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第1話 勇者、旅立ちの日
前編
しおりを挟む吾輩は魔王である。
名前はまだない。
「あの、魔王様?」
人もすなる日記といふものを、魔王の吾輩もしてみんとてすんなり。
「魔王様ってば!!」
む、なんだ側近よ。
吾輩、今日記書いてるのだが。
「日記書くのは構いませんがね。
色々混じってませんか。
パクリは駄目ですよ!」
な、なに言ってるの!?
これ、オリジナルだから!
だってここ、日ノ本の国じゃないからね!
中世感溢れるファンタジー世界なの!
だから、この文章はこの世界において吾輩が一番最初に書いたってことで吾輩が源流、吾輩独自の作品よっ!?
「どこに説明してるんですか……後半意味わかんないですし。
――で、私を呼び出しておいて、いったい何用なんです?
魔王様と違って、結構忙しいんですよ?」
うわ、何その上司を上司とも思わぬ物言い!!
吾輩、傷ついちゃうんだが!?
「あー、はいはい。
魔王様は偉いですねー、いい子ですねー」
くっそむかつくなこいつ!!
まあいい、今日お前を呼んだのには訳がある。
「無かったらストライキもんですよ」
揚げ足とらないで!?
あと魔王である吾輩が部下のお前を召喚することにいちいち理由って必要かな!?
「いいから先に進めて下さい。
時間は有限ですよ」
吾輩、一応不老不死の身体なんだけど。
「いいから!!
話をしろって言ってんだよ!!」
あ、はい。
今日呼び出したのは他でもない。
この魔具がとうとう完成したからなのだ。
「……なんですか、この水晶玉は」
これは『遠見の水晶』。
世界のあまねく場所を映し出す魔法のアイテムだ。
「ああ、物語とかによく出てくるアレですね」
そんな軽く流さないで!!
造るのすっごく苦労したんだから!!
「はいはい。
で、これをどうするんですか。
言っときますが、覗きは犯罪ですよ」
魔王が犯罪恐れてどうすんだよ!?
いいか、そろそろ“勇者”が旅立ちの日を迎えるのを知っているな。
「あー、もうそんな頃合いですか。
月日が経つのは早いものですね。
産まれたのが、ついこの間に感じますよ」
本当になー。
赤ちゃんの頃の勇者は可愛らしいもんだった――しかし、奴は成長したのだ。
勇者としての使命を帯び、吾輩を殺しにやってくる!
「そうですな」
そこで、この“遠見の水晶”よ!
これで勇者の動向を逐一観察し、奴の弱点を探っていくのだ!
「……魔王がやるにしてはなんかみみっちいような。
ああ、最近魔王様、負け越してますからね」
そうなんだよぉっ!
もうここんところ勇者が強くて強くて!
真っ向勝負じゃ話になんない感じ!
「情けないことを堂々と。
で、その勇者観察に私も付き合え、ということですね」
うむ、その通りだ。
吾輩だけだと見逃してしまう事実もあるかもしれなんからな。
「分かりました。
敬愛する魔王様のためですからね。
くそ忙しい執務をなんとかこなしつつ、お付き合いして差し上げましょう」
……恩着せがましい言い方するやつだな、お前!
まあいい、早速観察するぞ!
――“遠見の水晶”、スイッチオン!
「……スイッチあるんですか、それ」
――――――――
ふむ、ここが勇者の住む村か。
『水晶の機能は良好のようですな』
ふっ、吾輩が作製したアイテムに不具合などあるはずがない。
あ、ちなみに水晶を覗いてる最中は、お前の台詞鍵括弧は『』に変わるから。
水晶の光景を主観にしたいんでな。
『また訳の分からないことを……』
さーて、勇者はどこかな――おお、居た居た。
こいつが勇者だ!
『ほう、なかなかの美青年ですね』
黒髪で中肉中背、肉のつきには無駄がない、汎用な特徴のなか顔はきっちり整っている。
実に勇者らしい男よ。
――ま、美しさでなら負けないがな。
『そうですね。
豚のように拡がった鼻、禿げあがった頭皮、ぶよぶよの腹にごつごつして手足。
魔王様に美貌に勝てる者などいないでしょう』
皮肉か貴様!!
『どうどう。
どうやら勇者は自宅で女性と会話しているようですね。
相手の顔、勇者に似通ってますし――母親? いや、年齢的に姉かな?』
うむ、そのようだ。
「とうとう明日ね、セリムが旅立つのも」
「――――」
「無茶はしないでね。
貴方、無鉄砲なところがあるから心配で心配で」
「――、――――」
「え、私の方が心配?
大丈夫よ、私は貴方のお姉ちゃんなんだから。
しっかり家を守っててあげる!」
「――――」
やはり、姉のようだ。
長い黒髪を持つ、長身の――勇者より少しだけ背が高い女性。
顔は勇者同様に整っており、柔和な笑みを浮かべる仕草が彼女の人となりを示している。
身体の方もメリハリが効いていて、なかなかのモノを持っているようだ。
身なりは質素だが手入れが行き届いており、清楚な雰囲気を漂わせている。
姉とはいえこの女と一緒に生活してきたとは――実に勇者が羨ましい。
『下心満載の説明ですね』
い、いいじゃん、それ位!
別に変なことするつもりはないんだからね!?
『まあ、どうでもいいんですけど。
ところで魔王様』
なんだ?
『さっきから勇者、一言もしゃべってなくないですか?』
ん?
ああ、大分無口な男らしいな。
初代の勇者を思い出すわい。
『前にも居たんですか、ああいうの』
昔は寧ろアレが標準だったんだがなー。
しかし無口ながらも、言いたことはなんとなく伝わってくるじゃろ?
『――確かに。
なんとなく、勇者が言わんとしていることが分かりますな』
それが勇者の力よ――カリスマとでも言おうか。
脈々と伝わる勇者の血筋、やはり奴にも宿っているということだ。
『左様ですか』
そうなんだ。
む、吾輩らがそんな無駄話してる間にも、奴ら話を進めておるぞ。
「でも、あっという間だったわね、この日が来るのも。
つい昨日まで、一緒にお飯事して遊んでたのに」
「――!?」
「え、そんなこと無いって?
……そうだったかしら?
私がお母さん役で、セリムが――」
「――! ――!!」
「あはは、ごめんなさいごめんなさい。
恥ずかしかった?」
「――――」
「……うんうん。
そんなセリムも、こんなに立派に育っちゃって。
……お母さんやお父さんにも見せたかったな」
「――――」
どうやら勇者セリムの両親は既に死んでいるようだな。
『姉が親代わりに育ててくれた、というところですかね。
……あ、誰か来たようですよ』
うむ?
「こんにちはー!
セリム、いるー!?」
「おい、せめてノックくらいしてから入れ!
セリムやセリナさんに失礼だろ!」
入ってきたの二人の男女。
「あら、アリアちゃんにダン君。
どうしたの?」
「――――」
女の方はアリア、男はダンというらしい。
あと彼らの台詞から、勇者の姉はセリナという名のようだ。
「どうしたもこうしたも、明日、セリム旅立っちゃうんでしょ?
そのお祝いというか、景気づけをね!」
そう言って持ってきた袋から様々な食材を取り出していく女。
このアリア、そばかすの似合うおさげの少女だ。
セリナほどのスタイルではないモノの、活発な態度に見合った健康的な肢体をしておる。
実に村娘らしい地味なスカート姿が、案外似合っている。
「――――?」
「え、村長が宴会を開いてくれる?
や、そうだけどさ、そこじゃ皆に囲まれちゃってろくに話なんてできないでしょ。
だ・か・ら、こうしていつもの4人でパーティーしようって言ってんの!」
「そうそう、大事な弟分が旅に出るんだからな!
しかも勇者としての大任付きだ!
兄貴分としちゃ、祝いの一つや二つしてやらないと!」
さわやかにほほ笑む男。
こいつはセリムよりもガタイが良く、兄貴分という立場を存分に表した容姿をしている。
会話を聞くに、この4人は幼馴染か何かだろうか?
「――まあ?
セリムが帰ってくる頃には本当の兄貴になってるかもですが?」
ゴホンゴホンと咳払いしつつ、意味ありげな視線をセリナに送るダン。
……ほほう、そういうことか、この男。
「……あははは」
「何言ってんの、あんた。
セリムがどっか行っちゃうショックで頭わいちゃった?」
しかし2人の女性からの対応は冷めたものだ。
セリナは愛想笑い、アリアからは侮蔑に近い視線まで送られている。
「ひ、ひどい!!
おいセリム、アリアが俺に酷いこと言うんだ!
あいつ、やっつけてくれ!!」
「―――」
これには勇者セリムも苦笑い。
「はいはい、馬鹿はほっといてパーティーの準備しましょ!
あ、セリムは手伝わなくていいからね、あたしらがやっとくから」
「―――?」
「おいおい、セリム。
今日はお前が主役なんだぜ?
お前に働かれちゃ、俺の顔が潰れちまうじゃないか」
「ダンの顔なんて幾らでも潰れていいんだけどね」
「セリナさーん!
アリアが酷いこと言うんだ!
貴女の胸で慰めてくれ――ぐ、はっ!?」
セリナに抱き着こうとしたダンを、アリアが鉄拳で鎮める。
『……いい“右”ですね。
世界狙える原石ですよ、あの娘は』
うむ、まだまだ粗削りだが、光るものがある。
鍛えれば化けるぞ。
……ふふふ、久々に滾ってきおったぞ、トレーナーの血が!
『は?
あんた魔王でしょ?
何言ってんですか?』
お前から振っといてそういうこと言う!?
さて、パーティーが始まったようだな。
『4人だけの小さい宴会ですからね。
準備も早いものです』
女性陣がなかなか手慣れているのもあったが。
『こんな田舎に住む村人ですからねぇ。
料理もしっかりやれなきゃ生きていけないんでしょう』
お前、微妙に田舎をディスっとるな?
『まさかそんな。
……ん?
アリアが勇者を連れて家を出ましたよ?」
おお?
「あーあ、ダンのやつ大丈夫大丈夫いいながら滅茶苦茶よっぱらってたわね」
家の近くを流れる川のほとりを歩きながら、2人は話を続けている。
「――――」
「そうね、あんたが居なくなるの、あいつも寂しいのかもね……」
「――――?」
「……そりゃ、あたしだって、その、寂しいわよ。
しばらくはあんたに会えなくなっちゃうし、それに――」
「――――!」
「ちょくちょく帰ってくる――って。
あんた、勇者なのよ?
こんな何もない村に立ち寄る暇なんて無いでしょ」
「――! ――――!」
「……ありがと。
そう言ってくれると、嬉しいかな」
アリアと勇者は少し頬を赤らめながら語り合っている。
……うーむ、青春しとるのぉ。
『そうですねぇ』
吾輩にもあんな年頃が――
『えー、魔王様にー?」
――お前、不敬罪で死刑にすっぞおらぁ!!
「……ねぇ、セリム!
あたし、あたしね――」
何かを決心したように、勇者の腕を掴んでアリアが叫んだ。
「――――?」
「あたし、あたし、は――」
……むむむむ!
ひょっとしてコレはアレか! アレなのか!?
『ちょっと! まずいですよ魔王様!
カメラ止めないと!!』
カメラってなんじゃい!
いいじゃんいいじゃん、青春じゃん!
おじさん達に幸せをお裾分けして下さいよ!
『うっわぁ、ゲスいわぁ……最低だなあんた』
そのような言葉痛くも痒くも無いわ!
何言われてもこのまま見ちゃうもんね!
「……あたし、あんたのことが――」
「――――?」
「あんたの、ことが――」
よし、そこだ、言え、言うんだアリア!
『こんなのに覗かれてると知ったらさぞかしショックでしょうねぇ、彼女』
五月蠅い外野は無視!
ぬふふふ、勇者よ、この場面をどう対処する!?
「――あんたの、ことが……ほ、本当に、心配なんだからね!
あんた、どっか抜けてるとこあるし、途中で魔物にやられやしないかって!」
くぅうううっ!
言わないか! 言えないか!
だがしかし、それもまた良し!
「――――」
「……ふふ、強がっちゃって。
うん、セリムなら、きっと大丈夫だよね」
アリアとセリムが手を握り合う。
「――あたし、待ってるからね。
あんたが帰ってくるの」
「――――!」
「……うん。
あんたが帰ってきたら、その時は――」
アリアは顔を真っ赤にして、俯いた。
「――ううん、なんでもない」
「――――?」
「なんでもないってば!
その時が来たら、教えてあげる!」
手を解いて、アリアは勇者の家の方へ駆ける。
それを追って、セリムもまた自宅へと歩きだすのだった。
……まったく、いい光景みせやがって。
『彼らのためにも、無事勇者を帰らせなければですね』
うむ――ってあれ、それ吾輩死んじゃってない?
『細かいことは言いっこなしですよ、魔王様』
細かいか!?
細かいかな!?
家に戻ると、そこには――
「ねぇー、いいでしょう、セリナさーん!
セリムが居なくなった寂しさ、俺が埋めてあげますってば!」
「あの、ダン君?
なんだか近いですよ、顔が」
「おおっとこれは失礼!
セリナさんがあまりに美しいから、ついつい近くで見たくなっちゃって!」
「あはは、うまいのね、ダン君。
私をおちょくっても何もでないわよ?」
「おちょくるなんてそんな!
俺は真剣ですよっ!
どうですか、村のパーティーが終わった後に俺と――ぐっはぁっ!?」
「何をしとるか、このボケがぁっ!!」
セリナに迫って口説きだしていたダンを、踵落としで沈めるアリア。
やはり切れのいい動きをする娘だ。
『むぅ、白い木綿生地ですか』
……ってお前何見てんの!?
ていうか見えたの!?
なんで吾輩に教えないの!!
『一瞬のことでしたし』
ぬぅ……この不忠物めが。
「あはは……ほどほどにね、アリアちゃん」
セリナはそんな彼らを見て苦笑している。
「セリナさん!
そういう態度だと、こいつを調子づかせるだけですよっ!」
「――――」
「セリムまで!
……もう、あんた達姉弟はお人よしなんだから」
ゴツンッとダンの頭を蹴っ飛ばすアリア。
確かに勇者姉弟は人が好いかもしれんが、この子はこの子で容赦ないなぁ。
時間は進んで、夜。
村は、熱気に包まれていた。
『……宴会というより、もう祭りですね、これは』
勇者を送り出す一大イベントだからなぁ。
これ位は盛り上がろうというものだ。
『そんなもんですか』
そんな祭りの中、勇者は次から次へと村人に絡まれていた。
おじさん・おばさん・じいさん・ばあさん、村人全てに話しかけられ、昔話やら旅へのアドバイスやら応援やらをされている。
――セリムが解放されたのは、宴会も終わりが近づいてからであった。
「―――?」
喧噪の中、勇者の名を呼ぶ声が聞こえた。
そちらの方を見ると、ダンが手を振っている。
「おおい、セリムー!
はは、ようやく捕まえられたぜ!」
「―――?」
「お前を探してたに決まってんだろ!
まったくジジババ共め、全然お前を離そうとしないんだからな!」
「――――」
「年寄りの昔話なんて適当にあしらってりゃいいんだよ。
真面目な奴だな、お前は。
……ま、そこがセリムのいいところなんだが」
バンバンっと勇者の背中を叩くダン。
痛そうにしながらも、セリムの顔には笑顔が浮かんでいる。
「――――」
「謙遜すんなって!
……いい奴だよ、お前は。
まあ、なんだ――酒入っちゃってるから口を零しちまうけど、割と本気で弟みたいに思ってるんだぜ、お前のこと」
「――――」
「……昔は泣き虫で、いつも俺やセリナさんに泣きついてたよな。
それが勇者として魔王討伐に出るってんだから、不思議なもんだよ。
腕っぷしも、少し前までは俺の方が強かったくらいなのに」
「――――」
「……おおっと、すまん!
ジジイやババアのこと言っといて、俺が昔話しだしちまうとはな!
はは、わりいわりいっ!」
照れ隠しなのか、ダンは片手で頭を掻いた。
――いい兄貴なようだ。
「お、そうだ!
湿った話しちまった詫びだ、俺から一つ餞別をくれてやろう。
この後、俺の家に来てくれないか?」
「――――」
「何をくれるのかって?
そいつは秘密さ、見てのお楽しみって奴だ」
「―――?」
「はは、楽しみにしてろよ、あっと驚かせてやるから!
じゃ、また後でな!」
そう言うと、ダンは手を振ってどこかへ駆けていく。
おそらく自分の家に向かったのだろう。
『何を用意するんでしょうね?』
まあ、明日旅立つ勇者に渡すものだからなぁ。
……先祖代々受け継ぐ武具とか、高価なアイテムとかか?
『或いは自分が開発した新必殺技を授けるつもりかも』
いや、一晩で教えられんだろ、それ。
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