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第1章 後編

~あとがき~

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 ~あとがき~


 この文章は物語とはなんの関係もありません。

 興味のない方は飛ばしてください。

 更には本編のネタバレが含まれます。ご了承ください。







 皆さんこんにちは、作者の味のないお茶です。

 この度は本作『十年間片思いしていた幼馴染に告白したら「アンタを男として見たことなんか一度も無いから無理!!」と振られた俺が、昔イジメから助けた美少女にアプローチを受けてる。』を読んでいただいて、本当にありがとうございます。


 さぁ!!あとがきの時間がやってまいりました!!

 このあとがきの時間。好きなんですよ。

 なんか『プロになったような気分』になれる感じがするんですよね。

 自惚れるなよクソ作者。誤字脱字ばかりの駄文を書きやがって。

 すみません……頑張ります……


※この小説は以前、小説家になろうで日間二位とか週間五位とか月間十位とかになってました。



 以前はランキングを良く眺めてました。分不相応に上の方に居ましたからね。

 今は上の方から実力並みの所に落っこちてきたなぁと思いながら、自分の作品の上にいる人ってどんな作品書いてるのかなぁって思って読んでみると、面白いんですよね。

 やっぱりプロはレベル高ぇなぁって思ってたら……続きが書かれなくなってるんです……

 俗に言う『エタる』ってやつですね。

 プロは……時間無いからなぁ……

 こんなスーパーの店員さんなんかより忙しいんだろうね。

 でも、続き読みたいなぁ……悲しい……

 って思うんで。せめて自分の作品はエタらないように、しっかりと書いていきます!!

 三作品も書いてるけど……



 さて、本編の話ですが。ここで第一章が終わりました。

 別名『覗かれる公園』

 修羅場ってるの頃からここでキスをすると覗かれる公園です。

 第一章は『霧都と永久が恋人同士になるまで』の話です。

 簡単に言えば『ざまぁ準備段階』みたいなものですね。

 ここに至るまでに南野凛音というキャラに心を折られては話が進まなくなります。

 不屈の精神で二人のイチャイチャに歯軋りしながら立ち向かって行く立場にしないとつまんないですよね。


 と、言うわけで第二章は

 霧都と永久のイチャイチャを見せ付けられた凛音が、第一章前編以上の暴走力で走り回る。

 そんな流れになると思います。

 愛の深い永久さんの暴走も見どころのひとつです!!

 それでは、次のあとがきは第二章が終わったところで!!

 そこまで皆さんにお付き合いしていただけるかわかりませんが、エタらないようにしっかりと書いていきます!!


 今後もお付き合いよろしくお願いします!!


 味のないお茶でした!!






 と、ここで終わらないのが『なろう版』のあとがきです。

 せっかくですので、番外編のSSを書いて終わりたいと思います。



 では、興味のある方はどうぞ!!






 ~桐崎雫と星流のショッピングモールデート~



 日曜日の朝。私は洗面台の前で身支度を整えていた。

 今日は星くんとショッピングモールに行くことになっている。

 ……二人で。

 早朝の教室でスマホにゲームをインストールした。そんなことをして仲を深めた私と星くん。

 でも、出来ればパソコンでやった方が良いよ?と彼に言われてので、

『だったら星くんにパソコンを選んで欲しいな。私だとよくわからないし……』

 そういう私の言葉に、彼は快諾してくれた。

 お年玉とか手を付けてないので、バイトもしてない高校一年生としてはかなりの金額が私の口座には貯まっている。

 親戚の方々には感謝している。

 大型のショッピングモールには、電器屋さんも併設されている。専門店が入っているので品揃えと価格は折り紙付きだ。

「ふぁ……どうした、雫。めちゃくちゃ気合い入れておしゃれしてるじゃないか?」
「……お、おにぃ。早かったね」

 昨日は隣の部屋で朱里ちゃんと『一晩中イチャイチャ』していたおにぃ。

 もう慣れたかなぁ……

 そ、それにしても起きてくるとは思ってなかったよ……

「雫も知ってると思うけど、俺は三時間寝れば平気なタイプだからな。朱里はまだ寝てるよ」
「そ、そうだったね」

 苦笑いをする私を見て、おにぃの目が……スッと細くなる。

「デートか?」
「ち、違うよ!!パソコンを買いにショッピングモールに行くだけ!!」

 違う。私はこれを『デート』のつもりでいる。

 そんな私の態度を見たおにぃは、軽くため息をついた。

「はぁ……別に隠さなくていいぞ。お前が選んだ男だ。その辺の信頼はしてる」
「……え?」

 れ、烈火のごとく怒られると思っていた。
 そんな私の予想とは裏腹に、おにぃの表情は穏やかだった。

「誰なんだ?俺の可愛い雫の心を射止めた男は?」
「星流(ほしながれ)くん。星先輩の弟くんだよ」

 私がそう言うと、おにぃは笑った。

「彼か。なるほどね。何回か星くんの家に遊びに行った時に会った事がある。内気な性格らしく、残念ながら話すことは出来なかった。でも星くんから聞いた話でしかわからないが、とても良い子らしいじゃないか」
「そ、そうなの!!すごく真面目で責任感もあって!!基本は内気なんだけど趣味の話をするとすごく饒舌になって!!笑顔がすごく素敵なの!!」

 私は……自分が言った今の言葉に、恥ずかしさを覚えて顔を赤くした。

「なるほどね。ベタ惚れじゃないか」
「あ、あぅ……」

 からかうような表情のおにぃに、私は真っ赤になった顔を隠すように俯いた。

「あまり遅くならない内に帰って来なさい」
「うん。そのつもりだよ」

 私はしっかりと首を縦に振った。

「あと、後日で構わない。生徒会室に来るように流くんに伝えておいてくれ」

 ……彼には『覚悟』があるのかを聞いておかないとな

 おにぃはそう言うと、自室に戻って行った。

「そ、そろそろ家を出ようかな」

 時刻を見ると九時を回っていた。
 十時にショッピングモールの入り口で待ち合わせだ。

 彼からは私の最寄りの駅前に待ち合わせを提示されたけど、彼の場合はショッピングモールにそのまま行った方が遠回りにならないから、現地集合にした。

「行ってきます」

 私はそう言って、家を出る。

 桐崎雫。生まれて初めての『デート』に行ってきます。




『ショッピングモール』




 バスを乗り継いで向かい、ショッピングモールに辿り着く。
 時刻は待ち合わせ時間の十分前だった。

 県内で最大規模のこの施設は、専門店だけじゃなく、ゲームセンターや映画館なども併設されている。
 高校生の『デートスポット』としても有名だ。

 そんな場所に、休日に時間を合わせて男女で会う。
 それはもはや、デートと言って良いと思う!!

 そう思っていると、ショッピングモールの入り口に女性の視線を一手に集めているとんでもないイケメン男子が立っていた。
 彼はそんな女性の視線も気にすることなく、スマホでゲームをしていた。

 あはは……彼らしいな……

 なんて思いながら、私は彼に歩み寄る。

「おはよう、星くん。ごめんね、待たせちゃったかな?」

 私がそう言うと、彼はスマホから視線を外して私の方を見る。

「おはよう、桐崎さん。全然待ってないから平気だよ。これだって今起動してログインボーナスを貰ってただけだし」

 そう言って彼は笑ってくれた。
 ……本当に、彼の笑顔は心臓に悪い。

「そ、そうなんだ」
「桐崎さんの私服姿を初めて見たけど、君のお兄さんと一緒でとても素敵だね。良く似合ってる」

 彼はそう言って私の服装を褒めてくれた。

「あ、ありがとう!!そういう星くんの私服姿も素敵だよ!!」
「あはは。ありがとう、桐崎さん。そう言って貰えると悩んだかいがあったかな」

 ふ、服装に悩んでくれたんだ!!

 それが私にはとても嬉しかった。

 星くんと他愛のない話をしながら、ショッピングモールの中を進む。

「ヤマタ電機って店が中に入っててね。そこの店なら値段もスペックも悪くないパソコンが買えると思うんだ」
「うん。予算はそれなりにあるから大丈夫だよ!!」

 軽くスマホで値段を調べて見たけど、かなりの金額に驚いた。
 でも、洋服やお化粧品以外にほとんどお金なんか使わないし、それだって過保護な父親からのお小遣いで賄えてしまう。

 そして、電機屋さんに到着した私と星くん。

 彼は迷うことなくパソコンのスペースへと案内してくれる。

「君にパソコンを勧めるに当たって、キチンと調べておいたんだ」
「あ、ありがとう!!」

 彼の時間を私のために使ってくれている。
 その事がとても嬉しい!


「桐崎さんはオフィスは要らないよね?」
「エクセルとかワードの事だよね?うん。使わないかな」

 生徒会でもし、会計になっていたら使っていたと思う。
 詩織さんが良く自宅で会計の仕事をノートパソコンでやっている。という話を聞いていた。

 おにぃのパソコンにも入ってなかったと思う。

「それを入れないだけで、かなり値段が抑えられるんだよね。まぁ、必要になったら入れれば良いだけだしね」
「へぇそうなんだ……」

 そう話をすると、星くんは一台のデスクトップパソコンを指さした。

「うん。キチンと残っていて良かったよ。事前に聞いたけど、デスクトップでもいいならこれなんかどうかな?」
「十万円以下で買えるの?」

「ノートパソコンだと中古も視野に入れる必要があるけど、デスクトップなら十万円以下でも良いのが買えるよ。それにFPSみたいな高速処理が必須なゲームじゃないからね。ライジンは」
「うん。じゃあ……これにする!!」

 私が笑顔でそう言うと、星くんは少し驚いていた。

「え?少しは悩まなくていいの?結構いい買い物だよ?」
「うん!!だって、君が選んでくれたパソコンだよ?きっと私の分まで沢山悩んでくれたと思うから、ここで私が悩む必要は無いよ」

 そう言うと、私を見た星くんが少し照れたのか、顔を赤くして、

「そ、そうか。それは嬉しいかな」

 と言ってくれた。


 そして、パソコンを購入して、郵送で自宅に送ることにした私。即金で払ったことに店員さんはかなり驚いていたけどね。

 時刻を見ると十三時頃になっていた。

 手続きとかをしていたら結構いい時間になっていた。

「パソコンの設置は呼んでくれれば俺がやるから心配しなくていいからね?」
「至れり尽くせりだね!!ありがとう!!」
「あはは。布教出来る喜びに比べたらこんなのは些事だよ」

 星くんはそう言って笑ってくれた。 

「お腹が減ったね、桐崎さん。もし良かったらご飯を食べていかない?」
「うん!!私もお腹が空いたかな!!」

 そう言って私と星くんはイートインスペースでお昼ご飯を買った。
 私はオムライス。星くんはスパゲティだった。

「ここのオムライスは卵がしっかりしてるタイプのやつでね。ふわとろも悪くないけど、こういう昔ながらのも好きなんだ」
「なるほどね。流行に左右されない強さ。みたいなのは評価出来るね」

 なんて話をしながら食べていると、

「よう、お嬢さん。こんな優男なんかより俺たちと遊ばない?」
「こんなひょろっちい男より俺たちの方が良い男だと思うぜ?」

 なんて言って絡んでくる男二人。
 ……え?あんたらが星くんよりも良い男?
 鏡を見て出直して来い。

 そんなことを思いながら二人を睨みつけると、

「彼女は俺と『デート』をしてるんです。邪魔なので立ち去ってください」

 と、星くんは立ち上がって抗議をしてくれた!!
 か、カッコイイ!!
 それに、彼の口から『デート』って言ってくれた!!
 それがとても嬉しかった。

 でも、男二人は星くん一人なら大したことないと思ってるのか。ニヤニヤ笑いながら立ち去ろうとしない。

 金的を蹴り飛ばしてやろうか?

 私がそう思って、立ち上がった時だった。


『男に力で勝てる。それは余程の実力差が無いと無理だよ。逆に相手を怒らせるだけ。桐崎さんがなにか護身術を体得してたとしても、それは本当にやばくなった時だけにしないとダメ』

『女の人の悲鳴や叫び声って言うのは最強なんだ。それだけで全ての男を倒せる必殺技だよ』


 桜井くんに言われた言葉が、私の頭の中に思い出された。

 そうだ。こんな所で暴力沙汰を起こす訳には行かない。

 そんなことをしたら、せっかくのデートが台無しだ!!


 私は大きく息を吸い込んで、人生で一番大きな声を出した。

「助けてくださーーーーーーーい!!!!!!」


 私のその声に、男二人驚いたのか、

「ひ、人が来たらやべぇぞ!!」
「くそ!!覚えてろよ!!」

 といって逃げて行った。

 あんたらなんか覚えるわけないじゃん。

 なんて思ってると、星くんが頭を下げてきた。

「ごめん。桐崎さん……情けなかったね……」

 悔しそうな星くん。肩が震えていた。

「毅然と対応したつもりだったけど、鍛え方が足りなかったのかな……舐められっぱなしで……」
「カッコ良かったよ、星くん」

 私はそう言うと、彼の頭を撫でた。

「カッコ良かった。君は見た目を褒められることはあったかもしれない。でも今は星くんの中身をカッコイイと思えたよ」
「あ、ありがとう。そう言って貰えると嬉しいよ」
「えへへ。邪魔は入ったけど、ご飯を再開しようか」
「うん。そうだね」

 私たちはそう言うと、ご飯を再開した。

 あ、頭を撫でちゃった……
 髪……サラサラだったなぁ……


 なんて思っていた私。その後に食べていたオムライスの味なんか……わからなかった……


 そして、ハプニングはあったものの、無事に食事を終えてショッピングモールを後にした。

 星くんの強い希望で、私の自宅まで彼は送ってくれた。

「今日はありがとう、星くん」
「ううん。こちらこそ。すごく楽しい一日だったよ」

 自宅の前で私と彼はそんな会話をする。

「桐崎さん。俺、決めたよ」
「……え?な、何をかな」

 首を傾げる私に彼は言う。

「桜井くんを目標に、身体を鍛えようと思う。今日みたいな悔しい思いはもうしたくない」

 強い目。決意が籠ったカッコイイ彼の表情に、私の心臓が跳ねる。

「うん。頑張ってね、星くん」

 私は彼を応援する。

「ありがとう、桐崎さん。じゃあまた明日、学校で」
「じゃあね、星くん」

 私はそう言うと、家へと戻った。

「ただいま」

 そう言って帰ってきた私を、おにぃが迎えてくれる。

「おかえり、雫。今日はどうだった?」


 そう聞いてきたおにぃに、私は満面の笑みで答えた。




「とっても楽しかったよ!!」

 うん。今日は最高の『デート』だったかな!!
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