」
笑顔でそう言う彼女を見送り、レジに立つ店員さんに伝票を渡す。
「会計お願いします。あと、持ち帰り用のケーキをいくつか欲しいんですが、会計は一緒で大丈夫ですか?」
俺がそう言うと、店員さんは笑顔で頷く。
「はい。大丈夫です」
「じゃあ……」
俺は今日食べたケーキで美味しかったものをいくつか見繕っていく。
旬のさくらんぼケーキを中心に八個程を選んだ。
小さいケーキなので、一人二個くらいを目安だ。
「これでお願いします」
「かしこまりました。お買い上げありがとうございます」
「少し時間が経ってしまうと思うので、ドライアイスを多めに入れてもらっても良いですか?」
俺のその言葉に店員さんは、
「もしご予算に余裕があるようでしたら、別途料金がかかりますが、保冷容器をご用意できます。いかがですか?」
店員さんに勧められて見てみると、別途500円で10個まで入る保冷容器を買えるようだ。
なるほど。これを買おう。
「はい。買います。これに入れて貰えますか?」
「かしこまりました」
そして、俺は二人分のバイキングと差し入れのケーキ、別途料金の保冷容器をひとつの代金を支払った。
……うん。結構したな。
まぁ……いいか。
俺が支払いを終えた頃。朱里が化粧直しを終えてやって来る。
「お待たせ、悠斗」
「おかえり朱里」
俺は笑顔で彼女を迎えると、ひとつ提案をする。
「司さんのライブなんだけど十八時からなんだよね。一応十七時頃に差し入れを持って行きます。とは言ってあるんだけど、まだ少し時間があるんだ」
「うん。そうだねー。どうする?」
今の時刻は十三時。電車でライブ会場の最寄りに移動しても十四時前には着いてしまう。
「司さんのライブ会場の最寄り駅の近くに、猫カフェがあるのを見つけてね」
「猫カフェ!!」
俺の言葉に、朱里が食いつく。
「あはは。俺も行ったことがないし。ちょっと興味があったんだよね」
「私も行ったことないんだよねー」
うん。興味があるような返事だし、行ってみてもいいかな?
「差し入れのケーキも専用の保冷容器を用意してもらってるし、ああいう所って冷蔵が効いてるロッカーとかもありそうな気がするし。朱里さえ良ければ行ってみようかなって思ってるんだ」
「行く!!」
即答で返事をした彼女に、俺は小さく笑みを浮かべる。
「じゃあ、これから電車に乗って猫カフェに行こうか。場所は調べてあるから迷わないと思うよ」
「わーい。楽しみだなぁ猫カフェ」
笑顔で想像を膨らませる朱里に、俺は気になったことを聞く。
「そう言えば朱里。今日は少し帰りが遅くなるけど、その話ってしてある?」
ライブが終わったら当然朱里を家まで送り届けるが、帰宅は二十時過ぎになる可能性が高い。
「うん。してあるよー。何時になっても構わないって言われてる」
悠斗がきちんと送り届けてくれるだろうから安心だ。
って言われたよ。
「そ、そうなんだ」
そこまで言ってもらえるなんて、随分と信頼を得られたようだった。
その信頼を裏切ることがないように、キチンと家まで送り届けないといけないな。
俺は気持ちを新たにして、朱里と一緒に猫カフェへと向かった。
朱里にまで『ペテン師』と言われたのは少し……いや、結構ショックだったけど、俺の話には満足して貰えたようだ。
そして、その話が終わったあたりで、ちょうどバイキング終了の時間が来た。
特に食べ残しとかもなく、満足が行くまで食べることが出来た。食べすぎて吐きそう。とかそう言うのはナンセンスだと思ってるので、九分目くらいにしてある。
俺は伝票を二つ手にすると会計へと向かう。
「ちょっとお化粧直してくるね」
「了解。会計を済ませてくるから、焦らなくていいからね?」
「うん。ご馳走になります!!」
笑顔でそう言う彼女を見送り、レジに立つ店員さんに伝票を渡す。
「会計お願いします。あと、持ち帰り用のケーキをいくつか欲しいんですが、会計は一緒で大丈夫ですか?」
俺がそう言うと、店員さんは笑顔で頷く。
「はい。大丈夫です」
「じゃあ……」
俺は今日食べたケーキで美味しかったものをいくつか見繕っていく。
旬のさくらんぼケーキを中心に八個程を選んだ。
小さいケーキなので、一人二個くらいを目安だ。
「これでお願いします」
「かしこまりました。お買い上げありがとうございます」
「少し時間が経ってしまうと思うので、ドライアイスを多めに入れてもらっても良いですか?」
俺のその言葉に店員さんは、
「もしご予算に余裕があるようでしたら、別途料金がかかりますが、保冷容器をご用意できます。いかがですか?」
店員さんに勧められて見てみると、別途500円で10個まで入る保冷容器を買えるようだ。
なるほど。これを買おう。
「はい。買います。これに入れて貰えますか?」
「かしこまりました」
そして、俺は二人分のバイキングと差し入れのケーキ、別途料金の保冷容器をひとつの代金を支払った。
……うん。結構したな。
まぁ……いいか。
俺が支払いを終えた頃。朱里が化粧直しを終えてやって来る。
「お待たせ、悠斗」
「おかえり朱里」
俺は笑顔で彼女を迎えると、ひとつ提案をする。
「司さんのライブなんだけど十八時からなんだよね。一応十七時頃に差し入れを持って行きます。とは言ってあるんだけど、まだ少し時間があるんだ」
「うん。そうだねー。どうする?」
今の時刻は十三時。電車でライブ会場の最寄りに移動しても十四時前には着いてしまう。
「司さんのライブ会場の最寄り駅の近くに、猫カフェがあるのを見つけてね」
「猫カフェ!!」
俺の言葉に、朱里が食いつく。
「あはは。俺も行ったことがないし。ちょっと興味があったんだよね」
「私も行ったことないんだよねー」
うん。興味があるような返事だし、行ってみてもいいかな?
「差し入れのケーキも専用の保冷容器を用意してもらってるし、ああいう所って冷蔵が効いてるロッカーとかもありそうな気がするし。朱里さえ良ければ行ってみようかなって思ってるんだ」
「行く!!」
即答で返事をした彼女に、俺は小さく笑みを浮かべる。
「じゃあ、これから電車に乗って猫カフェに行こうか。場所は調べてあるから迷わないと思うよ」
「わーい。楽しみだなぁ猫カフェ」
笑顔で想像を膨らませる朱里に、俺は気になったことを聞く。
「そう言えば朱里。今日は少し帰りが遅くなるけど、その話ってしてある?」
ライブが終わったら当然朱里を家まで送り届けるが、帰宅は二十時過ぎになる可能性が高い。
「うん。してあるよー。何時になっても構わないって言われてる」
悠斗がきちんと送り届けてくれるだろうから安心だ。
って言われたよ。
「そ、そうなんだ」
そこまで言ってもらえるなんて、随分と信頼を得られたようだった。
その信頼を裏切ることがないように、キチンと家まで送り届けないといけないな。
俺は気持ちを新たにして、朱里と一緒に猫カフェへと向かった。
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