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第2章 後編
第十二話~図書室では白雪さんの意外な一面を知ることになりました~
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第十二話
「なぁ、石崎。白雪さんにはどこまで話してるんだ?」
図書室へと向かう途中。俺は隣を歩く石崎にそう話を振った。
「雪菜には、試験期間中は放課後はお前たちと図書室で勉強をするから一緒には帰れない。まずはそう話をしたんだよ」
俺の質問に、石崎はそう言って話を切り出した。
「……ちょっと待て。一緒に帰ってるのか?」
「そうだぞ。まぁ言ってないけど俺と雪菜は幼馴染でな。家も隣なんだよ」
「そ、そうなのか……」
何だか俺と凛音みたいなのがこんな所にも居たんだな。
「そしたら雪菜が『それなら私も勉強会に参加する』って言ってきたからな。断りきれなかったんだよ」
「そうか。でも話を聞くと白雪さんもかなり頭が良いみたいじゃないか。彼女に教えて貰うってのもやっぱり有効だったんじゃないか?」
俺がそう言うと、石崎は軽く笑いながら言葉を返してきた。
「ははは。どうして俺が雪菜と勉強することを選ばなかったのかは、あいつが勉強を教える姿を見ればわかるよ」
「……え?」
一体どんな方法なのか?
少しだけ興味をそそられたところで俺たちは図書室へと辿り着いた。
『図書室』
「こんにちは。今日もよろしくお願いします」
『あら、今日はいつもより大所帯ね。もうすぐ試験だけど頑張ってね』
図書室に駐在している三上(みかみ)さんに軽く挨拶をすると、彼女は微笑みながら言葉を返してくれた。
「ありがとうございます。人数は増えましたがうるさくならないように気をつけます」
『君たちにそんな心配はしてないから平気よ。あと知ってるとは思うけど、今日から十九時まで利用出来るからね』
「はい。ですが、電車で通学している女子が二名ほど居るのでいつも通りかと思います」
『なるほど。遅くなると女の子には危険があるからね』
三上さんはそう言うとポケットから一枚の紙を取りだして、俺に渡してきた。
『図書室利用許可証』
『早朝に図書室を利用出来るようにしてあげるわよ。これを職員室の先生に見せれば私が出勤して無い時間帯でも鍵の貸し出しを出来るようにしてあげるわ』
「お気遣いありがとうございます」
俺は三上さんから頂いた許可証を生徒手帳の中に入れた。
「それじゃあ今日もよろしくお願いします」
『はい。了解です』
利用者名簿に全員分の名前を記入して、俺はみんなが集まっている机に向かった。
「……あんたは本当に『年上の女性』がお好きなようね」
「……え?」
「デレデレと鼻の下が伸びていましたね」
机の前に辿り着くと、凛音と永久が冷めた目で俺を見ていた。
「……そ、そんなことは無いと思うんだけど」
「自分の様子は自分ではわからないものよ」
「これは『おしおき』が必要かも知れませんね」
お、おしおきって……何をされるんだよ……
助けを求めたいような気持ちで流に視線を向ける。
「まぁ、霧都はゲームの中でも年上のお姉さんっぽいキャラが好きだったからね」
「な、流!?」
親友の裏切り行為に俺は思わず声を荒らげた。
『桜井くん。図書室では静かにね?』
「……あ、はい。すみません、三上さん」
微笑みながらウインクをする三上さんに、俺は頭を下げる。
「まぁ無駄話はこのくらいにして勉強をしようぜ」
石崎が呆れたような声でそう言葉を発した。
「そうね。色情狂に構ってたら時間が無いわ」
し、色情狂て……
「霧都へのおしおきは後でにしますからね」
永久が俺の耳元でそう囁いて来た。
「……は、はい」
冤罪なのに……
俺は少しだけ泣きそうになりながら、今日は重点的に勉強をしようと思っていた英語の教科書とノートを取りだした。
そして、俺が永久と一緒に英語を勉強し、流は桐崎さんと一緒に国語の勉強をしていた。
石崎はとりあえず、暗記をすれば点を取れそうな歴史の勉強に手をつけている。
凛音と白雪さんは数学をしている。
「……ダメだ。わかんねえわ」
前置詞+動名詞の部分がどうも理解出来ない。
~ing の部分がわかんねえわ……
「ここは暗記の部分ですからね。使い方を覚えていくしかないですよね」
俺の様子に永久が微笑みながらそう言ってきた。
そして、俺のノートに英文をスラスラと書いていく。
1 by ~ing ~することによって
例文:
We won the championship by practicing very hard.
(私たちは一生懸命練習することで優勝しました。)
2 for ~ing ~のために
例文:
Money is necessary for living.
(お金は生きるのに必要です。)
3 without ~ing ~しないで
例文:
She went away without saying a word.
(彼女は一言も言わずに立ち去りました。)
4 of ~ing ~の
例文:
He is fond of listening to music.
(彼は音楽をきくのが好きです。)
「この形は試験に良く出るので覚えておいた方が良いですね」
「なるほどね……やっぱり暗記だよなぁ……」
「あとは注意が必要な部分ありますよ?」
永久は言葉と共にペンを走らせる。
「look forward to ~ingの意味は「~するのを楽しみに待つ」というものです。
I am looking forward to seeing you.
(あなたに会えるのを楽しみに待っています。)
~ing には、動名詞ではなく名詞や代名詞が来ることもありますからね、ここにも注意が必要ですね」
「ははは……頭がこんがらがりそうだ……」
「ふふふ。では1つづつ覚えていきましょう。今日はずっとお付き合いしますよ」
そして俺は永久と勉強をしながら、白雪さんと凛音の様子を見てみた。
すると、石崎が白雪さんと勉強をするのを諦めた理由が何となく分かった。
「ねぇ、白雪さん。確かあなた数学が得意だったわよね?」
「そうですね。理数系は得意分野です。ですが文系は苦手なんですよね。なので南野さんには文系を少しご教示頂きたいと思ってます」
「構わないわよ。私ほど『他人の考えがわかる人間』は居ないと思ってるわ。文系は得意分野よ」
…………こいつは何を言ってるんだよ。
お前ほど他人の考えがわからないやつは居ないだろ……
なんてことを思っていたが、白雪さんはそれを頼もしく思ったのか微笑みながら言葉を返していた。
「ありがとうございます。では今日は私の得意分野を教えていきますね」
「助かるわ。少しここの公式の使い方に自信がなかったのよ」
凛音がそう言って公式を指さした。
「なるほど。この公式は『ばびゅーん!!』と使うんです」
「「「「……え?」」」」
石崎以外の全員が、白雪さんのその言葉に同時に疑問符を浮かべた。
どうやらみんな気になっていたようだった。
「……おや、皆さんどうしたんですか?こちらを見て」
白雪さんは小首を傾げながらそう問いかける。
そんな彼女に、凛音が言葉を返す。
「そ、その……白雪さん。この公式もよくわからなかったのよね。良かったらアドバイスを貰えないかしら?」
と、凛音は先程とは違う公式を指さす。
「なるほどなるほど……これは難しいですよね」
「そ、そうなのよ」
「これは『ずばばーん!!』と使う感じですね」
「ちょ、ちょっと……何を言ってるかわからないわ……」
凛音の言葉は、この場にいる全員の気持ちだった。
こ、これが石崎の言っていた白雪さんには勉強を教わることが難しいって意味なのか。
「そうですか……ではもう少しわかりやすく説明しますね」
「そ、そうね。最初からそれでお願いしたかったわ……」
「この公式は『しゅば!!』っと代入して『すた!!』っと答えを出す感じですよ」
「………………ありがとう白雪さん。とても助かったわ」
説明の理解を諦めた凛音はそう言って会話を打ち切った。
「ふふふ。お役に立てて光栄です」
白雪さんはそう言うと誇らしそうに頬笑みを浮かべていた。
『俺が言った意味がわかったろ?』
石崎に視線を向けると、そんな感じの視線が返ってきた。
なんて言うか、白雪さんの不思議な一面を知ることになった一幕だった。
「なぁ、石崎。白雪さんにはどこまで話してるんだ?」
図書室へと向かう途中。俺は隣を歩く石崎にそう話を振った。
「雪菜には、試験期間中は放課後はお前たちと図書室で勉強をするから一緒には帰れない。まずはそう話をしたんだよ」
俺の質問に、石崎はそう言って話を切り出した。
「……ちょっと待て。一緒に帰ってるのか?」
「そうだぞ。まぁ言ってないけど俺と雪菜は幼馴染でな。家も隣なんだよ」
「そ、そうなのか……」
何だか俺と凛音みたいなのがこんな所にも居たんだな。
「そしたら雪菜が『それなら私も勉強会に参加する』って言ってきたからな。断りきれなかったんだよ」
「そうか。でも話を聞くと白雪さんもかなり頭が良いみたいじゃないか。彼女に教えて貰うってのもやっぱり有効だったんじゃないか?」
俺がそう言うと、石崎は軽く笑いながら言葉を返してきた。
「ははは。どうして俺が雪菜と勉強することを選ばなかったのかは、あいつが勉強を教える姿を見ればわかるよ」
「……え?」
一体どんな方法なのか?
少しだけ興味をそそられたところで俺たちは図書室へと辿り着いた。
『図書室』
「こんにちは。今日もよろしくお願いします」
『あら、今日はいつもより大所帯ね。もうすぐ試験だけど頑張ってね』
図書室に駐在している三上(みかみ)さんに軽く挨拶をすると、彼女は微笑みながら言葉を返してくれた。
「ありがとうございます。人数は増えましたがうるさくならないように気をつけます」
『君たちにそんな心配はしてないから平気よ。あと知ってるとは思うけど、今日から十九時まで利用出来るからね』
「はい。ですが、電車で通学している女子が二名ほど居るのでいつも通りかと思います」
『なるほど。遅くなると女の子には危険があるからね』
三上さんはそう言うとポケットから一枚の紙を取りだして、俺に渡してきた。
『図書室利用許可証』
『早朝に図書室を利用出来るようにしてあげるわよ。これを職員室の先生に見せれば私が出勤して無い時間帯でも鍵の貸し出しを出来るようにしてあげるわ』
「お気遣いありがとうございます」
俺は三上さんから頂いた許可証を生徒手帳の中に入れた。
「それじゃあ今日もよろしくお願いします」
『はい。了解です』
利用者名簿に全員分の名前を記入して、俺はみんなが集まっている机に向かった。
「……あんたは本当に『年上の女性』がお好きなようね」
「……え?」
「デレデレと鼻の下が伸びていましたね」
机の前に辿り着くと、凛音と永久が冷めた目で俺を見ていた。
「……そ、そんなことは無いと思うんだけど」
「自分の様子は自分ではわからないものよ」
「これは『おしおき』が必要かも知れませんね」
お、おしおきって……何をされるんだよ……
助けを求めたいような気持ちで流に視線を向ける。
「まぁ、霧都はゲームの中でも年上のお姉さんっぽいキャラが好きだったからね」
「な、流!?」
親友の裏切り行為に俺は思わず声を荒らげた。
『桜井くん。図書室では静かにね?』
「……あ、はい。すみません、三上さん」
微笑みながらウインクをする三上さんに、俺は頭を下げる。
「まぁ無駄話はこのくらいにして勉強をしようぜ」
石崎が呆れたような声でそう言葉を発した。
「そうね。色情狂に構ってたら時間が無いわ」
し、色情狂て……
「霧都へのおしおきは後でにしますからね」
永久が俺の耳元でそう囁いて来た。
「……は、はい」
冤罪なのに……
俺は少しだけ泣きそうになりながら、今日は重点的に勉強をしようと思っていた英語の教科書とノートを取りだした。
そして、俺が永久と一緒に英語を勉強し、流は桐崎さんと一緒に国語の勉強をしていた。
石崎はとりあえず、暗記をすれば点を取れそうな歴史の勉強に手をつけている。
凛音と白雪さんは数学をしている。
「……ダメだ。わかんねえわ」
前置詞+動名詞の部分がどうも理解出来ない。
~ing の部分がわかんねえわ……
「ここは暗記の部分ですからね。使い方を覚えていくしかないですよね」
俺の様子に永久が微笑みながらそう言ってきた。
そして、俺のノートに英文をスラスラと書いていく。
1 by ~ing ~することによって
例文:
We won the championship by practicing very hard.
(私たちは一生懸命練習することで優勝しました。)
2 for ~ing ~のために
例文:
Money is necessary for living.
(お金は生きるのに必要です。)
3 without ~ing ~しないで
例文:
She went away without saying a word.
(彼女は一言も言わずに立ち去りました。)
4 of ~ing ~の
例文:
He is fond of listening to music.
(彼は音楽をきくのが好きです。)
「この形は試験に良く出るので覚えておいた方が良いですね」
「なるほどね……やっぱり暗記だよなぁ……」
「あとは注意が必要な部分ありますよ?」
永久は言葉と共にペンを走らせる。
「look forward to ~ingの意味は「~するのを楽しみに待つ」というものです。
I am looking forward to seeing you.
(あなたに会えるのを楽しみに待っています。)
~ing には、動名詞ではなく名詞や代名詞が来ることもありますからね、ここにも注意が必要ですね」
「ははは……頭がこんがらがりそうだ……」
「ふふふ。では1つづつ覚えていきましょう。今日はずっとお付き合いしますよ」
そして俺は永久と勉強をしながら、白雪さんと凛音の様子を見てみた。
すると、石崎が白雪さんと勉強をするのを諦めた理由が何となく分かった。
「ねぇ、白雪さん。確かあなた数学が得意だったわよね?」
「そうですね。理数系は得意分野です。ですが文系は苦手なんですよね。なので南野さんには文系を少しご教示頂きたいと思ってます」
「構わないわよ。私ほど『他人の考えがわかる人間』は居ないと思ってるわ。文系は得意分野よ」
…………こいつは何を言ってるんだよ。
お前ほど他人の考えがわからないやつは居ないだろ……
なんてことを思っていたが、白雪さんはそれを頼もしく思ったのか微笑みながら言葉を返していた。
「ありがとうございます。では今日は私の得意分野を教えていきますね」
「助かるわ。少しここの公式の使い方に自信がなかったのよ」
凛音がそう言って公式を指さした。
「なるほど。この公式は『ばびゅーん!!』と使うんです」
「「「「……え?」」」」
石崎以外の全員が、白雪さんのその言葉に同時に疑問符を浮かべた。
どうやらみんな気になっていたようだった。
「……おや、皆さんどうしたんですか?こちらを見て」
白雪さんは小首を傾げながらそう問いかける。
そんな彼女に、凛音が言葉を返す。
「そ、その……白雪さん。この公式もよくわからなかったのよね。良かったらアドバイスを貰えないかしら?」
と、凛音は先程とは違う公式を指さす。
「なるほどなるほど……これは難しいですよね」
「そ、そうなのよ」
「これは『ずばばーん!!』と使う感じですね」
「ちょ、ちょっと……何を言ってるかわからないわ……」
凛音の言葉は、この場にいる全員の気持ちだった。
こ、これが石崎の言っていた白雪さんには勉強を教わることが難しいって意味なのか。
「そうですか……ではもう少しわかりやすく説明しますね」
「そ、そうね。最初からそれでお願いしたかったわ……」
「この公式は『しゅば!!』っと代入して『すた!!』っと答えを出す感じですよ」
「………………ありがとう白雪さん。とても助かったわ」
説明の理解を諦めた凛音はそう言って会話を打ち切った。
「ふふふ。お役に立てて光栄です」
白雪さんはそう言うと誇らしそうに頬笑みを浮かべていた。
『俺が言った意味がわかったろ?』
石崎に視線を向けると、そんな感じの視線が返ってきた。
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