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第1章 後編
第十一話 ~彼女と過ごす一日目・尊敬する人に婚約者の紹介をしました~
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第十一話
俺と永久さんはバスに乗って移動し、電車で俺の自宅の最寄り駅へと移動する。
少年野球のチームが練習してるグランドへはここからバスで移動出来るので、この駅の近くにあるスーパーを良く利用している。
俺たちはそのお店へと向かっていると、看板が見えてきた。
『アオコー・マーケットプレイス』
まぁ、ちょっと高いけど、生鮮品は良いものが売ってるお店だ。
店内へと入ると、俺はサービスカウンターへと向かう。
「あれ……お菓子コーナーや飲料コーナーでは無いんですか?」
永久さんが訝しげな表情で俺に聞いてくる。
俺は財布を取り出して、中から予約用紙を彼女に見せる。
「毎回たくさん買うからね。いきなり行ってたくさん買うと失礼になるって知ったんだ。向こうも日々の売れ数を予想して発注してるって話だからね」
「そうなんですね。たくさん売れたら嬉しいって思ってました」
うんうん。と永久さんは首を縦に振っている。
「あはは。そうなんだよね。何回か前に『次回からは予約していただけると助かります。冷えたものをすぐにお渡しも出来ますので、その方がお客様的にも楽かと思います』って言われたんだよね」
俺はそう言って、サービスカウンターの女性に予約用紙を見せる。
「十四時に予約していた『桜井』です。よろしくお願いします」
「かしこまりました。少々お待ちください」
女性はそう言うと、インカムで何かを伝えていた。
俺の来店だと思う。
少しすると、三つのビニール袋を持った店員さんがやってきた。
そのうち二つはパウチのスポーツドリンクが十個ずつの計二十個。
もう一つはチョコレートバーが二十個入っている。
でかい冷蔵庫の中で保管してもらっているので、どちらもキチンと冷えている。
俺には辛い冷たさだが、練習している子供たちには喜ばれる冷たさだ。
「お待たせしました。いつもご利用ありがとうございます。ドライアイスも入れてありますので、多少の時間でしたら大丈夫です」
「ありがとうございます。助かります」
俺はそう言って、カウンターでお会計を済ませる。
なかなかの金額だったけど、趣味がネットゲームで、大した課金もして無い。お小遣いはそれなりに貰ってるけどほとんど使ってないから貯まってる。
それに、アルバイトもこれからしようと思ってるから、このくらいの散財は許容範囲だと思ってる。
「ありがとうございましたー」
「永久さん、もし良かったらチョコレートが入ってる方を持ってもらっても良いかな?」
「ふふふ。霧都くんは優しいですね」
俺はスポーツドリンクの入ったビニールを持ち上げながら苦笑いを浮かべる。
「……あぁ、やっぱりわかってる感じかな?」
「ふふふ。わかりますよ。だって、何も持たせないのは私が気まずく思うからって話ですよね?」
チョコレートバーの入った袋を持ち上げて、永久さんが笑う。
「ですがありがとうございます。これで私も気まずくならないで済みます」
「あはは。俺は自分の心のうちが読まれて気まずさを感じてるよ」
そして、そんなやり取りをしながら俺と永久さんはバスを使ってグラウンドへと向かった。
『さきたま市営球場』
バスから降りて、少し歩くと
という看板が見えてくる。
試合も出来るしっかりとした球場だ。
「結構しっかりとしたところで練習してるんですね」
「まぁね。それなりに強いチームだったたし、監督も四十代でまだ若いけど大学まで野球をやってて、プロ目前まで行った人だからね」
俺がそう言うと、永久さんが驚いたように言う。
「プロ目前までって凄いですよね!?」
「うん。ポジションはキャッチャーなんだけど、クロスプレーで膝を痛めちゃってね。そのせいで第一線からは退くことになっちゃったんだ」
それさえ無ければ、日本を代表する選手になってたと俺は思ってる。
「そうだったんですね……やはり、スポーツと言うのは怪我と隣り合わせなんですね」
「そうだね。だからこそ、五体満足で野球を辞めた俺はあまちゃん……」
パシッ
「……え?」
永久さんから、ビニールを持ってない方の手で、頬を軽く叩かれる。ビンタでは無く、軽く触れられる程度に。
そして、永久さんは少しだけ怒ったように、俺の目を見ながら言う。
「霧都くんの悪いところです。自分が負った『心の怪我』を甘く見ないでください。それに、こうして身銭を切って後輩に尽力する姿勢はとても尊敬出来ます。そんな自分自身を軽んじるような発言は私が許しません」
「うん。ごめんね、永久さん。そう言ってくれるのは嬉しいよ、ありがとう」
本当に、この人は優しい人だな。
こういう所が俺は本当に好きだと思う。
そして、球場の中に入り、グラウンドの端へと辿り着く。
目の前ではたくさんの小学生が一生懸命に練習をしてる。
今はポジションに別れてノックを受けているところだ。
まだ、中の選手たちは俺に気が付いていない。
うん。練習に集中してる良い証拠だ。
「永久さん。少し大きな声を出すからあまりびっくりしないでね?」
「あ……はい、わかりました!!」
俺は彼女にそう言って事前に注意を促しておく。
よし、やるぞ!!
俺はグラウンドに一礼して、中に入る。
そして、
「コンチワーーーーーーーース!!!!!!」
腹の底からしっかりと声を出す。
俺の声がグラウンドの隅から隅まで響き渡る。
後ろの永久さんがかなり驚いてるのがわかった。
あはは……普段の俺からは考えられないような声量だからね。
でもこれくらいは『普通』だよ。
俺の声に気が付いた選手たちは、こちらを向いて姿勢を正しくする。
そして、
チームのキャプテンが音頭を取る。
『桜井先輩にーー!!!!礼!!!!』
総勢十九人が一斉に声を出す。
『コンチワーーーーーーーース!!!!!!』
と返事をしてくれた。
「す、凄いですね!!あれで小学生なんですか!!??」
「あはは。まずは野球より先に、挨拶と礼節の部分を叩き込まれるからね。この位は普通だよ」
一糸乱れぬ姿勢と声に驚く永久さんに、俺は笑いながらそう言った。
『全員集合!!!!』
『はい!!!!』
ノッカーをしていた男性が集合をかけると、選手たちが駆け足でこちらに来る。
タラタラ歩く奴なんか一人も居ない。
いつだって移動は駆け足だ。
「こんにちは。お久しぶりです、須藤(すどう)さん」
俺はユニフォームに身を包んだ体格の良い男性に歩み寄りながら声を掛ける。
「よう、桜井。またデカくなったな!!」
少年野球の監督。須藤大地(すどうだいち)さんが笑いながら握手を求めてきた。
「前回計ってみたら180を超えてました。190を超えてる須藤監督にはまだまだ及びませんがね」
俺は片方の手に荷物を集め、須藤さんの握手に応じる。
ガッシリとした手。握力もかなり強い。
中年太りとは無縁のしっかりとした体格をしている。
実はこの人の息子さんは去年卒業した俺の高校の先輩で、在籍時は野球部で部長とキャッチャーをこなして甲子園に行った。
プロ注目だったが、大学に進学しているようだ。
今では一年生ながらレギュラーキャッチャーとして活躍しているらしい。
「まだ高校一年だろ?あと三年は伸びるぞ!!」
そう言って須藤さんが笑ったあと、彼は視線を俺の後ろに移す。
「それで、お前の後ろにいるべっぴんさんは誰なんだ?偶に着いて来ていたツインテールの女の子とは違うよな?」
訝しげな表情の須藤さんに、俺は言う。
「今日。俺がここに来たのは、須藤さんに彼女を紹介するためです」
姿勢を正して、須藤さんの目を見て、俺は言う。
「彼女の名前は北島永久さんです。俺が結婚したいと思ってる女性です」
俺と永久さんはバスに乗って移動し、電車で俺の自宅の最寄り駅へと移動する。
少年野球のチームが練習してるグランドへはここからバスで移動出来るので、この駅の近くにあるスーパーを良く利用している。
俺たちはそのお店へと向かっていると、看板が見えてきた。
『アオコー・マーケットプレイス』
まぁ、ちょっと高いけど、生鮮品は良いものが売ってるお店だ。
店内へと入ると、俺はサービスカウンターへと向かう。
「あれ……お菓子コーナーや飲料コーナーでは無いんですか?」
永久さんが訝しげな表情で俺に聞いてくる。
俺は財布を取り出して、中から予約用紙を彼女に見せる。
「毎回たくさん買うからね。いきなり行ってたくさん買うと失礼になるって知ったんだ。向こうも日々の売れ数を予想して発注してるって話だからね」
「そうなんですね。たくさん売れたら嬉しいって思ってました」
うんうん。と永久さんは首を縦に振っている。
「あはは。そうなんだよね。何回か前に『次回からは予約していただけると助かります。冷えたものをすぐにお渡しも出来ますので、その方がお客様的にも楽かと思います』って言われたんだよね」
俺はそう言って、サービスカウンターの女性に予約用紙を見せる。
「十四時に予約していた『桜井』です。よろしくお願いします」
「かしこまりました。少々お待ちください」
女性はそう言うと、インカムで何かを伝えていた。
俺の来店だと思う。
少しすると、三つのビニール袋を持った店員さんがやってきた。
そのうち二つはパウチのスポーツドリンクが十個ずつの計二十個。
もう一つはチョコレートバーが二十個入っている。
でかい冷蔵庫の中で保管してもらっているので、どちらもキチンと冷えている。
俺には辛い冷たさだが、練習している子供たちには喜ばれる冷たさだ。
「お待たせしました。いつもご利用ありがとうございます。ドライアイスも入れてありますので、多少の時間でしたら大丈夫です」
「ありがとうございます。助かります」
俺はそう言って、カウンターでお会計を済ませる。
なかなかの金額だったけど、趣味がネットゲームで、大した課金もして無い。お小遣いはそれなりに貰ってるけどほとんど使ってないから貯まってる。
それに、アルバイトもこれからしようと思ってるから、このくらいの散財は許容範囲だと思ってる。
「ありがとうございましたー」
「永久さん、もし良かったらチョコレートが入ってる方を持ってもらっても良いかな?」
「ふふふ。霧都くんは優しいですね」
俺はスポーツドリンクの入ったビニールを持ち上げながら苦笑いを浮かべる。
「……あぁ、やっぱりわかってる感じかな?」
「ふふふ。わかりますよ。だって、何も持たせないのは私が気まずく思うからって話ですよね?」
チョコレートバーの入った袋を持ち上げて、永久さんが笑う。
「ですがありがとうございます。これで私も気まずくならないで済みます」
「あはは。俺は自分の心のうちが読まれて気まずさを感じてるよ」
そして、そんなやり取りをしながら俺と永久さんはバスを使ってグラウンドへと向かった。
『さきたま市営球場』
バスから降りて、少し歩くと
という看板が見えてくる。
試合も出来るしっかりとした球場だ。
「結構しっかりとしたところで練習してるんですね」
「まぁね。それなりに強いチームだったたし、監督も四十代でまだ若いけど大学まで野球をやってて、プロ目前まで行った人だからね」
俺がそう言うと、永久さんが驚いたように言う。
「プロ目前までって凄いですよね!?」
「うん。ポジションはキャッチャーなんだけど、クロスプレーで膝を痛めちゃってね。そのせいで第一線からは退くことになっちゃったんだ」
それさえ無ければ、日本を代表する選手になってたと俺は思ってる。
「そうだったんですね……やはり、スポーツと言うのは怪我と隣り合わせなんですね」
「そうだね。だからこそ、五体満足で野球を辞めた俺はあまちゃん……」
パシッ
「……え?」
永久さんから、ビニールを持ってない方の手で、頬を軽く叩かれる。ビンタでは無く、軽く触れられる程度に。
そして、永久さんは少しだけ怒ったように、俺の目を見ながら言う。
「霧都くんの悪いところです。自分が負った『心の怪我』を甘く見ないでください。それに、こうして身銭を切って後輩に尽力する姿勢はとても尊敬出来ます。そんな自分自身を軽んじるような発言は私が許しません」
「うん。ごめんね、永久さん。そう言ってくれるのは嬉しいよ、ありがとう」
本当に、この人は優しい人だな。
こういう所が俺は本当に好きだと思う。
そして、球場の中に入り、グラウンドの端へと辿り着く。
目の前ではたくさんの小学生が一生懸命に練習をしてる。
今はポジションに別れてノックを受けているところだ。
まだ、中の選手たちは俺に気が付いていない。
うん。練習に集中してる良い証拠だ。
「永久さん。少し大きな声を出すからあまりびっくりしないでね?」
「あ……はい、わかりました!!」
俺は彼女にそう言って事前に注意を促しておく。
よし、やるぞ!!
俺はグラウンドに一礼して、中に入る。
そして、
「コンチワーーーーーーーース!!!!!!」
腹の底からしっかりと声を出す。
俺の声がグラウンドの隅から隅まで響き渡る。
後ろの永久さんがかなり驚いてるのがわかった。
あはは……普段の俺からは考えられないような声量だからね。
でもこれくらいは『普通』だよ。
俺の声に気が付いた選手たちは、こちらを向いて姿勢を正しくする。
そして、
チームのキャプテンが音頭を取る。
『桜井先輩にーー!!!!礼!!!!』
総勢十九人が一斉に声を出す。
『コンチワーーーーーーーース!!!!!!』
と返事をしてくれた。
「す、凄いですね!!あれで小学生なんですか!!??」
「あはは。まずは野球より先に、挨拶と礼節の部分を叩き込まれるからね。この位は普通だよ」
一糸乱れぬ姿勢と声に驚く永久さんに、俺は笑いながらそう言った。
『全員集合!!!!』
『はい!!!!』
ノッカーをしていた男性が集合をかけると、選手たちが駆け足でこちらに来る。
タラタラ歩く奴なんか一人も居ない。
いつだって移動は駆け足だ。
「こんにちは。お久しぶりです、須藤(すどう)さん」
俺はユニフォームに身を包んだ体格の良い男性に歩み寄りながら声を掛ける。
「よう、桜井。またデカくなったな!!」
少年野球の監督。須藤大地(すどうだいち)さんが笑いながら握手を求めてきた。
「前回計ってみたら180を超えてました。190を超えてる須藤監督にはまだまだ及びませんがね」
俺は片方の手に荷物を集め、須藤さんの握手に応じる。
ガッシリとした手。握力もかなり強い。
中年太りとは無縁のしっかりとした体格をしている。
実はこの人の息子さんは去年卒業した俺の高校の先輩で、在籍時は野球部で部長とキャッチャーをこなして甲子園に行った。
プロ注目だったが、大学に進学しているようだ。
今では一年生ながらレギュラーキャッチャーとして活躍しているらしい。
「まだ高校一年だろ?あと三年は伸びるぞ!!」
そう言って須藤さんが笑ったあと、彼は視線を俺の後ろに移す。
「それで、お前の後ろにいるべっぴんさんは誰なんだ?偶に着いて来ていたツインテールの女の子とは違うよな?」
訝しげな表情の須藤さんに、俺は言う。
「今日。俺がここに来たのは、須藤さんに彼女を紹介するためです」
姿勢を正して、須藤さんの目を見て、俺は言う。
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