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第7話 壁尻
② KABEJIRI(H)
しおりを挟む「あっ! あっ! あっ! あっ! ああっ!」
ヴィルの耳に、洞窟内に反響した嬌声が滑り込む。
エルミアの“責め”は時間が経つと共に激しさを増していた。
「あら、どうしたのイーファ?
貴女のおまんこ、もうこんなにびしょ濡れよ?」
「そ、それは、エルミアさん、が――」
「ちょっと触っただけじゃない。
それでこれだけ濡れるんだから――もう、エッチな子♪」
「ひぁ、はぁああああああんっ!?」
エルミアの細い指が、イーファの陰核をなぞっている。
聖女――もとい性女が指を小さく動かせる度に、魔女の下半身がビクッビクッと揺れた。
尻を包むスパッツは、股間部分が愛液で濡れている。
そして先程から聞こえる、壁の向こうからすら響いてしまう切ない喘ぎ声。
顔こそ分からないが、イーファがどうしよくもなく感じてしまっていることは明らかだった。
「ふふふ、しかも貴女、スパッツの下に何も着けてないじゃない。
本当はずっとこうされたかったんでしょ?」
「あっあっあっあっあっ!?
ち、ちが、い、ますっ――あの、このスパッツ生地が薄いから――ん、んんんぅううっ!!
パンツ履くと、ラインが見えちゃって――あぁああああああんっ!!」
クチュクチュと愛液の鳴る音が、ヴィルの所にまで聞こえてる。
肉感のあるお尻がプルプルと揺れた。
「はーい、ご開帳♪」
「あっ!?」
とうとうエルミアは、スパッツをずり下ろしてしまった。
イーファの瑞々しい肌、もちもちとした尻肉が露わになってしまう。
股間の艶めかしい花弁からは、汁が一筋、二筋垂れている。
「じゃ、一度軽くイっておきましょうか」
「え、え、え――はぁあああああああんっ!!?」
無造作に指を膣へと挿し込む性女。
女性器を弄られる少女の脚がガクガクと震える。
「あっ! あっ! あっ! あっ! あああああっ!!?」
「そう、ここがいいのね、イーファ?
すぐにイカせてあげるわね」
「いひぃいいいいいいっ!!!?」
くっと指をさらに奥へ挿れるエルミア。
その途端、
「あっあっあっあっあっ!!?
あぁぁぁあああああああああああああっ!!!!」
イーファの股間から、ぷしゃぁっと液体が噴出する。
潮を吹いたのだ。
同時に彼女の下半身から力が抜けたようにも見える。
絶頂に達したのだ。
……エルミアの言った、『軽くイク』とは程遠い有様だが。
「あっ――はっ――あっあっ――あっ――」
壁に嵌った下半身が細かく痙攣している。
未だイーファは押し寄せる快楽の余韻に浸っているようだ。
そんな彼女を満足そうに見ていたエルミアは、こちらへ振り返ってニコリと笑い、
「どう? 分かってくれた?
これが壁尻ってやつよ」
「……まあ、大よそのところは」
壁に嵌って身動きがとれなくなった相手を、色々と弄ってしまう――それが、壁尻というもののようだった。
断じて聖女が口にして良い言葉ではないはずだが、エルミアだから仕方ない。
「もう今更お前にこんなことするなとか言わないけれども。
せめてやるならやると言ってやれ。
イーファ、まだ痙攣が治まってないぞ」
諦め顔で告げる。
「あはは、ちょっと興が乗っちゃった♪」
対してエルミアはてへっと舌を出して笑顔を作った。
可愛い。
直前の行動さえなければ、抱きしめたくなる衝動に駆られる程だ。
一方、イーファの丸出しになったお尻は未だ震えていた。
愛液も雫となって女性器から落ちている。
まだ気をやってしまっている最中なのだろう。
「……そういえば、壁尻が目当てとか言っていたな」
エルミアに近づきながら、ヴィル。
確かに、そんなことを言っていた。
“こんなもの”だとは知らなかったため、その時は軽く流したが――
「ええ、そうよ。
この洞窟にはね、全国の壁尻愛好家が集まるの。
壁尻ファンの聖地なんだって。
前にソレ系の本で読んだことあるのよ」
「……そうか」
歩きながら、俯いて頭を振る。
「君の症状がそこまで進んでいたとは――
次に大きな街へ行った時は、病院に行こう」
「え? ちょっとヴィル、何言ってんのよ♪
期待してるのは分かるけど、まだ私、貴方の子供を孕んで無いわよ?」
何故か顔を赤くして、クネクネと身体をくねらせるエルミア。
「はっはっは。
いや、行くのは頭の病院だからな?」
「やだ、ヴィルってば。
冗談が上手―――――んんっ!?」
十分にエルミアへ近づいたので――唇を奪った。
少女は流石に慌て、
「ちょ、ちょっと、ヴィル!?」
「目の前であんなことされたら――」
腰に手を回し、一気に引き寄せる。
エルミアと密着し、その肢体の柔らかさを全身で感じ取る。
「――俺だって我慢できなくなる」
「……ああ」
合点言ったようで、少女は微笑みを浮かべた。
彼女の手が、こちらの股間に伸びてくる。
「本当、ガチガチに勃起しちゃってるのね」
「当たり前だ」
美しい女性二人が、すぐ目の前であんな風に乱れていて、それで興奮しない男などいたら見てみたい。
当然、ヴィルの股間もはち切れんばかりにいきり立っていた。
「ここで、するぞ。
いいな?」
「勿論――って言いたいところなんだけど」
そこでエルミアは視線をすぐ傍らのイーファへ移す。
「今回は、彼女としてあげたら?」
「なんだ、やりたくないのか?」
「まさか。
ヴィル相手だったら、いつだってOKよ。
なんなら、旅の間中ずっと繋がっていたいくらい。
今だって私のあそこ、湿っちゃってるんだから」
言うと、少女はスカートを捲って純白のショーツを見せつけてきた。
彼女の愛液で濡れそぼったショーツを。
「でもほら、イーファには無理させちゃったし。
それに、もう私以上にできあがっちゃってるもの」
エルミアはすっと手を伸ばし、イーファの股間を触る。
「あ、あぁああああ――」
ただそれだけの行為で、壁尻となった少女は甘い息を漏らした。
性女は手を動かしながら、
「ねえ、イーファもそうでしょう?
ヴィルのちんぽ、ハメらてたいわよね?」
「あ、ひっ――は、はい、して欲しい、です――ん、んんっ――
先生の、おちんぽで――ん、あ――種付け、されたいですっ!」
壁の向こうの声は、喘ぎながらもはっきりとそう言った。
「……そうか」
ここまでお膳立てされて、答えないわけにはいかない。
ヴィルはズボンから固くそり立ったイチモツを取り出すと、壁から生える下半身の、その股間へと添える。
「あ、ああっ♪」
嬉しそうな声と共に、大きな尻がプルンと跳ねた。
あちらも心待ちにしているようだ。
(俺も我慢の限界だからな――)
じらすのもじらされるのも今のヴィルには不可能。
青年は丸々とした尻肉をがしっと鷲掴みにする。
(――相変わらず、柔らかい)
その柔軟さを堪能するのもそこそこに、自らの剛直を一気に膣口へと押し挿れた。
「お、ほっ!!
あひゃぁああああああっ!!!」
絶叫が木霊した。
愚息は暖かい感触に包まれ、その先端にはコリコリとした感触――子宮口か。
つまり膣の奥にまで侵入を果たしたことになる。
「……動くぞ、イーファ!」
言うが早いか、ヴィルはピストン運動を始める。
彼の腰と少女の尻がぶつかる音が辺りに響き、
「あひっ!! あっ!! あっ!! ああっ!! あぅううっ!!」
しかしその音をかき消す勢いで、イーファが艶声をあげた。
腰を突き入れ、引き抜く度に、少女の膣肉はイチモツに絡み、それを絞り上げていく。
その蠢動が堪らない快感をヴィルへ与えた。
つい数日前まで処女だった彼女は、立派な雌の肉体へと変貌を始めている。
「あっ!! あんっ!! あんっ!! あふっ!! ああっ!!」
淫らな声が青年の鼓膜を叩く。
それに気を良くしてさらに動きを激しくする。
「ああっ!! あぅううっ!! あひ、あひぃいいっ!!」
激しくすればするほど、声もまた大きく色の帯びたものとなった。
少女の股間からビチャビチャと愛液が垂れ落ちる。
液はヴィルのズボンにもかかり、腰の周りがほんのりと暖かくなっていく。
――と、その時はたと気付いた。
(む。これは――なかなか、いいものかもしれない?)
この壁尻という行為。
相手は拘束されて動けないため、かなりの支配感がある。
どれだけ強く腰を打ち付けようと、女は逃げることができないのだ。
「んひぃいいいいいいいっ!!!
あっあっあっあっあっ!!!
んぁああああああああああっ!!!」
ただ、男の成すがままである。
そして、顔。
上半身は壁の向こうにあるのだから、こちらから相手がどんな表情をしているのか分からない。
(だが、それがまた――)
妄想を膨らませた。
どんな表情をしているのか。
どれだけヨガっているのか。
それを想像するのが、思いのほか楽しい。
妄想が、男をより滾らせてくれる。
「あぁぁああああああああっ!!!
先生っ!! 先生っ!!
アタシ、イってますっ!!
さっきから――ずっと――イってるんですっ!!!
もうっ!!! もうっ!!!
ああああぁあああああああああああああああっ!!!!」
こんな悲鳴も、イメージを形作るいいアクセントだ。
ヴィルは、イーファの膣がまるでひきつけでも起こしたかのように強く固く締まってきていることの意味に気付かず。
ただ、快楽を貪った。
(――ん?)
だがそんな状態でも分かることがあった。
膣内にあるコリコリとした箇所――子宮口が、ついさっきより広くなっている。
これはつまり――
「イーファ!
子宮口が、開いてきたぞ!
このまま、中に突っ込むぞ!」
「――っ!?
待って!! 待って下さいっ!!
――あっあっあっあっあっああっ!!
ちょっと待って!!
今そんなことされたら、アタシ、アタシ――!!?」
何やらイーファの下半身が動きを見せたが、壁に嵌っているせいで大した意味は無かった。
ヴィルは勢いにまかせて剛直を深く深く突き入れ――
「―――――――――おっ!?!!!?」
――子宮の中にまで、亀頭を挿入させるのだった。
「――――おっ!!?
――おっおっおっおっ!!!?
んぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!!?」
けたたましい雄叫びが洞窟内に反響する。
まるで正気を失ったかのようだ。
そしてイーファの声が切り替わった途端、女性器の締め付けがより一層強くなる。
(ぐっ!!
もう、イキそうだ――!!)
最早ギチギチに固まった膣肉を掻き分けながら、ヴィルは限界を自覚する。
“そこ”へ至るため、ラストスパートに入った。
「よし、出すぞ、イーファ!
お前の子宮へ、直接注いでやる!!」
「おおぉおおおおおおっ!!
おっ!! おおおおおおおおおおっ!!!!」
声をかけても、まともな返答は貰えなかった。
イーファはもう、ただ喘ぎ、ただ精液を注がれるだけの存在に成り果てている。
「――ぐっ、出るっ!!」
宣言と共に、ヴィルは精液を解放した。
ドクドクと、少女の膣――否、子宮内に精子が流れ込んでいく。
「おおぉぉおぉおおおおおおおおおおおおお――――!!!?!!?」
一際高い嬌声――いや、叫びか?――を吐き出すイーファ。
「おっ――おおっ――おっ――お――――」
その声が途絶えた時。
少女の肢体からは力が消え、
「……おや?」
ヴィルが剛直を引き抜くと、その弛緩した身体はだらしなく垂れ下がった。
……壁に嵌っているおかげで、倒れこそしなかったものの。
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