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第二十五話 新たなる幕開け
③! 待ち人来る
しおりを挟む床掃除を続けるリアさんと一旦別れ、私は病院の待合室に来ていた。
確か、いつもこの時間帯に――
「こんにちは、ローラさん」
「――クロダさん!?
もう、大丈夫なんですか!?」
――私は、目的の人物をすぐ見つけることができた。
ローラさんだ。
人の多い待合室でも、綺麗な黒髪を伸ばした美女である彼女は、とても目に付いた。
ローラさんは、あの事件で負った怪我が最も少なかった一人である。
入院することなく、ちょっとした手当だけで済んだ。
戦いの中、最も後衛に居たのが幸いしたのだろう。
ただし、肉体的な負傷は無かったものの、経済的な負傷は甚大だった。
ゲブラーの攻撃によって、ローラさんのお店が倒壊してしまったからだ。
奴と、彼女の家の近くで戦ったのがまずかった。
聞く話によると、土台から吹き飛ばされたらしく修理は不可能。
新しく建て直すしかない、とのこと。
そのため、ローラさんは入院こそしなかったものの、これから暮らす場所をすぐに探さねばならないハメになったのだ。
一応、経済的援助はアンナさんやセドリックさんが申し出てくれたそうだが、それでも慌ただしい日々だっただろう。
そんな中でも、ローラさんは決まった時間になると私の病室に顔を出してくれた。
私が入院中、入用な物の差し入れもして貰った。
まったく、彼女には足を向けて眠れない。
と、そこで私はローラさんの“変化”に気付く。
「――おや。
今日は、いつものドレスじゃないのですね」
「ええ。
家財一式無くしてしまったので、服も新調しました」
「おお、そうでしたか」
彼女の服が、“黒いドレス”では無くなっていた。
ローラさんは基本、黒で統一した服ばかり着ていたのだが、今着ているのは落ち着いた色合いのワンピースだった。
シックな雰囲気は黒ドレスと同じだが、今日のワンピースはそこに程良い“明るさ”も付与している。
今まで黒ドレス姿しか(迷宮内ではタイツ姿もお目にかかったが)拝見したことがなかたので、今日の服装にはちょっとした衝撃すら感じる。
服によって人の印象は大きく変わるもので、今日のローラさんには清廉な空気が漂っているようにも見えた。
「それで、クロダさん。
お身体の方なのですが――」
「ええ、すこぶる快調です。
無理はできませんが、今日は病院内を回って皆さんに挨拶していたところで」
「ああ、それは良かったです。
では、退院も直に?」
「まだ主治医さんに看て貰ったわけではないですが、この調子なら明日明後日には病院を出られるのではないかと」
「そうですか――でも」
私の回復を喜んでくれていたローラさんだが、そこで顔が曇った。
「そうすると、また、戦わなければいけないんですよね、“あの方達”と」
心配そうな瞳を私に向ける。
……そうか、彼女は私の身を案じてくれているのか。
「それは――まあ、そうです。
いや、入院している時に戦闘が開始されてもおかしくはなかった。
そこは、彼らの温情でしょうか」
ルール上、私がどれ程の大怪我を負っていようと、勇者達は私に戦いを仕掛けられる。
そして六龍達は、一刻も早く私を排除したいはず。
なにせ、人の手で龍を倒せることを証明したのだから。
にも拘わらず戦闘が起こらないのは――
抗ってくれているのだろう。
勇者達が。
龍の意思に。
「で、でも、クロダさん!」
ローラさんが強い剣幕で私に迫る。
「はい?」
「なにも、クロダさんが戦うことはないと思うんです!
これは、この世界の問題で――
貴方は、<トーキョー>の人じゃないですか!
命を懸けてまで、戦うことは――」
「現状、六龍が全ての黒幕であることを知る人はこの世界にほとんどいません。
仮にそれを喧伝したとして、信じる人は稀でしょう。
龍に対して有効な干渉手段を持つ人物となれば、さらに希少となります。
なら、私がやらなければ。
――それが、私の仕事ですから」
「そんな――」
悲しそうな表情になるローラさん。
そんな顔、しないで欲しい。
「大丈夫ですよ、ローラさん。
私は――私達は、必ず勝ちます。
龍と戦おうとしている人達は、この世界にも少なからずいますし。
何より、勇者キョウヤが後ろに控えているのですから。
あの人は、勝算の無い戦いをしない方です」
「……それは、貴方の命が保証された勝利じゃないじゃないですか」
ぽつりと、そう呟いてきた。
いや――その通りでは、あるのだが。
「――ローラさん」
「あ――す、すみません、私ったら、自分ではなにもできない癖に勝手なことばかり言って!
ごめんなさい、私の我が儘ばかり、押し付けて」
「いえ。
ローラさんの気持ちは、素直に嬉しく思います。
――それに応えられないのが、申し訳ないのですが」
「…………あの、それは、龍との戦いについてだけの話ですよね?」
「他に何か?」
別の意味合いでもあったのだろうか?
ローラさんは慌てて首を振り、
「い、いいえ、何でも!
と、とにかく、私が言いたいことは、ですね!
私も、クロダさんの力になるってことです!
……直接お手伝いができる程、強くありませんけれど。
私にできることなら、何でも言って下さい!」
力強く、私への協力を宣言してくれるローラさん。
有難い――本当に、有難い。
力の大小など関係なく、彼女達が進行する“神”を討とうとしている私に対し、そう言ってくれること自体が、ただ喜ばしかった。
私は彼女の言葉に頷いて。
「ありがとうございます。
では――」
ここは、病院の中庭。
その中でも、特に人目に付きにくい物陰である。
私の目の前には、大きなお尻がどどんと置かれていた。
「あのー」
「何ですか、ローラさん?」
「どうしてあんな格好いい流れからこんなことになってるんでしょうか?」
「はっはっは、そんなに褒めないで下さい」
尻の持ち主は、ローラさんだった。
彼女はワンピースのスカートを捲り、私に向けて尻を突き出している。
下着も黒を愛用していたローラさんだが、今日履いているのはシルクの白ショーツ。
シンプルながらも上品な一品だ。
何か心機一転することでもあったのだろうか。
とりあえず、私はこの巨尻を触ることにする。
「――は、あっ」
ローラさんの甘い吐息。
やはり彼女のお尻で特筆すべきは、この大きさと柔らかさか。
でかい。
でかいにも拘わらず、しっかりと美麗な形状を整えている。
そして、柔らかい。
突けば、尻肉がプルプルと震える。
「この下着も、肌触りがいいですね」
「そ、そうですか?――あぁんっ」
シルクの光沢が見る者を愉しませ、その滑らかな触感は触る者へ感動を与える。
お尻ばかり説明してきたが、そこから下の方も魅力的。
スラリと伸びた脚だが、太ももにはムッチリと柔肉がついている。
贅肉などまるでついている感じがしないのに、この柔軟さは如何なものか。
エロい下半身だ。
ローラさんの尻に顔を近づけ、匂いを嗅いでみる。
「――あ、あのっ!
そこは、余り嗅がないで下さい!」
「いい匂いですよ?
……ひょっとして、ここに来る前にシャワー浴びましたか?」
「――は、はい」
彼女の股からは、シャンプーの甘い匂いがした。
だが、それに混じって雌の香も。
「もう、濡れ始めてますね」
「し、仕方ないんです!
クロダさんにこんなことされちゃったら、自然と――」
まだ尻を撫でただけで、愛液を漏らし始めたのか。
それほどまでに感じて貰えるとは、嬉しいばかりだ。
私は一度、二度、とローラさんの尻を舐めた。
「――あっああっ」
舌に柔らかく繊細な尻肌の感触が残った。
これはいい肉だ。
一旦尻から離れ立ち上がると、ローラさんに後ろから抱き着き、尻へ股間を擦り付ける。
「分かりますか、ローラさん。
勃起しているのが」
「わ、分かります。
クロダさんのおちんぽ、すごく、おっきくなってる――あっあっ――」
既にイチモツは取り出している。
剛直にシルクの触感がサワサワと伝わるのが、実に気持ち良い。
上の状況も確認したいため、ワンピースの胸元をずり下げた。
「――あ」
たわわに実った果実が2つ、姿を現す。
素晴らしいサイズである。
さらには、男の視線を惹きつける美しい曲線。
美巨乳というやつか。
「おや、ローラさんも勃っていたのですね」
「――あんまり、見ないで下さい……」
ローラさんが恥ずかし気に顔を俯かせる。
私が言及したのは、彼女の乳首だ。
既にソコは、ぷっくりと立っていた。
ソレを指先で掴み、コリコリと弄ってやる。
「あ、あぁぁあああっ!!
駄目ですっ――乳首、駄目っ――あぁああああっ!!」
身を捩って喘ぎだすローラさん。
その敏感な反応に私は気を良くし、さらに胸を責めた。
乳首を抓み、乳房を揉んでこねくり回す。
ついでに、彼女の耳に舌を這わした。
「はぁあああああっ!?
――あっあっあっ!――お、おっぱい、気持ち、いいですっ――
で、でも――耳っ――あぁああっ!――耳、凄すぎてっ――あああああっ!!」
どうも、耳も性感帯のようだ。
せっかくなので、ローラさんの耳の穴にまで舌を挿し入れ、さらに耳全体をぐちゃぐちゃに舐めまわした。
「あああ、あぁあああああっ!!
耳、やだっ――感じすぎちゃって――あぁああああっ!――た、立ってられませ――んぁぁあああああっ!!」
本当にきついのか、悶え、身体をばたつかせる。
倒れてしまわないように彼女を支えながら、さらに耳とおっぱいを弄っていく。
「あぁああああっ!――だ、めっ――は、あぁあああっ――私、イッちゃい、そうです――
あっあっあっあっあっ!――も、もう、イキ、ますっ――ああっあっあああっ!」
「――胸と耳で絶頂してしまうのですね」
乳首を抓む力を強め。
ジュポジュポと音を立てる程、耳の穴へ吸い付く。
ローラさんの身体が、一瞬、固まった。
「――あっ!――あっあぁああっ!――
イ、イッちゃい、ましたぁ――はあぁぁぁぁ――」
「それは何よりです」
「あ、あ――はぁっ――はぁっ――はぁっ――はぁっ――」
絶頂へ達したことで、ローラさんは荒く息をする。
そんな彼女の股へ手をやれば、もうショーツはビチョビチョだった。
“準備”は十分整ったと見ていいだろう。
私はショーツをずらし、露わになった女性器へ肉棒を添えた。
「――挿れますよ、ローラさん」
「は、はい、来て下さい。
いっぱい、私を味わって下さい」
言葉を交わした直後。
私は剛直を彼女へ突き入れた。
「――あぁぁあああああっ!!
き、来た――あぁああああああ!!」
膣内を突き進む、私の愚息。
だが、まだ道半ばというところで、プニプニとしたモノに当たる。
これは――
「――子宮、こんなところにまで降りてきてしまったんですね」
「だって、だって――気持ち、良くて――」
「……子宮の中、挿れちゃいますよ」
腰に力を入れ、子宮口をこじ開ける。
抵抗は一瞬、すぐにローラさんの子宮は私を受け入れた。
「あぁぁあああああああああっ!!!!」
甲高い嬌声を上げるローラさん。
顔はもう、淫猥に蕩けてしまっていた。
「――はっあっあっ!――子宮のっ――奥に、までっ――
あっあっあっあっ――クロダさんの、ちんぽ、届いちゃってますっ――あっあっ――」
「ええ、私にも分かります。
ローラさんの、一番奥にある“肉壁”が」
亀頭の先に、柔らかい肉の存在を感じる。
これ以上は進みようがない、ローラさんの最奥だ。
私はピストン運動を開始し、剛直の先端でソレを突いてやった。
「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ!
叩かれてますっ!――クロダさんのおちんぽが、私の子宮っ――あっあっあっあっあっ!
――叩いちゃってますっ!!――おぁあああああっ!!」
甘い喘ぎが周囲に響く。
私が一突きする毎に、ローラさんのおっぱいが、尻肉が、プルンプルンと卑猥に揺れた。
イチモツに膣のヒダが絡まり、優しく締めつけられる。
子宮口が、ちょうどカリの部分を擦った。
それらが、私をさらに興奮させていく。
――と、そこへ。
「――あっあぅっあっ――はぁっあぁっあんっ――」
ローラさんとは異なる艶声が耳に入る。
「……?」
不思議に思った私は、周囲を見渡した。
すると、別の物陰に人の気配を発見。
――どうやら、別のカップルもここを使用していたようだ。
私は好奇心に抗えず、<屈折視>と<感覚強化>のスキルを駆使し、その人達の“行為”を確認する。
「へっへっへ、どうよ、あっしの指先テクニックは!?
なかなかのモンだろう、おいっ!?」
――って三下さんかよっ!?
「――ど、どうしました、クロダさん?――なんだか、急に動きが――」
「い、いえ、何でもありません!」
訝しむローラさんを安心させるべく、腰の動きを早くする。
「――あっあっあっあっあっあっ!!
激し、激しい、ですっ――あぁああああああっ!!」
途端に、大きく喘ぎだすローラさん。
これで誤魔化せた――はず。
……いやいや、三下さんだからって差別は良くない。
彼は、やるときはヤる男だ。
奴がエレナさんをレイプしようとしていたことを、私はしっかり覚えている。
えーっと、お相手の女の子は――
「――や、だ――なんで、あたしが、アンタなんかと――
あっ――あっ――ああっ――へ、変なとこ、触んないでっ」
――リアさんだった。
格好は先ほどと同じ、Tシャツにスパッツ姿。
三下さんの眼前でM字開脚し、女性器を露出させている。
いや、露出してしまっているのは、私がスパッツを破ったせいなのだが。
「へへ、なーにが“ヤダッ♪”だよ!?
まんこ晒しながら床舐めてた変態の分際でよぉっ!!」
言って、三下さんはリアさんを弄る指に力を入れる。
彼が触っているのは、彼女のクリトリスだった。
「あ、あぁぁああああっ!?」
顔だけは反抗的な態度だったリアさんだが、その責めですぐ嬌声を吐きだす。
私とヤった後で、いつも以上に身体が敏感になっているのかもしれない。
――どうもリアさん、あの“床掃除”を見られてしまったらしい。
あれ程早く片付けた方がいいと念を押しておいたのに。
はてさて、どうしよう。
すぐに止めるべきか?
しかし、三下さんはアレでまあ一応は信用がそれなりにできる男。
デュストによって狂わされた私の“感覚”が、今どうなっているのか確認するにはいい機会かもしれない。
何せ、今後のプレイ内容に大きく影響する大事な案件だ。
私は数秒悩んでから、しばし静観することに決めた。
一方、三下さんはねちっぽい声でリアさんに迫っている。
「――あっしは知ってんだぜぇ?
あんたが、どんな男にも股開く肉便器だってことをな!
バイト先の店で、いろいろやらかしてるみたいじゃねぇか?」
黒の焔亭でのことを言ってるのだろう。
まあ、あれだけヤってれば、噂の一つも出るか。
「おーうおうおうおうっ!!
ショックだぜぇ、あっしはぁっ!!
ゲブラーと戦ってた時、あんた輝いてたじゃねぇかよぉっ!!
兄貴と並び立って、華麗にあの化け物と戦ってたじゃあねぇかぁよほぉぉうっ!!」
「――う、ぐっ」
「それが、それがお前よぉっ!?
病院の中で露出決め込む、淫乱なビッチだったなんてよぅっ!!」
「――ち、違うっ! あたしは――」
三下さんが、さらに陰核を弄った。
「――あぁあああああっ!?」
文句を最後まで言い切れず、リアさんは喘ぐ。
「どこが違うってんだぁっ!?
ちぃっと股いじってやりゃあ、男の言うことに逆らえねぇ雌犬じゃねぇか!?
おい、何か言い返してみろよぉっ!!」
「――あっあっあっあっあっあっ!!」
リアさんは何も返せず。
ただ、嬌声を発するのみ。
「さぁて……んじゃ、次は“上”も見せて貰おう。
ほら、自分で捲ってみなっ!!」
「――う、うう」
嫌がる素振りを見せながら、リアさんは自らシャツを捲り、胸を露出させる。
男の手にいい感じで収まるような、適度な大きさのおっぱい。
それが、零れ落ちそうな勢いで三下さんの前に現れた。
「ほほぉおおう。
いいパイオツじゃねぇか!
お前みてぇな淫猥女、どんな汚ぇ乳首してんのかと思ったら、なんとも鮮やかなピンク色!
まるで新品みたいだなっ!!」
「――変な、解説、入れないでっ」
「褒めてるんだぜ、あっしはよぉっ!!
今まで多くの男とヤってきたんだろ!?
なのにまんこは綺麗なままだし、乳首もくすんでねぇっ!!
お得な体してんなぁ、お前っ!!」
そこで、何故か三下さんトーンダウン。
「しっかしよぉ、お前――申し訳ねぇとは思わねぇのか?
親御さんは、こんなことをさせるためにお前を産んだ訳じゃあねぇんだろう?」
「――えっ――そ、そうかも、しれないけど」
説教モードに入った。
何をしたいんだ、奴は。
リアさんも若干戸惑っている。
「よぉしっ! ここでちょっと謝っておこうじゃないかっ!!
はい、“お父さん、ごめんなさい”――さ、復唱っ!!」
「――え、え?」
「復唱しろよぉっ!?
プリーズコール、アフターミーっ!!」
「え、えと、お、お父さん、ごめんなさい――?」
おい。
何やってる、三下。
「元気が足りないぞぉっ!!
そんなんじゃお父さんには届かないっ!!
次はもっと元気よくっ!!
“お母さん、ごめんなさい”――さん、はいっ!」
「――お、お母さん、ごめんなさい!」
律儀に大きな声を出すリアさん。
ここ、付き合う必要あるのだろうか。
「“先生、ごめんなさい”――さぁっ!!」
「――せ、先生? ご、ごめんなさい」
「“お当番さん、ありがとうございました”」
「お当ば――はっ?」
それ学校の帰りの会だろうがよっ!?
三下さん、学校通ってたのか!?
そこ、日本と同じ制度だったのかっ!?
というか、ナニの最中に何言いだしてるんだ、お前は!!
「へっへっへ。
これで、思い残すことはなくなったなぁ?
じゃあ、仕上げにコイツを飲んで貰おうか」
急に邪悪な笑みを浮かべる三下さん。
手には、怪しげな丸薬が一つ。
それを、リアさんに飲ませようとする。
「なっ――や、止めなさいよ!
何、飲ませようとしてるの!!」
当然、彼女は拒むのだが、
「ああんっ!? あっしの厚意が受け取れねぇってーのかい!?
――おらっ!! 受け取れねぇっていうのかよぉっ!!」
「あ、ああっ!? あひっ! あっあっあっあっあっあっ!!?」
三下さんに胸や股間を引っ叩かれ、感じ始めてしまう。
「――はぁっ――はぁっ――はぁっ――」
「へ、大人しくなりやがったか。
最初からそういう態度でいりゃいいんだよぉっ!
ほれ、飲めっ! ぐぐっと飲み込めっ!!」
「あっ――んっ―――んんっ!」
抵抗の気力を失った彼女の口に、三下さんが薬を無理やり入れる。
リアさんは彼の為すがまま、ソレを飲み込んでしまった。
「けっけけけけ。
飲みやがったなぁっ!?
くくく、すぐに効果が出るだろうぜぇ。
――何を飲ませられたか、聞きたいか?」
「――あ、あっ――何の、薬だったの――?」
怯えるリアさん。
……確かに、何の薬だったのだろう。
媚薬か、それともカマルさんが使っていた妊娠薬――!?
「へっへっへ、そいつはなぁ――胃腸薬よ!」
「い、胃腸――っ!?
え、胃腸薬?」
「お前、さっき廊下を舐めてただろぉう?
病院だから掃除はしっかりしてるとはいえ、床は雑菌だらけよ。
腹壊しちゃあ、まずいからなぁっ!!」
「え、あ、そう?」
――ただの親切かよっ!?
厚意って本当に裏の意味なかったんかいっ!!
「さぁて、これで後顧の憂いは完全になくなった。
そんじゃあ、お前を味わわせて貰うとするかなぁっ!?」
「――ひっ」
三下さんの空気が変わった――本当に変わったんだろうな?
彼はリアさんの股間へと顔を近づけ、女性器をゆっくりと舐め始める。
「ほぉおおおおおうっ!! うめぇええええっ!!
こいつの愛液、超うめぇええっ!!
生き返るようだぜぇええっ!!」
「――あっ――あっあっ――」
三下さんの舌に敏感なところを責められ、甘い声を漏らすリアさん。
「――んんっ!? んんんんんっ!!?
なんだぁ、こいつぁっ!?」
突如、三下さんが変な声を上げる。
「ペロッ――これは精液の味。
お前あっしと会う前にヤってたのかよぉっ!?」
私の精子がまだリアさんの膣に残っていたらしい。
「おいおい、誰とヤってたんだぁ?
ほら、お兄さんに話してごらん?
悪いようにはしないから」
その話を聞いて、どう“良いように”できるというのか。
「そんなの、話すわけ無いでしょっ―――あぁぁあああっ!?」
言葉の途中で、三下さんに乳首を抓まれるリアさん。
「はーなーせーよー!
いいだろー、それくらいー!
教えてくれよー!」
「あっあっあっあっあっあっあっ!?」
ぐいぐいと乳首を引っ張る三下さん。
リアさんはあっさりと根負けし、
「――く、クロダよ。
クロダと、してたのっ!」
「なんだってーっ!?」
三下さんが仰々しく驚く。
「おいおい、旦那も隅におけねぇなぁ。
こんな便利な雌犬を飼ってたとはよぉっ!」
「私は雌犬なんかじゃ――んあ、あぁああああっ!?」
リアさん、今度はクリトリスを弄られる。
「そうだなっ! お前に比べりゃ犬の方がよっぽど高尚ってもんだ!!
こんなキャンキャン鳴く犬、そうそういねぇぜっ!?」
「ああっ! あっ! あぁぁああっ!!」
肢体の仰け反らして喘ぐ。
三下さんは、再び彼女の膣口に顔を寄せ、
「さぁてぇ?
旦那にゃ悪いが、この精液はどかさねぇとなぁ!
あっしが楽しむためによぉっ!?」
そう言って、ちゅるちゅるとリアさんの割れ目へ吸い付く。
「――あっ!?――や、だっ――クロダの精子、吸われちゃってるっ!?
――あっあっあっあっあっ――やめてっ!――やめてよっ!――あぁああああっ!?」
三下さんの頭を股間から離そうとするも、感じてしまってそれどころではないようだ。
そのまま吸うこと数分。
「――ふぅ。ミッションコンプリート!!」
宣言する三下さん。
リアさんに注がれた私の精液は、完全に取り除かれてしまったようだ。
「あんた、なんてことを――!」
彼女が涙目で抗議する。
しかし、三下さんはまるで取り合わない。
「へっへっへ。
これが――旦那の味か」
くちゅくちゅと、口の中で精液を咀嚼していた。
――――え?
「んむぅ――まったりとしてコク深く、濃厚な味わい。
あっしの口の中でまだ精子が泳いでいるようだぜぇ。
流石はクロダの旦那だぁ――♪」
止めろぉっ!!
おまっ――ちょっ――ナニやってんだ!?
なんで精子を味わっている!?
どうして味を確かめながらにやけているんだぁっ!!?
「――――――うわぁ」
リアさんも完璧にドン引きしている。
よし、殺そう。
すぐに殺そう。
こいつは、生かしておいてはいけない類の男だ。
そう私が決意し、実行に移そうとした直前。
「――おい、何をやっている」
誰かが、三下さんへ話しかけてきた。
「うぇっ? おお、兄貴っ!!」
兄貴さんだった。
あきれ顔で、三下さんとリアさんの前に姿を現していた。
「いやね、今、この女と楽しもうとしてたところなんでさぁっ!!
兄貴も一つ、如何です!?
これで、なかなかの名器を持ってるようですぜ――ぐぼっほっ!?」
説明している最中に、兄貴さんから蹴りを入れられる三下さん。
「――おい」
「な、ななな、なんでしょう、兄貴!?」
「いいか。
この女は、俺と迫る強さを持った戦士だ。
しかも、あの化け物と戦った――仲間でもある。
そんな奴を、辱めようとするんじゃない」
「い、い、イエッサー!
イエッサーっす、兄貴!!」
兄貴さんの一睨みで、三下さんは一瞬で縮み上がった。
そして今度は兄貴さん、リアさんへと向き、
「お前もだ、女。
あれ程の腕を持ちながら、みっともない真似をするな。
どうしてもヤりたいというなら、俺に言え。
――無様を晒す前に、その首を刎ねてやる」
「――あ、の――ごめん、なさい」
迫力に圧され、彼女は思わず謝ってしまっていた。
兄貴さんは、そんなリアさんに纏っていたマントを放る。
「こ、これは――?」
「コレにくるまっておけ。
まさか、そんなザマで歩き回るつもりか?」
「え――――その、ありがとう」
彼女の視線に、何かいつもと違う感情が込められているようなのは、気のせいだろうか?
「……ふんっ」
一方で兄貴さん、鼻を鳴らしてから、
「おい、行くぞ」
「ま、待ってくだせぇ、兄貴っ!!」
兄貴さんは、中庭を立ち去った。
去り際、
「おい、お前。
そんなところで乳繰り合ってる暇があるなら、助けに行ってやれ。
――知らん仲でも無いんだろう?」
そんな言葉を、私の方へ投げつけて。
……バレていたのか。
こうまで言われては、動かない訳にはいかない。
「――すいません。
ちょっと、リアさんのところへ行ってきます。
少しだけ、待っていて下さい」
そう告げて、ローラさんの身体から離れようとする――が。
「――はぁーっ――はぁーっ――はぁーっ――はぁーっ――」
彼女は、荒い息を吐くだけで反応をしない。
どうしたことか?
ローラさんの顔を見て――ぎょっとした。
「――はぁーっ――はぁーっ――も、むり、です――はぁーっ――はぁーっ――
――イったんです――はぁーっ――いっぱい、イったんです――はぁーっ――はぁーっ――
――もう――もう――許し、て――――」
彼女は淡々とそう呟いていた。。
目は焦点が合っておらず、口は半開き。
顔は涙や涎でぐしゃぐしゃになっている。
股間は愛液を垂れ流し――潮まで噴いたのか、私のズボンもビチョビチョに濡れていた。
――しまった。
向こうに夢中になって、ついずっと腰を振り続けたままだった。
私がツッコミを入れ続けていた間、ローラさんはずっとイキ続けていたのだろう。
完全に、頭がぶっ飛んでいる状態だ。
「――はぁーっ――はぁーっ――もう、むりです――はぁーっ――むり、なんです――」
恍惚とした表情で、何度も同じ台詞を繰り返す。
その様子が、余りにも蠱惑的で。
リアさん達を眺めている間に溜めていた快感が、一気に噴き出て。
――私は、思い切り射精した。
「おっおっおっおっおっ――!?」
ローラさんの肢体が、ガクガクと揺れ始めた。
「だ、め――!
――いま、されたら――おっおおっおっお!――そんな、されたら――おおっおっおっおっ!――――壊、れ―――――――あ」
それを最期に、身体から力が消えた。
糸の切れた人形のように、その場に崩れ落ちる。
一応、私が腰を掴んでいたため、倒れることこそないものの。
上半身がぶらぶらと垂れ下がった状態だ。
「――――ローラさん?」
呼びかけるが、当然返事は無い。
「……運んだ方が、良さそうですね」
結局。
私はローラさんを担ぎながら、リアさんを彼女の病室までエスコートすることになったのだった。
第二十五話④へ続く
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トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
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