82 / 164
第2章 前編
第四話 ~体育祭の実行委員をやることになりました~
しおりを挟む
第四話
「それでは、LHRを始めます!!」
六時間目。LHRの時間になった。
今日のLHRでは体育祭の実行委員を選出することになっている。そして、その流れで体育祭の参加種目を決める感じだ。
「永久さん。もし良かったら体育祭の実行委員をやらないか?」
「え……どうしてですか?」
首を傾げる永久さんに、俺は言う。
「生徒会をしているとはいえ、何もクラスで委員をして無いのは流石に少し申し訳ないと思ってね。こういう所で貢献しておこうと思ってるんだ。それで、良かったら永久さんも。と思ってね」
「はい。それでしたらお供します。それに、同じ委員になれば放課後も一緒に居られます!!」
そう。俺の中ではその下心もあったりする。
「良かった。じゃあ、二人で立候補しようか」
体育祭の実行委員は男子二名の女子二名。
定員オーバーってのは無いと思うんだよな。
そう思っていると、桐崎さんが
「それでは今日のLHRでは体育祭の実行委員を選出します!!まずは希望者を募ります。希望者は挙手をお願いします!!」
と言ったので、俺と永久さんが手を挙げる。
すると、桐崎さんが笑いながら
「体育祭の実行委員はイチャイチャの場所じゃないからね?」
と釘を刺してきた。
「あはは。真面目にやるから平気だよ」
「そうですね。公私混同はしないと約束します」
なんて話していると、
「私も立候補させてもらおうかしら?」
「……凛音」
「……南野さん」
凛音が手を挙げて実行委員に立候補していた。
「男子二名の女子二名が定員のはずよね。私が立候補しても問題ないはずよ?」
「そ、そうだね。うん。じゃあ女子の二人目は南野さんでよろしくお願いします!!」
「ふん。あの二人が真面目にやるように見張っていてあげるわ」
なんて言って、こっちを睨んでいた。
「じゃあ、男子の二人目は俺がやるよ」
「……流。良いのか?」
二人目に立候補したのは流だった。
「大丈夫だよ。学級委員の仕事は桐崎さんが主体的にしてくれているから、比較的俺の方には時間があるんだ。それに、体育祭の実行委員になれば、人と話す機会も増える」
少しは内気な性格を治したい。そう思っているんだよね。
「わかった。よろしくな、流!!」
「うん。頑張るよ」
「じゃあ男子の二人目は星くんで!!よろしくお願いします!!」
『体育祭実行委員』
・桜井 霧都
・星 流
・北島 永久
・南野 凛音
黒板に流の綺麗な文字でそう書かれた。
「それではこちらの四人で賛成の方は拍手をお願いします!!」
パチパチパチ!!!!
クラスから拍手が起きた。
ふぅ……とりあえずは良かったかな。
俺は安堵の息を吐いた。
「それでは続きまして、体育祭の参加種目を決めていきたいと思います!!」
「個人種目と団体種目と全員参加の種目があります。一人の生徒が全てに出る。というのは認められていませんが、各一種類ずつなら認められてます。個人種目の100m走と団体種目の男女混合リレーと全員参加綱引き。みたいな参加は可能です」
ふむふむ。一人のエースが活躍し過ぎないための配慮だよな。
「うちのクラスには運動のスペシャリストの桜井くんが居ますので、彼にはフル参加でお願いします!!」
「えぇ!!??」
う、運動のスペシャリスト!?
「桜井は生徒会室の窓ガラスを叩き割るくらいの運動能力があるからな!!」
「わ、鷲宮!?」
ソフトボールでの一件を、笑いながら言う鷲宮。
「桜井くんには100m走と男女混合リレーと綱引きで活躍してもらいます!!良いよね?」
「は、はい」
拒否権の無い、桐崎さんの笑顔の圧に負けて、俺はそれを了承した。
「武藤先輩も同じ感じだからさ。宿命みたいなものだと思ってよ」
「あはは。勉強で足引っ張る分。ここで活躍することにするよ」
こうして、体育祭の参加種目が決められて言った。
ちなみに、凛音も同じように50m走と男女混合リレーと綱引きに参加する。
永久さんは借り物競争と綱引きだ。
聞いた話によると、借り物競争では毎年なにか珍事が起きるらしい。
去年はなんかとんでもないことが起きたらしいけど、今年も何かが起きそうだ……
桐崎さんは男女混合の二人三脚に流と参加するみたいだ。
学級委員のコンビで頑張るよ!!と言っていた。
そして、鷲宮が大縄跳びに立候補していた。
後で聞いた話だけど、
「女子の揺れるおっぱいが間近で見れるんだぞ!?男ならやるだろ!!」
と言っていた。
うん。お前のそう言うところ。俺は嫌いじゃないぞ。
そして、主要の参加種目が決まったところでLHRの終了を告げるチャイムが鳴った。
「はい。皆さん、協力ありがとうございます!!おかげでスムーズに種目を決めることが出来ました!!」
桐崎さんはそう言うと皆に頭を下げた。
「それでは、学年優勝目指して頑張りましょう!!」
おーー!!!!
クラスメイトが一致団結して声を上げた。
ほんと、良いクラスだな。俺はそう思った。
「それでは、LHRを始めます!!」
六時間目。LHRの時間になった。
今日のLHRでは体育祭の実行委員を選出することになっている。そして、その流れで体育祭の参加種目を決める感じだ。
「永久さん。もし良かったら体育祭の実行委員をやらないか?」
「え……どうしてですか?」
首を傾げる永久さんに、俺は言う。
「生徒会をしているとはいえ、何もクラスで委員をして無いのは流石に少し申し訳ないと思ってね。こういう所で貢献しておこうと思ってるんだ。それで、良かったら永久さんも。と思ってね」
「はい。それでしたらお供します。それに、同じ委員になれば放課後も一緒に居られます!!」
そう。俺の中ではその下心もあったりする。
「良かった。じゃあ、二人で立候補しようか」
体育祭の実行委員は男子二名の女子二名。
定員オーバーってのは無いと思うんだよな。
そう思っていると、桐崎さんが
「それでは今日のLHRでは体育祭の実行委員を選出します!!まずは希望者を募ります。希望者は挙手をお願いします!!」
と言ったので、俺と永久さんが手を挙げる。
すると、桐崎さんが笑いながら
「体育祭の実行委員はイチャイチャの場所じゃないからね?」
と釘を刺してきた。
「あはは。真面目にやるから平気だよ」
「そうですね。公私混同はしないと約束します」
なんて話していると、
「私も立候補させてもらおうかしら?」
「……凛音」
「……南野さん」
凛音が手を挙げて実行委員に立候補していた。
「男子二名の女子二名が定員のはずよね。私が立候補しても問題ないはずよ?」
「そ、そうだね。うん。じゃあ女子の二人目は南野さんでよろしくお願いします!!」
「ふん。あの二人が真面目にやるように見張っていてあげるわ」
なんて言って、こっちを睨んでいた。
「じゃあ、男子の二人目は俺がやるよ」
「……流。良いのか?」
二人目に立候補したのは流だった。
「大丈夫だよ。学級委員の仕事は桐崎さんが主体的にしてくれているから、比較的俺の方には時間があるんだ。それに、体育祭の実行委員になれば、人と話す機会も増える」
少しは内気な性格を治したい。そう思っているんだよね。
「わかった。よろしくな、流!!」
「うん。頑張るよ」
「じゃあ男子の二人目は星くんで!!よろしくお願いします!!」
『体育祭実行委員』
・桜井 霧都
・星 流
・北島 永久
・南野 凛音
黒板に流の綺麗な文字でそう書かれた。
「それではこちらの四人で賛成の方は拍手をお願いします!!」
パチパチパチ!!!!
クラスから拍手が起きた。
ふぅ……とりあえずは良かったかな。
俺は安堵の息を吐いた。
「それでは続きまして、体育祭の参加種目を決めていきたいと思います!!」
「個人種目と団体種目と全員参加の種目があります。一人の生徒が全てに出る。というのは認められていませんが、各一種類ずつなら認められてます。個人種目の100m走と団体種目の男女混合リレーと全員参加綱引き。みたいな参加は可能です」
ふむふむ。一人のエースが活躍し過ぎないための配慮だよな。
「うちのクラスには運動のスペシャリストの桜井くんが居ますので、彼にはフル参加でお願いします!!」
「えぇ!!??」
う、運動のスペシャリスト!?
「桜井は生徒会室の窓ガラスを叩き割るくらいの運動能力があるからな!!」
「わ、鷲宮!?」
ソフトボールでの一件を、笑いながら言う鷲宮。
「桜井くんには100m走と男女混合リレーと綱引きで活躍してもらいます!!良いよね?」
「は、はい」
拒否権の無い、桐崎さんの笑顔の圧に負けて、俺はそれを了承した。
「武藤先輩も同じ感じだからさ。宿命みたいなものだと思ってよ」
「あはは。勉強で足引っ張る分。ここで活躍することにするよ」
こうして、体育祭の参加種目が決められて言った。
ちなみに、凛音も同じように50m走と男女混合リレーと綱引きに参加する。
永久さんは借り物競争と綱引きだ。
聞いた話によると、借り物競争では毎年なにか珍事が起きるらしい。
去年はなんかとんでもないことが起きたらしいけど、今年も何かが起きそうだ……
桐崎さんは男女混合の二人三脚に流と参加するみたいだ。
学級委員のコンビで頑張るよ!!と言っていた。
そして、鷲宮が大縄跳びに立候補していた。
後で聞いた話だけど、
「女子の揺れるおっぱいが間近で見れるんだぞ!?男ならやるだろ!!」
と言っていた。
うん。お前のそう言うところ。俺は嫌いじゃないぞ。
そして、主要の参加種目が決まったところでLHRの終了を告げるチャイムが鳴った。
「はい。皆さん、協力ありがとうございます!!おかげでスムーズに種目を決めることが出来ました!!」
桐崎さんはそう言うと皆に頭を下げた。
「それでは、学年優勝目指して頑張りましょう!!」
おーー!!!!
クラスメイトが一致団結して声を上げた。
ほんと、良いクラスだな。俺はそう思った。
0
お気に入りに追加
165
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
転生したら地味ダサ令嬢でしたが王子様に助けられて何故か執着されました
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
恋愛
皆様の応援のおかげでHOT女性向けランキング第7位獲得しました。
前世病弱だったニーナは転生したら周りから地味でダサいとバカにされる令嬢(もっとも平民)になっていた。「王女様とか公爵令嬢に転生したかった」と祖母に愚痴ったら叱られた。そんなニーナが祖母が死んで冒険者崩れに襲われた時に助けてくれたのが、ウィルと呼ばれる貴公子だった。
恋に落ちたニーナだが、平民の自分が二度と会うことはないだろうと思ったのも、束の間。魔法が使えることがバレて、晴れて貴族がいっぱいいる王立学園に入ることに!
しかし、そこにはウィルはいなかったけれど、何故か生徒会長ら高位貴族に絡まれて学園生活を送ることに……
見た目は地味ダサ、でも、行動力はピカ一の地味ダサ令嬢の巻き起こす波乱万丈学園恋愛物語の始まりです!?
小説家になろうでも公開しています。
第9回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作品
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ミスコン三連覇猛者が俺に構いすぎるせいで、学園ラブコメを満足に体験できないんだが。
れれくん。
恋愛
可もなく不可もなく平凡に暮らす高校一年生の優。
そんな優の日常は突然崩れ去る。
最愛の父と母を事故で失い孤独になってしまう。
そんな優を引き取ってくれたのは昔から本当の姉のように慕ってきた大学生の咲夜だった。
2人の共同生活が始まり、新しい学校で出来た友人達と楽しい日々を過ごしていく。
だが優は知らない。咲夜が優に好意を抱いている事を。
照れ隠しでついつい子供扱いしてしまう事を。
果たして咲夜の想いは優に届くのか。
ぶっきらぼうで平凡な高校生の優とお節介なミスコン三連覇猛者の咲夜。個性豊かな優の悪友?が送るリア充側のラブコメここに爆誕。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる