純情魔王の寝取られ勇者観察日記 ~間男死すべし、慈悲は無い~

ぐうたら怪人Z

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最終話 そして伝説へ?

中編

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 そして次の日。

「おはようございます、ワックさん」

「おお、セリナに――セリムじゃないか!
 なんだ、帰ってきたとは聞いていたけど、態々顔を出しにきてくれたのかい?」

「――――」

 2人は近所の道具屋を訪れている。
 田舎の店らしく、お世辞にも大きい店舗とは言えない。
 そんな道具屋の親父は、満面の笑みで彼らを迎えた。

「悪いねぇ、昨日は赤ちゃんの世話で歓迎パーティーに顔を出せなくて。
 挨拶はしようと思ってたんだけどねぇ」

「―――?」

 言う通り、ワックは赤ん坊を抱きながら接客している。

「うん、つい先月にね、産まれたんだ。
 夜泣きとか酷くて大変だけど、可愛いらしい子だよ。
 もうずっとつきっきりさ」

「仕事そっちのけで子育てしてますもんね。
 欲しいものがあったのに買えなかったって怒ってましたよ、近所のおばさん達」

「えー!?
 そんなことあったんだ。
 うわぁ、気づかなかったぁ……」

「あはは、冗談です。
 いえ、おばさん達が買えなかったのは事実ですけど、怒ってはいませんでしたよ」

「そ、そう?
 はは、それなら良かった」

「――――」

 3人が笑い合う。

「――――」

「うん、こんな可愛いなら、子煩悩にもなっちゃうよね?
 流石セリム、よく分かってる」

「適当にお世辞言っちゃダメよ、セリム?」

「――――」

「いやいや、そこは否定してよ!
 そうだ、セリムも抱いてみな?
 この子の可愛さがよく分かるから!!」

「―――!」

 自分の子供を渡そうとしてくるワックに、セリムは慌てて拒もうとする。

「あら、セリム。
 赤ちゃんを抱きたくないの?」

「――――」

「やったことないからって?
 大丈夫よ、教えた上げるから」

「ほらほら、持ってごらん、セリム」

 2人のレクチャーのもと、ぎこちなく赤ん坊を抱きあげる勇者。

「――――」

「おや、この子笑ってるよ。
 初めて会うのに、もうセリムに懐いちゃったかな?」

 緊張する勇者をよそに、赤ん坊はきゃっきゃと笑っている。
 その笑顔を見て、セリムも満更でもなさそうだ。

「……あ、そうそう、セリムに渡したい物があったんだった。
 まあ、ちょっとしたアイテムの詰め合わせなんだけどね。
 すまないんだけど、少しその子を見ていてくれないか?」

「――――」

「はは、気にしないでくれよ。
 僕からの気持ちだからね。
 ……ただ、少し嵩張るものなんで、セリナ、ちょっと手伝ってくれないかな?」

「はい、分かりました。
 セリム、少し待っててね。
 赤ちゃん、泣かしちゃダメよ?」

「――――」

 セリムが頷くのを見ると、2人は店の奥へと向かった。

「――――」

 勇者はというと、慣れないながらも赤ん坊をあやし始める。
 といっても、軽くゆらしたり笑顔で話しかけたりする程度だが。

『むう、なかなか筋がいいですね、勇者』

 そうなのか?

『ええ、あの手つき……一朝一夕でできるものではありませんよ。
 流石は勇者といったところか』

 へぇ。

『私は習得するのに百年はかかりました』

 それはかかりすぎだろう!!
 大丈夫なのかお前の家庭!?

『家庭のことは――聞かないで下さい』

 あ、うん。

「――――」

 セリムは少しずつ赤ん坊に慣れてきたようだ。
 奴の顔から緊張が少しずつ消えていく。

『……魔王様』

 ん、どうしたのだ、側近のよ。

『セリナ達、遅くないですか?
 ただアイテムを持ってくるだけにしては』

 そうか?
 そんなに時間も経ってないと思うが。
 色々な道具を詰めている最中なんじゃないか?

『勇者へ渡そうと予め用意してるもんじゃないですかね、こういうのは』

 ……言われてみればそうだな。
 少し確認してみるか。
 いや、セリナを“疑っている”わけでもないのだが。

『ええ、私も彼女を“疑う”わけじゃないのです。
 ただ、念のため』

 念のため、な。
 遠見の水晶を操作して、店の奥を映し出してみよう。



 ……と、出てきた出てきた。
 うん、奥の方は倉庫のようになっていたか。
 セリナが棚からアイテムを取って、袋に入れているな。
 特に問題は――あ。

「……はぁっ……ん、んんっ……あぅぅ……」

 ――問題ありまくりであった。
 今、セリナの後ろにワックが居るのだが――奴は後ろから彼女のスカートを捲り、その中へ顔を突っ込んでいた。

「……あっ……あ、あんっ……もう、止めて下さい……んぅっ……」

 セリナのショーツは既に脱がされ、綺麗な生尻が露わとなっている。
 そして道具屋の親父は、露出している彼女の女性器をぺろぺろと舐めていたのだ。

「……どうしたの、手が止まっているよ、セリナ」

「あ、うぅぅ……こんなことしてたら、セリムに怪しまれ……あっ」

「そんなこと言って――君のここからは愛液がどんどん流れてくるよ?
 身体は正直だねぇ」

 会話を挟みつつも、セリナの股間を舐め続けるワック。
 ……こ、こいつ、赤ん坊を持つ身だというのに、他の女に手を出しているのか!?
 しかも、すぐそこの店先には勇者と自分の子供がいるというのに!!
 セリナもセリナだ、何故拒まぬ!?
 呑気に尻突き出してる場合じゃないだろう!!

「――ぷはぁ、やっぱりセリナの淫液は美味しいなぁ。
 舐めれば舐める程、湧いてでてくるしねぇ」

「ああ、あ、あぁあ……言わないで下さい、そんなこと……ん、あぁああっ」

「まだまだこうしていたいけど、セリムを待たせているからねぇ。
 そろそろ終わらせてあげよう」

「ん、んんっ……そうして下さ――」

 彼女が言葉を言い終わるよりも前に、ワックはセリナのクリトリスを噛んだ。

「――あ、あぁあああああっ!!」

 その途端、大きな嬌声を上げるセリナ。
 ワックは構わず、陰核をカリカリと噛み続ける。

「いっ! あっ! ああっ!
 イクっ! イっちゃう!! あぁぁあああああっ!!!」

 身体を仰け反らせ、セリナは絶頂を迎えた。



「待たせちゃったね、セリム。
 はいこれ、プレゼント。
 近く魔王を倒す勇者の役に立つかは怪しいんだけどね」

「――――」

 倉庫から帰ってきたワックに渡された袋をのぞき込むセリム。
 そこには、かなり高価な治癒薬が数多く入っていた。

「―――!」

「はは、喜んで貰えて嬉しいよ。
 今日は一日、村に滞在するんだろう?
 皆、君に会いたがっていたから、挨拶してやってくれるとありがたい。
 僕みたいに、昨日のパーティーに出れなかった人も多いからね」

「――――」

 ワックの言葉に、首を縦に振る勇者。

「……そ、それじゃ、セリム、次に行きましょう」

「―――?」

「ん、んん、私?
 別になんともないわよ?」

 セリナは微妙に足をもじもじとしている。
 先程の絶頂がまだ余韻を残しているのか。

「……ではワックさん、私達はこれで」

「うん、“またね”、セリナ」

「!!……は、はい」

 ワックの意味深なイントネーションに、びくっと身体を反応させるセリナ。

「セリムも、魔王討伐が終わったら武勇伝を聞かせておくれ」

「―――」

 道具屋の親父にそう言われ、勇者は力強く頷いた。

『……魔王様』

 うむ、この男は抹殺リストに追加だな。

『はい』



 村を歩いているセリムとセリナ。
 そこへ、村の子供達がわらわらと走り寄ってきた。

「うわぁ、本当にセリムだっ!」

「セリム兄ちゃんだっ!!」

「本当に帰って来てたんだっ!」

「勇者だ、本物の勇者だ!!」

「――――!?」

 あっという間に子供達に群がられる勇者。
 彼らは一斉にセリムへと話しかける。

「ねえねえ、魔王ってもう倒したの?」

「ばかだな、セリムはこれから魔王を倒すんだよ」

「ずっと旅してたんでしょ、村の外ってどんなだった?」

「魔物とかズバズバ斬って倒してたの?」

「お宝とか手に入れた?
 すっごいアイテム!!」

「――――!!?」

 これだけの人数と一度に会話することなどできず、勇者はあたふたしている。

「ちょっと、皆!?
 セリムが困っちゃってるでしょ!!
 お話は一人ずつしなさい!!」

 見かねて、セリナが割ってはいる。



 ―――そんなこんなで。

「はーい、セリム、しつもーん」

「――――?」

「そのドラゴンはぁ、どうやって倒したのー?」

 村の広場を利用して、勇者への質問大会が急遽開かれたのであった。
 セリムは十数人もいる子供達の疑問に、一つ一つ丁寧に対応している。

『子供の質問なんて、もっと適当に答えてもいいと思うんですけどね』

 奴は几帳面だからな。
 どうしてもきっちり説明してしまうのだろう。

『子供の言葉一つ一つを真剣に捉え過ぎても、馬鹿を見るんですけどね……』

 ……そ、側近、何かあったの?
 凄い表情してるぞ、今のお前。

『いえ、何も――何も、ありませんよ。
 ……ところで、規模のわりに、子供の人数多いですよね、この村』

 子沢山でいいことだな。
 ……あの道具屋の親父のような阿保がいるせいかもしれんが。

『思い出させないで下さいよ、気分悪くなってきました。
 ……今すぐ制裁しちゃいますか?』

 いや、まだ勇者が村にいる。
 奴が村を出立してからの方がいいだろう。
 どんな屑であろうと顔馴染みが死んだことを知れば、勇者は余計な心労を抱いてしまうかもしれん。

『それもそうですね』

 うむ。

「はーい、勇者ー、質問質問ー」

「―――?」

「今までで一番美味しかった食べ物はー?」

「――――」

 ……説明会は滞りなく進んでいる
 ちなみに、説明会に飽きてしまったり、自分の番が当分先であったりする子供達は、セリナが少し離れたところで相手していた。
 実にほのぼのとした光景である。

 ――ほのぼのとした光景の、はずなのだが。

「へへへ、セリナのおっぱいでけー!」

「うちの母ちゃんよりでっかいなっ!」

「肌すべすべだー!」

 セリナが遊び相手になっている子供達は、彼女の肢体を無造作に揉んでいた。
 どうも、こちらは鬼ごっこをして遊んでいるようなのだ、が――?

「んっ……ちょ、ちょっと君達?
 鬼ごっこはどうしたの?」

「え、ちゃんと鬼ごっこしてるじゃん。
 俺、鬼の役ー」

「オレもー」

「僕も―」

「だからセリナにタッチしてるんだろー?」

「お、鬼は普通一人だけで――んんっ」

 子供の一人が尻を撫でると、セリナは一瞬身悶えする。

 ……なぁ、側近。

『なんでしょう』

 ちょっとあのガキ共、ボディタッチが多すぎじゃない?

『……確かに、多すぎる気もしますね。
 ただ、年齢を考えるとあれ位無邪気にやってもおかしくはないかも――
 子供に悪戯はつきものですし』

 そ、そうかな?
 ……側近と会話している間も子供達の手は止まらない。

「す、すぐそこに他の子達もいるのよ――んぁああっ!?」

「セリナ、ここ気持ちいいんだよな」

「おっぱいの先っちょ摘まむと、すぐ声だすよね」

 何人かの子供が、セリナの胸元や服の裾から手をつっこみ、彼女の胸を直接触り出した。
 ……これ、アウトだろ。
 無邪気の一言では庇いきれないセクシャルハラスメントだろ。

『……アウトですね』

 セリナも子供の手を払いのけないし!
 この村の倫理観どうなってんだよ!
 つーか、セリナの周りに男しか集まってないのもそういう狙いか!?

「あ、うぅう……んんっ……あっ……そこはっ……あぅっ!」

「セリナ、股が濡れてるぞー?」

「すっげぇ感じちゃってるっぽい」

 別の子供がセリナのスカートの中へ入り込み、股間を触り出した。
 さらに他の子が彼女の後ろへと回り込んで――

「うりゃ、かんちょー!」

「んぁああああああっ!?」

 ――セリナの尻穴に向かって、人差し指を思い切り突っ込んだ。

「おお、指全部ずぼっといった!」

「あっ!……あっ!……うそ、本当に、入って……あっ!……あっ!」

 感じ入るように、セリナはびくびくと身を震わせる。

「よーし、じゃあこれはどうだ!」

「あぁあああああっ!?
 そ、それダメェっ!
 んぉおおっ! おっ! おっ! おおっ! おぉおおおおっ!!」

 後ろの穴に挿したまま、指をぐりぐりと回転させる子供。
 その動きに、セリナはたまらず嬌声を漏らす。

「あー、お前ばっかずるーい。
 オレもセリナに気持ち良くなってもらお!」

「ボクも頑張るぞー!」

「皆、力を合わせてセリナをイかせるんだっ!」

 彼女を囲うガキ達が、一斉に動きだした。
 セリナの乳を、尻を、股を、多くの手が弄り始める。

「あっ! ダメ、ダメっ!!
 ああ、あぁあああっ!
 あぁあぁあああああああああっ!!!」

 ……セリナが絶頂するまで、そう長い時間はかからなかった。

「――なあ、セリナ」

 イった反動で身体から力が抜け、へたり込んでいるセリナにガキの一人が話しかける。

「今度はお前が鬼なんだぞ」

「そうそう、“俺達”を触ってくれよな」

「……え?」

 そんなことを言うガキ共は皆、股間を露わにしていた。
 全員が全員、自分のイチモツを反り返るほどに勃起させている。

「……じゅ、順番に、ね?」

 顔を赤く染めながらも、セリナはしっかりとそう答えた。


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