24 / 292
第1章
第四話 ② ~新学期・意外と女子からの評価は悪くないと知りました~
しおりを挟む
第四話 ②
「うーし。お前ら、いい時間だからそろそろ体育館に行くぞ」
自己紹介を終えると始業式の時間が近づいて来たようで、俺だけは体育館に向かうことになる。
体育館用のシューズが入った袋を手にし、教室を出る。
「よう、帰宅部のエース。今年もよろしくな」
「桐崎が今年も学級委員やってくれるなら安心だな」
「そう言えば桐崎くん。去年も山野先生にこき使われてたよねー」
廊下に行くと去年からのクラスメイトの何人かに声をかけられる。
「まぁ、帰宅部って俺くらいなもんだし。この位はやらないとね。みんなには部活に集中してもらいたいし。ほら、結構レギュラー目前みたいな人も多いだろ?」
見知った顔とそんな会話をしていると、その中のひとりが
「そう言えば帰宅部と言えば聖女様も帰宅部だったよな」
と切り出す。
「そうだよね。意外ーてっきり文芸部とかそう言うのに入ってると思ってたよ」
「まぁ聖女様が入ってる。ってだけで入部するような奴がたくさん居そうだからね」
と、俺が相槌を打つ。
「それに、あぁ言う視線に毎日晒されるのはちょっと酷だなぁとは思うよね.....」
と、俺がそう言いながら黒瀬さんに目を向ける。
姿勢良く一人で歩く彼女には、好奇以上の感情が込められた無数の視線に晒されていた。
「私も女だからわかるけどさー.....あぁ言うのって嫌なもんだよ」
可愛く産まれるってのも大変だよね。
クラスメイトの彼女が言ったその言葉が、何故か頭に残った。
「まぁ、でも桐崎くんは優しいよね。クジ引きでも助けてあげてたし、自己紹介の時も率先して拍手してあげてたり」
「そうそう。そうゆー所が桐崎のいーとこだよな」
「わかる。なんて言うか去年もクラスの雰囲気が悪くなった時にそれをサッと良くしてくれてるよな」
そんなことを言ってくれるクラスメイトに俺は少しだけ照れながら、
「あ、ありがとう。そう言ってくれると嬉しい.....」
と、そこまで言ったところで軽く肩を引っ張られる。
後ろには朱里さんが居た。
「.....彩(あや)ちゃんに良く言われたからって浮気はダメだぞー。ちょっとは彼女を構えー」
と、俺の耳元で囁く。
すると、
「あー!!あかりん!!今年もよろしくね!!」
「彩(あや)ちゃんやっほー!!今年も一緒で嬉しいよ!!」
「藤崎さんよっすー今年もよろー」
「山井くんもよろー!!」
「藤崎さんこんちわ今年もよろしくね」
「石崎くんもよろしくねー」
と、楽しそうに輪の中に入っていく彼女。
そんな彼女を眺めていると、
「悠斗があの三人と話してる時の藤崎さんの表情をお前にみせてやりたかったよ」
と健が話しかけてくる。
「寂しい思いさせちゃったかな?」
と俺が言うと、
「ヤキモチ妬いてる朱里の表情マジ可愛かった」
と、佐藤さんが答える。
「やべぇマジ見たかった」
「お前もブレねぇな」
「だって大好きだし」
浮気なんかするつもりは微塵もないし、そもそもそんなモテる男でもない。
朱里さんには悪いけど、あなたの彼氏はそんなに女性からアプローチ受けるタイプの人気のある男ではないんです。
そんなことを考えてると、
「いやいやいーんちょー。あなたかなり女子からの評価高いよ」
「え?」
と佐藤さんからそんなことを言われる。
「身だしなみはキチンとしてる。チャラチャラしてなくて真面目で誠実。クラスの空気をよく見てて一定以上に悪くならないように配慮してる。誰もやりたがらないことを率先してやってて思いやりもある。背も高いし勉強も出来てユーモアもある。あと、半年くらい前からなんかやってるでしょ?身体付きも筋肉がついてきて男らしくなってきた。てか、いーんちょー。ちゃんとすればなかなかのイケメンだって結構な女子が知ってるよ?そんな彼氏が自分以外の女と楽しそうに話してたらそりゃあ朱里だってヤキモチのひとつも妬くもんよ」
「そ、そうなんだ.....」
思った以上の高評価にたじろぐ俺。
「まぁ、いーんちょーが朱里以外に目を向けるなんてありえないってわかってるけど、ちょっとは自分に向けられてる目も気にしなよね?」
「そうそう、悠斗はかなりの良物件だからな。俺が女だったら惚れてたぜ!!」
「健。きめぇぞ。まぁ、佐藤さんの言葉をしっかりと胸に留めておくよ」
そんな会話をしていると、体育館に到着した。
俺は上履きから体育館用のシューズに履き替えると、指定されている場所へと向かった。
「うーし。お前ら、いい時間だからそろそろ体育館に行くぞ」
自己紹介を終えると始業式の時間が近づいて来たようで、俺だけは体育館に向かうことになる。
体育館用のシューズが入った袋を手にし、教室を出る。
「よう、帰宅部のエース。今年もよろしくな」
「桐崎が今年も学級委員やってくれるなら安心だな」
「そう言えば桐崎くん。去年も山野先生にこき使われてたよねー」
廊下に行くと去年からのクラスメイトの何人かに声をかけられる。
「まぁ、帰宅部って俺くらいなもんだし。この位はやらないとね。みんなには部活に集中してもらいたいし。ほら、結構レギュラー目前みたいな人も多いだろ?」
見知った顔とそんな会話をしていると、その中のひとりが
「そう言えば帰宅部と言えば聖女様も帰宅部だったよな」
と切り出す。
「そうだよね。意外ーてっきり文芸部とかそう言うのに入ってると思ってたよ」
「まぁ聖女様が入ってる。ってだけで入部するような奴がたくさん居そうだからね」
と、俺が相槌を打つ。
「それに、あぁ言う視線に毎日晒されるのはちょっと酷だなぁとは思うよね.....」
と、俺がそう言いながら黒瀬さんに目を向ける。
姿勢良く一人で歩く彼女には、好奇以上の感情が込められた無数の視線に晒されていた。
「私も女だからわかるけどさー.....あぁ言うのって嫌なもんだよ」
可愛く産まれるってのも大変だよね。
クラスメイトの彼女が言ったその言葉が、何故か頭に残った。
「まぁ、でも桐崎くんは優しいよね。クジ引きでも助けてあげてたし、自己紹介の時も率先して拍手してあげてたり」
「そうそう。そうゆー所が桐崎のいーとこだよな」
「わかる。なんて言うか去年もクラスの雰囲気が悪くなった時にそれをサッと良くしてくれてるよな」
そんなことを言ってくれるクラスメイトに俺は少しだけ照れながら、
「あ、ありがとう。そう言ってくれると嬉しい.....」
と、そこまで言ったところで軽く肩を引っ張られる。
後ろには朱里さんが居た。
「.....彩(あや)ちゃんに良く言われたからって浮気はダメだぞー。ちょっとは彼女を構えー」
と、俺の耳元で囁く。
すると、
「あー!!あかりん!!今年もよろしくね!!」
「彩(あや)ちゃんやっほー!!今年も一緒で嬉しいよ!!」
「藤崎さんよっすー今年もよろー」
「山井くんもよろー!!」
「藤崎さんこんちわ今年もよろしくね」
「石崎くんもよろしくねー」
と、楽しそうに輪の中に入っていく彼女。
そんな彼女を眺めていると、
「悠斗があの三人と話してる時の藤崎さんの表情をお前にみせてやりたかったよ」
と健が話しかけてくる。
「寂しい思いさせちゃったかな?」
と俺が言うと、
「ヤキモチ妬いてる朱里の表情マジ可愛かった」
と、佐藤さんが答える。
「やべぇマジ見たかった」
「お前もブレねぇな」
「だって大好きだし」
浮気なんかするつもりは微塵もないし、そもそもそんなモテる男でもない。
朱里さんには悪いけど、あなたの彼氏はそんなに女性からアプローチ受けるタイプの人気のある男ではないんです。
そんなことを考えてると、
「いやいやいーんちょー。あなたかなり女子からの評価高いよ」
「え?」
と佐藤さんからそんなことを言われる。
「身だしなみはキチンとしてる。チャラチャラしてなくて真面目で誠実。クラスの空気をよく見てて一定以上に悪くならないように配慮してる。誰もやりたがらないことを率先してやってて思いやりもある。背も高いし勉強も出来てユーモアもある。あと、半年くらい前からなんかやってるでしょ?身体付きも筋肉がついてきて男らしくなってきた。てか、いーんちょー。ちゃんとすればなかなかのイケメンだって結構な女子が知ってるよ?そんな彼氏が自分以外の女と楽しそうに話してたらそりゃあ朱里だってヤキモチのひとつも妬くもんよ」
「そ、そうなんだ.....」
思った以上の高評価にたじろぐ俺。
「まぁ、いーんちょーが朱里以外に目を向けるなんてありえないってわかってるけど、ちょっとは自分に向けられてる目も気にしなよね?」
「そうそう、悠斗はかなりの良物件だからな。俺が女だったら惚れてたぜ!!」
「健。きめぇぞ。まぁ、佐藤さんの言葉をしっかりと胸に留めておくよ」
そんな会話をしていると、体育館に到着した。
俺は上履きから体育館用のシューズに履き替えると、指定されている場所へと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる