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登場人物紹介(挿絵有り)

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※本編のネタバレを含みます。ご注意ください。


◆アスヴェル・ウィンシュタット
 魔王の転送魔法により、現代(?)日本で大人気のVRMMORPG“Divine Cradle”の世界に飛ばされてしまった異世界勇者。ちょっとした手違いで人間辞めて情報生命体になってしまったため、ゲームの中でしか活動できない。現在は色々あって反政府組織に身を置き、来るべき政府との決戦に備えている。
 マジックユーザータイプであり身体能力ステータスは低いが、それを高度な戦闘技術と鋼の精神力で補い戦う。
 番外編Rだけ読むとヒロインにどこかれ構わずセクハラする変態にように見えるかもしれないが、あくまで番外編故の描写であり、本編での彼は至極真面目である。
 人の善性をこよなく愛し、それを守るためならば命をも投げ出す根っからの英雄ヒーロー気質。但し、尊ぶのはあくまで“善性”であり“人命”ではなく、ついでに“人の善性”を信じている訳でもない・・・・・――彼は寧ろ性悪説信者である――ので、何気にダークヒーローとしての素養が高い。取り扱いは要注意。

 本人コメント「時は来た。それだけだ」


稲垣悠いながきはるか

 アスヴェルが“Divine Cradle”で出遭った少女。
 ゲーム内でそこそこ有名な高Lvプレイヤーであるが、実は東京の最高権力者である司政官の娘。立場上メディアへの露出も多く、誰に対しても礼儀正しい上に見目も良いためアイドル的な人気まで博している。備考として、スタイルも抜群。
 アスヴェルにベタ惚れしており、ゲームの内外で甲斐甲斐しく尽くす。現在は親への反発心もあって彼同様に反政府組織に身を寄せている。ただ、自分がこれからどう振る舞うべきかについては悩み中。

 本人コメント「稲垣悠、1●歳です。NTRはNGでスカトロも無理ですが、それ以外ならOKです! ……あ、飲尿くらいならいけるかも」

四辻旺真よつじおうま(魔王テトラ)
 かつて、異世界において魔王であった男。
 魔王という立場からは考えられない程のお人好しであり――本人は色々詭弁を弄しているものの――異世界では人々を竜から守るため、アスヴェルと共に命懸けの戦いに身を投じていた。最終的にその莫大な功績から逆に孤立してしまったアスヴェルを救うため、新天地である現代日本へ自身と共に転移させた……のだが、手違いでアスヴェルは“Divine Cradle”のゲーム内へ送ってしまう。
 現在はまたもそのお人好し属性を発揮し、政府に苦しめられる東京の民衆を助けようとレジスタンスを組織しそのリーダーとして活躍している。ついでに、騒乱時に発生した孤児の世話もしており、湊音との親子関係はその際にできたもの。徹頭徹尾、人間のためにしか行動していない魔王である。
 ちなみに作中で誰も突っ込んでいないが、2人きりで逃避行(本人未承認)に繰り出そうとする辺り、アスヴェルに対してかなりヤバい感情を秘めてもいる。果たしてその歪んだ思いが成就する日は来るのか!?

 本人コメント「BLタグはどうしたぁ!?」


四辻湊音よつじみなと

 アスヴェルが“Divine Cradle”に来て最初に出会った人物。彼的にどストライクな容姿だったため、一目惚れされる。
 ゲーム内では中堅Lvのプレイヤーだが、プレイスキルがズバ抜けて高いため上位ランカーとも張り合える。その割に、“デスゲーム”中は対して役に立たなかったが。
 アスヴェルに好意を寄せられているだけあり、顔立ちが整っていることは否めない。スタイルもまあそれなり以上。ただその性格には女らしさが欠片も無く、ガサツの一言である。
 正直こんな女をヒロイン据えるのは如何なものか。暴力ツンデレ女は最近の流行ではない筈。わた悠さんの方が余程適任だと思うのだがそこんとこどうよ?
 現在は諸事情で“Divine Cradle”からログアウトできなくなっており、囚われのお姫様風なムーブでヒロインポイントを稼いでいる。他にもレジスタンスのリーダーの娘だったりと、抑えるべきポイントは抑えているかもしれない。

 本人コメント「オレに対して悪意が無いか?」


◆メイドさん

 稲垣悠専属の侍女にして知的なクール&ビューティ。とてつもなく美しいお姉さん。本編を読んだ方は承知の通り、この物語最大のキーパーソン元凶である。
 “運営”との決戦時、並み居る警備達を次々と仕留める活躍はこの作品の見どころの一つ。彼女が居なければアスヴェルの勝利は無かったといっても過言ではない。

 本人コメント「パンチラはサービスでございます。これ以上の痴態をお望みでしたら――分かっていますね? お気に入り登録をどうぞ♪」


◆オーバーロード
 敵。東京を支配してる悪い宇宙人。
 当面の間、Rへの出演予定はないが、“負けたらエロ要因”の法則によりきっとその内来る。






●おまけ:アスヴェルのステータス

 Str:日本人離れした大きさを持ち、それでいて固い。どんな穴でも突き破れる。
 Vit:抜かずの三発もイケる。
 Dex:しなやかな腰使いによる高速ピストン。
 Int:新たなプレイへの模索に余念がない。
 Pow:孕ませること間違いなしの元気な精子。
 Luc:その気になればラッキースケベもお手の物。


<英雄宣告>
 対象:- 距離:- 代償:人間性
 脇役NPC主役PCにする個人特性ユニークボーナス。俗にいうチートスキルの類。
 アスヴェルの根幹を為す個人特性パーソナルボーナスであり、彼の人格形成から行動原理にまで影響を与えている。

 より“ゲーム的に”効果を記述するならば、対象の英雄的行動(ここでは利他的行動――他人を慮った行動を指す)採択率が向上し、さらにその行動の成功確率も飛躍的に上昇させる能力。抵抗はIntやPowではなく対象の悪性アライメントが基準。
 成功確率の上昇は様々な形で現れる。それは例えば“極限の集中力”であったり、“潜在能力の覚醒”であったり、“運命の後押し”であったり、“仲間との絆”だったりする。
 上手く使用すれば様々な局面を打破しうる強力な特性だが、アスヴェルは主に2つの理由から滅多なことでは使おうとしない。

 一つは、“望む結果が得られるとは限らない”、ということである。あくまで英雄的行動を促進させるだけであり、必ずしも対象がアスヴェルの味方になる訳ではない。場合によっては敵に回ることすらある。確実に成果を出すためには対象の思考傾向や対象を取り巻く環境を把握しておく必要があり、はっきり言って面倒なことこの上ない。また、対象の性能ステータスを向上させる訳ではないので、この特性の効果を受けたからと言っても負けるときはしっかり負ける。現実は非常である。

 もう一つは、この能力を使うことが“人の善性を否定することに繋がる”からである。一度ひとたび効果を発現させれば、その後対象がいかなる善行を働いたとしても、それはこの特性のおかげ、ということになってしまう。逆説的に、対象は“<英雄宣告>の力が無ければ善性を発揮できない人物>という烙印が押されてしまう――少なくとも、アスヴェルはそう考えている。人の持つ善性こそを至高とする彼にとって、その結論は容易には受け入れ難い代物なのである。
 本編中、“運営”との戦いでアスヴェルはこの特性を使用したが、つまりあの時アスヴェルはそれ程に追い詰められていたのだ。

 なお、この特性の効果はアスヴェルに対して常に発生パッシブしており、彼が“自身の善性”に対して価値を見出していないのはそのためである。



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