学園の聖女様と俺の彼女が修羅場ってる。

味のないお茶

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第1章

第二話 ⑦ ~初デート・彼女へのサプライズアクセサリーを手に入れました~

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 第二話  ⑦




「俺の目が……とんでもないことになってる.....」
「あははー!!悠斗くんの目がキラキラだ!!」

 出来上がったハートまみれで『ラブラブカップル参上!!』と描かれたツーショットのプリクラを眺めながら、俺は随分とでかくてキラキラした目に変化した自分の顔を見て驚く。

「と言うか朱里さんもすごいよね。あの短い時間の中でよく色々な事が出来るよね?」

 あと何秒!!

 とか急かされるとパニックになるよ。

「ふふ、それは慣れってやつですよ!!」
「あとはちょっと恥ずかしいポーズが多い気がしたよ」
「あれは女友達かカップルがやるような感じだからね!!」
「男子禁制の理由がわかった気がするよ」
「まぁそれは変なナンパする人を遠ざけるって意味もあると思うけどねー」
「あーたしかに。若い女の子が集まってる場所なんて、なんか狙われそうだからね」
「そうそう。まぁでも変な男の人に絡まれても悠斗くんならしっかりと助けてくれそうだよね!!」
「ははは、なるべく朱里さんを危険な目に合わせること自体がないようにしていくよ」

 俺はそう言うと、彼女の手を取りゲームセンターを後にする。

 次は彼女が行きたいと言っていた洋服屋さん。

「ねぇ朱里さん。洋服を見に行きたいって言ってたけど、お目当ての服とかあるのかな?」
「うん!!そうなんだ。実はちょっと良いなぁって思ってた服があって、悠斗くんの意見がいー感じなら買おうかなって」
「なるほど、責任重大だ」
「あはは、そんなに緊張しないでいーよ」

 そんな会話をしていると、洋服屋へと到着する。
 十代から二十代くらいの女性が沢山いる。
 俺一人だったら気まず過ぎるけど、彼女の付き添いですというオーラを出しながらなるべくキョロキョロしないように歩く。

「あ、良かった!!まだ残ってる」

 彼女はそう言うと、お目当ての服を手に取る。

「これなんだけど、どうかな?」

 そう言って目の前に出したのはピンクのトップスとデニムのミニスカート。
 快活な彼女に似合うだろうなと感じさせる服だ。
 少し肌の露出が気になるところだけど、そういう服装は適度な露出がオシャレに繋がる言っていた。(雫談)

「うん。とてもいいと思うよ。快活な朱里さんに良く似合うと思う。あとは着心地の問題だと思うから、試着させてもらったらどうかな?」
「うん、わかった!!」

 そう言うと、彼女は洋服を手に試着室へと入っていった。

 彼女が着替えているのを待っていると、

「可愛い彼女さんですね」

 と、店員さんに声をかけられる。

「ありがとうございます。実は初デートなんです」

 と答える。すると店員さんが少し笑みを浮かべながら、

「実は今の彼女さんの服装に合うアクセサリーがありまして」
「買います」
「即答ですか」

 少しだけ驚いた表情の店員さんに、

「初デートの記念なるようなものが欲しいなと思ってたんです。なのでちょうど良かったと思いました」

 と伝える。

「なるほど、ではこちらのブレスレットなんですが。いかがですか?」

 と店員さんが差し出してきたのは薄いピンク色で花柄のブレスレット。

「買います。いくらですか?」
「7800円です」

 一万円以内なら予算内だ。
 そう結論を出し、

「プレゼント包装でよろしくお願いします」

 と伝え、手早く会計を済ませた。

『着替え終わったよー』

 とスマホに彼女からのメッセージが届く。

 俺はそれを見て彼女の待つ試着室の前に立つ。

「お待たせ。来たよ」

 中に居る彼女に声をかけると、カーテンが開かれた。

「どうかな?似合う?」

 少しだけ恥ずかしそうに言う彼女。
 思った以上に露出が多かったのだろうか、少しだけスカートを抑えている。

「とても良く似合ってて可愛いよ。だけどそうだな、ちょっと刺激的過ぎるからその姿は俺だけが見たいところだね」
「えへへ.....そうなんだよね。ちょーっとスカートが短いかなって思ったけど、このくらいの方が可愛いし.....」

 よしっと彼女が手を握り、

「買おうかな。値段もそれなりだし」
「俺が出そうか?」

 俺の提案に彼女が首を振る。

「ううん、これは私が買うよ。だって、私が買ったもので悠斗くんを喜ばせたいからね!!」
「キュンキュンポイントが入りました」
「その台詞気に入ってるでしょ!!」

 何でもかんでも買ってもらおうって思わない彼女に嬉しさを感じながら、ポケットの中に忍ばせたプレゼントのブレスレットを指で撫でた。
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