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第1章
第九話 ⑤ ~波乱の一日・朝~ 聖女様視点
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第九話 ⑤
聖女様視点
さて、もうそろそろ他のクラスメイト達が来る頃でしょうか……
私は本から視線を切り、教室の外へと視線を向けます。
そこには、斉藤さんだけでなく、他のクラスメイトもこちらを覗いていました。
私はそちらを向き、にこりと笑みを浮かべます。
『ついに見付かってしまいましたね』
と言うような印象を与えるために。
隣の悠斗くんを見ると、穏やかな表情で本を読んでいました。
しかし、少しすると彼のスマホが震えました。
ふふ、そろそろ向こうも気が付いた頃でしょうか?
彼は読書を中断し、スマホを見ました。
するとどうでしょうか。どんどん悠斗くんの顔色が変わっていきます。
「ふふ、どうしましたか?悠斗くん」
私は笑みを浮かべながら彼に聞きます。
わかってますよ?あなたが何を見たか。
「黒瀬さん……これ、知ってて……」
悠斗くんは私にスマホを見せてきました。
そこには斉藤さんに撮っていただいた私と彼のツーショット写真がしっかりと写っていました。
「あら、良く撮れてますね。流石は斉藤さんの最新スマホですね」
「そ、そう言う事じゃなくて……っ!!」
わかってますよ?あなたが聞きたいのはそういう事では無いでよね。
「ふふふ、そんなに興奮しなくてもわかってますよ?」
私はそう言って、外にいる人達に見せつけるように彼の唇に触れます。
それに、本番はここからです。
「え……」
さぁ、いらしてくださいな。
「おはよう、桐崎くん!!」
「桐崎ー、お前黒瀬さんといつの間にそんな仲良くなったんだよー!!」
「さっきまで外から見てたけど、随分と親密そうじゃないか?」
教室の扉がガラリと開き、クラスメイトがなだれ込んできました。
ふふ、計算通りです。
「まぁまぁ皆さん。そんなに慌てないでください」
私は芝居がかった口調でクラスメイトの皆さんに落ち着きを促します。
「……く、黒瀬さん……」
あらあら悠斗くん……そんな縋るような表情して
可愛いですね。
ふふふ……そういう表情、初めて見せてくれました。
私は確かな満足を得て、クラスメイトに告げます。
「あんまり『悠斗くん』に詰め寄らないでください。彼が困ってますよ?」
「……っ!!??」
悠斗くん……驚いてますね。
今までずっとあなたを、いえ、それ以外の人も苗字で呼んできました。
そんな私が、今この場で、あなたを名前で呼ぶ。
その事が、何を意味するかなんて。
ライトノベルを嗜むあなたなら、おわかりですよね?
どんどん加速していくクラスメイト達の妄想、想像、推測、私たちがただならぬ関係であるという憶測。
ふふ、まるでライトノベルのような展開です。
何かを諦めたかのように、悠斗くんが椅子に座りました。
ふふ、あとは朝練を終えた三人を待つことにしましょう。
そして、教室の喧騒がピークに達した時でした。
教室の扉がガラリと開きました。
「悠斗!!喉乾いた!!」
教室内の声をかき消すように、武藤くんが声を張り上げました。
なるほど、お二人から事情を聞いていたようですね。
その声に、教室に静けさが戻りました。
「あ、ああ……健。今日も用意してあるんだ……」
悠斗くんが武藤くんに水筒と紙コップを用意しました。
「佐藤さんとあ、朱里さんも飲むよね……」
おずおずと、悠斗くんが二人にも聞いてます。
「あぁ、いーんちょー貰うよ」
「うん。私も貰うよ悠斗くん」
二人は笑顔で紙コップを受け取りました。
ふふ、さあ、次ですね。
悠斗くんは振り返り、私にも聞いてくれます。
こんな状況でも、あなたは私を拒否出来ない。
ふふふ……
本当に、甘い人ですね。
「く、黒瀬さんも飲むかな?」
さあここです。見せつけてやりましょう。
私はとびきりの笑顔と共にいいます。
「えぇ、私もいただきますね。『悠斗くん』」
「……っ!!」
あはは……
三人とも驚いてますね。
あんな写真を見せつけられたあとに、彼を名前で呼ぶ。
ふふふ……藤崎さん。いい表情ですよ。
どういう事だ?という顔で悠斗くんを見てるので、私が教えて差し上げますね。
「ふふ、皆さん驚かれてますね。私たちもだいぶ親密な間柄になれたと思いましたので、名前で呼んでもいいですか?と聞いたところ、悠斗くんから了承をいただいた次第であります」
「そ、そうなんだ……」
朱里さんが絶望的な表情をしてます。
そんな彼女に追い討ちをかけるように私は続けます。
「武藤くんや藤崎さんは彼を名前で呼んでますので、私だけ仲間外れは嫌ですよ?それに、毎朝彼とは大切な時間を過ごしてきました。いつまでも苗字で呼ぶのは変かと思いまして」
ふふふ……
あはは……
……良い気持ちです。
まだまだ、私の仕掛けはまだ残ってますよ。
私は堪えきれずに笑みを浮かべました。
誰だよ、この女を聖女とか言った奴は
ふふふ、武藤くん。
誰かが勝手に呼んだだけですよ?
私は一度たりとも自分を聖女だなんて言ったことはありません。
「ねぇ、黒瀬さん。桐崎くんとはつきあってるのぉ??」
その時。クラスメイトのひとりが声を上げました。
その言葉を待ってました!!
待ち望んだ言葉。これに答えることで、私の策略は完成します。
ふふ、悠斗くん。私が否定してくれると期待してる表情ですね?
私はクラスメイトの問いにこう答えます。
大丈夫ですよ、悠斗くん。
キチンと否定してあげますからね?
「ふふ、そうですね。彼とは毎朝二人きりで読書をするなど、大切な時間を過ごしてきました。とても親密な間柄になれたと思います。こうして私が彼を名前で呼ぶのを許してくれました。ですが、その質問に対する回答は、『まだ』そういう関係ではない。とだけお答えします」
私は『まだ』と言う言葉を強調しました。
案の定。クラスメイトは色めきたってます。
「…………っ」
藤崎さんが唇を噛み締めてます。
ふふふ……このクラスの雰囲気の状況下で、悠斗くんと藤崎さんが交際してるなんて事を言うのは不可能です。
このクラスに、
『私と悠斗くんは交際間近の関係』
と言う空気が出来上がりました。
そう。私が欲しかったのはこの空……
「うーし!!お前ら席に付け!!なに高校2年にもなって騒いでるんだ!!??」
ガラリと教室の扉が開き、山野先生が入ってきました。
ち……もう少し待っていれば良いものを……
「おい桐崎!!学級委員のお前が居ながら何してる!!」
山野先生は大変怒ってます。
しかし、私にはわかります。
あれは、パフォーマンスだと。
「は、はい!!すみません!!」
悠斗くんは立ち上がり、謝罪の言葉を叫びました。
「昼の休憩時間に進路指導室に来い!!反省文だ!!」
なるほど、そこで彼の言葉を聞くわけですか。
では、私はその時間を使って、悠斗くんが居ない状況で、藤崎さんへいろいろとすることにしましょう。
「わ、わかりました!!何枚でも書きます!!」
悠斗くんがそう言ったところで、チャイムが鳴りました。
「ショートホームルームを始める。桐崎、号令だ!!」
号令をする桐崎くん。
少しホッとしてますね?
ふふふ……
まだまだ、こんなものでは無いですよ?
今日一日、覚悟していてくださいね。
聖女様視点
さて、もうそろそろ他のクラスメイト達が来る頃でしょうか……
私は本から視線を切り、教室の外へと視線を向けます。
そこには、斉藤さんだけでなく、他のクラスメイトもこちらを覗いていました。
私はそちらを向き、にこりと笑みを浮かべます。
『ついに見付かってしまいましたね』
と言うような印象を与えるために。
隣の悠斗くんを見ると、穏やかな表情で本を読んでいました。
しかし、少しすると彼のスマホが震えました。
ふふ、そろそろ向こうも気が付いた頃でしょうか?
彼は読書を中断し、スマホを見ました。
するとどうでしょうか。どんどん悠斗くんの顔色が変わっていきます。
「ふふ、どうしましたか?悠斗くん」
私は笑みを浮かべながら彼に聞きます。
わかってますよ?あなたが何を見たか。
「黒瀬さん……これ、知ってて……」
悠斗くんは私にスマホを見せてきました。
そこには斉藤さんに撮っていただいた私と彼のツーショット写真がしっかりと写っていました。
「あら、良く撮れてますね。流石は斉藤さんの最新スマホですね」
「そ、そう言う事じゃなくて……っ!!」
わかってますよ?あなたが聞きたいのはそういう事では無いでよね。
「ふふふ、そんなに興奮しなくてもわかってますよ?」
私はそう言って、外にいる人達に見せつけるように彼の唇に触れます。
それに、本番はここからです。
「え……」
さぁ、いらしてくださいな。
「おはよう、桐崎くん!!」
「桐崎ー、お前黒瀬さんといつの間にそんな仲良くなったんだよー!!」
「さっきまで外から見てたけど、随分と親密そうじゃないか?」
教室の扉がガラリと開き、クラスメイトがなだれ込んできました。
ふふ、計算通りです。
「まぁまぁ皆さん。そんなに慌てないでください」
私は芝居がかった口調でクラスメイトの皆さんに落ち着きを促します。
「……く、黒瀬さん……」
あらあら悠斗くん……そんな縋るような表情して
可愛いですね。
ふふふ……そういう表情、初めて見せてくれました。
私は確かな満足を得て、クラスメイトに告げます。
「あんまり『悠斗くん』に詰め寄らないでください。彼が困ってますよ?」
「……っ!!??」
悠斗くん……驚いてますね。
今までずっとあなたを、いえ、それ以外の人も苗字で呼んできました。
そんな私が、今この場で、あなたを名前で呼ぶ。
その事が、何を意味するかなんて。
ライトノベルを嗜むあなたなら、おわかりですよね?
どんどん加速していくクラスメイト達の妄想、想像、推測、私たちがただならぬ関係であるという憶測。
ふふ、まるでライトノベルのような展開です。
何かを諦めたかのように、悠斗くんが椅子に座りました。
ふふ、あとは朝練を終えた三人を待つことにしましょう。
そして、教室の喧騒がピークに達した時でした。
教室の扉がガラリと開きました。
「悠斗!!喉乾いた!!」
教室内の声をかき消すように、武藤くんが声を張り上げました。
なるほど、お二人から事情を聞いていたようですね。
その声に、教室に静けさが戻りました。
「あ、ああ……健。今日も用意してあるんだ……」
悠斗くんが武藤くんに水筒と紙コップを用意しました。
「佐藤さんとあ、朱里さんも飲むよね……」
おずおずと、悠斗くんが二人にも聞いてます。
「あぁ、いーんちょー貰うよ」
「うん。私も貰うよ悠斗くん」
二人は笑顔で紙コップを受け取りました。
ふふ、さあ、次ですね。
悠斗くんは振り返り、私にも聞いてくれます。
こんな状況でも、あなたは私を拒否出来ない。
ふふふ……
本当に、甘い人ですね。
「く、黒瀬さんも飲むかな?」
さあここです。見せつけてやりましょう。
私はとびきりの笑顔と共にいいます。
「えぇ、私もいただきますね。『悠斗くん』」
「……っ!!」
あはは……
三人とも驚いてますね。
あんな写真を見せつけられたあとに、彼を名前で呼ぶ。
ふふふ……藤崎さん。いい表情ですよ。
どういう事だ?という顔で悠斗くんを見てるので、私が教えて差し上げますね。
「ふふ、皆さん驚かれてますね。私たちもだいぶ親密な間柄になれたと思いましたので、名前で呼んでもいいですか?と聞いたところ、悠斗くんから了承をいただいた次第であります」
「そ、そうなんだ……」
朱里さんが絶望的な表情をしてます。
そんな彼女に追い討ちをかけるように私は続けます。
「武藤くんや藤崎さんは彼を名前で呼んでますので、私だけ仲間外れは嫌ですよ?それに、毎朝彼とは大切な時間を過ごしてきました。いつまでも苗字で呼ぶのは変かと思いまして」
ふふふ……
あはは……
……良い気持ちです。
まだまだ、私の仕掛けはまだ残ってますよ。
私は堪えきれずに笑みを浮かべました。
誰だよ、この女を聖女とか言った奴は
ふふふ、武藤くん。
誰かが勝手に呼んだだけですよ?
私は一度たりとも自分を聖女だなんて言ったことはありません。
「ねぇ、黒瀬さん。桐崎くんとはつきあってるのぉ??」
その時。クラスメイトのひとりが声を上げました。
その言葉を待ってました!!
待ち望んだ言葉。これに答えることで、私の策略は完成します。
ふふ、悠斗くん。私が否定してくれると期待してる表情ですね?
私はクラスメイトの問いにこう答えます。
大丈夫ですよ、悠斗くん。
キチンと否定してあげますからね?
「ふふ、そうですね。彼とは毎朝二人きりで読書をするなど、大切な時間を過ごしてきました。とても親密な間柄になれたと思います。こうして私が彼を名前で呼ぶのを許してくれました。ですが、その質問に対する回答は、『まだ』そういう関係ではない。とだけお答えします」
私は『まだ』と言う言葉を強調しました。
案の定。クラスメイトは色めきたってます。
「…………っ」
藤崎さんが唇を噛み締めてます。
ふふふ……このクラスの雰囲気の状況下で、悠斗くんと藤崎さんが交際してるなんて事を言うのは不可能です。
このクラスに、
『私と悠斗くんは交際間近の関係』
と言う空気が出来上がりました。
そう。私が欲しかったのはこの空……
「うーし!!お前ら席に付け!!なに高校2年にもなって騒いでるんだ!!??」
ガラリと教室の扉が開き、山野先生が入ってきました。
ち……もう少し待っていれば良いものを……
「おい桐崎!!学級委員のお前が居ながら何してる!!」
山野先生は大変怒ってます。
しかし、私にはわかります。
あれは、パフォーマンスだと。
「は、はい!!すみません!!」
悠斗くんは立ち上がり、謝罪の言葉を叫びました。
「昼の休憩時間に進路指導室に来い!!反省文だ!!」
なるほど、そこで彼の言葉を聞くわけですか。
では、私はその時間を使って、悠斗くんが居ない状況で、藤崎さんへいろいろとすることにしましょう。
「わ、わかりました!!何枚でも書きます!!」
悠斗くんがそう言ったところで、チャイムが鳴りました。
「ショートホームルームを始める。桐崎、号令だ!!」
号令をする桐崎くん。
少しホッとしてますね?
ふふふ……
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