29 / 292
第1章
第四話 ⑦ ~新学期・俺の気持ちと彼女の気持ち~
しおりを挟む
第四話 ⑦
「いやぁ、楽しかったね!!」
最後に四人でプリクラ撮った後、ゲームセンターを出ると笑顔で朱里さんがそう言ってくる。
「うん。楽しかったね。俺も久しぶりにハメを外してはしゃいじゃった気がするよ」
「お前らカップルと俺と佐藤のペアで戦ったバスケのシュート対決は盛り上がったな!!」
「あの対決負けたの悔しいんだけど!!意外といーんちょーなんでも出来るよね」
健とバッティング対決をした後、後ろにあったバスケマシーンでシュート対決をすることになった。
俺たちのカップルと健と佐藤さんのペアで別れて対決をした。
男女とバスケ部が上手い具合に別れる感じになって戦力的にも互角かって所でなかなか盛り上がった。
結果は俺も何とか活躍出来て二人に勝つことが出来た。
「ははは、野球もバスケもちょっとかじってたからね。でもまあ俺単独だと健にも佐藤さんにも負けてたからね。朱里さんと一緒に戦ってリベンジ出来て嬉しかったよ」
「悠斗くん。あの時すごい頑張ってたよね!!隣でガシガシシュート決めてたから、私も負けないぞーって思ってたんだー」
朱里さんはそう言うと俺の腕にしがみついてくる。
「えへへーそれまでもかっこよかったけど、最後に一番かっこいいとこ見せるなんてずるいぞー」
「そ、そう言って貰えると嬉しいよ」
「ラブラブね」
「なんか俺も彼女欲しくなってきた」
朱里さんのいい匂いと柔らかさを味わっていると、後ろから少しだけ恨めしそうな声が聞こえてきた。
そうこうしてる内に、自転車が停めてある場所に到着する。
スマホを見ると時刻は十七時だった。
「結構いい時間だし、そろそろ解散しようか」
と俺が切り出すと、
「うん、そうだね。私もそうしようかなって思ってた」
と朱里さんが同意を示す。
「おっけー!!それじゃあな悠斗、また明日な!!今日は楽しかったぜ」
「あぁ、俺も楽しかったよ、また明日」
自転車で通学してる健は自転車に跨ると、颯爽と帰っていった。
あいつ体力あるなー
「バイバイ朱里、いーんちょー。私もそろそろ帰るね!!」
「うん!!ゆーこちゃん、また明日!!」
「佐藤さんも気をつけて」
健と反対方向に自転車を漕ぎながら、佐藤さんも自転車で帰っていった。
「それじゃあ朱里さん。家まで送るよ」
「ありがとう悠斗くん」
朱里さんはそう言うと、俺の手をぎゅっと少し強めに握ってくる。
「朱里さん?」
「ようやく二人きりになれたかなって……」
恥ずかしそうにそう言う彼女
可愛い
「えへへ。別に楽しくなかったわけじゃないよ?みんなで遊ぶのはテンション上がったし。だけど、それとは別にこうして二人きりになれるのもやっぱり良いなぁって。そう思ったの」
「ありがとう、朱里さん。実は俺もそうなんだ」
やっぱり見知った人が居ると照れが先に来て、こういうことをするのを少し躊躇ってしまう。
「短い間かも知れないけど、二人きりの時間を堪能しようか」
「うん。ありがとう、悠斗くん」
俺はそう言うと、彼女と一緒の方向へ自転車を走らせた。
そして、二十分ほど自転車を走らせると、彼女の家の前に到着する。
「あーあ。もう着いちゃった」
「ははは、どうしようか。またあの公園で少し話す?」
「ううん。今日は我慢しようかな。また明日会えるし」
「うん。わかった。席も隣だしね」
俺がそう言うと、少しだけ寂しそうに頷く。
どうしたんだろう。その表情に少しだけ違和感を覚えた俺は聞いてみることにした。
「どうしたの、朱里さん。何気になることでもあった?」
そう切り出すと、
「あのね、悠斗くん……あまり、聖女様と仲良くなり過ぎたらやだよ?」
「え?」
「ううん!!何でもない!!またね!!悠斗くん!!」
彼女はそう言うと、急いで家の中へと消えていった。
その様子を見て俺は、やっぱりどんな理由であれ彼氏が自分以外の女と仲良くしようとする姿は見たくないよな。と改めて思ったのだった。
「佐藤さんからも忠告されてたし、あの場ではあぁ言ったけど、黒瀬さんとの事は少し考えた方がいいかもしれないな」
俺はそう呟くと、駅に向かってて自転車を走らせた。
「いやぁ、楽しかったね!!」
最後に四人でプリクラ撮った後、ゲームセンターを出ると笑顔で朱里さんがそう言ってくる。
「うん。楽しかったね。俺も久しぶりにハメを外してはしゃいじゃった気がするよ」
「お前らカップルと俺と佐藤のペアで戦ったバスケのシュート対決は盛り上がったな!!」
「あの対決負けたの悔しいんだけど!!意外といーんちょーなんでも出来るよね」
健とバッティング対決をした後、後ろにあったバスケマシーンでシュート対決をすることになった。
俺たちのカップルと健と佐藤さんのペアで別れて対決をした。
男女とバスケ部が上手い具合に別れる感じになって戦力的にも互角かって所でなかなか盛り上がった。
結果は俺も何とか活躍出来て二人に勝つことが出来た。
「ははは、野球もバスケもちょっとかじってたからね。でもまあ俺単独だと健にも佐藤さんにも負けてたからね。朱里さんと一緒に戦ってリベンジ出来て嬉しかったよ」
「悠斗くん。あの時すごい頑張ってたよね!!隣でガシガシシュート決めてたから、私も負けないぞーって思ってたんだー」
朱里さんはそう言うと俺の腕にしがみついてくる。
「えへへーそれまでもかっこよかったけど、最後に一番かっこいいとこ見せるなんてずるいぞー」
「そ、そう言って貰えると嬉しいよ」
「ラブラブね」
「なんか俺も彼女欲しくなってきた」
朱里さんのいい匂いと柔らかさを味わっていると、後ろから少しだけ恨めしそうな声が聞こえてきた。
そうこうしてる内に、自転車が停めてある場所に到着する。
スマホを見ると時刻は十七時だった。
「結構いい時間だし、そろそろ解散しようか」
と俺が切り出すと、
「うん、そうだね。私もそうしようかなって思ってた」
と朱里さんが同意を示す。
「おっけー!!それじゃあな悠斗、また明日な!!今日は楽しかったぜ」
「あぁ、俺も楽しかったよ、また明日」
自転車で通学してる健は自転車に跨ると、颯爽と帰っていった。
あいつ体力あるなー
「バイバイ朱里、いーんちょー。私もそろそろ帰るね!!」
「うん!!ゆーこちゃん、また明日!!」
「佐藤さんも気をつけて」
健と反対方向に自転車を漕ぎながら、佐藤さんも自転車で帰っていった。
「それじゃあ朱里さん。家まで送るよ」
「ありがとう悠斗くん」
朱里さんはそう言うと、俺の手をぎゅっと少し強めに握ってくる。
「朱里さん?」
「ようやく二人きりになれたかなって……」
恥ずかしそうにそう言う彼女
可愛い
「えへへ。別に楽しくなかったわけじゃないよ?みんなで遊ぶのはテンション上がったし。だけど、それとは別にこうして二人きりになれるのもやっぱり良いなぁって。そう思ったの」
「ありがとう、朱里さん。実は俺もそうなんだ」
やっぱり見知った人が居ると照れが先に来て、こういうことをするのを少し躊躇ってしまう。
「短い間かも知れないけど、二人きりの時間を堪能しようか」
「うん。ありがとう、悠斗くん」
俺はそう言うと、彼女と一緒の方向へ自転車を走らせた。
そして、二十分ほど自転車を走らせると、彼女の家の前に到着する。
「あーあ。もう着いちゃった」
「ははは、どうしようか。またあの公園で少し話す?」
「ううん。今日は我慢しようかな。また明日会えるし」
「うん。わかった。席も隣だしね」
俺がそう言うと、少しだけ寂しそうに頷く。
どうしたんだろう。その表情に少しだけ違和感を覚えた俺は聞いてみることにした。
「どうしたの、朱里さん。何気になることでもあった?」
そう切り出すと、
「あのね、悠斗くん……あまり、聖女様と仲良くなり過ぎたらやだよ?」
「え?」
「ううん!!何でもない!!またね!!悠斗くん!!」
彼女はそう言うと、急いで家の中へと消えていった。
その様子を見て俺は、やっぱりどんな理由であれ彼氏が自分以外の女と仲良くしようとする姿は見たくないよな。と改めて思ったのだった。
「佐藤さんからも忠告されてたし、あの場ではあぁ言ったけど、黒瀬さんとの事は少し考えた方がいいかもしれないな」
俺はそう呟くと、駅に向かってて自転車を走らせた。
0
お気に入りに追加
93
あなたにおすすめの小説

十年間片思いしていた幼馴染に告白したら、完膚なきまでに振られた俺が、昔イジメから助けた美少女にアプローチを受けてる。
味のないお茶
恋愛
中学三年の終わり、俺。桜井霧都(さくらいきりと)は十年間片思いしていた幼馴染。南野凛音(みなみのりんね)に告白した。
十分以上に勝算がある。と思っていたが、
「アンタを男として見たことなんか一度も無いから無理!!」
と完膚なきまでに振られた俺。
失意のまま、十年目にして初めて一人で登校すると、小学生の頃にいじめから助けた女の子。北島永久(きたじまとわ)が目の前に居た。
彼女は俺を見て涙を流しながら、今までずっと俺のことを想い続けていたと言ってきた。
そして、
「北島永久は桜井霧都くんを心から愛しています。私をあなたの彼女にしてください」
と、告白をされ、抱きしめられる。
突然の出来事に困惑する俺。
そんな俺を追撃するように、
「な、な、な、な……何してんのよアンタ……」
「………………凛音、なんでここに」
その現場を見ていたのは、朝が苦手なはずの、置いてきた幼なじみだった。


腹ぺこお嬢様の飯使い ~隣の部屋のお嬢様にご飯を振舞ったら懐かれた件~
味のないお茶
恋愛
「お腹が空きました。何か食べさせてください」
春休みの最終日。俺、海野凛太郎(うみのりんたろう)の部屋に同年代くらいの一人の女が腹を空かせてやって来た。
そいつの名前は美凪優花(みなぎゆうか)
今日。マンションの隣の部屋に母親と一緒に引っ越して来た奴だった。
「なんで初対面の人間に飯を振る舞わなきゃなんねぇんだよ?」
そう言う俺に、
「先程お母さんに言ったそうですね。『何か困り事があったら言ってください。隣人同士、助け合いで行きましょう』と」
と笑顔で言い返して来た。
「まさか、その言葉を言って数時間でこんな事になるとは思いもしなかったわ……」
「ふふーん。こんな美少女にご飯を振る舞えるのです。光栄に思ってくださ……」
パタン
俺は玄関の扉を閉めた。
すると直ぐに
バンバンバン!!!!
と扉を叩く音
『ごめんなさい!!嘘です!!お腹ぺこぺこなんです!!助けてください!!隣人さん!!』
そんな声が扉を突きぬけて聞こえて来る。
はぁ……勘弁してくれよ……
近所の人に誤解されるだろ……
俺はため息をつきながら玄関を開ける。
そう。これが俺と彼女のファーストコンタクト。
腹ぺこお嬢様の飯使いになった瞬間だった。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる