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幕間2

ある魔王の回想録【2】

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 その戦闘は、苛烈を極めた。
 個の能力では圧倒的に向こうが上。それが故に魔王軍は多対一の状況を作り出し続けなければならない。だが、敵は竜である。空を縦横無尽に、音をも超えかねない速度で飛行する。そんな相手から戦場の支配権を奪うのは至難という他ない。魔物達は防衛側であるという地の利を生かし、どうにか竜の動きに食らいついた。
 だが上手く複数で囲えたとしても、それで倒せるのかといえば答えはNoだ。竜はその鉤爪の一振りだけで、幾匹もの魔物の身体を引き裂けるのだから。さらには竜の息ブレスで広範囲を殲滅することもできる。一瞬でも気を抜けばあっという間に戦況はあちらへと傾いてしまう。
 姿形も違う魔物達は一致団結し、決死の戦いを繰り広げる。

 その一方で魔王は、部下達より遥かに苦しい状況に追い込まれていた。
 ――老竜との決戦である。

(魔王の全力をもってして、互角に届かないのか!?)

 全長は50mに届く。竜というより、“怪獣”と表現したくなる規模の生物。鱗はさらに分厚く、生半可な攻撃は通じない――否、魔王渾身の一撃をもってしても、貫くことは不可能。さらにその巨体をもってして、なお他の竜同様に空を自在に舞い、こちらへ肉薄してくる。

「く、そっ!!」

 そんなモノと1対1での殺し合い。あらゆる魔物の頂点に立ち、己単体で人類を蹂躙できる程の力を持つ青年ですら、一瞬一瞬が命懸けであった。
 いや、彼が魔王だからこそ、老竜に一人で立ち向かう等という暴挙が許されるのだ。一騎当千の英雄であろうと、この竜の前に立てばただの餌袋と化す。

(そうは言ったところで、まともな勝負になっていないがな……!)

 自嘲しながらも、魔力を纏わせた大剣を振るう。鋼鉄すら易々と切り裂く刃は、しかし竜の皮膚になんら痛打を与えられない。

極大火炎呪文フォルイーグニス!!」

 魔法により天にも届く程の火柱を生み出す。竜は莫大な炎の奔流に飲み込まれるが――全く意に介さず・・・・・、こちらへと向かってきた。

(足止めにすらならない!)

 振り下ろされる鉤爪をギリギリで回避。直撃すれば己の強靭な――少なくとも、他の魔物に比べれば――肉体ですら、容易に裂かれることだろう。

「……せめて部下達がいれば」

 小さく臍を噛む。
 直接戦うことは無理でも、魔王への支援や竜への攪乱など、連携によって勝機が見えるかもしれない。
 だがそれは無理だ。彼等は彼等で、他の竜への対処で精一杯である。とてもではないが、こちらにまわせる余力などない。

(僕だけでなんとかしなければならない……!)

 しかしこんな化け物を、どう倒せと言うのか。目や口などといった“装甲の薄い部分”であれば攻撃は通るだろうが、言うは易し行うはし難し。こう思考している間にも、目の前の老竜は致命の一撃クリティカルヒットを繰り出しているのだ。

「――と、考えている傍から!!」

 飛行魔法を使い、全速力でその場を離脱。数秒前まで自分が居た場所を――周辺数十mを巻き込みつつ――豪炎が吹き散らした。地面が溶け・・、マグマへと変貌する。言うまでも無く、竜の息ブレスによるものだ。

「さっきの意趣返しのつもりか?」

 だとしたら効果は抜群だ。自分が操ったよりも数段上の火炎を見せつかられ、魔王としての矜持は随分と傷ついた。

(――負ける)

 だからという訳でも無いが、頭に“自分の敗北した光景”がよぎる。このまま行けば、遠くない未来実現することだろう。そして魔王は、ここから逆転できる起死回生の策を持っていない。

(せめて、人間達だけでも逃がせないものか……?)

 幸い、竜達の注意は魔王軍に向けられている。上手くすれば、彼等を逃亡させることができるかもしれない。魔王の庇護から離れた人々が、竜が多数徘徊するこの世界で生きていけるとは到底思えないにしても。

(どちらにせよ、もう人類はおしまいだ)

 魔王ですら竜に抗えない以上、人間に対抗手段は存在しない。彼らはこのまま、竜の餌として食い尽くされる運命なのだろう。

(それでも――今ここで諦めていい理由にはならない)

 少なくともここを離脱することができれば、僅かなりとも生き延びられるだろう。ならば、そこに心血を注ぐべきだ。その後のことは――彼等次第か。

「……行くぞ」

 覚悟を決めた。命を賭して、城に残る人々が逃げる時間を稼ぐ。
 愛用の片手半剣バスタードソードを両手で強く握り、圧倒的暴力を撒き続ける“敵”を睨んだ――その時。



 ――雷槌イカヅチを廻す。光を降臨オロす。虚空ソラを斬り裂く。



 聞き慣れぬ“呪文”が耳に届いた。
 次いで、強烈な閃光が老竜を貫く。
 耳をつんざく爆音が大地に轟き――

『オォオオオオオオっ!!?』

 ――初めて老竜が狼狽えた・・・・僅かではあるが・・・・・・・、その鱗に傷が走っている。

(誰だ!? 何だ!?)

 何者がやったのかはおろか、その方法にすら心当たりが無かった。だが、その疑問の一部はすぐに解決する。戦場の端――ここから数百メートルは離れた崖の上に、一人の“少年”が立っていた。その周りには、巨大な光のが浮かんでいる。先程の一撃は、アレなのだろう。

(あんな子供が、あの攻撃を!? 魔法――ではないな。まさか、魔術だと言うのか!?)

 本来魔法への適性が無い・・・・・・・・・者が、“魔法の真似事”をするために開発された技術。とてもではないが、竜に通じるような威力を繰り出せるものではない。しかし、人の扱う術の中で、今の技に最も似通っているのは魔術なのは確かなのだ。
 ――と、そんな思考を巡らしていると、

「うおっ!?」

 思わず驚きの声を漏らしてしまう。“少年”を取り巻く“光輪”から、続けざまに光線が射出されたのだ。狙いは、この場に居る数多の竜達。

「お、おおお――!!?」

 今度は感嘆の叫び。屈強を誇る竜が、少年の“光”によって次々と落ちていく。戦場の優勢があっという間に書き換えられていった。

『――――っ!!!』

 だが、それを良しとしない者がいる。あの竜達を率いる老竜エルダーだ。奴は標的を魔王自分からあの“少年”へと変更すると、灼熱のブレスを吐き出した。

「いけない!!」

 咄嗟に飛び出る。ひょっとしたら、あの“少年”はこの豪炎をも防ぐ手段を持っているのかもしれない。だが、ここで万に一つも彼を失えば勝機は完全に途絶える――魔王はそう直感した。

極大結界呪文フォルデフェンシ!!」

 ありったけの魔力を込めて、防壁を創り出す。しかし結界越しにも熱気が伝わり肌をチリチリと焦がす。とてつもない“圧”が身体を圧迫する。
 そもそも老竜との真っ向勝負など、分が悪いにも程があるのだが――

「ぬぁあああああああああっ!!!!」

 ――足りない分は、気合いで補う。
 実時間では数秒、体感にして数十分。老竜から放たれた熱塊を、彼はどうにか耐え抜いた。見れば、衣服のあちこちが炭化している。
 だが問題ない。“少年”は守り抜けた。後ろを見るまでも無く、例の“光”が老竜を牽制するように――魔王を守るように――射出されていく。

<魔王軍全軍に告ぐ――>

 思念会話テレパシーで、魔物達へと一つの命令を伝える。

<――あの少年を援護しろ!!>

 その指示に従い、魔王軍は一斉に反撃を開始した。






 ……どれだけ、戦っただろうか?
 気が遠くなる程の時間だった気もするし、実は数分の出来事だったのかもしれない。
 そんな夢うつつな気分を、大きな“歓声”が打ち消した。

「勝った、のか?」

 目の前には、横たわる巨大な竜の姿。もう、微動だに動かない。完全に生命活動を停止している。
 周囲には、もろ手を挙げて(元々手の無い種族もいたが)喜ぶ魔物達の姿。

 倒したのだ。
 あの怪物を相手に、魔王軍は勝利を収めたのである。
 代わりに身体は傷だらけ、装備もボロボロと、とても魔王とは呼べない姿へと成り果てたが――まあ、些細な代償だ。

「――さて」

 痛みを堪え、足を引きずりながら例の“少年”の下へ向かう。
 彼は彼で、とても無事とは言えない状況だった。前線を張っていた分こちらの方が幾分酷いが、少年も怪我を負っていない箇所を探す方が難しいという有様。ついでに言うと、地面を転がりまわったのか全身泥だらけだった。
 向こうも気付いたらしく、顔をこちらに向けてくる。その視線を受け止め、魔王は軽く頭を下げた。

「……初めまして」

「初めまして」

 “少年”も小さく会釈する。なんともぎこちない挨拶だと自分でも思うが、素性が分からないのだから仕方ない。
 故に、自己紹介。

「知っているかもしれないが、僕は魔王だ。魔王テトラと呼ばれている。
 ……君は?」

 その質問に“少年”は一拍程度間を置いてから、

「私はアスヴェル・ウィンシュタット――勇者だ」

「だろうね」

 納得のいく回答だった。彼が勇者で無くて誰が勇者だと言うのか。
 互いに名乗り終わった後、どちらともなく2人は笑顔を浮かべる。先に手を差し出したのは――確か、自分だった筈だ。手を握り合った時、年齢に見合わずがっしりとした感触だったのを覚えている。

 勇者と魔王。
 本来であれば殺し合う運命の両者は――共に戦うことを誓ったのだ。





 その日から、人類の反抗は始まった。

「よし魔王、出撃だ!」

 勇者と魔王に率いられた人魔連合は、竜に対し果敢に戦いを挑み――

「休んでいる暇はないぞ、出撃だ!」

 次々と竜を倒し――

「朝食は食べ終えたな!? 出撃だ!」

 竜を倒して、ですね――

「何!? 脚が千切れた!? 脚が無くなったら痛くて喋れるわけないだろう、出撃だ!」

 あの――?

「何を休んでいる! 気絶している暇があったら出撃だ!」

 無茶な――!?

「首だけになっても生きていられるとは便利な身体だな! 出撃だ!」

 無理――!!






「――ああああああああっ!!!?」

 そして、魔王は跳び起きた。寝起きだというのに一瞬にして覚醒する。

「ゆ、夢か……」

 懐かしい――そして恐ろしい夢だった。勇者と共同戦線を張るまでは良かったが、彼の戦争狂ウォーモンガーっぷりは魔王の予想を超えていた。
 冷や汗を拭いながら、魔王は勇者について思いを馳せる。

「……アスヴェル、怒ってるかな。怒ってるよな。根に持ってるよなー」

 ラグセレス大陸における最後の戦いを思い返し、身を抱えて震えだす。
 ちなみにだが、勇者は竜達との激戦の末、老竜エルダーを単独で撃破するまでの強さへ至っている。要するに怪物を超える怪物。とても人類とは思えない強者。

「うううう……こ、怖いよぉ」

 そんな相手の怒りを一身に受けることを考え――魔王はその恐怖に震えるのだった。








◆勇者一口メモ
 さも人類が衰退した世界かのように語られているが、単に魔王が住んでた周辺がああだっただけである。
 別の地方では普通に人は暮らしているし、ちゃんと街とか村とかある。
 そもそも、魔王城の周辺に人が住み着く訳が無いって。








【おまけ】
 各成長度合いにおける竜の危険度。

幼竜インファント
 体長2~5m程。
 まだ竜になって日が浅く、戦闘力もそれほど高くはない。
 専用の訓練は必要だが、携帯火器を持った兵士なら制圧は可能。
 ロケットランチャーをぶっ放してやれ!
 剣で挑むのは無茶だから止めておこう。

成竜レッサー
 体長10~20m程。
 一皮むけた大人の竜。
 戦闘力は幼竜から飛躍的に向上しており、小火器では傷付けることは叶わないだろう。
 重火器を使えば歩兵でも対処できなくはないが、確実を期すならば戦車や戦闘ヘリ、戦闘機を用意したい。
 剣で挑むとか馬鹿を言っちゃいけない。

老竜エルダー
 体長50m前後。
 竜というより怪獣。
 近代都市を瞬く間に壊滅させる程の戦闘力を誇る。
 戦略兵器の使用に踏み切らなければ、人類の勝利は危うい。
 剣で挑むのは無謀に過ぎる――のだが、どこぞの“聖女に付き添う将軍様”はこのクラスのベルトルを素手で絞め殺したりしている。
 まあ、それは例外中の例外な上に別のお話作品である。

古竜エンシェント
 体長100m以上。
 人類不可侵領域。
 人がどう足掻いたところで対処は不可能。
 事実、アスヴェルも先の戦いでこのクラスの竜には最後までかすり傷一つ付けられなかった。
 対抗するには、より高次の存在の協力が不可欠である。
 要するにウル●ラマン案件。
 剣で挑む? ああ、ナイトビー●ブレードとかオーブ●リバーのことね?


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