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第2章 後編
第七話 ~北島永久の逆襲・体育祭では彼女の本気を味わいました~ ②
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第七話 ~北島永久の逆襲・体育祭では彼女の本気を味わいました~ ②
永久さんとの逢瀬の後、俺たちは自転車を漕いで学校へと向かった。
まだまだ早い時間帯。
通学途中の生徒は一人もいなかった。
「この時間に学校に行く人はほとんど居ないからね、通学路も寂しく感じるね」
「そうですね。ですが、桐崎先輩と黒瀬先輩は先に生徒会室に向かってる。そのように聞いてます」
「…………迂闊に生徒会室の扉を開けるのは辞めておこうね」
「あはは……そ、そうですね。変な地雷は踏みたくないです」
そんな話をしていると、海皇高校の校門が見えてきた。
俺と永久さんはそのまま中に入り、駐輪場へと向かう。
そこにはやはりと言うか、桐崎先輩と黒瀬先輩の自転車が並んでおいてあった。
「…………どうする?」
「あはは……そうですね。集合時間まではまだ少しありますから、私たちの教室で時間を潰してから向かうとしましょうか」
「そうだね。その方が良さそうだ」
俺と永久さんは駐輪場に自転車を停めたあと、手を繋いで下駄箱の方へと歩いて行った。
そして、靴から上履きに履き替えたあと、一年二組の教室へと向かう。
ガラリと教室の扉を開けると、当然だが誰も居なかった。
いつもは一番乗りの学級委員の二人も、流石にまだ登校はしていない時間だった。
「さて、集合の時間まで十五分くらいあるよね。軽く話でもしてようか?」
俺は自分の席の椅子に座り、彼女に問いかけた。
これが流とかだったら、ライジンで協力プレイとかをしてたと思うけど、流石に永久さんを相手にそれは無いだろう。
そう思っていると、永久さんは俺の足の上に正面を向く形で座ってきた。
「…………え?」
あまりにも自然に座ってきたので、反応が遅れた。
どう考えても『こういう姿勢の正行為』にしか見えない体勢だ。
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ永久さん!!すごく近いって言うか、この体勢は色々と問題があると思うんだけど!!」
彼女の柔らかい太ももとか色々な部分が身体にあたって本当にやばい。
そして、反応してしまったら絶対に直ぐにバレてしまう。
「……良いじゃないですか。誰も居ないんですから」
妖艶な笑みを浮かべながら、永久さんは俺に向かってそう言い放つ。
「霧都くんは、こういうのは嫌いですか?」
「き、嫌いじゃないけど……その、時と場合と場所が」
ぜ、絶対に反応しないように気をつけながら、俺は永久さんに言葉を返す。
「早朝に、霧都くんと二人きりで、誰も居ない教室。特に問題は無いかと思いますが?」
「も、問題だらけだと……」
「……もぅ、うるさいですよ?」
永久さんはそう言うと俺の唇を自分の唇で塞いできた。
早朝の教室で、男女が濃厚なキスをする。
あぁ……不道徳だな……
永久さんから求められるまま、俺は身体を差し出していく。
理性が溶けていくのを感じる。
きっと彼女には俺の『本能の部分』がどうなってるかはもうバレてると思う。
さっきからとても嬉しそうだから。
そして、誰も居ない教室で十五分間。俺と永久さんは唇を重ねあった。
「残念ですが……もう時間ですね」
「そうだね……」
名残惜しそうに言葉を残して、彼女は俺の上から降りた。
「理性的な部分では無く、貴方の本能をたくさん感じられて私は大満足です」
「…………それは良かったよ」
悶々とした気分を抱きながら、俺はかろうじてそう答えた。
「さて、それでは生徒会室へ向かいましょう。この時間なら問題は無いかと思いますので」
明るい声色で永久さんはそう言うと、教室から出て行った。
「はぁ……教室じゃなかったら一線を超えていただろうな」
俺はそう呟いてから、彼女の後を追うように教室を後にした。
永久さんとの逢瀬の後、俺たちは自転車を漕いで学校へと向かった。
まだまだ早い時間帯。
通学途中の生徒は一人もいなかった。
「この時間に学校に行く人はほとんど居ないからね、通学路も寂しく感じるね」
「そうですね。ですが、桐崎先輩と黒瀬先輩は先に生徒会室に向かってる。そのように聞いてます」
「…………迂闊に生徒会室の扉を開けるのは辞めておこうね」
「あはは……そ、そうですね。変な地雷は踏みたくないです」
そんな話をしていると、海皇高校の校門が見えてきた。
俺と永久さんはそのまま中に入り、駐輪場へと向かう。
そこにはやはりと言うか、桐崎先輩と黒瀬先輩の自転車が並んでおいてあった。
「…………どうする?」
「あはは……そうですね。集合時間まではまだ少しありますから、私たちの教室で時間を潰してから向かうとしましょうか」
「そうだね。その方が良さそうだ」
俺と永久さんは駐輪場に自転車を停めたあと、手を繋いで下駄箱の方へと歩いて行った。
そして、靴から上履きに履き替えたあと、一年二組の教室へと向かう。
ガラリと教室の扉を開けると、当然だが誰も居なかった。
いつもは一番乗りの学級委員の二人も、流石にまだ登校はしていない時間だった。
「さて、集合の時間まで十五分くらいあるよね。軽く話でもしてようか?」
俺は自分の席の椅子に座り、彼女に問いかけた。
これが流とかだったら、ライジンで協力プレイとかをしてたと思うけど、流石に永久さんを相手にそれは無いだろう。
そう思っていると、永久さんは俺の足の上に正面を向く形で座ってきた。
「…………え?」
あまりにも自然に座ってきたので、反応が遅れた。
どう考えても『こういう姿勢の正行為』にしか見えない体勢だ。
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ永久さん!!すごく近いって言うか、この体勢は色々と問題があると思うんだけど!!」
彼女の柔らかい太ももとか色々な部分が身体にあたって本当にやばい。
そして、反応してしまったら絶対に直ぐにバレてしまう。
「……良いじゃないですか。誰も居ないんですから」
妖艶な笑みを浮かべながら、永久さんは俺に向かってそう言い放つ。
「霧都くんは、こういうのは嫌いですか?」
「き、嫌いじゃないけど……その、時と場合と場所が」
ぜ、絶対に反応しないように気をつけながら、俺は永久さんに言葉を返す。
「早朝に、霧都くんと二人きりで、誰も居ない教室。特に問題は無いかと思いますが?」
「も、問題だらけだと……」
「……もぅ、うるさいですよ?」
永久さんはそう言うと俺の唇を自分の唇で塞いできた。
早朝の教室で、男女が濃厚なキスをする。
あぁ……不道徳だな……
永久さんから求められるまま、俺は身体を差し出していく。
理性が溶けていくのを感じる。
きっと彼女には俺の『本能の部分』がどうなってるかはもうバレてると思う。
さっきからとても嬉しそうだから。
そして、誰も居ない教室で十五分間。俺と永久さんは唇を重ねあった。
「残念ですが……もう時間ですね」
「そうだね……」
名残惜しそうに言葉を残して、彼女は俺の上から降りた。
「理性的な部分では無く、貴方の本能をたくさん感じられて私は大満足です」
「…………それは良かったよ」
悶々とした気分を抱きながら、俺はかろうじてそう答えた。
「さて、それでは生徒会室へ向かいましょう。この時間なら問題は無いかと思いますので」
明るい声色で永久さんはそう言うと、教室から出て行った。
「はぁ……教室じゃなかったら一線を超えていただろうな」
俺はそう呟いてから、彼女の後を追うように教室を後にした。
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