7 / 164
第1章 前編
第三話 ~教室では彼女と中学生の時の話をしました~
しおりを挟む
第三話
前の日に告白して振られた女の子に、違う女の子と抱き合ってる現場を見られた。なんてめちゃくちゃ気まずい状況の凛音と少しでも距離を取りたくて、俺は北島さんの手を引いてその場を逃げ去っていた。
『幼稚園の頃からの幼馴染だよ。………………それ以上でも以下でも無い』
そんなことを、自分で言って起きながら、その言葉で自分が傷ついてる。
本当ならそういう関係からの脱却を目指していたけど、昨日の告白でそれは叶わなかった。
盛大に振られてしまった。
結局のところ。俺と凛音はただの幼馴染でしかないし、凛音もきっとそれ以上なんて望んでないんだ。
……それを俺が勝手に勘違いしてただけなんだ。
いいとこ、仲の良い友達。くらいの距離感でいるのがベスト。
恋人同士になって、キスしたりなんだりなんてのは…………望んでないんだ…………
なんてことを考えながら教室へ向かっていると、突然北島さんが俺の手を引いてきた。
あ、やべ……どさくさに紛れてこんな可愛い女の子の手を握ってた!!!!
今更だけど通報とかされない!!??
冷や汗が背中にびっしり流れてくる。
「桜井くん。さっきの告白の返事ですが、いつでもいいですよ?」
「…………え?」
ど、どういう事!?
……正直に言えば、ぶっちゃけありがたい。
十年間片思いしていた凛音に振られて、新しい恋を探そうとは思ってたけど、そんなすぐに気持ちなんか切り替えられない。
めちゃくちゃ可愛い北島さんが、ずっと俺のことを好きで、彼女にしてください。って言ってくれたのはすごく嬉しいし、光栄だけど、だからと言ってホイホイ彼女と付き合うほど軽い恋愛を凛音にしてきたつもりは無い……
そんな俺の手を引いて、腕を抱きしめる。
む、胸!!胸が当たってます!!
失礼だけど、凛音より余裕で大きいそれが俺の理性をガリガリ削ってくる。
そして、北島さんも恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしながら俺に言う。
「こ、これからいっぱいアプローチをかけて行きますので、覚悟してくださいね?」
あ、アプローチ!!??
こ、こういう事を日常的にやっていきますよ?って事ですか!!??
欲望に流されないように、理性を強くして生きて行こう……
高校生活の初日から、大変なことになってしまったと、俺は思った……
『一年二組』
そんなこんなでやって来た自分たちの教室。
教室の扉を開けると、やはり俺たちが一番乗りだった。
前の黒板には名前と席順が記載されていた。
「こうして教室に入ると、高校生になったんだな。という気持ちが高まりますね」
「うん。俺もそう思うかな」
そんな会話をしながら席順を確認すると、
『桜井霧都』・『北島永久』
隣同士の席になっていた。
……マジか。『さ』行と『か』行なので隣合う可能性はあるとは思ってたけどね。
北島さんでは無いけど、運命的なものを感じてしまう部分はある。
ちなみに凜音は『ま』行なので結構離れていた。
まぁ、十年間違うクラスだったので、同じクラスってだけで近くなったなぁとは思うけど。
「桜井くんと同じクラスになれただけでなく、席まで隣なんて……私は幸せ過ぎてどうかしてしまいそうです」
「あはは……俺も全く知らない人が隣だったりするよりは良いかな」
とりあえず、机の横にカバンをぶら下げ、俺と桜井さんは椅子に座る。
……やべぇ、思ったより近く感じる。
こんなこと言ったら変態丸出しだけど、なんかいい匂いがしてる気がする。
「お、思ったより近いですね」
「そ、そうだね……」
なんだよこれ、お見合い会場かよ。
「そ、そう言えばさ、北島さん!!」
「は、はい!!」
俺は空気を変えようと、声を上げる。
「中学校では何かしてたのかな?」
「あ、はい。本を読むのが好きなので、文芸部に入ってました。桜井くんは?」
「俺は野球部だったよ。こんなんでもエースで四番だったんだよ」
「え!?それってすごいですよね!!!!」
尊敬の眼差しで見てくる北島さん。
でも本当に申し訳ない。万年一回戦負けの野球部のエースで四番なんて、ギャグ漫画でしかないよ……
「いや、万年一回戦負けだったから大したことないよ……」
「いえ、それでもすごいです!!だからさっき抱きしめた時、すごくがっしり…………あ」
先程の出来事を思い出して顔を赤くする北島さん。
やべぇ、めちゃくちゃ可愛い。
「す、すみません……先程ははしたない真似を……」
「い、いや……俺も役得だなぁと思ってたから」
「はぅ……」
顔を真っ赤にして下を俯いてしまう北島さん。
「…………そ、その桜井くん」
「な、なにかな?」
少しだけ立ち直った彼女は俺に聞く。
「高校では野球部に入るんですか?」
うん。もしかしたら聞かれるかな?と思ってたかな。
「いや、入らないよ。俺の野球は中学までだよ」
「……え。どこかケガとかしたんですか?」
その言葉に、俺は苦笑いを浮かべる。
「……怖いんだ」
「……怖い?」
こんな情けない理由を話すのは本当にいやだけど、言っておこう。彼女にはしっかりと『俺のかっこ悪いところ』も知って貰いたい。そう思ったから。
「中学までは軟球って言ってね、ゴムボールでやるんだ。高校では硬球って言って、ぶっちゃけ石の球みたいなめちゃくちゃ硬いやつでやるんだ」
「……はい」
俺は息を吸って、吐き出す。
「試合で一度だけ。バッターの頭にデッドボールを当ててしまったことがある。もちろん、わざとじゃ無い。ストレートが指に引っかかって当てちゃったんだ」
「…………はい」
その時の光景は、今でも覚えてる。
ゴムボールだったから良かった。
当てた相手も「気にすんな」って笑ってくれてた。
そっから先の投球は覚えてない。
気が付いたら試合が終わってて、大量点差で負けていた。
それが俺の中学野球の最後の試合だった。
「その時俺は思ったんだ。もしこれが『硬球』だったら……あんな硬い球を頭に当てたら人なんかすぐに死んじまう……」
「…………桜井くんは、それが怖いんですね」
北島さんの言葉に俺は首を縦に振った。
「イップスなんて言うかっこいいもんじゃない。投げようと思えばいくらでも投げられる。それにうちの高校は去年、甲子園に行くような強豪野球部だ。俺ごときが投手なんか任されるはずなんか無い。……でも、やっぱり怖いんだ。だから、俺の野球は中学までで終わりにしようと思った」
そこまで話して、俺は笑った。
「かっこ悪いだろ?ごめんな。君が好きになった男は、こんなにも情けない男なんだよ」
その言葉に、北島さんは首を横に振った。
「かっこ悪いだなんて思いません」
「…………なんで?」
俺の問いに、北島さんは俺の目を見て言った。
「小学生のときに、私を虐めから助けてくれた、優しい桜井くんはあの時から何も変わっていません。とても優しい人のままです。相手を傷つけたくないと思う心は、かっこ悪いなんて言うものでは決してありません」
「…………そうか」
俺はそう言うと、ひとつ息を吐いた。
そして、少しだけ笑いながら言う。
「ありがとう、北島さん。少しだけ気持ちが晴れたよ」
「…………っ!!そ、それは良かったです」
どうしたのだろうか、一瞬様子が変だったけど……
「まぁでも高校ではアルバイトとかしたいなぁって思ってるし、新しいことをしてみたいと思ってるんだ」
だから、どの道野球をやるつもりは無いんだ。
「そうなんですね」
「……でも、ありがとう。北島さん」
俺は彼女にお礼を言う。
「野球から『逃げて』違うことをする。のと野球と『向き合って』違うことを選ぶ。のでは違うからね」
「それは良かったです。お役に立てて光栄です」
「……で、話は済んだか?」
「「……はい??」」
俺と北島さんはその声に顔を上げる。
俺と彼女の前には、初老の男性が立っていた。
先生……かな?
「君たち二人が話に夢中になっているから、入学式の案内が出来ないんだが?」
「「えぇ!!??」」
俺たち二人は周りを見渡す。
もう既に教室には生徒が座っていた。
凛音は……冷めた目でこっちを見てる。
「仲が良いのは結構だが、ほどほどにな?」
ニヤリと笑う先生に、俺と北島さんは頭を下げながら、
「「すみません。気を付けます」」
と、言うのだった。
前の日に告白して振られた女の子に、違う女の子と抱き合ってる現場を見られた。なんてめちゃくちゃ気まずい状況の凛音と少しでも距離を取りたくて、俺は北島さんの手を引いてその場を逃げ去っていた。
『幼稚園の頃からの幼馴染だよ。………………それ以上でも以下でも無い』
そんなことを、自分で言って起きながら、その言葉で自分が傷ついてる。
本当ならそういう関係からの脱却を目指していたけど、昨日の告白でそれは叶わなかった。
盛大に振られてしまった。
結局のところ。俺と凛音はただの幼馴染でしかないし、凛音もきっとそれ以上なんて望んでないんだ。
……それを俺が勝手に勘違いしてただけなんだ。
いいとこ、仲の良い友達。くらいの距離感でいるのがベスト。
恋人同士になって、キスしたりなんだりなんてのは…………望んでないんだ…………
なんてことを考えながら教室へ向かっていると、突然北島さんが俺の手を引いてきた。
あ、やべ……どさくさに紛れてこんな可愛い女の子の手を握ってた!!!!
今更だけど通報とかされない!!??
冷や汗が背中にびっしり流れてくる。
「桜井くん。さっきの告白の返事ですが、いつでもいいですよ?」
「…………え?」
ど、どういう事!?
……正直に言えば、ぶっちゃけありがたい。
十年間片思いしていた凛音に振られて、新しい恋を探そうとは思ってたけど、そんなすぐに気持ちなんか切り替えられない。
めちゃくちゃ可愛い北島さんが、ずっと俺のことを好きで、彼女にしてください。って言ってくれたのはすごく嬉しいし、光栄だけど、だからと言ってホイホイ彼女と付き合うほど軽い恋愛を凛音にしてきたつもりは無い……
そんな俺の手を引いて、腕を抱きしめる。
む、胸!!胸が当たってます!!
失礼だけど、凛音より余裕で大きいそれが俺の理性をガリガリ削ってくる。
そして、北島さんも恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしながら俺に言う。
「こ、これからいっぱいアプローチをかけて行きますので、覚悟してくださいね?」
あ、アプローチ!!??
こ、こういう事を日常的にやっていきますよ?って事ですか!!??
欲望に流されないように、理性を強くして生きて行こう……
高校生活の初日から、大変なことになってしまったと、俺は思った……
『一年二組』
そんなこんなでやって来た自分たちの教室。
教室の扉を開けると、やはり俺たちが一番乗りだった。
前の黒板には名前と席順が記載されていた。
「こうして教室に入ると、高校生になったんだな。という気持ちが高まりますね」
「うん。俺もそう思うかな」
そんな会話をしながら席順を確認すると、
『桜井霧都』・『北島永久』
隣同士の席になっていた。
……マジか。『さ』行と『か』行なので隣合う可能性はあるとは思ってたけどね。
北島さんでは無いけど、運命的なものを感じてしまう部分はある。
ちなみに凜音は『ま』行なので結構離れていた。
まぁ、十年間違うクラスだったので、同じクラスってだけで近くなったなぁとは思うけど。
「桜井くんと同じクラスになれただけでなく、席まで隣なんて……私は幸せ過ぎてどうかしてしまいそうです」
「あはは……俺も全く知らない人が隣だったりするよりは良いかな」
とりあえず、机の横にカバンをぶら下げ、俺と桜井さんは椅子に座る。
……やべぇ、思ったより近く感じる。
こんなこと言ったら変態丸出しだけど、なんかいい匂いがしてる気がする。
「お、思ったより近いですね」
「そ、そうだね……」
なんだよこれ、お見合い会場かよ。
「そ、そう言えばさ、北島さん!!」
「は、はい!!」
俺は空気を変えようと、声を上げる。
「中学校では何かしてたのかな?」
「あ、はい。本を読むのが好きなので、文芸部に入ってました。桜井くんは?」
「俺は野球部だったよ。こんなんでもエースで四番だったんだよ」
「え!?それってすごいですよね!!!!」
尊敬の眼差しで見てくる北島さん。
でも本当に申し訳ない。万年一回戦負けの野球部のエースで四番なんて、ギャグ漫画でしかないよ……
「いや、万年一回戦負けだったから大したことないよ……」
「いえ、それでもすごいです!!だからさっき抱きしめた時、すごくがっしり…………あ」
先程の出来事を思い出して顔を赤くする北島さん。
やべぇ、めちゃくちゃ可愛い。
「す、すみません……先程ははしたない真似を……」
「い、いや……俺も役得だなぁと思ってたから」
「はぅ……」
顔を真っ赤にして下を俯いてしまう北島さん。
「…………そ、その桜井くん」
「な、なにかな?」
少しだけ立ち直った彼女は俺に聞く。
「高校では野球部に入るんですか?」
うん。もしかしたら聞かれるかな?と思ってたかな。
「いや、入らないよ。俺の野球は中学までだよ」
「……え。どこかケガとかしたんですか?」
その言葉に、俺は苦笑いを浮かべる。
「……怖いんだ」
「……怖い?」
こんな情けない理由を話すのは本当にいやだけど、言っておこう。彼女にはしっかりと『俺のかっこ悪いところ』も知って貰いたい。そう思ったから。
「中学までは軟球って言ってね、ゴムボールでやるんだ。高校では硬球って言って、ぶっちゃけ石の球みたいなめちゃくちゃ硬いやつでやるんだ」
「……はい」
俺は息を吸って、吐き出す。
「試合で一度だけ。バッターの頭にデッドボールを当ててしまったことがある。もちろん、わざとじゃ無い。ストレートが指に引っかかって当てちゃったんだ」
「…………はい」
その時の光景は、今でも覚えてる。
ゴムボールだったから良かった。
当てた相手も「気にすんな」って笑ってくれてた。
そっから先の投球は覚えてない。
気が付いたら試合が終わってて、大量点差で負けていた。
それが俺の中学野球の最後の試合だった。
「その時俺は思ったんだ。もしこれが『硬球』だったら……あんな硬い球を頭に当てたら人なんかすぐに死んじまう……」
「…………桜井くんは、それが怖いんですね」
北島さんの言葉に俺は首を縦に振った。
「イップスなんて言うかっこいいもんじゃない。投げようと思えばいくらでも投げられる。それにうちの高校は去年、甲子園に行くような強豪野球部だ。俺ごときが投手なんか任されるはずなんか無い。……でも、やっぱり怖いんだ。だから、俺の野球は中学までで終わりにしようと思った」
そこまで話して、俺は笑った。
「かっこ悪いだろ?ごめんな。君が好きになった男は、こんなにも情けない男なんだよ」
その言葉に、北島さんは首を横に振った。
「かっこ悪いだなんて思いません」
「…………なんで?」
俺の問いに、北島さんは俺の目を見て言った。
「小学生のときに、私を虐めから助けてくれた、優しい桜井くんはあの時から何も変わっていません。とても優しい人のままです。相手を傷つけたくないと思う心は、かっこ悪いなんて言うものでは決してありません」
「…………そうか」
俺はそう言うと、ひとつ息を吐いた。
そして、少しだけ笑いながら言う。
「ありがとう、北島さん。少しだけ気持ちが晴れたよ」
「…………っ!!そ、それは良かったです」
どうしたのだろうか、一瞬様子が変だったけど……
「まぁでも高校ではアルバイトとかしたいなぁって思ってるし、新しいことをしてみたいと思ってるんだ」
だから、どの道野球をやるつもりは無いんだ。
「そうなんですね」
「……でも、ありがとう。北島さん」
俺は彼女にお礼を言う。
「野球から『逃げて』違うことをする。のと野球と『向き合って』違うことを選ぶ。のでは違うからね」
「それは良かったです。お役に立てて光栄です」
「……で、話は済んだか?」
「「……はい??」」
俺と北島さんはその声に顔を上げる。
俺と彼女の前には、初老の男性が立っていた。
先生……かな?
「君たち二人が話に夢中になっているから、入学式の案内が出来ないんだが?」
「「えぇ!!??」」
俺たち二人は周りを見渡す。
もう既に教室には生徒が座っていた。
凛音は……冷めた目でこっちを見てる。
「仲が良いのは結構だが、ほどほどにな?」
ニヤリと笑う先生に、俺と北島さんは頭を下げながら、
「「すみません。気を付けます」」
と、言うのだった。
31
お気に入りに追加
186
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜
まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。
ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。
父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。
それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。
両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。
そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。
そんなお話。
☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。
☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。
☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。
楽しんでいただけると幸いです。


転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる