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第2章 後編
最終話 ~永久と凛音の戦い・決戦の中間テスト~ その③
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最終話 その③
凛音視点
四時間目のテストを全問解き終えて、私は自分の答案を確認したわ。
うん。大丈夫ね。ケアレスミスは無いわ。
確認終了と同時に、テスト終了を告げるチャイムが鳴ったわ。
私は答案用紙を提出したあと、机に突っ伏したわ。
そうしていると、霧都がやって来て心配そうな声で私に聞いてきたわ。
「おい、大丈夫かよ凛音」
その声に、私は少しだけ気だるげな声を出しながらテストの手応えを話したわ。
「……大丈夫よ。午前の教科は全て完璧に解けたと自負してるわ」
「そ、そうか。これから食堂に行くけどどうする?」
その提案は私的には少し困るわね。
教室で昼ごはんは済ませようと考えていた私は、霧都のその提案を断ることにしたわ。
「教室で寝てるわ。ゼリー飲料をいくつか家から持ってきてるから、それを飲むわよ」
「そうか……わかったよ」
霧都はそう言うと、私の元を離れていつものメンバーの所へと向かったわ。
その様子を見た私は、霧都達が教室が出た頃を見計らって机から顔を上げたわ。
「ふぅ……もう大丈夫かしらね」
教室には私以外に人はほとんど残っていない。
大体は食堂に向かったみたいね。
私は鞄の中からゼリー飲料の他に、おにぎりと緑茶を用意したわ。
しっかり食べないと午後のテストには挑めないわ。
私は持ってきたおにぎりを頬張りながら今までの事を考えていたわ。
『仮病』を使って永久を油断させる。
それに関してはまぁ無理だったわね。あいつはそんな性格じゃないと思うしね。
霧都にもバレてないのであるならば、誰からも疑われては無いでしょうね。
まぁ、別に『仮病を使った本当の目的』は別に永久を油断させて勝負を優位に運ぶ。そんな事じゃない。
お母さんから本当の理由を聞いた時には寒気を覚えたわ。
風邪なんかひいてないのにね。
そんなことを考えながら一つ目のおにぎりを食べ終わると、私のスマホがメッセージを受信したわ。
「誰かしら……藤崎先輩じゃない」
メッセージアプリを起動させて内容を確認すると、先輩からは私の体調を気遣う言葉が届いていたわ。
『大丈夫、凛音ちゃん?悠斗と教室の窓から外を向いたら貴女が調子悪そうにしてるのが見えたわ。まぁ北島さんとの勝負もあるからアレだけど、あまり無理しないようにね?倒れたら元も子もないんだから』
……なるほど良かったわ。
体調が悪いふりを登校してる最中からしてきたからね。
誰かに見られる可能性も考慮してたけど、やっぱり正解だったわ。
私は二つ目のおにぎりを食べ終えたあと、おやつ代わりにゼリー飲料を飲みながら藤崎先輩にメッセージを返したわ。
『そうね。朝に比べれば結構良くなってきたわ。薬が効いてきたのかもしれないわね』
いつまでも体調が悪いまま。なんてのは少し信ぴょう性に欠けると思うわ。
こう言うところも気を使って置くべきね。
私は薬に見立ててビタミン剤をいくつか手に取ってお茶で流し込んだわ。
『倒れない程度には無理はするわよ。何せ霧都とのデートを賭けてるんだから』
私がそうメッセージを送ると、藤崎先輩からはすぐに既読がついて返事が来たわ。
ふん。暇人なのね。
『まぁそうだよね。立場的には私は北島さん寄りだけど、個人的には凛音ちゃんを応援してるわ』
あら、意外ね。そんな言葉が出てくるとは思わなかったわ。
『お胸の大きさが全てじゃないと北島さんに教えてあげなさい!!』
「よ、余計なお世話よ!!」
思わずそう声を上げてしまった私を、教室に少しだけ残ってたクラスメイトが訝しげな目で見てたわ。
い、いけないわ……こんかところで墓穴を掘るなんて情けなさ過ぎるわよ……
「な、なんでもないわ……少し驚いただけよ……」
私はそう言って椅子に座り直したわ。
『とりあえず。永久のと戦いでは絶対に負けないわ。あと私は貴女と違ってまだまだ成長期よ!!』
私がそう返事をすると、先輩からは憐れむようなスタンプが一個だけ送られてきたわ。
し、失礼な貧乳ね!!
私はそれには返事を送らずにメッセージアプリを閉じたわ。
「さて。残るは午後の二科目よ。油断せずに、ケアレスミスには十分注意して望むわよ」
そして、迎えた午後のテストも完璧に解くことが出来たわ。
一応。今日の夜に自己採点をする予定だけど、恐らく全教科満点のはずね。
永久の様子を見ると、きっと彼女も完璧に解いたと思うわ。
やはり勝負はケアレスミスが無いか?という部分。
一点が勝敗を分けると確信してるわ。
こうして、私は多少のアクシデントには見舞われたものの、中間テスト一日目を過ごして行ったわ。
凛音視点
四時間目のテストを全問解き終えて、私は自分の答案を確認したわ。
うん。大丈夫ね。ケアレスミスは無いわ。
確認終了と同時に、テスト終了を告げるチャイムが鳴ったわ。
私は答案用紙を提出したあと、机に突っ伏したわ。
そうしていると、霧都がやって来て心配そうな声で私に聞いてきたわ。
「おい、大丈夫かよ凛音」
その声に、私は少しだけ気だるげな声を出しながらテストの手応えを話したわ。
「……大丈夫よ。午前の教科は全て完璧に解けたと自負してるわ」
「そ、そうか。これから食堂に行くけどどうする?」
その提案は私的には少し困るわね。
教室で昼ごはんは済ませようと考えていた私は、霧都のその提案を断ることにしたわ。
「教室で寝てるわ。ゼリー飲料をいくつか家から持ってきてるから、それを飲むわよ」
「そうか……わかったよ」
霧都はそう言うと、私の元を離れていつものメンバーの所へと向かったわ。
その様子を見た私は、霧都達が教室が出た頃を見計らって机から顔を上げたわ。
「ふぅ……もう大丈夫かしらね」
教室には私以外に人はほとんど残っていない。
大体は食堂に向かったみたいね。
私は鞄の中からゼリー飲料の他に、おにぎりと緑茶を用意したわ。
しっかり食べないと午後のテストには挑めないわ。
私は持ってきたおにぎりを頬張りながら今までの事を考えていたわ。
『仮病』を使って永久を油断させる。
それに関してはまぁ無理だったわね。あいつはそんな性格じゃないと思うしね。
霧都にもバレてないのであるならば、誰からも疑われては無いでしょうね。
まぁ、別に『仮病を使った本当の目的』は別に永久を油断させて勝負を優位に運ぶ。そんな事じゃない。
お母さんから本当の理由を聞いた時には寒気を覚えたわ。
風邪なんかひいてないのにね。
そんなことを考えながら一つ目のおにぎりを食べ終わると、私のスマホがメッセージを受信したわ。
「誰かしら……藤崎先輩じゃない」
メッセージアプリを起動させて内容を確認すると、先輩からは私の体調を気遣う言葉が届いていたわ。
『大丈夫、凛音ちゃん?悠斗と教室の窓から外を向いたら貴女が調子悪そうにしてるのが見えたわ。まぁ北島さんとの勝負もあるからアレだけど、あまり無理しないようにね?倒れたら元も子もないんだから』
……なるほど良かったわ。
体調が悪いふりを登校してる最中からしてきたからね。
誰かに見られる可能性も考慮してたけど、やっぱり正解だったわ。
私は二つ目のおにぎりを食べ終えたあと、おやつ代わりにゼリー飲料を飲みながら藤崎先輩にメッセージを返したわ。
『そうね。朝に比べれば結構良くなってきたわ。薬が効いてきたのかもしれないわね』
いつまでも体調が悪いまま。なんてのは少し信ぴょう性に欠けると思うわ。
こう言うところも気を使って置くべきね。
私は薬に見立ててビタミン剤をいくつか手に取ってお茶で流し込んだわ。
『倒れない程度には無理はするわよ。何せ霧都とのデートを賭けてるんだから』
私がそうメッセージを送ると、藤崎先輩からはすぐに既読がついて返事が来たわ。
ふん。暇人なのね。
『まぁそうだよね。立場的には私は北島さん寄りだけど、個人的には凛音ちゃんを応援してるわ』
あら、意外ね。そんな言葉が出てくるとは思わなかったわ。
『お胸の大きさが全てじゃないと北島さんに教えてあげなさい!!』
「よ、余計なお世話よ!!」
思わずそう声を上げてしまった私を、教室に少しだけ残ってたクラスメイトが訝しげな目で見てたわ。
い、いけないわ……こんかところで墓穴を掘るなんて情けなさ過ぎるわよ……
「な、なんでもないわ……少し驚いただけよ……」
私はそう言って椅子に座り直したわ。
『とりあえず。永久のと戦いでは絶対に負けないわ。あと私は貴女と違ってまだまだ成長期よ!!』
私がそう返事をすると、先輩からは憐れむようなスタンプが一個だけ送られてきたわ。
し、失礼な貧乳ね!!
私はそれには返事を送らずにメッセージアプリを閉じたわ。
「さて。残るは午後の二科目よ。油断せずに、ケアレスミスには十分注意して望むわよ」
そして、迎えた午後のテストも完璧に解くことが出来たわ。
一応。今日の夜に自己採点をする予定だけど、恐らく全教科満点のはずね。
永久の様子を見ると、きっと彼女も完璧に解いたと思うわ。
やはり勝負はケアレスミスが無いか?という部分。
一点が勝敗を分けると確信してるわ。
こうして、私は多少のアクシデントには見舞われたものの、中間テスト一日目を過ごして行ったわ。
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