16 / 164
第1章 前編
第十二話 ~美鈴が居なかったら俺はどうなっていたかわからなかった~
しおりを挟む
第十二話
ガチャリ
カギのかかった玄関の扉を開ける。
どれだけの時間。外に居たのだろうか……
一分かも知れない。十分かも知れない。三十分……一時間は無いな……
あはは……時間の感覚が曖昧だ……
「お兄ちゃんおかえり!!もー!!遅いから心配し…………え」
「……ただいま、美鈴」
俺は出迎えてくれた美鈴に笑いかける。
……笑えてるかな。
「……ど、どうしたのお兄ちゃん。ずぶ濡れだよ……」
「凛音の家に行って来て、帰って来たところだよ」
「り、凛音ちゃんの家って……すぐ隣りじゃん。なんでそんなことに……」
俺は靴を脱いで、家に上がる。
靴の中までびっしょりだ。床を踏むと足跡が残る。
そして、廊下を歩こうとしたところで……転んだ。
ズダン!!と俺のでかい図体が廊下に転がる。
良かった……美鈴を巻き込んでたら俺は罪悪感で死んでたかもしれない。
「う、嘘でしょ!!お兄ちゃん!!大丈夫!!??」
心配して駆け寄る美鈴に、俺は言う。
「……大丈夫じゃないかな」
「……っ!!」
俺のその様子に、美鈴は何かを察したのか。俺に聞いてきた。
「凛音ちゃんと、何があったの?」
「……あまり良い話じゃないよ。それでもいいか?」
俺のその言葉に、美鈴は首を縦に振った。
話そう。全部を。その後に、美鈴が凛音を嫌いにならないで欲しいとだけは、思うけど……
濡れた制服を脱ぎ捨て、軽くシャワーを浴びた後に、俺は美鈴が用意してくれた下着とパジャマに身を包む。
居間へと向かうと、美鈴が飲み物を用意してくれていた。
「はい。温かいレモネード。あんなずぶ濡れになるまで外に居たんでしょ?風邪引かないようにしないとだからね」
「ありがとう、美鈴」
俺は椅子に座って、レモネードを一口飲む。
温かい……
ポタリ……と涙が机の上に落ちた。
ダメだ。涙腺が緩い……
「ごめんな……こんな情けない男で……」
「いいよ。お兄ちゃん」
「……え?」
高校生にもなって、涙を流すみっともない男を、美鈴は優しく許してくれた。
「辛い時は泣いていいよ。私の前で泣いてくれるのは、信頼してくれてるからだって思える。嬉しいよ、お兄ちゃん」
「……そうか。ありがとう、美鈴」
俺はその言葉で、救われた。
「…………凛音に、振られたんだ」
「…………うん」
ゆっくりと、俺は美鈴に話を始めた。
「最初に言われたんだ。俺は幼馴染じゃなくて『家族』だってな」
「うん。私も言われたよ、凛音ちゃんに。お兄ちゃんは『大切な家族』だって」
大切な……家族
そうだよな。血の繋がった『弟』だと思ってるならそうなるよな……
「その『家族』がさ、『旦那』や『夫』なら俺もまだ見込みがあるって思えたんだ。頑張れたんだ。希望が持てたんだ……」
「……うん。でも、違ったんだね」
その言葉に、俺は首を縦に振った。
そして、美鈴に言う。
「あいつにとっての俺は『出来の悪い弟』だったみたいだ」
「…………っ!!」
バン!!!!
と美鈴はテーブルを叩いて立ち上がる。
「どこに行くつもりだ?」
「凛音ちゃんに会いに行く!!」
本気で言ってそうだから、俺は止めた。
「やめてくれ」
「なんで!!私は納得出来ない!!」
こんなに怒ってる美鈴は初めて見た。
「俺はお前に凛音を嫌いになって貰いたくない」
その言葉に、美鈴は諦めたように椅子に座る。
「バカだよ……優しすぎだよ……お兄ちゃん……」
「ごめんな。でも、本心なんだ」
俺は美鈴に続けた。
「こんなバカでさ、情けなくて、カッコ悪くて、最低な男だけどさ、こんな俺を、好きだって言ってくれた女の子が居るんだ」
「…………え?」
俺のその言葉に、美鈴が口を開ける。
「小学五年生の頃。虐められてた女の子を助けたんだ。筆記用具を隠されたり、体操着に落書きされたり。見てられなかった。見て見ぬふりなんか出来なかった。だからそんなことは辞めろって助けに走ったんだ」
「……うん」
「その子はその後、引越しの絡みで転校したんだ。その代わりに俺がいじめられそうなのを、凛音がブチ切れて殴り込んできたんだよね。それで有耶無耶(うやむや)になった」
「そのことは知ってるよ。お兄ちゃんがいじめられそうだ!!って凛音ちゃんが叫んでたのは有名だよ」
『弟』がいじめられそうだ。なんてのは『姉』としては許せなかったんだろうな……
今ならなんで殴り込んで来たのか良くわかるよ。
「その時に助けた女の子が、北島永久さんって言うんだ。その子に今日、再会した」
「…………うそ」
目を丸くする美鈴に俺は続ける。
「同じ海皇高校に進学してたみたいでな。クラスも一緒で席も隣だよ。そんな北島さんに言われたんだ」
『小学生の頃から、今日に至るまで、あなたの事を忘れた日はありません。愛が重いと言われるかも知れませんが、これが私です』
『北島永久は桜井霧都くんを心から愛しています。私をあなたの彼女にしてください』
「……凛音に振られた次の日にそんな告白をされたんだ」
「……………………」
黙り込む美鈴。俺はそんな妹に問いかける。
「北島さんと恋愛をするのは『不誠実』かな?」
「……え?」
顔を上げる美鈴に続ける。
「別にすぐに恋人になるとかじゃない。でもさ、凛音に振られた翌日に、めちゃくちゃ可愛い女の子に告白されて、その子と恋人になるのを前提に恋愛をしようとするのは、不誠……」
「不誠実じゃない!!!!」
「…………美鈴」
予想外に大きな声に、俺は驚く。
「絶対に不誠実じゃない!!もし今のお兄ちゃんに対してそんなことを言うやつがいるなら、私は絶対に許さない!!」
「美鈴……」
「…………私は、お兄ちゃんが好きだよ」
「…………え?」
美鈴はそう言うと、フワリと笑った。
「血が繋がってなかったら、結婚してたよ。そのくらい好き。でもさ、私は妹だからお兄ちゃんとは結婚出来ない」
「昔は良く言ってたよな。お兄ちゃんと結婚する。って」
俺は笑いながらそう言う。
「今度。北島さんを連れて来て」
「うん。わかった」
俺は美鈴の言葉に首を縦に振る。
「私の代わりにお兄ちゃんと結婚して良い女か、見定めてあげるから」
美鈴はそう言うと、ニコリと笑った。
「恋愛しなよ、お兄ちゃん。その北島さんと」
「いいのかな?」
「もちろんだよ。それでさ、凛音ちゃんに後悔させてやるんだ」
「後悔?」
俺の言葉に美鈴は頷く。
「逃した魚はでかかった!!お兄ちゃんを恋人にしなかったのは間違いだった!!今更後悔したってもう遅いんだ!!そう思わせてやればいい!!」
「あはは。そうだね、あいつが後悔するくらいの、良い男になるよ」
俺のその言葉に、美鈴は笑う。
「なに言ってんのよお兄ちゃん!!」
「え?」
「私のお兄ちゃんは世界で一番かっこよくて、最高の男だよ!!」
その言葉に、俺はもう何回目かわからないくらいに、涙を流してしまった。
ありがとう、美鈴。
お前が居てくれて本当に良かった……
俺、北島永久さんと……恋愛、するよ。
ガチャリ
カギのかかった玄関の扉を開ける。
どれだけの時間。外に居たのだろうか……
一分かも知れない。十分かも知れない。三十分……一時間は無いな……
あはは……時間の感覚が曖昧だ……
「お兄ちゃんおかえり!!もー!!遅いから心配し…………え」
「……ただいま、美鈴」
俺は出迎えてくれた美鈴に笑いかける。
……笑えてるかな。
「……ど、どうしたのお兄ちゃん。ずぶ濡れだよ……」
「凛音の家に行って来て、帰って来たところだよ」
「り、凛音ちゃんの家って……すぐ隣りじゃん。なんでそんなことに……」
俺は靴を脱いで、家に上がる。
靴の中までびっしょりだ。床を踏むと足跡が残る。
そして、廊下を歩こうとしたところで……転んだ。
ズダン!!と俺のでかい図体が廊下に転がる。
良かった……美鈴を巻き込んでたら俺は罪悪感で死んでたかもしれない。
「う、嘘でしょ!!お兄ちゃん!!大丈夫!!??」
心配して駆け寄る美鈴に、俺は言う。
「……大丈夫じゃないかな」
「……っ!!」
俺のその様子に、美鈴は何かを察したのか。俺に聞いてきた。
「凛音ちゃんと、何があったの?」
「……あまり良い話じゃないよ。それでもいいか?」
俺のその言葉に、美鈴は首を縦に振った。
話そう。全部を。その後に、美鈴が凛音を嫌いにならないで欲しいとだけは、思うけど……
濡れた制服を脱ぎ捨て、軽くシャワーを浴びた後に、俺は美鈴が用意してくれた下着とパジャマに身を包む。
居間へと向かうと、美鈴が飲み物を用意してくれていた。
「はい。温かいレモネード。あんなずぶ濡れになるまで外に居たんでしょ?風邪引かないようにしないとだからね」
「ありがとう、美鈴」
俺は椅子に座って、レモネードを一口飲む。
温かい……
ポタリ……と涙が机の上に落ちた。
ダメだ。涙腺が緩い……
「ごめんな……こんな情けない男で……」
「いいよ。お兄ちゃん」
「……え?」
高校生にもなって、涙を流すみっともない男を、美鈴は優しく許してくれた。
「辛い時は泣いていいよ。私の前で泣いてくれるのは、信頼してくれてるからだって思える。嬉しいよ、お兄ちゃん」
「……そうか。ありがとう、美鈴」
俺はその言葉で、救われた。
「…………凛音に、振られたんだ」
「…………うん」
ゆっくりと、俺は美鈴に話を始めた。
「最初に言われたんだ。俺は幼馴染じゃなくて『家族』だってな」
「うん。私も言われたよ、凛音ちゃんに。お兄ちゃんは『大切な家族』だって」
大切な……家族
そうだよな。血の繋がった『弟』だと思ってるならそうなるよな……
「その『家族』がさ、『旦那』や『夫』なら俺もまだ見込みがあるって思えたんだ。頑張れたんだ。希望が持てたんだ……」
「……うん。でも、違ったんだね」
その言葉に、俺は首を縦に振った。
そして、美鈴に言う。
「あいつにとっての俺は『出来の悪い弟』だったみたいだ」
「…………っ!!」
バン!!!!
と美鈴はテーブルを叩いて立ち上がる。
「どこに行くつもりだ?」
「凛音ちゃんに会いに行く!!」
本気で言ってそうだから、俺は止めた。
「やめてくれ」
「なんで!!私は納得出来ない!!」
こんなに怒ってる美鈴は初めて見た。
「俺はお前に凛音を嫌いになって貰いたくない」
その言葉に、美鈴は諦めたように椅子に座る。
「バカだよ……優しすぎだよ……お兄ちゃん……」
「ごめんな。でも、本心なんだ」
俺は美鈴に続けた。
「こんなバカでさ、情けなくて、カッコ悪くて、最低な男だけどさ、こんな俺を、好きだって言ってくれた女の子が居るんだ」
「…………え?」
俺のその言葉に、美鈴が口を開ける。
「小学五年生の頃。虐められてた女の子を助けたんだ。筆記用具を隠されたり、体操着に落書きされたり。見てられなかった。見て見ぬふりなんか出来なかった。だからそんなことは辞めろって助けに走ったんだ」
「……うん」
「その子はその後、引越しの絡みで転校したんだ。その代わりに俺がいじめられそうなのを、凛音がブチ切れて殴り込んできたんだよね。それで有耶無耶(うやむや)になった」
「そのことは知ってるよ。お兄ちゃんがいじめられそうだ!!って凛音ちゃんが叫んでたのは有名だよ」
『弟』がいじめられそうだ。なんてのは『姉』としては許せなかったんだろうな……
今ならなんで殴り込んで来たのか良くわかるよ。
「その時に助けた女の子が、北島永久さんって言うんだ。その子に今日、再会した」
「…………うそ」
目を丸くする美鈴に俺は続ける。
「同じ海皇高校に進学してたみたいでな。クラスも一緒で席も隣だよ。そんな北島さんに言われたんだ」
『小学生の頃から、今日に至るまで、あなたの事を忘れた日はありません。愛が重いと言われるかも知れませんが、これが私です』
『北島永久は桜井霧都くんを心から愛しています。私をあなたの彼女にしてください』
「……凛音に振られた次の日にそんな告白をされたんだ」
「……………………」
黙り込む美鈴。俺はそんな妹に問いかける。
「北島さんと恋愛をするのは『不誠実』かな?」
「……え?」
顔を上げる美鈴に続ける。
「別にすぐに恋人になるとかじゃない。でもさ、凛音に振られた翌日に、めちゃくちゃ可愛い女の子に告白されて、その子と恋人になるのを前提に恋愛をしようとするのは、不誠……」
「不誠実じゃない!!!!」
「…………美鈴」
予想外に大きな声に、俺は驚く。
「絶対に不誠実じゃない!!もし今のお兄ちゃんに対してそんなことを言うやつがいるなら、私は絶対に許さない!!」
「美鈴……」
「…………私は、お兄ちゃんが好きだよ」
「…………え?」
美鈴はそう言うと、フワリと笑った。
「血が繋がってなかったら、結婚してたよ。そのくらい好き。でもさ、私は妹だからお兄ちゃんとは結婚出来ない」
「昔は良く言ってたよな。お兄ちゃんと結婚する。って」
俺は笑いながらそう言う。
「今度。北島さんを連れて来て」
「うん。わかった」
俺は美鈴の言葉に首を縦に振る。
「私の代わりにお兄ちゃんと結婚して良い女か、見定めてあげるから」
美鈴はそう言うと、ニコリと笑った。
「恋愛しなよ、お兄ちゃん。その北島さんと」
「いいのかな?」
「もちろんだよ。それでさ、凛音ちゃんに後悔させてやるんだ」
「後悔?」
俺の言葉に美鈴は頷く。
「逃した魚はでかかった!!お兄ちゃんを恋人にしなかったのは間違いだった!!今更後悔したってもう遅いんだ!!そう思わせてやればいい!!」
「あはは。そうだね、あいつが後悔するくらいの、良い男になるよ」
俺のその言葉に、美鈴は笑う。
「なに言ってんのよお兄ちゃん!!」
「え?」
「私のお兄ちゃんは世界で一番かっこよくて、最高の男だよ!!」
その言葉に、俺はもう何回目かわからないくらいに、涙を流してしまった。
ありがとう、美鈴。
お前が居てくれて本当に良かった……
俺、北島永久さんと……恋愛、するよ。
11
お気に入りに追加
186
あなたにおすすめの小説

逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。

好きだった幼馴染に出会ったらイケメンドクターだった!?
すず。
恋愛
体調を崩してしまった私
社会人 26歳 佐藤鈴音(すずね)
診察室にいた医師は2つ年上の
幼馴染だった!?
診察室に居た医師(鈴音と幼馴染)
内科医 28歳 桐生慶太(けいた)
※お話に出てくるものは全て空想です
現実世界とは何も関係ないです
※治療法、病気知識ほぼなく書かせて頂きます

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
交換された花嫁
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
「お姉さんなんだから我慢なさい」
お姉さんなんだから…お姉さんなんだから…
我儘で自由奔放な妹の所為で昔からそればかり言われ続けてきた。ずっと我慢してきたが。公爵令嬢のヒロインは16歳になり婚約者が妹と共に出来きたが…まさかの展開が。
「お姉様の婚約者頂戴」
妹がヒロインの婚約者を寝取ってしまい、終いには頂戴と言う始末。両親に話すが…。
「お姉さんなのだから、交換して上げなさい」
流石に婚約者を交換するのは…不味いのでは…。
結局ヒロインは妹の要求通りに婚約者を交換した。
そしてヒロインは仕方無しに嫁いで行くが、夫である第2王子にはどうやら想い人がいるらしく…。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる