91 / 164
第2章 前編
第十二話 ~永久さんとの二回目のデート・彼女の手料理に舌鼓を打ちました~
しおりを挟む
第十二話
「ただいま」
「お邪魔します」
スーパーでの買い物を終え、自宅へと戻ってきた俺と永久さん。
家の中にはやはり誰も居なかった……
買い物袋を居間のテーブルの上に置きに行くと、俺の視界に小さな箱とメッセージが書かれた紙が挟まってた。
「……なんだこ……れっ!!??」
『0.01mm』
『お兄ちゃんへ。使うか使わないかは自由だけど持ってるのがエチケットだからね!!』
「お、俺の周りの女性が持ってる性への考え方がわからない……」
とりあえず俺はその避妊具をポケットの中に入れた。
「どうかしましたか、霧都くん?」
洗面所から手洗いとうがいを終えた永久さんが居間へと顔を出す。
「な、何でもないよ……」
俺は苦笑いを浮かべながらそれに答えた。
「……?そうですか」
首を傾げ、訝しげな表情の永久さんの横を通り、
「俺も手洗いとうがいを済ませてくるね」
と洗面所へと足を運んだ。
「ど、どうしよう……」
俺は洗面所で手洗いとうがいをしながら考える。
前回までのお泊まりとは事情が違う。
前回までは交際をしていない男女の関係。
今回は交際をしている男女の関係。
『そういうこと』をしても許される関係ではある。
『お互いの同意』があれば……
「そ、そういうのって普通は、男の方から求めていって女性に了承を得るんじゃないかなぁ……」
付き合い始めて一週間。
ちょっと……その、ちょっと早いんじゃないかなぁ……
俺はそんなことを思いながら、あまりここに居すぎるのも問題か。と思って居間へと向かう。
すると、
「~~~♪」
鼻歌を歌いながら、玉ねぎをとんとんと切っている永久さんが台所に居た。
「……結婚したらこんな感じなのかな」
その後ろ姿に、俺は思わずそう呟いた。
「ねぇ、永久さん。なにか手伝えることはあるかな?」
包丁の動きが止まった頃を見計らって、俺はそう言いながら、彼女に話しかける。
「ふふふ。お気遣いありがとうございます。ですが、大丈夫ですよ。霧都くんはテレビとかを見て待っててください」
「あはは。そうか、じゃあ楽しみに待たせて貰うよ」
やんわりとお断りを受けた俺は、居間へと戻る。
そして、大して興味も無いけどニュースをつける。
『円安がー』『ミサイルがー』『検討します』
そんなニュースを見ていると、台所から良い匂いがしてきた。
「……腹減ったなぁ」
思わずそう呟いた俺に、
「ふふふ。お待たせしました、霧都くん」
永久さんが出来上がったカツ丼を持ってきてくれた。
「うわぁ……美味しそう……」
「ふふふ。あと、豆腐のお味噌汁と千切りキャベツとトマトとレタスのサラダもあります」
そう言って永久さんはテーブルの上に夕飯を並べてくれた。
「ご馳走じゃないか」
「そう言って貰えると嬉しいです」
目の前並んだ永久さんの手料理。冷めないうちに食べよう。
俺と永久さんは「いただきます」と声を揃えて言い、夕飯を口にした。
「美味しい……」
「ふふふ。ありがとうございます」
しっかりと火が通った玉ねぎと、一口大にカットされた豚カツが、麺つゆで味付けされてとろとろの卵でとじられている。
カツ丼の美味しさに舌鼓を打っていた。
「味噌汁も美味しいね」
「ありがとうございます。そんなに褒められると照れてしまいます」
そんな会話をしながら食事をしていると、永久さんが話を切り出した。
「……やはりご迷惑でしたか?」
泊まりのこと……だよな。
迷惑では決してない。ただ、やはり心の準備は欲しかったかなぁ……
「迷惑なんかじゃ決して無いよ。たださ、俺も少しは心の準備が欲しかったなぁって」
「そうですよね。その……次回からは気を付けます」
次回から……
お、お泊まりは今後も何回もすることは決まってるんですね……
俺は彼女の言葉の内側に秘められた意味に、少しだけ胸が重くなった。
「ご馳走様でした」
「お粗末さまでした」
夕飯を全て食べ終わった俺と永久さん。
食器を流しへと持っていく。
「洗い物は俺がやるからね?」
作ってもらうだけじゃ流石に申し訳無い。
せめてこれくらいはさせてもらいたい。
「ふふふ。ありがとうございます。それではよろしくお願いします」
永久さんはそう言うと洗い物を俺に任せてくれた。
そして、俺は手早く洗い物を済ませる。
美鈴が料理を作ってくれるから、こうした洗い物は俺の当番にもなっている。
何年も続けてきたから手馴れたものだと思う。
そうして洗い物を終えて、タオルで手を拭いてから居間のテーブルへと戻ると、永久さんが食後の麦茶を用意してくれていた。
「どうぞ。お疲れ様です」
「ありがとう、永久さん」
俺は氷の入っていない麦茶を一口飲んで息を吐く。
「そろそろお風呂に入ろうと思うんだ」
「そうですね。明日は学校ですので、遅くならないうちにベッドに入りましょう」
ふわりと笑う彼女に俺は問掛ける。
「……その。やっぱり寝る場所は」
「霧都くんのベッドですよ?」
で、ですよね……
「じゃあ。お風呂に湯を張ってくるよ」
「はい。お待ちしてます」
俺はそう言うと、お風呂場へと向かった。
『お風呂が湧きました』
しばらくすると、お風呂の準備が整ったアナウンスが聞こえてきた。
「出来ましたね。一番風呂は当然ですが、家主の霧都くんです」
「あはは。ありがとう永久さん」
俺はそう言うと、風呂場へと向かう。
服を脱いで洗濯機へと投げ入れ、裸になって浴室へと入る。
軽く身体をお湯で流してから湯船に身を沈める。
「……はぁ。疲れが抜けていく」
北島家のお風呂には遠く及ばないけど、我が家のお風呂もでかい俺が脚を伸ばせるくらいには浴槽は広い、
「何だかんだで結構歩いたからなぁ……」
俺はそう呟きながら、顔にお湯をかける。
そうだよ。もしかしたら『そういうこと』をする間もなく、永久さんは寝てしまうかもしれない。
とても寝付きの良い彼女。そういう心配をしているのはむしろ俺で、自意識過剰なのかもしれない。
「そうだよ。一緒に寝るのだって、別に恋人同士なら普通の事だよ、明日は学校だし、きっとすぐ寝ることになる」
俺はそう結論付けると、浴槽から立ち上がって身体と頭を洗った。
「お待たせ、永久さん」
俺は風呂を済ませると、居間でテレビを見ていた永久さんに話しかける。
「テレビを見ていたので大丈夫ですよ。それではお風呂をいただきますね」
彼女はそう言うと、持参していた荷物を持ってお風呂場へと向かった。
俺は風呂上がりに牛乳を飲もうと思い、冷蔵庫を開ける。
牛乳をコップに注ぎ、少しだけ手のひらで温度を上げてから口にする。
すると、お風呂場からシャワーの音と永久さんの鼻歌が聴こえてきた……
駆り立てられる想像。否応なしに我が家のお風呂場で彼女が裸になっているという事が理解出来てしまう……
「り、理性……理性を強く持つんだ……桜井霧都!!」
俺は牛乳を飲んだコップを洗い、そう呟きながら自室へと戻った。
「ただいま」
「お邪魔します」
スーパーでの買い物を終え、自宅へと戻ってきた俺と永久さん。
家の中にはやはり誰も居なかった……
買い物袋を居間のテーブルの上に置きに行くと、俺の視界に小さな箱とメッセージが書かれた紙が挟まってた。
「……なんだこ……れっ!!??」
『0.01mm』
『お兄ちゃんへ。使うか使わないかは自由だけど持ってるのがエチケットだからね!!』
「お、俺の周りの女性が持ってる性への考え方がわからない……」
とりあえず俺はその避妊具をポケットの中に入れた。
「どうかしましたか、霧都くん?」
洗面所から手洗いとうがいを終えた永久さんが居間へと顔を出す。
「な、何でもないよ……」
俺は苦笑いを浮かべながらそれに答えた。
「……?そうですか」
首を傾げ、訝しげな表情の永久さんの横を通り、
「俺も手洗いとうがいを済ませてくるね」
と洗面所へと足を運んだ。
「ど、どうしよう……」
俺は洗面所で手洗いとうがいをしながら考える。
前回までのお泊まりとは事情が違う。
前回までは交際をしていない男女の関係。
今回は交際をしている男女の関係。
『そういうこと』をしても許される関係ではある。
『お互いの同意』があれば……
「そ、そういうのって普通は、男の方から求めていって女性に了承を得るんじゃないかなぁ……」
付き合い始めて一週間。
ちょっと……その、ちょっと早いんじゃないかなぁ……
俺はそんなことを思いながら、あまりここに居すぎるのも問題か。と思って居間へと向かう。
すると、
「~~~♪」
鼻歌を歌いながら、玉ねぎをとんとんと切っている永久さんが台所に居た。
「……結婚したらこんな感じなのかな」
その後ろ姿に、俺は思わずそう呟いた。
「ねぇ、永久さん。なにか手伝えることはあるかな?」
包丁の動きが止まった頃を見計らって、俺はそう言いながら、彼女に話しかける。
「ふふふ。お気遣いありがとうございます。ですが、大丈夫ですよ。霧都くんはテレビとかを見て待っててください」
「あはは。そうか、じゃあ楽しみに待たせて貰うよ」
やんわりとお断りを受けた俺は、居間へと戻る。
そして、大して興味も無いけどニュースをつける。
『円安がー』『ミサイルがー』『検討します』
そんなニュースを見ていると、台所から良い匂いがしてきた。
「……腹減ったなぁ」
思わずそう呟いた俺に、
「ふふふ。お待たせしました、霧都くん」
永久さんが出来上がったカツ丼を持ってきてくれた。
「うわぁ……美味しそう……」
「ふふふ。あと、豆腐のお味噌汁と千切りキャベツとトマトとレタスのサラダもあります」
そう言って永久さんはテーブルの上に夕飯を並べてくれた。
「ご馳走じゃないか」
「そう言って貰えると嬉しいです」
目の前並んだ永久さんの手料理。冷めないうちに食べよう。
俺と永久さんは「いただきます」と声を揃えて言い、夕飯を口にした。
「美味しい……」
「ふふふ。ありがとうございます」
しっかりと火が通った玉ねぎと、一口大にカットされた豚カツが、麺つゆで味付けされてとろとろの卵でとじられている。
カツ丼の美味しさに舌鼓を打っていた。
「味噌汁も美味しいね」
「ありがとうございます。そんなに褒められると照れてしまいます」
そんな会話をしながら食事をしていると、永久さんが話を切り出した。
「……やはりご迷惑でしたか?」
泊まりのこと……だよな。
迷惑では決してない。ただ、やはり心の準備は欲しかったかなぁ……
「迷惑なんかじゃ決して無いよ。たださ、俺も少しは心の準備が欲しかったなぁって」
「そうですよね。その……次回からは気を付けます」
次回から……
お、お泊まりは今後も何回もすることは決まってるんですね……
俺は彼女の言葉の内側に秘められた意味に、少しだけ胸が重くなった。
「ご馳走様でした」
「お粗末さまでした」
夕飯を全て食べ終わった俺と永久さん。
食器を流しへと持っていく。
「洗い物は俺がやるからね?」
作ってもらうだけじゃ流石に申し訳無い。
せめてこれくらいはさせてもらいたい。
「ふふふ。ありがとうございます。それではよろしくお願いします」
永久さんはそう言うと洗い物を俺に任せてくれた。
そして、俺は手早く洗い物を済ませる。
美鈴が料理を作ってくれるから、こうした洗い物は俺の当番にもなっている。
何年も続けてきたから手馴れたものだと思う。
そうして洗い物を終えて、タオルで手を拭いてから居間のテーブルへと戻ると、永久さんが食後の麦茶を用意してくれていた。
「どうぞ。お疲れ様です」
「ありがとう、永久さん」
俺は氷の入っていない麦茶を一口飲んで息を吐く。
「そろそろお風呂に入ろうと思うんだ」
「そうですね。明日は学校ですので、遅くならないうちにベッドに入りましょう」
ふわりと笑う彼女に俺は問掛ける。
「……その。やっぱり寝る場所は」
「霧都くんのベッドですよ?」
で、ですよね……
「じゃあ。お風呂に湯を張ってくるよ」
「はい。お待ちしてます」
俺はそう言うと、お風呂場へと向かった。
『お風呂が湧きました』
しばらくすると、お風呂の準備が整ったアナウンスが聞こえてきた。
「出来ましたね。一番風呂は当然ですが、家主の霧都くんです」
「あはは。ありがとう永久さん」
俺はそう言うと、風呂場へと向かう。
服を脱いで洗濯機へと投げ入れ、裸になって浴室へと入る。
軽く身体をお湯で流してから湯船に身を沈める。
「……はぁ。疲れが抜けていく」
北島家のお風呂には遠く及ばないけど、我が家のお風呂もでかい俺が脚を伸ばせるくらいには浴槽は広い、
「何だかんだで結構歩いたからなぁ……」
俺はそう呟きながら、顔にお湯をかける。
そうだよ。もしかしたら『そういうこと』をする間もなく、永久さんは寝てしまうかもしれない。
とても寝付きの良い彼女。そういう心配をしているのはむしろ俺で、自意識過剰なのかもしれない。
「そうだよ。一緒に寝るのだって、別に恋人同士なら普通の事だよ、明日は学校だし、きっとすぐ寝ることになる」
俺はそう結論付けると、浴槽から立ち上がって身体と頭を洗った。
「お待たせ、永久さん」
俺は風呂を済ませると、居間でテレビを見ていた永久さんに話しかける。
「テレビを見ていたので大丈夫ですよ。それではお風呂をいただきますね」
彼女はそう言うと、持参していた荷物を持ってお風呂場へと向かった。
俺は風呂上がりに牛乳を飲もうと思い、冷蔵庫を開ける。
牛乳をコップに注ぎ、少しだけ手のひらで温度を上げてから口にする。
すると、お風呂場からシャワーの音と永久さんの鼻歌が聴こえてきた……
駆り立てられる想像。否応なしに我が家のお風呂場で彼女が裸になっているという事が理解出来てしまう……
「り、理性……理性を強く持つんだ……桜井霧都!!」
俺は牛乳を飲んだコップを洗い、そう呟きながら自室へと戻った。
0
お気に入りに追加
186
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。


【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜
まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。
ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。
父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。
それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。
両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。
そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。
そんなお話。
☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。
☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。
☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。
楽しんでいただけると幸いです。


美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

幼馴染パーティーから追放された冒険者~所持していたユニークスキルは限界突破でした~レベル1から始まる成り上がりストーリー
すもも太郎
ファンタジー
この世界は個人ごとにレベルの上限が決まっていて、それが本人の資質として死ぬまで変えられません。(伝説の勇者でレベル65)
主人公テイジンは能力を封印されて生まれた。それはレベルキャップ1という特大のハンデだったが、それ故に幼馴染パーティーとの冒険によって莫大な経験値を積み上げる事が出来ていた。(ギャップボーナス最大化状態)
しかし、レベルは1から一切上がらないまま、免許の更新期限が過ぎてギルドを首になり絶望する。
命を投げ出す決意で訪れた死と再生の洞窟でテイジンの封印が解け、ユニークスキル”限界突破”を手にする。その後、自分の力を知らず知らずに発揮していき、周囲を驚かせながらも一人旅をつづけようとするが‥‥
※1話1500文字くらいで書いております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる