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第1章 前編
第二十二話 ~師匠の言葉を聞いて、次期生徒会長として頑張ろうと決意しました~
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第二十二話
「これが、俺が君を次期生徒会長として推している理由だよ」
師匠のお言葉に、最初に反応したのは桐崎さんだった。
「あーあ。正直な話さ、納得のいかない理由なら、私は絶対に認めない!!って思ってたんだ」
「桐崎さん……」
彼女はそう言うと、俺の方を向いてニコっと笑った。
「私が生徒会長になったらさ、『みんな私についてこーーい!!』って感じになってたと思う。でもさ、それって『ストッパー』が居ないとダメなんだよね」
「確かに……」
そう言った桐崎さんはやれやれと手を広げて首を振った。
「私の学年に、それが出来そうな人って居ないよね……」
「あはは……確かにそうだね。俺も北島さんもそうなったら多分着いていくだけだと思う……」
昨日の入学式の場所へと向かうシーンや、今日の食堂へと向かうシーンが思い出された。
「いい方向に進んで行ければ上手くいくだろうけど、ゲームセンターの時みたいに、私だって対応を間違えることもある。その時にきちんと意見を出せる人じゃないとダメだよね」
「……桐崎さん」
そう言うと彼女は少しだけ悔しそうに笑う。
「役職として、君が私の『上』に居るのなら、そんな暴走しがちな私の『ストッパー』になれる。実務的な部分や自信的な部分で私が君を支えて、突っ走ってく私のストッパーに君がなる。うん。理想的な形だね!!」
「い、異議ありです!!」
「「……え?」」
北島さんがそんな彼女の言葉に異議を唱えた。
「さ、桜井くんを支えるのは……わ、私の役目です!!桐崎さんにはお渡しできません……っ!!」
そんな彼女の言葉に、俺は顔が熱くなるのを感じた。
「あははー……恋する乙女の嫉妬心に火をつけちゃったかな?」
なんてことを言ってる桐崎さん。
「ただでさえ南野さんだけでも強敵なんです……桐崎さんまで参戦しないでください……」
「いやー正直な話。桜井くんはいい男だと思うけど、君たち二人の間に入っていってまで欲しいとは思わないかなぁ……」
「あはは……」
苦笑いをする俺。
「それに、『泥沼』の恐ろしさは身内で見てるからね……」
桐崎さんはそう言うと、師匠と黒瀬先輩に視線を向けた。
「ん?あぁ……俺たちのことか。傍からみたら『泥沼』に見えるかもしれないが、これでも結構上手くやってるんだぞ?」
なんてことをヘラヘラと笑いながら言う師匠に、黒瀬先輩は少しだけ不満そうな顔をした。
「へぇ……悠斗くんはそう思ってるのですね?」
「……え?」
スっと黒瀬先輩は師匠に近づくと、
「「「……っ!!??」」」
俺たちの目の前でキスをした。
え、なに!?この人たちいきなり何してんの!?
驚愕する俺たち。少しすると黒瀬先輩は師匠から唇を離した。
「……上手くやってるように見せてるだけですよ?」
「……はい。すみません」
大人の色気。のようなものを感じさせるような嗤い方を見せつける黒瀬先輩。
なんて言うか、力関係が良くわかったような気がする一幕だった。
え、てか師匠って藤崎朱里先輩と付き合ってるんでしょ?
なんで黒瀬先輩とキスしてるんだよ……
衝撃的な光景を見せつけられた俺たち三人に、師匠は苦笑いをしながら言う。
「まぁ、俺がこんなことを言うのはどうかと思うけど……」
「君たちはこうはならないようにしてくれ」
「「「なりません!!!!」」」
生徒会室に俺たち三人の声が木霊した。
「これが、俺が君を次期生徒会長として推している理由だよ」
師匠のお言葉に、最初に反応したのは桐崎さんだった。
「あーあ。正直な話さ、納得のいかない理由なら、私は絶対に認めない!!って思ってたんだ」
「桐崎さん……」
彼女はそう言うと、俺の方を向いてニコっと笑った。
「私が生徒会長になったらさ、『みんな私についてこーーい!!』って感じになってたと思う。でもさ、それって『ストッパー』が居ないとダメなんだよね」
「確かに……」
そう言った桐崎さんはやれやれと手を広げて首を振った。
「私の学年に、それが出来そうな人って居ないよね……」
「あはは……確かにそうだね。俺も北島さんもそうなったら多分着いていくだけだと思う……」
昨日の入学式の場所へと向かうシーンや、今日の食堂へと向かうシーンが思い出された。
「いい方向に進んで行ければ上手くいくだろうけど、ゲームセンターの時みたいに、私だって対応を間違えることもある。その時にきちんと意見を出せる人じゃないとダメだよね」
「……桐崎さん」
そう言うと彼女は少しだけ悔しそうに笑う。
「役職として、君が私の『上』に居るのなら、そんな暴走しがちな私の『ストッパー』になれる。実務的な部分や自信的な部分で私が君を支えて、突っ走ってく私のストッパーに君がなる。うん。理想的な形だね!!」
「い、異議ありです!!」
「「……え?」」
北島さんがそんな彼女の言葉に異議を唱えた。
「さ、桜井くんを支えるのは……わ、私の役目です!!桐崎さんにはお渡しできません……っ!!」
そんな彼女の言葉に、俺は顔が熱くなるのを感じた。
「あははー……恋する乙女の嫉妬心に火をつけちゃったかな?」
なんてことを言ってる桐崎さん。
「ただでさえ南野さんだけでも強敵なんです……桐崎さんまで参戦しないでください……」
「いやー正直な話。桜井くんはいい男だと思うけど、君たち二人の間に入っていってまで欲しいとは思わないかなぁ……」
「あはは……」
苦笑いをする俺。
「それに、『泥沼』の恐ろしさは身内で見てるからね……」
桐崎さんはそう言うと、師匠と黒瀬先輩に視線を向けた。
「ん?あぁ……俺たちのことか。傍からみたら『泥沼』に見えるかもしれないが、これでも結構上手くやってるんだぞ?」
なんてことをヘラヘラと笑いながら言う師匠に、黒瀬先輩は少しだけ不満そうな顔をした。
「へぇ……悠斗くんはそう思ってるのですね?」
「……え?」
スっと黒瀬先輩は師匠に近づくと、
「「「……っ!!??」」」
俺たちの目の前でキスをした。
え、なに!?この人たちいきなり何してんの!?
驚愕する俺たち。少しすると黒瀬先輩は師匠から唇を離した。
「……上手くやってるように見せてるだけですよ?」
「……はい。すみません」
大人の色気。のようなものを感じさせるような嗤い方を見せつける黒瀬先輩。
なんて言うか、力関係が良くわかったような気がする一幕だった。
え、てか師匠って藤崎朱里先輩と付き合ってるんでしょ?
なんで黒瀬先輩とキスしてるんだよ……
衝撃的な光景を見せつけられた俺たち三人に、師匠は苦笑いをしながら言う。
「まぁ、俺がこんなことを言うのはどうかと思うけど……」
「君たちはこうはならないようにしてくれ」
「「「なりません!!!!」」」
生徒会室に俺たち三人の声が木霊した。
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